初滑り

2015年1月16日 スポーツ
初滑り
初滑り
初滑り
お正月以降、休日は天気が悪く今日が初滑りとなりました.
『インフル集団感染1人死亡、広島 男性患者、院内歩き拡大

 広島県竹原市の安田病院は10日、入院患者や職員ら計93人が院内でインフルエンザに集団感染し、入院していた女性患者(81)が死亡したと発表した。

 病院によると女性は5日に発症し、インフルエンザ肺炎で9日に死亡した。感染者は入院患者46人、病院と同じ医療法人が併設する介護老人保健施設「まお」の入所者20人、両施設の職員27人の計93人。県の医務課によると10日現在、有症者は30人に減少したという。

 病院側は「説得はしたが、最初に感染した男性患者が院内を歩き回るのを止めることができなかった」と説明。「感染が広まり、申し訳なく思う」と入院患者と家族に謝罪した。』

 もし,「最初に感染した男性患者が院内を歩き回るのを止めることができなかった」ために女性患者(81)が死亡したというのが事実であるなら,この男性患者は業務上過失致死だろうし,病院もそのような患者を入院させていたことに対する管理責任を問われ少なくとも死亡した患者の家族から損害賠償請求されることになるのではないだろうか.

 インフルエンザは通常誰から誰に感染したかを特定することはできないが,原因がわかっていたのに院内感染に対する防御ができなかったというのが事実であれば,エイズウィルス感染患者が自分が感染者であることを自覚していながら,他者に感染させた場合と同様に罪に問われても不思議ではない.管理者として職員全員に予防接種をしていたかどうかも問われるだろう.

 そもそも,こんなことを入院患者と家族に謝罪した病院にもそうとう問題があるだろうと思うが,科学的な根拠もなくこの男性患者がすべての原因かのように言ったのであれば,この男性からも名誉毀損で訴えられる可能性もあるだろう.院内感染の責任逃れに男性患者の話をしたのかもしれないが,責任を逃れるどころかむしろ問題をこじらせるだけに終わるのではないだろうか.

 いずれにしても,医師の言うことを聞かず院内を歩き回るような患者をそのまま入院させていたことが間違いだったように思うのだがどうだろうか.

訂正)本文中の「業務上過失致死」を「傷害罪もしくは傷害致死罪」に訂正します.
『障害基礎年金停止や減額6割増 10~13年度、更新時の審査 

 国の障害基礎年金を受け取っている人が1~5年ごとの更新時に支給を打ち切られたり、金額を減らされたりするケースが2010~13年度の4年間で6割増えていたことが4日、分かった。支給実務を担う日本年金機構が開示したデータのうち、10年度以降の分がそろっていた8県について調べた結果、判明した。

 年金機構は「支給を絞る意図はない」と説明しているが、障害年金の審査をする医師や年金相談に当たる社会保険労務士からは「受給者増加に伴い、機構が支給を抑えようとしているのではないか」との指摘が上がっている。障害者の生活を支える年金が恣意的に減らされている可能性がある。』

 私の知っている患者さんの場合,すでに症状固定しているにもかかわらず申請を延期するように指示されたという話を聞いたことがある.その時は冗談で,年金が足りないので払わないようにしてるのかなどと言っていたが,どうやら冗談ではないみたいだ.ここまでやるとは年金の破綻もいよいよ近いということだろうか.

新年早々

2015年1月1日 医療の問題
『筋弛緩剤を誤って投与、患者死亡 大阪府立の医療機関

 大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)は31日、入院中の60代の男性患者に誤って筋弛緩(しかん)剤の点滴を投与し、男性が死亡したと発表した。医師から抗生物質の処方を指示された薬剤師が薬剤を取り違え、点滴前に確認した看護師2人も気づかなかったという。センターは遺族に謝罪し、府警に届けたという。

 センターによると、男性患者は抗がん剤治療のために約2週間入院。発熱の症状が出たため29日、主治医が抗生物質「マキシピーム」の点滴を指示したところ、女性薬剤師が薬剤の入った棚から誤って筋弛緩剤「マスキュレート」を取り出し病棟に送った。

 二つの薬剤は別の棚で保管されており、薬剤師は男性への点滴が始まった約2時間後、別の患者用に「マキシピーム」を取りだそうとして取り違えに気づいたが、男性はすでに心肺停止状態だったという。

 薬剤師は院内の調査に対し、「抗生物質だと思って筋弛緩剤を出してしまった」、看護師らは「その患者の薬だと思った」と説明しているという。

 吉岡敏治院長は31日会見し、「あってはならないことで患者やご家族に心からおわび申し上げます」と話した。』

 まず最初に言いたいのは,薬剤師に女性とつけるならば医師や看護師にも性別を付さなければなにか意図があるように思えるということ.こういうところにマスゴミの姿勢があらわれているような気がするのは私だけだろうか.

