『市販薬:かぜ薬などネット販売禁止 施行規則を改正、6月から
厚生労働省は6日、一般用医薬品(市販薬)のうち副作用の危険性が高い医薬品について、インターネットを含む通信販売を禁止することを決めた。同日付の省令で、薬事法の施行規則を改正した。改正薬事法が施行される6月1日以降、市販のかぜ薬などは店舗での対面販売しか認められなくなる。ただし、販売容認を求める声も強いことから、有識者による検討会を設け、今後の省令改正を含めて改めて議論することになった。
この問題を巡ってはネット業界や内閣府の規制改革会議が「消費者の利便性を損なう」と規制に強く反発。一方、薬害被害者団体などはネットで薬を大量購入した自殺未遂例があることなどから厳格な対応を求めている。
舛添要一厚労相は閣議後会見で「薬局や店舗に行くのが困難な方への対応策、ネットなどを通した販売のあり方について、検討会で幅広い議論をしてもらう。結論をいつまでに出すかは決めていない」と述べた。検討会は今月中-下旬に初会合を開く。
新たな施行規則では6月から危険度に応じて1-3類に区分される市販薬のうち、主なかぜ薬や頭痛薬、胃腸薬などが入る1類と2類の通信販売を禁止。ビタミン剤や消化剤などの3類は都道府県に届け出れば通信販売が可能だ。
業界団体の推計では、市販薬の通信販売の売り上げは年間約260億円、うち約60億円がネット注文。1、2類はネットで扱う医薬品の約3分の2を占めるという。
改正薬事法ではこのほか、薬剤師のほかに「登録販売者」の資格が新設され、登録販売者がいればコンビニなどでも2、3類の販売ができるようになる。』
ネットで薬を大量購入して自殺するような人は,たとえネットで購入できなくてもやるだろうし,薬局で薬剤師が副作用を説明したところで副作用の発現率が下がるわけでもないだろう.誤った使い方や副作用についての説明をちゃんと読んでから服用するようにネットで告知したってリスクは変わらない.
そもそも,一般人が薬局で購入できる薬は普通に使用する限りでは十分に安全なものでなければならないわけで,常識に反する使用を前提とするなら薬はすべて医師の診察に基づく処方箋が必要というような話になってしまうだろう.そして,医師が説明し適切に使用されてもやはり副作用の発現率が下がるわけでもない.
だから,この問題を購入者側の不正使用や副作用という視点で議論するのはあまり意味がないことのように思われる.厚生労働省の官僚の本当のねらいはどこか他にあるような気がするのだが,この記事からは何も見えないところをみるとどこかで議論のすり替えがされたのではないだろうか.
もっとも,私はインターネットで薬を通販することに賛成なわけではない.市販薬なんて米国のようにドラッグストアで買えばいいと思ってはいるのだが,実際には外来で服薬指導をしても守れない人はたくさんいるのが現実である.こういう人たちに基準を合わせるなら,通販なんて無理な話だろう.
むしろ,薬剤師の業務をもっと拡大して処方箋のためだけに病院に再診する人たちの問診と処方までやってもらうのがいいだろう.そして,副作用発現の場合も含めて医師の判断や処方の変更あるいは検査が必要な場合には診察を受けてもらえばいい.そうすれば,外来の待ち時間も診察料もかなり節約できるはずである.医師は,本当に必要な患者さんには時間をかけて診察や検査をしてそれに見合った技術料をもらえばいいだろう.
救急医療も現状はおかしな話が多すぎる.救急外来にコンビニ受診するような人の立場で考えると,時間外なのに薬局で薬を買うよりも安い値段で医師に診てもらい,薬がもらえて,点滴までしてもらえるなら病院のほうがいいのは当たり前だろう.救急医療の崩壊を防ぎたいなら,救急外来が病院として採算がとれるまで診察料を上げて,医師に十分な報酬が払われるようにするべきだろう.
