『ジョブズCEOがiPhoneへのFlash非搭載について声明
   -AppleはWeb標準を重視。「Flashこそがクローズド」

1月のプレスイベントで、「iPad」を発表した、スティーブ・ジョブズCEO 米Appleのスティーブ・ジョブズCEOは29日(現地時間)、iPhoneやiPad、iPodでAdobeのFlash技術を搭載しない理由について声明を発表した。

 Webサイトなどで広く導入されているFlashだが、AppleのiPhone、iPad、iPod touchなどのモバイル製品では、Flashをサポートしていない。そのためAdobeは、「Adobe Creative Suite 5」(CS5)に「Packager for iPhone」と呼ばれるコンパイルツールを用意。Flashのプログラミング言語である ActionScriptを使って、iPhone向けアプリを提供可能としていた。しかし、AppleはiPhone OSの最新版となる、iPhone OS 4.0(SDK)のβ版提供に伴い、従来の規約を変更。Packager for iPhoneのようなツールが事実上使えないことになったことから、AdobeはiPhone向けFlash開発の打ち切りを表明している。

 ジョブズCEOは、かつてのAdobeとの緊密な関係を強調した上で、「なぜ、iPhone、iPad、iPodでFlashに対応しないのか書き留めておきたい」として、「Abobeは、AppleがApp Storeを守るというビジネス上の判断と主張しているが、それは違う。技術的な問題である。AdobeはAppleがクローズドで、Flashがオープンと主張するが、その逆が事実だ」と反論している。

 まず1点目として、Adobeの“オープン”という主張について、「Flash技術は100%プロプラエタリな技術で、Adobeにしか供給しえないものだ。将来の拡張性、価格設定についてもすべて彼らがコントロールできる。Flashが広く普及しているからといって、それは“オープン”を意味しない。Adobeが完全にコントロールし、Adobeからしか提供されない技術。Flashは決してオープンではない」と批判する。

 加えて「AppleもiPhone OS、Mac OSなどはプロプラエタリな技術を持つ。しかし、われわれはWebはオープンであるべきとの信念を持っている。Appleは、HTML5、CSS、JavaScriptなどのオープン規格を採用し、ハイパワーで、低消費電力なAppleのモバイル製品はこれらの技術に対応し、Googleや多くのWeb開発者もこれらの技術を使っている」と強調。さらに、ブラウザ用のレンダリングエンジンWebkitがSafariを始め、GoogleのAndroid端末や、Palm、Nokia、RIMなどに使われていることも言及し、Appleのオープン技術へのこだわりを訴えている。

 2点目は「フルWeb」という点について、「Adobeは、Webのビデオの75%がFlashだからと、Apple製品が“フルWeb”アクセスできないと主張する。しかし、彼らはそのほとんどがH.264で、iPhoneやiPadで見られるとは語らない。YouTubeもVimeoもNetflixなども見られる」と説明する。

 一方で、Adobeが主張するFlashゲームがプレイできないという点については、「それは確かに事実だ」と認めるが、「5万以上のゲームがApp Storeに登録されており、多くは無料である。iPhone、iPad、iPod以上のタイトルを有するゲームプラットフォームは存在しない」と主張する。

 3点目は「信頼性」について。「Macのクラッシュの一番の原因はFlashだ。我々はFlashを加えることで、iPhone、iPad、iPodの信頼性やセキュリティを損なうことはしたくない」と主張。加えて、モバイルデバイスにおけるFlashの完成度の低さについても苦言を呈している。

 4点目は、「バッテリ駆動時間」について。「モバイルデバイスで長時間のバッテリ駆動を実現するためには、ハードウェアデコーダが必要だ。多くのモバイルデバイスはH.264のデコーダを持っている。FlashはH.264をサポートしているにも関わらず、FlashのWebサイトは古いデコーダを使うためにソフトウェアでデコードする。iPhoneを例にとれば、H.264で10時間再生できるところが、ソフトウェアデコードでは5時間以内にバッテリを使い果たしてしまう」とする。

 5点目は「タッチ」。「FlashはPCを前提としており、タッチスクリーン操作を考慮していない。Flashで書かれたサイトはタッチベースのデバイスをサポートするために、作り直す必要がある」と主張する。