 筋弛緩薬は呼吸抑制作用があるので特に取り扱いに注意しなければならない医薬品であるが,薬剤師は二人以上でちゃんとダブルチェックをしていたのだろうか.薬剤師ならば薬品の作用については当然よく知っているはずなのでたとえ薬品名を一人が取り違えていてもダブルチェックしていれば訂正できたような気はする.

 残念ながら看護師には薬の作用まではよく理解していない人もいるから,看護師らの「その患者の薬だと思った」という説明は薬の名前や作用に関する知識のなさがダブルチェックをすり抜ける原因になったように思える.しかし,あまり使ったことがない薬なら,経験のある他の看護師や身近にいる医師に確認することもできたろう.

 こういうのは一種のコミュニケーションエラーなのだろうが,医療の現場ではそういったエラーは比較的よくあるので,私は通常あまり行わない処置をするときには看護師に注意を促すようにしている.それでもちゃんと人の話を聞けない看護師がいるのが問題なのだが,そういう看護師はなるべく避けるという注意も場合によっては必要だ.

 先日もどこかで抗生物質にアレルギーのある患者に誤ってその薬を投与した医師もいたそうだから,落とし穴はそこらじゅうにあると常に思っていることが大切なのだろう.いずれにしてもこんなケアレスミスで亡くなった患者さんには大変お気の毒な話である.ご冥福をお祈りする.

飛翔

2014年12月31日 私の写真集
飛翔
飛翔
 今年を振り返ってみると何事もない平穏な一年だったように思う.嫌なことはすぐに忘れる方なのでそもそも憶えていないし,いいことは忘れないほうなのだが記憶に残るほどすごく楽しかったことというのもなかったような気がする.

 それでも,手術はそれなりにきちんと出来て仕事はこなしたし,趣味も今年旭岳の初冠雪が撮れて,また一枚お気に入りの写真が増えて充実した気分を味わえた.ある意味このような平穏で平凡な毎日というのが実は一番幸せなのかもしれない.

 何が起きるかわからないのが人生だから,何が起きてもいいように心と体を準備しておかなければいけないことは私くらいの歳になれば十分わかっているから,来年もまた充実した年になるよう準備しながら,さらなる飛躍を目指すことにしよう.

 今年もたくさんの人が拙文を読むために当ブログに訪れていただきありがとうございました.来年もまたよろしくお願い申し上げます.

 写真は今年の撮り納め.札幌オリンピックに使われた大倉シャンツェとそこからの札幌市街の展望です.空に見える黒点は雪です.


 『ステキな金縛り』の阿部寛と『はやぶさ』の竹内結子の演技が面白いなあと思って出演映画を探していたら,『チーム・バチスタの栄光』には二人とも出演していたのでDVDレンンタルで観た.

 邦画やテレビの国産医療ものはリアリティーに欠けて面白くないので観ないのだが,今回は目的が出演者だったので多少のことは我慢して最後まで観たのあるが,第二助手の酒井利樹の行動は見ていて思わず注意したくなるようなものだった.

 まず気になったのは左心室の縫合が終わり心拍が再開しないという場面で,必ず取り乱して騒ぐことである.こんな助手は現実にはあまりいないんじゃないかと思うし,もしいたら次回からは煩いから手術から外されるんじゃないだろうか.

 もう一つ,心拍が再開しないからといって滅菌手袋で拡大鏡を外してそのまま手術台の近くに突っ立っていることである.そんなことをしたら手術手袋が不潔になってしまい,緊急事態に対応するにも術野には戻れないから助手としては役に立たないだろう.

 脳神経外科で胸部外科の心室形成術に相当するほどの手術とはどの程度のものなのかわからないので,診療報酬の点数表で調べてみたら脳動静脈奇形摘出術に相当するものらしい.脳神経外科の手術で大出血するのは動脈瘤破裂か動静脈奇形の流入血管からだろうが,出血のたびに騒がれたのでは術者のストレスが増大するだけである.