厚生労働省は6日、一般用医薬品(市販薬)のうち副作用の危険性が高い医薬品について、インターネットを含む通信販売を禁止することを決めた。同日付の省令で、薬事法の施行規則を改正した。改正薬事法が施行される6月1日以降、市販のかぜ薬などは店舗での対面販売しか認められなくなる。ただし、販売容認を求める声も強いことから、有識者による検討会を設け、今後の省令改正を含めて改めて議論することになった。
この問題を巡ってはネット業界や内閣府の規制改革会議が「消費者の利便性を損なう」と規制に強く反発。一方、薬害被害者団体などはネットで薬を大量購入した自殺未遂例があることなどから厳格な対応を求めている。
舛添要一厚労相は閣議後会見で「薬局や店舗に行くのが困難な方への対応策、ネットなどを通した販売のあり方について、検討会で幅広い議論をしてもらう。結論をいつまでに出すかは決めていない」と述べた。検討会は今月中-下旬に初会合を開く。
新たな施行規則では6月から危険度に応じて1-3類に区分される市販薬のうち、主なかぜ薬や頭痛薬、胃腸薬などが入る1類と2類の通信販売を禁止。ビタミン剤や消化剤などの3類は都道府県に届け出れば通信販売が可能だ。
業界団体の推計では、市販薬の通信販売の売り上げは年間約260億円、うち約60億円がネット注文。1、2類はネットで扱う医薬品の約3分の2を占めるという。
改正薬事法ではこのほか、薬剤師のほかに「登録販売者」の資格が新設され、登録販売者がいればコンビニなどでも2、3類の販売ができるようになる。』
ネットで薬を大量購入して自殺するような人は,たとえネットで購入できなくてもやるだろうし,薬局で薬剤師が副作用を説明したところで副作用の発現率が下がるわけでもないだろう.誤った使い方や副作用についての説明をちゃんと読んでから服用するようにネットで告知したってリスクは変わらない.
そもそも,一般人が薬局で購入できる薬は普通に使用する限りでは十分に安全なものでなければならないわけで,常識に反する使用を前提とするなら薬はすべて医師の診察に基づく処方箋が必要というような話になってしまうだろう.そして,医師が説明し適切に使用されてもやはり副作用の発現率が下がるわけでもない.
だから,この問題を購入者側の不正使用や副作用という視点で議論するのはあまり意味がないことのように思われる.厚生労働省の官僚の本当のねらいはどこか他にあるような気がするのだが,この記事からは何も見えないところをみるとどこかで議論のすり替えがされたのではないだろうか.
もっとも,私はインターネットで薬を通販することに賛成なわけではない.市販薬なんて米国のようにドラッグストアで買えばいいと思ってはいるのだが,実際には外来で服薬指導をしても守れない人はたくさんいるのが現実である.こういう人たちに基準を合わせるなら,通販なんて無理な話だろう.
むしろ,薬剤師の業務をもっと拡大して処方箋のためだけに病院に再診する人たちの問診と処方までやってもらうのがいいだろう.そして,副作用発現の場合も含めて医師の判断や処方の変更あるいは検査が必要な場合には診察を受けてもらえばいい.そうすれば,外来の待ち時間も診察料もかなり節約できるはずである.医師は,本当に必要な患者さんには時間をかけて診察や検査をしてそれに見合った技術料をもらえばいいだろう.
救急医療も現状はおかしな話が多すぎる.救急外来にコンビニ受診するような人の立場で考えると,時間外なのに薬局で薬を買うよりも安い値段で医師に診てもらい,薬がもらえて,点滴までしてもらえるなら病院のほうがいいのは当たり前だろう.救急医療の崩壊を防ぎたいなら,救急外来が病院として採算がとれるまで診察料を上げて,医師に十分な報酬が払われるようにするべきだろう.
クラシックカメラとフィルムで写真を撮る時は,行動のリズムがゆっくりするのがいい感じなのであるが,毎日の忙しい生活の中ではそんなにゆっくりしている時間などあるはずもない.短時間でいい写真を撮ろうと思えばデジタルカメラの出番が増えることになるから,高性能なデジカメが登場するのは嬉しいのだが,その一方でフィルムカメラがなくなるのは寂しいものだ.
デジカメの中でもコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は,メモ代わりにもなるので,出始めたころからカバンの中に入れていつも持ち歩いている.だが,特に最近はDSLR(デジタル一眼レフ)に比べて画質が大きく見劣りするのがとても気になるようになった.もっとも,だからと言ってNikon D3みたいな重量物をいつもカバンに入れて持ち歩けるわけもない.
もう春が近いからでもないだろうが,何故か,この時期になると普段持ち歩くコンデジが欲しくなって新製品を物色してしまう.昨日までは,昨年買ったNikon S600も高感度ノイズと広角側の歪曲収差はいつも気になってはいたが,自転車に乗って撮るには軽くてちょうどいいというくらいに思っていたのだ.