 6点目は最大の問題として、「Flashを使ってiPhoneアプリを作らせている点」を挙げる。「Flashはクロスプラットフォームの開発ツールであり、iPhoneに最適化されたアプリを作ることが目的になっていない」とする。

 これらを踏まえジョブズCEOは、「我々は開発者にもっとも先進的でイノベーティブなプラットフォームを提供し、最高のappsを創造したい。最高のappsと顧客を持ち、多くのデバイスを売ることで、ユーザーに豊富かつ優れたアプリを選んでもらえるプラットフォームにしたい」と説明。さらに「FlashはPC時代に作られて、成功したビジネスになった。そこをモバイルにも広げたいというAdobeの意志は理解できる。しかし、モバイル時代には省電力でタッチスクリーン操作で、オープンなWeb規格に則ったものが必要だ。新しいモバイル時代に向けて作られたHTML5のようなオープン規格がモバイルデバイスの勝者になる。AdobeもHTML5ツールにフォーカスするべきだ」と語っている。』

 確かにiPhoneでFLASHコンテンツが見れないことは不便ではあるが,ジョブス氏の意見には賛成である.私はadobe photoshop 1.0からのユーザーでもあるが,最近のadobe社の製品の売り方は拝金主義的で好きになれず,私の中での企業イメージは以前に比べるとかなり下落した.

 だから,Adobeが完全にコントロールできwebの健全なる発展を妨げるであろうFlash技術はそろそろ主役の座を降りてもらったほうが,将来的にはネットユーザーの利益になるであろうことは想像に難くない.ジョブス氏に言わせるとAppleのiPhone、iPad、iPod touchなどの登場はそのいい機会というわけだろう.

 Adobe社がもし今後も純粋にWebでのFlash技術の発展を望むなら,Macromedia社から買い取ったFlashの技術情報を公開してオープン化をすすめるべき時期にきているのではないだろうか.私自身はFlashそのものは技術的にもユニークだし,蓄積されたコンテンツにも面白い物があるのでオープン化を望むけれどAdobe社はどうするつもりなのだろうか.


 その後,高校の同窓生が見つかりマイミク0人という状況から脱出して喜んでいたところへ,もう一つのメッセージが届いた.『誰でもいいから絡んでね。』と書いてあった人からだった.

そこには,

『すゴイ嬉しいんだけど・・・実はあたしミクシーやめる事にしたんだんですよ。。。 みくしぃー難しいし最近変なメールがくるから絡んだのにごめんです。でもせっかく絡んだんだし普通にメールしない??』

と書かれていて,○◉●◎@nifty.comというアドレスが書かれていた.

ちょっと面白そうなのでメールを送ると,

『最近ガンバって自分のブログを作ったの☆
  まだダレにも見せてないから良かったらジコ紹介がてら見てちょ☆』

 と,自分のプロフィールや携帯の電話番号が書いてあるというHPにアクセスするよう書いてあっきた.

 そこにアクセスすると友達登録メールを送信する「ブログを見る」と書かれたボタンがあり,そこを押して空メールを送ることでアクセスできるようになるらしい.

 実は,このHPは携帯専用HPになっていて,その空メールの宛先は,×◎○△@794794.netとなっていた.これはちょっとおかしいなと思い,そのメールの送り先のドメインをネットで調べてみると,http://794794.net/pc/index.aspというHPに行き着いた.

『イタズラ防止で友達登録必要になってるけど普通のブログだからご安心を☆ 普段の写メとか日記ものってるヵらハズかしぃけど…感想きかせてネ~(/ω\)』

などと言いながら,こんなところに登録されているようなHPへ誘導するのだから,ネットのことをあまり知らない人だったらコロッと騙されて携帯からアクセスしてしまうに違いない.

 なぜ,こうまでしてアクセスさせようとするのだろうか.まあ,直接の動機がお金目当てなことぐらいわかるが,ここに登録することでこの人にどのようなメリットがあるのか興味深い.

 このサイトを運営している会社のことは知らないが,サイトを運営するだけなら違法性はないだろう.要するに利用者の使い方の問題ということだ.騙される方が悪いという考え方もあるだろうが,もし,誰かがこのサイトを使って組織的に人を騙してアクセスを誘導し,利益を上げているとしたらそれはどうなるのだろうか.