 まあ映画だからなのだろうけれど,もし私が患者で胸部外科の手術が本当にあんなだったら手術を受けるのが恐ろしいと思ってしまうだろう.最近,どこかの大学病院である術者の手術死亡が異常に多いと問題になっているようだが,本当に技術に問題があるのだとしたらこれも恐ろしい話である.こちらは映画ではないだけに深刻な事態で,問題があれば再発予防に学会なども取り組む必要が出てくるだろう.

クリスマス・イブ
クリスマス・イブ
明日は当直なので今日がイブです.
クリスマス・ツリーは省略です.
仕事は30日午前まで.
残り1週間です.
Leica DG 15mm F1.7 vs Leica M 28mm F2
Leica DG 15mm F1.7 vs Leica M 28mm F2
Leica DG 15mm F1.7 vs Leica M 28mm F2
 マイクロフォーサーズでの焦点距離15mmはフルサイズでの30mmに相当するので,ソニーα7に28mmF2をつけて比較してみた.

 リサイズした画像では比較はできないが,それぞれを等倍で確認すると解像感はやはりフルサイズで2400万画素の28mmF2にはかなわないが,GX7につけた15mmも非常に解像感は高くリサイズした画像ではむしろDG SUMMILUXのほうがシャープに見えた.もっともこれはJPEG画像なのでGX7の内部でシャープがかかっているのかもしれない.

 歪曲収差は広角レンズらしくどちらも若干のタル型でほぼ同じくらいに思われた.広角の28mm相当としては今どきのレンズとしては普通だと思うが,比較的素直な歪曲なので必要ならフィルターで補正すればいいだけだろう.

 MTF曲線で比較すると,15mmは中心から周辺まで曲線がフラットなので像面湾曲が少なく周辺画質も高いようにみえる.一方の28mmは中心部が非常に高く周辺にいくにつれて緩やかに落ちていく曲線となっているが,だからと言って写りが悪いわけではないのが面白いところだ.

 MTFではレンズの味はわからないと言われるけれど,少なくとも解像感も歪曲収差も28mmF2に劣らないことは確認できたので,カメラとレンズを信頼して撮影を楽しもうと思っている.
先取交換
先取交換
先取交換
 先週パナソニックGX-7のレンズキットを発注しキットレンズを下取りして格安でカメラボディを購入することを思いついたので,さっそくレンズの下取り手続きをしようと下取り価格をもう一度チェックするためにネットショップのページを開けた.

 パナソニックの交換レンズをリストアップしようとしたら,以前から購入を考えていたけれど人気が出たのか最近は在庫がなかったレンズが値下げになって入荷していることに気がついた.こういう時はだいたい買わないと後悔することになるのが経験的にわかっているので買うことにした.

 下取りのキットレンズを登録して支払いのページに進むと「先物交換」という方法があるのに気がついた.これは先に購入商品を受け取り,注文日から10日以内に交換買取品を送り差額金をカード決済するという便利な方法だ.しかも,交換品は購入商品を受け取るときに宅配の人に渡すだけである.

 初めてだったけれどもこれは非常に良かった.まるでネットで宅配ピザを注文するくらいの簡便さでカメラやレンズの下取り交換ができるのである.なんとも便利な方法でこれを考え出した人はすごいと思った.病院もこれくらい簡単に診察が受けられるようになるといいんじゃないだろうか.

大失敗

2014年12月14日 日常 コメント (2)
大失敗
大失敗
大失敗
 全自動洗濯機の中蓋の部分に錆が出て洗濯物に影響が出るようになったので買い換えることにした.いつものことながら我が家では家電の購入とメンテナンスは私の担当である.

 今考えれば後継機をそのまま購入すればよかったのだが,どうせなら違うデザインのにしようと考えたのが失敗のはじまりだった.選んだ機種が今日無事に届いて設置されて一つ問題を解決したつもりになったのも束の間,妻が「これ乾燥のボタンが付いてないよ〜」と言いながら私の部屋に入ってきた.

 最初は何の話かわからなかったのだが,実は私がヨドバシカメラに発注したのは乾燥機がついていないただの全自動洗濯機だったと気づいた時には後の祭り.一応電話してみたがやはり返品もできないとのことで,すぐに後継機の全自動洗濯乾燥機を注文して明日の午前中には届くことになった.