だが,FUJIFILMから新製品が出る事を知り,そのサンプル画像を見たらそんなこともすっかり忘れてしまったみたいだ.この新開発「スーパーCCDハニカムEXR」が昨年に発表されたのは知っていたが,新しもの好きな脳外科医の一人としてはこのコンデジを見過ごす事は出来なかったのだ.
発売日が2月21日なので,実物が届くまでは本当のところはわからないが,撮影条件をカメラが判断して最適な画質になるように処理を選ぶというところに興味があるのだ.どんな絵が撮れるのか楽しみだが,いつか気に入ったのが撮れたらまたここにアップしていこう.
デジカメの中でもコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は,メモ代わりにもなるので,出始めたころからカバンの中に入れていつも持ち歩いている.だが,特に最近はDSLR(デジタル一眼レフ)に比べて画質が大きく見劣りするのがとても気になるようになった.もっとも,だからと言ってNikon D3みたいな重量物をいつもカバンに入れて持ち歩けるわけもない.
もう春が近いからでもないだろうが,何故か,この時期になると普段持ち歩くコンデジが欲しくなって新製品を物色してしまう.昨日までは,昨年買ったNikon S600も高感度ノイズと広角側の歪曲収差はいつも気になってはいたが,自転車に乗って撮るには軽くてちょうどいいというくらいに思っていたのだ.
だが,FUJIFILMから新製品が出る事を知り,そのサンプル画像を見たらそんなこともすっかり忘れてしまったみたいだ.この新開発「スーパーCCDハニカムEXR」が昨年に発表されたのは知っていたが,新しもの好きな脳外科医の一人としてはこのコンデジを見過ごす事は出来なかったのだ.
発売日が2月21日なので,実物が届くまでは本当のところはわからないが,撮影条件をカメラが判断して最適な画質になるように処理を選ぶというところに興味があるのだ.どんな絵が撮れるのか楽しみだが,いつか気に入ったのが撮れたらまたここにアップしていこう.
『積丹岳遭難:救助中滑落の不明男性死亡 北海道
北海道積丹町の積丹岳(1255メートル)山頂付近で遭難した札幌市豊平区平岸1の5、会社員、藤原隆一さん(38)が道警による救助活動中に滑落し再び行方不明となった事故で、道警は2日朝、捜索を再開し、午前7時40分ごろ、8合目付近で道警航空隊ヘリが藤原さんを発見、収容した。藤原さんは札幌市内の病院に搬送されたが、午前8時54分に死亡が確認された。
道警によると、藤原さんが見つかったのは滑落現場から500~600メートル下の8合目付近(標高約1000メートル)の南斜面で、救助用のそりに乗ったまま倒れていた。道警が死因を調べている。
藤原さんは1月31日、スノーボードをするため入山後、行方不明となり、捜索していた道警山岳救助隊員5人が1日正午ごろ、発見した。しかし、吹雪の中を下山中に隊員3人と藤原さんが約200メートル滑落。隊員がそりに藤原さんを乗せて約50メートル引き上げたが、そりをロープでくくりつけたハイマツが折れ、藤原さんは再び滑落し行方不明となっていた。
道警地域部の佐々木茂信管理官は「救助のために厳しい現場で最善を尽くした」とコメントした。
積丹岳では07年3月、スノーモービル愛好者14人が雪崩に巻き込まれ、4人が死亡する事故が発生。積丹町は08年2月からスノーモービルの乗り入れを禁止しているが、スノーボードやスキーを目的とした入山は制限されていない。』
積丹岳は札幌近郊なら手稲山ぐらいの高さである.それでも,吹雪で視界が5〜6mで救助隊員5人のうち3人が滑落したというのだから救助するほうも命がけの状況だったのだろう.救助隊がやってきて安心したのもつかの間で再び滑落するなんてあまりに悲惨な結末だが,この状況で救助隊を責めるのも酷な話ではないだろうか.
家族がこれで納得するのか,検察がこれを過失致死罪としないのか,など気になる点もあるのだが,この話は医療事故とちょっと似ているような気がして,私は救助隊員を責める気にはなれないし,これを期にスノーボードやスキー目的の入山も禁止するなんて話になるのもどうかと思う.どんなスポーツにもリスクはつきものなのだから,そのリスクを自分で負えないならやるべきではなく,最初に救助の原因をつくった本人が責任を負うべきではないだろうか.