 私も娘にDocomoの携帯を持たせている.今のところはキッズモードでアクセス制限をかけているから安心だと思っているのだが,こういう経験をすると携帯専用HPというのは意外に危険なものなのではないかと思うようになった.将来的にはやはりimodeではなく通常のインターネット環境が使えるiPhoneなどに移行した方がむしろ安全性は高いような気もするのだが,本当はどうなのだろうか.

 最後に,『私の携帯はiPhoneなので,携帯専用HPにはアクセスできないみたい.ごめん.』とメールを書いたら,それきりメールは来なくなった.

『iPad用SIMカード、NTTドコモが発売へ

 NTTドコモは28日、米アップルの新端末「iPad(アイパッド)」で電子書籍などをダウンロードする際にドコモの通信回線が使えるようにする「SIMカード」を販売する方針を明らかにした。国内の通信大手で、iPad向けSIMの販売を表明するのは初めて。

 山田隆持社長がこの日の決算会見で明らかにした。日本では5月末に発売される予定のiPadは、国内の携帯電話端末のような、特定の通信会社のSIMしか使えないような制限がない。iPad利用者は、ドコモから買った専用SIMをiPadに入れると、ドコモの回線を使ってネットに接続し、データをダウンロードできるようになる。山田社長は「ドコモの回線を使いたい利用者がいれば提供したい」と話した。』

 いくらなんでもiPadを電話機として使う人はいないだろうから,iPad用のSIMはデータ通信用になるわけで,イーモバイルのポケットWi-Fiがある今となっては回線利用料がそれよりも安くないと乗り換える気にはなれない.

 さらに,ノートPCやDSとかPSPでも利用するとなるとiPadを無線LANのハブとして使えてもあの大きさでは持ち運びがちょっと苦しくなるのではないだろうか.ポケットWi-Fiを持っていれば,料金で余程のメリットがない限りは乗り換えないだろうし,iPadを買うとすれば無線LANのみのモデルになるだろう.

 iPadのSIMよりも期待したいのは次期iPhoneの方である.もしも,SIMロックフリーで各社から自分に合ったプランを選ぶことができ,さらにポケットWi-Fiのように無線LANのハブ機能を持つようなものだったら,きっとさらに爆発的に売れるに違いないと思うのだが,アップル社はそんな使い方は考えていないだろうか.
 iPhone用のOperaブラウザーが軽くて速いというのでダウンロードしてみた.ふとtop pageを見るとmixiへのタブがデフォルトで登録されていた.mixiなんてやってる友だちもいないし,ネットの中のリア友なんていうのはメールで十分だと思っていたので今までは関心がなかった.

 だが,このタブを見ているうちに何事も経験だからちょっとやってみようという気になり,リアル個人データで登録してみたのだが,高校の同級生が一人と,おそらく隣のクラスだった人がもう一人見つかっただけだった.その人達も最近はアクセスしていないようで,登録3日目にして未だにマイミク登録0人のままだ.

 あまりに悲惨な状況なので,『誰でもいいから絡んでね。』と書いてある人や,趣味の写真のコミュニティで見つけた写真の上手な人にメッセージを送ってみても返事は来ない.アクセス禁止処分にしてくれた人もいたようで,『スポーツと写真が趣味の普通のおじさん』の私は,世の中の誰からも相手にされていないという気分を味わえた.

 このことを若い女性スタッフに話したら,『医師,独身』と書いたら若い子がいっぱい集まったかもと笑われ,世の中そんなものなのかもしれないと思った.しかし,嘘はいけないし,もし,もっと若くて独身だったとしてもそんなことで集まってくるような人とは友だちにはなれない.

 こういう世の中だから,男も女もお互いに誰かの紹介という保証がないと人と付き合うことが出来なくなっているのだろうか.そうだとしたら何ともつまらない世の中になったものだ.ともかく登録から30日経ってもマイミクが出来なかったら自動的に使用停止になるそうだから,あと27日間だけはどうなることか続けてみようと思う.