 困ったのは今日届いたばかりの全自動洗濯機をどうするかということだったが,結局クロネコヤマトに頼んで明日の午前中に搬出してもらって実家に届けてもらうことにした.

お買い得?

2014年12月9日 趣味
お買い得?
お買い得?
お買い得?
 毎年,この時期は写真もあまり撮るものがなくなり家にいることが多くなるのでネットで情報収集する時間が長くなり,ネットショッピングの機会も多くなる.

 引越しの時に思い切って自宅にある本のほとんどを職場の自室に増設した書棚に移したのだが,すでに数年前からカメラやレンズなどの機材の収納場所がすっかり飽和状態になってしまい, 最近は新しい機材を購入するには古い機材を処分しなければならなくなるので本当に必要なものだけを買うことにした.

 富士フィルムのX-E2を買った時にはニコンのAPS-Cのシステムから撤退し,旧ヤシカのコンタックスのレンズもほとんどを下取りに出してしまった.Blackmagic Pocket Cinema Cameraを買った時にはパナソニックGX-1と高倍率ズームを処分して12-35mmF2.8と35-100mmF2.8の高性能ズーム2本を購入.

 この2本のズームはBMPCCだけに使うのはもったいないほど高性能だったので,すぐにそれ用のカメラが欲しくなったが,今でもD810のサブシステムとしてはすでにX-E2があるので手が出せなかった.しかし,来春にはX-E2より高画素のX-Pro2が出るという噂が聞こえてきて状況が変わった.

 今年の春にパナソニックからGH4が出てそれにしようかとも思ったのだが,4K動画を使う予定がないとあまりメリットがないのでその後噂になったGM5が出るまでは待つことにしていた.そして,この秋に発売されたGM5にはEVFが搭載されたのでヨドバシカメラで実機を見てきたのだが,やはりX-E2の236万ドットのEVFを見慣れた目には116万ドットでは我慢ができなかった.

 同じレンズが使えるオリンパスのOM-D EM-1も性能はいいらしいが,デザインが気にくわなくて買う気になれず,結局のところGX-7を買うか新機種を待つかということになったが,だんだん考えるのも面倒になってもうそのことはすっかり忘れていたのだった.

 それが昨日,ネットを見ていてひょんなことからGX-7を思い出した.そこで今朝になって価格をチェックしたら,そろそろ底値という感じのところまで下がっているようだったので購入することにした.昨年のモデルながらカメラとしての画質はGH4とほとんど変わらないことは確認済みだし,キットレンズ付きを買ってレンズだけ下取りすれば40K前半でボディが手に入るから買っても損はないと思ったのだ.
6年後へ
『「はやぶさ2」載せたH2A打ち上げ 種子島

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日午後1時22分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から、小惑星探査機「はやぶさ2」などを載せた国産の主力ロケット「H2A」26号機を打ち上げた。はやぶさ2は地球から約3億キロ離れた小惑星に到達し、岩石や砂を採取して地球に戻る計画だ。

 発射後、固体補助ロケットを切り離し、第1段と第2段を分離。予定通り飛行すれば、同約1時間47分後にはやぶさ2を分離し、予定の軌道に投入する。

 はやぶさ2は小惑星イトカワから微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の後継機だ。有機物や水があるといわれる小惑星「1999JU3」を目指す。2018年に到達し岩石や砂を採取して20年末に帰還する予定だ。生命の起源、太陽系の誕生や進化の謎の解明に役立つと期待されている。

 H2Aの打ち上げは今年10月以来となる。これまで19回連続で成功している。政府は宇宙の利用拡大を進めており、海外から衛星の打ち上げを受注することを目指している。成功が続けばロケットへの信用度が一段と高まり、受注獲得に向け弾みが付きそうだ。

 H2Aには、九州工業大学などが作った小型衛星「しんえん2」など3基も相乗りしている。』

 昼休みに発射の様子をテレビとネットの中継で見た.ネットの中継は5分遅れくらいだったけれども,ロケットからの映像もあって臨場感は高かった. 

 ミッションに成功すれば6年後の年末に帰還するそうだ.6年というと長いようだが,この日記を書き始めてもう11年経ったのだからきっとまたあっという間に過ぎるのだろう.宇宙での時間に比べると地球上での時間はなんと短いものだろうか.