「ベストエフォート(best effort, 最善努力)」という言葉があるが,これは最大の結果を得られるような努力がなされた場合には結果に対する責任を負わないだけでなく,要求がその能力を超えた場合には超過分を捨て去ることだそうだ.
体力的に限界になった救助隊員が,そりを木にくくりつけて交代しようとしたら木が折れて再び滑落したらしいが,木が折れる事を予想する能力なんていうのも当たり前のものとして要求されるのだろうか.
病院が満床だったり,医師不足で救急患者を受け入れられないのに医師の責任のように言われたり,当直医のはずが救急患者に対応して専門外の診断能力を求められたりするのはまったくおかしな話ではないだろうか.
人に迷惑でも煙草を吸い,好きなだけ食べたり飲んだりした挙げ句に生活習慣病になるのも自由だし,喧嘩や交通事故で怪我をするのは仕方がないのかもしれないが,結果に文句を言う前に,この「ベストエフォート」という言葉を知っておいてもらいたいものだ.
北海道積丹町の積丹岳(1255メートル)山頂付近で遭難した札幌市豊平区平岸1の5、会社員、藤原隆一さん(38)が道警による救助活動中に滑落し再び行方不明となった事故で、道警は2日朝、捜索を再開し、午前7時40分ごろ、8合目付近で道警航空隊ヘリが藤原さんを発見、収容した。藤原さんは札幌市内の病院に搬送されたが、午前8時54分に死亡が確認された。
道警によると、藤原さんが見つかったのは滑落現場から500~600メートル下の8合目付近(標高約1000メートル)の南斜面で、救助用のそりに乗ったまま倒れていた。道警が死因を調べている。
藤原さんは1月31日、スノーボードをするため入山後、行方不明となり、捜索していた道警山岳救助隊員5人が1日正午ごろ、発見した。しかし、吹雪の中を下山中に隊員3人と藤原さんが約200メートル滑落。隊員がそりに藤原さんを乗せて約50メートル引き上げたが、そりをロープでくくりつけたハイマツが折れ、藤原さんは再び滑落し行方不明となっていた。
道警地域部の佐々木茂信管理官は「救助のために厳しい現場で最善を尽くした」とコメントした。
積丹岳では07年3月、スノーモービル愛好者14人が雪崩に巻き込まれ、4人が死亡する事故が発生。積丹町は08年2月からスノーモービルの乗り入れを禁止しているが、スノーボードやスキーを目的とした入山は制限されていない。』
積丹岳は札幌近郊なら手稲山ぐらいの高さである.それでも,吹雪で視界が5〜6mで救助隊員5人のうち3人が滑落したというのだから救助するほうも命がけの状況だったのだろう.救助隊がやってきて安心したのもつかの間で再び滑落するなんてあまりに悲惨な結末だが,この状況で救助隊を責めるのも酷な話ではないだろうか.
家族がこれで納得するのか,検察がこれを過失致死罪としないのか,など気になる点もあるのだが,この話は医療事故とちょっと似ているような気がして,私は救助隊員を責める気にはなれないし,これを期にスノーボードやスキー目的の入山も禁止するなんて話になるのもどうかと思う.どんなスポーツにもリスクはつきものなのだから,そのリスクを自分で負えないならやるべきではなく,最初に救助の原因をつくった本人が責任を負うべきではないだろうか.
「ベストエフォート(best effort, 最善努力)」という言葉があるが,これは最大の結果を得られるような努力がなされた場合には結果に対する責任を負わないだけでなく,要求がその能力を超えた場合には超過分を捨て去ることだそうだ.
体力的に限界になった救助隊員が,そりを木にくくりつけて交代しようとしたら木が折れて再び滑落したらしいが,木が折れる事を予想する能力なんていうのも当たり前のものとして要求されるのだろうか.
病院が満床だったり,医師不足で救急患者を受け入れられないのに医師の責任のように言われたり,当直医のはずが救急患者に対応して専門外の診断能力を求められたりするのはまったくおかしな話ではないだろうか.