 『仮に無知っていうのが病気の一種だとしても,夜中にコンビニ受診する人が病院にとって上客だと思っているとしたら,それは大きな勘違い.』と言ったのはどこの藪医者だったろうか.
 開発中の次世代iPhoneをバーに置き忘れた社員がいたようで,新型のスペックが少しだけわかりました.(http://www.gizmodo.jp/ipodiphoneitunes/iphone/
記事によると新型では以下のような新機能と外見・仕様の変更があるようです.

機能の進化
・ビデオチャット用カメラの搭載.
・従来のレンズも大きくなっている.
・カメラにフラッシュ機能搭載.
・micro SIM
・画面解像度の改善

外見の変更
・ボリュームボタンは2つに
・ボタンは全部メタルに
・背面は平らなプラスチックまたはセラミックの素材.
・周辺全体がアルミで覆れる.
・外形は角ばりいくぶんスリムで3g重い.
・バッテリーが大きくなる.

 映像をみると見た目は薄くスリムで角張った印象になり3Gよりもよりクールな感じです.米国での発売が 6月中らしいので,米国外では遅くとも8月中には発売されるのではないでしょうか.現在iPhone 3Gを使っていますが,使用頻度が上がるにつれその遅さと充電池の持ちが悪いのが特に気になってきていました.ビデオチャットが出来ないことと搭載カメラの性能が低いのも不満でしたので,これらの点で格段の進歩が期待される新型はiPadとともにすでに購入予定となっています.

 それにしても落とし物から情報がリークしてしまうなんてアップルとしては信じられないことでしょうが,人間にはミスがつきものですからこういうのは予想はしていても防ぎようがなかったんじゃないでしょうか.
『向精神薬:生活保護受給者の処方薬ネット転売 男追送検へ

 生活保護受給者に病気を装わせ、処方された向精神薬をインターネットで転売したとして、神奈川県警薬物銃器対策課は週内にも、同県横須賀市久比里、無職、大沢広一被告(41)=覚せい剤取締法違反などで起訴=を麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的譲渡、所持)などの疑いで横浜地検に追送検する方針を固めた。大沢被告が大阪市西成区あいりん地区の生活保護受給者から仕入れた向精神薬などを3年間で約200人に転売し、2000万円近く売り上げたとみて調べる。

 捜査関係者によると、大沢被告は09年11~12月、向精神薬約1000錠をインターネットで知り合った宇都宮市の男性会社員(37)ら5人に約12万円で販売した疑いがある。

 大沢被告の知人で別の覚せい剤事件で逮捕された大阪市港区の無職の男(53)が、暴力団関係者を通じてあいりん地区の生活保護受給者に向精神薬の入手を依頼。医療機関で「眠れない」などとウソの申告をさせていたという。安価で向精神薬を買い取り、大沢被告に卸していたとみられる。県警はこの男についても立件を視野に調べを進めている。

 生活保護法では、生活保護受給者は福祉事務所発行の医療券を使うと指定医療機関で投薬や手術などが無料になる。大阪市によると、西成区の生活保護受給者は10年2月時点で約2万7000人。08年度決算で生活保護費のほぼ半分が医療費に充てられていた。』

 生活保護受給者の一部の人だろうし,生活保護受給者にかぎらないのだろうが,いままでほとんど受診歴がないのに外来にやってきて睡眠導入剤や精神安定剤の処方を希望する人がいる.そういう人たちは大抵は薬の銘柄まで指定することが多い.病院慣れしていて口のきき方も横柄だから,なんとなく厭な感じを周囲に与えるので大体わかるものである.

 最近は市内の病院ではブラックリストみたいなものが流れていたりするので,それに載っていればすぐにわかるから問題なく追い返せるのだが,そうでない場合は怪しいとは思いながらもいくらかの薬を処方するのが普通だろう.あまりにしつこくて外来に支障が出ても困るので適当なところで納得する程度の薬を渡すしかないということもあるし,そもそも処方された薬を横流ししているかどうかを確認することは不可能に近いから処方を拒否する事もできないのだ.