 
円山動物園にゾウ復活!?
『札幌・円山動物園、ゾウ復活へ 18年度にも3~4頭、繁殖も計画

 札幌市は25日、市円山動物園(中央区)にアジアゾウを導入する方針を固めた。2018年度にも雌2~3頭と雄1頭を東南アジアから輸入する計画で、同園のゾウ飼育は07年に花子(雌)が死んで以来となる。現在、道内で展示されているゾウはおびひろ動物園(帯広市)の1頭のみで、複数頭の飼育は人気を集めそうだ。

 円山動物園は、ゾウ導入の狙いを「子供たちに驚きと夢を与えるとともに、繁殖にも取り組みたい」と説明。構想では、老朽化している熱帯動物館を取り壊して延べ床面積5千~6千平方メートルの飼育施設を新たに建設する。1種類の動物の施設としては同園では最大となり、水遊び場を設けるなど野生の環境に近づける。

 すでに交渉に入っており、「導入のめどが立ちつつある」(市幹部)という。購入費用は「今後の交渉」としているが、このほかに施設整備に約20億円、餌代など飼育費用を年間2千万円程度と見込む。』

http://nougekai.diarynote.jp/200802041844120000/
 上記に以前に書いたが,その時は10億円かかるということだったが,今回は施設整備に約20億円という話だ.熱帯動物館の取り壊しは以前に決まっていた話だったと思うが,熱帯動物館の跡に建つのは象専用の施設になるのだろうか,そうだとしたら道内だけではなく象の飼育施設としては全国的にも結構大きなものになるのではないだろうか.

 花子がいた熱帯動物館外の飼育エリアはコンクリートの地面にヒビが入り雑草も生えていて,その前の掲示板みたいなボードには生前の花子の写真が貼ってある.その前を通るたびになんとも寂しい気持ちになると同時に,ここもいずれ無くなり円山動物園に象がいた痕跡すら消えてしまうのかと思っていたが,どうやらそれは杞憂に終わりそうだ.

 私が幼稚園の頃に動物園に来た時の記憶にも象はしっかり残っているし,娘が初めて動物の名前を言えたのも「ぞうさん」だったので,動物園の主役はやっぱり象なのではないかと思っているから,今朝このニュースを見たときはなんだか嬉しくなってしまった.

 象を見られるのは早くても2018年度のようだが今からとっても楽しみだ.そして,もし繁殖に成功して子象が生まれたら,きっとカメラを持って円山動物園に通うことになるだろう.

 転倒して頭を床にぶつけてしばらくしてから意識障害になった脳梗塞の患者さんの手術をした.画像診断は「急性硬膜下血腫」.

急性硬膜下血腫では受傷時から意識障害があるものと理解している脳神経外科医もいるかもしれないが,脳挫傷などを伴わず脳の血管でも特に静脈損傷による出血の場合には経過が比較的ゆるやかで「急性硬膜外血腫」でみられるような意識清明期(lucid interval)がみられることもある.そして意識状態が悪化すると急速に昏睡状態になり,たとえ手術で血腫を除去しても障害が残ることが多いのである.

 最近では脳梗塞の予防薬として抗血小板薬や抗凝固薬を服用している患者さんが多いので,比較的軽微な頭部打撲でも頭蓋内出血を起こすことが多いのではないだろうか.「急性硬膜外血腫」や「急性硬膜下血腫」といった致命的なものではないにせよ,「慢性硬膜下血腫」の患者さんでこういった薬を服用しているケースは多くなったように思う.転倒した場合,特にこういう薬を服用しているときは,見た目で大丈夫そうだからなどという判断はしないほうがいいだろう.

 そして,当然ではあるが脳梗塞の後遺症で転倒しやすくなっている患者さんも増えているからこれからは頭部外傷による頭蓋内出血の患者さんも増えていくような気がする.救命が目的となる頭蓋内出血の手術は開頭血腫除去術しかないから手術のできる脳神経外科医は今後も必要で,血管内手術全盛となっても脳神経外科医たるもの基本的な開頭術くらいは一人でできないといけないだろう.

急性硬膜下血腫の詳細については以下でどうぞ.
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/305.html

冬が来た

2014年11月11日 私の写真集
冬が来た
今朝,白鳥が飛んでいるのを見た. 

5〜6羽のグループが二つ防風林の上を飛び越えて湖のある方向に飛んで行った.

まだ,群れは来ていないみたいだからきっと先発隊なのだろう.