人に迷惑でも煙草を吸い,好きなだけ食べたり飲んだりした挙げ句に生活習慣病になるのも自由だし,喧嘩や交通事故で怪我をするのは仕方がないのかもしれないが,結果に文句を言う前に,この「ベストエフォート」という言葉を知っておいてもらいたいものだ.
人事院総裁は天下りの神様?
2009年1月31日 社会の問題 コメント (1)『公務員改革、工程表の決定先送り…行革相「役人なぜ来ない」
麻生首相が最重要課題の一つに掲げる公務員制度改革は、月内を目指していた「工程表」の決定が2月以降に先送りされ、暗雲が立ちこめている。
人事院の谷公士(まさひと)総裁が徹底抗戦の構えで、旗振り役の甘利行政改革相は怒り心頭。首相が命運を懸ける改革は、政権内の内紛で迷走気味だ。
「首相主宰の会議に、役人が出て来ないなんてあるのか」
30日午前、甘利行革相は閣議後の記者会見で、不満を爆発させた。同日に予定されていた国家公務員制度改革推進本部(本部長・麻生首相)に、谷総裁が出席を拒否したためだ。本来ならば、この会合で、2012年までに取り組む公務員改革の工程表を決定する予定だった。
しかし、谷氏は、幹部人事を一元管理するため新設する「内閣人事・行政管理局」に、人事院の機能の一部を移管することを盛り込んだ工程表に反対する立場から、出席を拒否。甘利氏は記者会見で、「人事院のお墨付きがなければ改革ができないとしたら、永遠にできない」とし、推進本部が30日に開けなかったのは、谷氏の欠席が一因だと明らかにした。
首相官邸は30日の推進本部の開催にこだわっていた甘利氏を説得し、30日の会合延期で沈静化を図ったが、甘利氏の暴露で政府内の“泥仕合”をさらけ出す結果となった。
政府は昨年11月末、2009年度の発足をめざしていた「内閣人事・行政管理局」の発足を、内閣交代による作業の停滞で10年4月に先送りした。その際、「改革後退」の印象を与えないよう、改革全体の目標年限を当初の2013年から1年前倒しし、その段取りを今年1月までに工程表として提示する方針を、甘利行革相の音頭で決定した経緯がある。改革姿勢をアピールするはずが、自ら設定したハードルでつまずいた格好だ。
谷氏は、郵政次官を退官後、総務省の外郭団体理事長や衛星通信会社会長を経て人事院人事官、同総裁に就任。「官僚中の官僚。人事院を守ることが使命」(衆院議員秘書)とも評される。甘利氏が示す機能移管案は「人事院解体に等しい」として、甘利氏との2度の折衝でも拒否。河村官房長官が仲裁に乗り出したが、谷氏は「辞表を提出しかねない勢い」だったという。
政府は、内閣人事・行政管理局の新設などを盛り込んだ国家公務員法改正案を3月に提出し、今国会での成立を目指す。政府高官は、「大事なのは法案の書きぶりで、火種を呼ぶ工程表など本来は必要なかった」と取り運びの稚拙さを認める。自民党幹部も「世間には、人事院を管理できない駄目な内閣と映り、大打撃だ」と頭を抱える。
首相は30日夕、公務員制度改革について記者団に聞かれると、「官房長官に聞いて」と言うだけだった。』
首相が口だけ渡り禁止なんて言って政令を取り消さないことが自民党の若手議員で問題視されようがされまいが,官僚にはすでに足下を見透かされているわけだ.確かにこれじゃ天下り禁止なんて永久にできないだろう.
ところで,谷氏って,『郵政次官を退官後、総務省の外郭団体理事長や衛星通信会社会長を経て人事院人事官、同総裁に就任』とあるけれど,これってまさに『渡りの神様』みたいな人ってことだろうか.
大臣は役人を呼びつけたつもりでも,役人の方がはるかに頭が良くて軽くかわされたように見えるのは私だけだろうか.法律をつくるだけで,実際には自分で何もできない政治家なんて,高級官僚からみたら子供みたいなものなのかも...