 希望する薬は悪用される恐れがあるので他の薬を処方しようとすると,それならいらないと怒り出したあげく病院や医師に対して悪態をついたりする者までいる始末だ.これは昼間の外来でも相当迷惑な話だが,夜間に救急車でやってくる者までいるのだから非常識きわまりない話である.世の中いろんな人がいるということは理解しているつもりなのだが,まだまだ下には下がいるということを時々痛感させられるのだから恐れ入るしかないのである.
これで最後と言いながら...
これで最後と言いながら...
 たしかNikon F6の時にフィルムカメラを買うのはこれで最後にしようと思ったはずだが,35mmフィルムのカメラという意味だったかもしれない.なんて言うのは言い訳に過ぎないということはわかっていても,目の前にかつて欲しいと思ったカメラが現れてしまうと何かしらの運命を感じてしまう年頃なのだろうか.

 現役写真部員の頃は中判カメラなんて高嶺の花だったから日本カメラショーのカタログでながめる程度だったが,昨今のデジタルカメラの隆盛のおかげで中古なら1/5以下の価格で程度のいい物が買えてしまうものだから始末が悪い.どうせゆっくり写真を撮る暇なんてないのに大通公園を散歩しながら好きなカメラで写真を撮る夢をみてしまうのである.

 今回のカメラ探しの獲物はMamiya 645 Pro TL (AE)である.1975年に6×4.5判を世界で初めて一眼レフに採用したMamiya M645の直系にして最後のMFモデルである.調べてみたら135フィルムホルダーを装着するとパノラマ写真が撮れるらしいので,これはちょっとユニークだと思い追加で発注しておいた.

 操作性は決していいとは言えないが,大きさや重さが中判にしては手頃でファインダーが大きいので眺めていて飽きない.酒の肴にちょうどいいカメラというのも変な話だが,ハッセルのように取り扱いに気を使わなくていいのが気に入った.専用アクセサリーが豊富でかつ安価なのでゆっくり探しながら少しづつ集めて装着して遊ぶのも面白そうだ.

 ところで,最近になりEPSONのGT-X970で中学生の頃に撮った白黒写真をスキャンしていて,急にまた銀塩白黒写真が撮りたくなっている自分に気づいた.古い白黒ネガには楽しそうに笑う弟や友達が写っていた.それを見ると不思議と記憶が鮮明に戻ってくるのである.白黒写真なのに色まで思い出せるのが本当に不思議だ.

 未来にもう一度この不思議な体験をしてみたくなり,白黒写真を撮りたくなったのだ.(続く)
 
『 急死の障害者を労災認定 高裁、国の基準当てはめず

 障害者の「過労死」認定のあり方が焦点となった訴訟の判決で、名古屋高裁(高田健一裁判長)は16日、平均的な労働者を前提としている国の労災認定基準を当てはめず、障害者本人が置かれた状況を重視して労災かどうかを判断する考え方を示した。そのうえで心臓病の男性の死亡を労災と認定。原告側の弁護団は「機械的に当てはめずに状況を深く掘り下げており、画期的だ」と高く評価している。

 訴えていたのは男性の妻、小池友子さん(40)=愛知県豊橋市。夫の勝則さん(当時37)は慢性心不全で、家庭内での日常生活活動が著しく制限されるとして身体障害3級の認定を受けた。障害者向けの集団面接会を経て、2000年11月に家電量販業「マツヤデンキ」(本社・大阪市)に「障害者枠」で入社。同県豊川市の店舗でゲーム機の販売などを担当したが、約1カ月半後の同年12月24日に自宅で致死性不整脈を発症し、死亡した。

 労災申請に対し、豊橋労働基準監督署長は労災と認めずに遺族補償年金などを不支給としたことから、友子さんがこの処分の取り消しを求めて国を相手に提訴。一審・名古屋地裁は、勝則さんの死亡前1カ月の残業時間が国の基準で過労死の可能性が出てくる目安とされている45時間を下回る33時間だった▽持病が突然死を招く危険性があった——などとして請求を退けた。

 これに対し高裁は、国が認定基準を平均的な労働者に置いていることに一定の合理性は認めつつ、障害者に当てはめることについて「常に平均的な労働者を基準とするのは相当とは言えない」と言及。「このことは勤労の権利と義務を規定した憲法や身体障害者雇用促進法などにより、就労を積極的に援助する時代にあっては一層明らか」「そうでないなら障害者は最初から労災適用から除外されたと同じ」とも述べ、本人の状況を見て判断すべきだとした。