今年は去年よりも少し遅いくらいだが,白鳥が来るとすぐに雪も降るから,もう冬もきっとすぐそこまで来ていることだろう.


車検

2014年11月2日 乗り物
車検
車検
車検
車検が終わり冬タイヤへの交換が終わりました.ワイパーも冬用に換えてもういつ雪が降っても大丈夫です.札幌国際スキー場は11月後半にオープンするとのことです.

ついでに日頃から気になっていたところを点検してもらったのですが,要修理箇所がたくさんリストアップされてきました.全部修理してもらったら修理代が過去最高額になってしまいました.

もっともその甲斐あって車はすっかり復調し,まだ4〜5年は元気に働いてくれそうです.

冠雪2

2014年10月29日 私の写真集
冠雪2
円山にはまだ雪が積もりませんが,樽前山は雪が積もりました.
中島公園
中島公園
中島公園
 市内の公園の紅葉もそろそろ落葉になる頃なので,中島公園まで出かけて散歩写真を撮ってきました.
『高齢者救急、元の生活の場に戻った人は約半数

 自宅や介護施設から救急病院に運ばれた高齢者のうち、1か月後に元の生活の場に戻れた人は約半数に過ぎず、ある程度回復しても約2割が救急病院にそのまま入院し続けていた、との調査結果を、東京都医師会救急委員会がまとめた。

 29日、福岡市で開かれる日本救急医学会で発表する。

 調査は、東京都指定2次救急医療機関254病院が対象。2012年10月の1週間に入院した救急患者の1か月後の状態をアンケートし、191病院から回答を得た。この間の救急患者6083人のうち6割(3575人)が65歳以上。

 搬送前の生活場所別に分析すると、介護施設から搬送された高齢者354人のうち、介護施設に戻れたのは50%。23%が1か月後も救急病院で入院を続けていた。慢性期患者に対応する別の医療機関に転院した人は4%。死亡は11%だった。

 自宅から搬送された高齢者2400人のうち、自宅に戻れたのは57%。約17%が、そのまま入院を継続していた。別の医療機関に移ったのは7%だった。

 他の医療機関から搬送された高齢者490人では、22%が入院を継続しており、退院し他の医療機関に移れたのは12%にとどまった。』

 今日も施設入所中の高齢者が半身の麻痺で救急車で運ばれてきた.施設にはかかりつけ医という開業内科医がいるはずなのだが,意識障害や麻痺があるとかかりつけ医はパスして脳神経外科のある病院に直接救急車で来るのがいつものことである.

 発症時に自分で椅子に座っていることもできないほどの麻痺があれば高齢者の場合は自立歩行ができるようになることはほとんどなく,大抵の場合は寝たきりに近い状態になるので施設に帰れるほどまで回復する可能性はほとんどない.

 この記事にある介護施設に戻れたのは50%というのは妥当な数値だろうと思うが,1ヶ月で帰れる人は少ないだろうし20%くらいの人はそのまま療養型の病棟に移って死ぬまで入院することになっているのではないだろうか.

 最近よくあるのは独居または夫婦だけで生活していた80歳以上の高齢者が脳梗塞で入院し自宅に帰れなくなり施設入所ができるまで回復しても施設に空きがなくて空き待ちのために入院期間が延びるというケースである.

 介護者がいれば自宅に帰ることができるまでに回復しても,一人暮らしで家族も引き取ることができないとか,介護者が高齢な配偶者一人という場合はやはり自宅に帰ることができないから施設入所待ちになってしまうのである.

 高齢者の脳卒中は回復にも時間がかかるが,回復しても自宅には帰れず退院先がなかなか決まらない場合が多い.しかし,急性期病棟というのは入院日数も限られているので回復期病棟でリハビリテーションをしながら施設を探すというケースが非常に多いのである.

 これからますます高齢者の脳卒中患者が増えるのは確実であるが,病院の病床数には限りがあるので,いつかは破綻することになるのではと心配になるのであるが,厚労省は一体どうするつもりなのであろうか.

石狩浜
石狩浜
石狩浜
 今の時期に写真を撮りに行くなら紅葉の綺麗な定山渓方面とも思いましたが,あまりに天気が良いので混雑しているだろうと考えて逆方向の石狩湾に向かいました.

 夏に歩いた散歩道を夏を思い出しながら歩いて海に出ると夕暮れになっていました.少し肌寒くもありましたが,広々とした景色にとても清々しい気持ちになりました.

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