麻生首相が最重要課題の一つに掲げる公務員制度改革は、月内を目指していた「工程表」の決定が2月以降に先送りされ、暗雲が立ちこめている。
人事院の谷公士(まさひと)総裁が徹底抗戦の構えで、旗振り役の甘利行政改革相は怒り心頭。首相が命運を懸ける改革は、政権内の内紛で迷走気味だ。
「首相主宰の会議に、役人が出て来ないなんてあるのか」
30日午前、甘利行革相は閣議後の記者会見で、不満を爆発させた。同日に予定されていた国家公務員制度改革推進本部(本部長・麻生首相)に、谷総裁が出席を拒否したためだ。本来ならば、この会合で、2012年までに取り組む公務員改革の工程表を決定する予定だった。
しかし、谷氏は、幹部人事を一元管理するため新設する「内閣人事・行政管理局」に、人事院の機能の一部を移管することを盛り込んだ工程表に反対する立場から、出席を拒否。甘利氏は記者会見で、「人事院のお墨付きがなければ改革ができないとしたら、永遠にできない」とし、推進本部が30日に開けなかったのは、谷氏の欠席が一因だと明らかにした。
首相官邸は30日の推進本部の開催にこだわっていた甘利氏を説得し、30日の会合延期で沈静化を図ったが、甘利氏の暴露で政府内の“泥仕合”をさらけ出す結果となった。
政府は昨年11月末、2009年度の発足をめざしていた「内閣人事・行政管理局」の発足を、内閣交代による作業の停滞で10年4月に先送りした。その際、「改革後退」の印象を与えないよう、改革全体の目標年限を当初の2013年から1年前倒しし、その段取りを今年1月までに工程表として提示する方針を、甘利行革相の音頭で決定した経緯がある。改革姿勢をアピールするはずが、自ら設定したハードルでつまずいた格好だ。
谷氏は、郵政次官を退官後、総務省の外郭団体理事長や衛星通信会社会長を経て人事院人事官、同総裁に就任。「官僚中の官僚。人事院を守ることが使命」(衆院議員秘書)とも評される。甘利氏が示す機能移管案は「人事院解体に等しい」として、甘利氏との2度の折衝でも拒否。河村官房長官が仲裁に乗り出したが、谷氏は「辞表を提出しかねない勢い」だったという。
政府は、内閣人事・行政管理局の新設などを盛り込んだ国家公務員法改正案を3月に提出し、今国会での成立を目指す。政府高官は、「大事なのは法案の書きぶりで、火種を呼ぶ工程表など本来は必要なかった」と取り運びの稚拙さを認める。自民党幹部も「世間には、人事院を管理できない駄目な内閣と映り、大打撃だ」と頭を抱える。
首相は30日夕、公務員制度改革について記者団に聞かれると、「官房長官に聞いて」と言うだけだった。』
首相が口だけ渡り禁止なんて言って政令を取り消さないことが自民党の若手議員で問題視されようがされまいが,官僚にはすでに足下を見透かされているわけだ.確かにこれじゃ天下り禁止なんて永久にできないだろう.
ところで,谷氏って,『郵政次官を退官後、総務省の外郭団体理事長や衛星通信会社会長を経て人事院人事官、同総裁に就任』とあるけれど,これってまさに『渡りの神様』みたいな人ってことだろうか.
大臣は役人を呼びつけたつもりでも,役人の方がはるかに頭が良くて軽くかわされたように見えるのは私だけだろうか.法律をつくるだけで,実際には自分で何もできない政治家なんて,高級官僚からみたら子供みたいなものなのかも...
憂鬱の反対語は爽快でいいのだろうか.
爽快な毎日なんていうのもなんだから,
せめて平穏無事な一日であって欲しい.
それなのに,今の世の中ときたら...
こっちまで憂鬱になりそうな話ばかり.
今日も天気は良かったんだけどなあ...
爽快な毎日なんていうのもなんだから,
せめて平穏無事な一日であって欲しい.
それなのに,今の世の中ときたら...
こっちまで憂鬱になりそうな話ばかり.
今日も天気は良かったんだけどなあ...
『中川財務相、給付金支給「変わりなし」 財制審の撤回要求で
中川昭一財務・金融担当相は16日の閣議後の記者会見で、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が2兆円の定額給付金について、政府に再考を求める意見で一致したことについて、「見識の高い方の議論は重いと思っているが、年度内に実施したいという考え方は変わっていない」と語った。定額給付金を盛り込んだ今年度の第2次補正予算案を、現行のまま成立させることを目指す考えを改めて強調したものだ。
河村建夫官房長官は「財制審として意見をとりまとめたということではないと聞いている」と説明。与謝野馨経済財政担当相も財制審の意見について「理解する努力はするが、なかなか財制審の言われている通りの方向に進みがたいものがある」と指摘した。
同日午前の自民党の役員連絡会では「国会で決まったことなのに財制審が何を言うのか。ゆゆしきことだ」(菅義偉選挙対策副委員長)など批判も相次いだ。』
茶番とは楽屋でお茶を給仕する者のことで,茶番をしていた大部屋の役者が茶菓子などを使い即興で狂言をした「茶番狂言」から,下手な役者の素人劇のことを「茶番劇」と言うようになったそうだ.そして茶菓子をお客に無料で配ったので,それを目当てに来る者もいたそうである.
定額給付金をめぐる政府の茶番劇にはお客の国民もいいかげん愛想が尽きた頃だろうが,いまだに苦しい言い訳をしながら選挙対策のバラまきに固執するのだから,大根役者ここに極まれりという感じである.
景気対策になるのか,選挙対策になるのか,それともただの無駄使いに終わるのか興味はあるが,結果を待つまでもなく大根役者にはさっさと舞台から降りてもらいたいものだ.
中川昭一財務・金融担当相は16日の閣議後の記者会見で、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が2兆円の定額給付金について、政府に再考を求める意見で一致したことについて、「見識の高い方の議論は重いと思っているが、年度内に実施したいという考え方は変わっていない」と語った。定額給付金を盛り込んだ今年度の第2次補正予算案を、現行のまま成立させることを目指す考えを改めて強調したものだ。
河村建夫官房長官は「財制審として意見をとりまとめたということではないと聞いている」と説明。与謝野馨経済財政担当相も財制審の意見について「理解する努力はするが、なかなか財制審の言われている通りの方向に進みがたいものがある」と指摘した。
同日午前の自民党の役員連絡会では「国会で決まったことなのに財制審が何を言うのか。ゆゆしきことだ」(菅義偉選挙対策副委員長)など批判も相次いだ。』
茶番とは楽屋でお茶を給仕する者のことで,茶番をしていた大部屋の役者が茶菓子などを使い即興で狂言をした「茶番狂言」から,下手な役者の素人劇のことを「茶番劇」と言うようになったそうだ.そして茶菓子をお客に無料で配ったので,それを目当てに来る者もいたそうである.
定額給付金をめぐる政府の茶番劇にはお客の国民もいいかげん愛想が尽きた頃だろうが,いまだに苦しい言い訳をしながら選挙対策のバラまきに固執するのだから,大根役者ここに極まれりという感じである.
景気対策になるのか,選挙対策になるのか,それともただの無駄使いに終わるのか興味はあるが,結果を待つまでもなく大根役者にはさっさと舞台から降りてもらいたいものだ.
とても寒い朝,小雪が降ったあとに山の麓から霧が立ち籠めた.
遠くにある防風林が浮かび上がって見え,まるで蜃気楼のようだ.
見慣れた風景が季節や気候の変化で違って見えることがあります.素晴らしい眺めにちょっと得をしたような気分になりますが,同時に,コンデジしか持っていなくて悔しい思いをしたりします.
遠くにある防風林が浮かび上がって見え,まるで蜃気楼のようだ.
見慣れた風景が季節や気候の変化で違って見えることがあります.素晴らしい眺めにちょっと得をしたような気分になりますが,同時に,コンデジしか持っていなくて悔しい思いをしたりします.
私も予告編を観てちょっと興味があったので娘といっしょに行ってきました.
ストーリーはそこそこ面白く,最新のCGは結構凄かったのですが,WALL・Eの起動音がMacと同じだったり,吹き替えが音声だけでなく映像中の文字までが日本語になっているところが気に入りました.
本編とは関係ないですが,上映開始時刻以降は入場できないのはいいのですが,上映開始時刻から本編上映までの間の広告の時間が長いのにはうんざりでした.
ストーリーはそこそこ面白く,最新のCGは結構凄かったのですが,WALL・Eの起動音がMacと同じだったり,吹き替えが音声だけでなく映像中の文字までが日本語になっているところが気に入りました.
本編とは関係ないですが,上映開始時刻以降は入場できないのはいいのですが,上映開始時刻から本編上映までの間の広告の時間が長いのにはうんざりでした.
大倉山ジャンプ競技場
2009年1月9日 私の写真集
数日ぶりに大通公園を通りかかったら,ホワイトイルミネーションの数が減っていた.よく見ると,雪祭りの雪像をつくるための足場が組まれたためらしい.ホワイトイルミネーションの写真を撮ろうと思っているうちにもう雪祭りの季節だ.
車で混み合う大通りの赤信号で停車し,視線を信号機から少し上に上げると,遠くの闇の中に大倉山ジャンプ競技場が浮かび上がっていた.
車で混み合う大通りの赤信号で停車し,視線を信号機から少し上に上げると,遠くの闇の中に大倉山ジャンプ競技場が浮かび上がっていた.
昨年のクリスマスの1週間前に偶然に出会い.数々の犠牲を払い,苦労して忍耐強く待ち続け,昨日やっと届きました.眺めて良し,触って良し,撮って良し,と3拍子そろった名機と言われる1960〜65年生まれのクラシックカメラです.
どこで読んだか忘れてしまいましたが,持っていると幸せになれるカメラだそうです.それがどういう意味かよくわかりませんが,写真でみるよりもずっと小柄なのにずっしりとした重みがあって,古き良き時代の工業製品の趣がたっぷりで確かに持っているだけでも何か胸をくすぐられるような感じがします.
でも,カメラですから写真を撮らねば本当の価値はわかりません.さっそくフィルムを入れて持ち歩いています.いい写真が撮れたらそのうちアップしますね.
どこで読んだか忘れてしまいましたが,持っていると幸せになれるカメラだそうです.それがどういう意味かよくわかりませんが,写真でみるよりもずっと小柄なのにずっしりとした重みがあって,古き良き時代の工業製品の趣がたっぷりで確かに持っているだけでも何か胸をくすぐられるような感じがします.
でも,カメラですから写真を撮らねば本当の価値はわかりません.さっそくフィルムを入れて持ち歩いています.いい写真が撮れたらそのうちアップしますね.
今年もありがとうございました
2008年12月30日 私の写真集 コメント (2)
先日,55万アクセスに達しました.今年1年だけでも15万以上のアクセスがありました.P906iやAspireOneの検索で来た人も多かったのですが,相変わらずの医療事故裁判に加えて,救急搬送の問題で来られた方も多数ありました.
来年がどんな年になるのか見当もつきませんが,皆様も健康には気をつけてどうかよい年をお迎えください.また来年もよろしくお願いいたします.
ブログ脳外科医
来年がどんな年になるのか見当もつきませんが,皆様も健康には気をつけてどうかよい年をお迎えください.また来年もよろしくお願いいたします.
ブログ脳外科医
たくさん雪が降ったので,先日,娘を連れて札幌国際スキー場に行ってきました.あいにく天候は雪,しかも結構な風があって体感温度はマイナス20度くらいでした.着いた時は娘には我慢できないのではなかと心配しましたが,本人はよくわかっていないようなのでとりあえずクワッドリフトに乗り込みました.混んでいて待ち時間が長いこともあり,やはり寒いので食事を含めて2回程休憩しながら計5本ほど滑りました.天気いまいちでしたが,新雪を滑るのはやはり最高でした.最後は,山頂からノンストップで滑りましたが,娘も意外に頑張って途中止まらずについてきました.昨年よりは体力も向上したようなので,今シーズンは技術を教えてみようかと思います.
今日は朝から大雪でした.
2008年12月26日 その他
朝,家を出る時から吹雪いていたので,いやな予感がしていましたが,街中でも写真のような状態でした.ここは片側3車線の道路ですが猛吹雪で視界が悪いためか直進さえもままならない車が蛇行しています.路上にRV車が裏返しになっていたり,トレーラーが路肩にはまって動けなくなっていたりして,私も迂回や渋滞で30分も遅刻するはめになりました.自然の猛威の前には為す術がないということを再認識しました.
2008年のクリスマス
2008年12月24日 私の写真集
今年のクリスマス・イブは恋人がいてもいなくても自宅で過ごす人が多いそうですが,住居がなくなってしまう人たちはどうするのでしょうか.
年末が近づくと治安も悪くなりそうで外出する気になれません.
気分は盛り上がりませんが,今夜は..とりあえず..メリー・クリスマス!
年末が近づくと治安も悪くなりそうで外出する気になれません.
気分は盛り上がりませんが,今夜は..とりあえず..メリー・クリスマス!