 そのうえで、勝則さんの病状からは労働時間は8時間が限度だったと指摘。会社側は採用時には残業をさせない方針だったことも挙げながら、死亡前の1カ月間で1日30分〜2時間半の残業をさせていたことが「かなり過重労働だった」と判断し、労基署の処分を取り消して遺族側の逆転勝訴とした。』

 こういうのを本当の『法の下の平等』というのだろうし,こういう判決は裁判員では無理だろうと思う.でも,2度もこの判決を延期しているようだからこの裁判長もかなり忙しいのではないだろうか.裁判長自身も過重労働だったりしなければいいが,こういう人には一生懸命働きすぎて燃え尽きない程度に頑張って欲しいものだ.

『 判決間に合いません 開廷2時間半前に延期 名古屋高裁

 ギリギリまで頑張ったんですが、どうしても間に合いません――。名古屋高裁で19日に判決が予定されていた 民事事件で、開廷の2時間半前、裁判所側の都合で突然言い渡しが延期された。先月も延期され、 これで2回目。裁判長からの釈明の電話に、原告代理人の弁護士も「えっ」と絶句した。

 原告は愛知県内の女性。夫(当時37)の病死をめぐり、過労死と認めずに遺族補償年金などを 不支給としたのは違法として、国を相手に訴えている。2月25日に判決予定だったが、 その1週間前に延期されていた。

 原告代理人の森弘典弁護士によると、判決の約2時間半前、高田健一裁判長から別の代理人の 弁護士に電話が入った。「延期させて下さい。法廷で説明します」

 午後3時半、高田裁判長は女性や支援者らが詰めかけた法廷で、「判決文に自分が手を入れ、 ギリギリまで頑張ったんですが……。おわびしなければなりません」と陳謝した。 新たな期日は4月16日に決まった。

 高田裁判長は、原爆症認定訴訟(3月11日判決)、衆院選をめぐる「一票の格差」訴訟 (同月18日判決)を担当していた。森弁護士は「重大事件が重なったからと推測しても仕方がない。 慎重に審理されていると信じるしかない」と話す。

 名古屋高裁の広報担当者は「裁判長の判断で、理由は分からない」としている。』

 
『新しいIntel Core i5 & Core i7プロセッサ。

 新しいIntel Core i5、Core i7プロセッサが、MacBook Proのパフォーマンスを旧モデルと比べて最大50パーセントも向上させます。Intelの新しい32nmプロセステクノロジーを生かした最高速のデュアルコアプロセッサが、Macのノートブックの性能に新しい基準をもたらします1。

 ターボブースト。

 Intel Core i5、Core i7プロセッサには、ターボブーストテクノロジーも組み込まれています。プロセッサ負荷が大きいAperture 3やFinal Cut Proなどのアプリケーションを使用中により多くのパワーが必要になると、ターボブーストが片方または両方のコアを劇的に高速化して、2.66GHzのMacBook Proのパフォーマンスを3.33GHzにまで引き上げます。

 ハイパースレッディング。

 プロセッサに組み込まれたハイパースレッディングテクノロジーが、各コアでの2つのスレッドの同時実行を可能にするため、Mac OS Xが2つのコアを4つの仮想コアとして認識します。複数のアプリケーションを同時に使用すると、Core i5、Core i7プロセッサがより多くのコアにタスクを均等に分散させるため、さらに多くのタスクをさらに速く処理できます。

 統合型メモリコントローラ。

 独立したコントローラを介してメモリをプロセッサに接続するシステムとは違い、新しいMacBook Proは統合型メモリコントローラを使ってメモリをプロセッサに直接接続します。仲介者にあたるものを省くことでメモリアクセスが高速化され、それぞれのコアはデータ待ちをすることなく、すぐにデータを処理できます。最大4MBの共有三次キャッシュと統合型メモリコントローラの組み合わせで、MacBook Proはいつでもあなたの作業に最適なスピードを保ちます。

 次世代グラフィックス。

 15インチと17インチのMacBook Proには、Macのノートブック史上最高速の新しいNVIDIA GeForce GT 330Mディスクリートグラフィックプロセッサが組み込まれています。48個のプロセッシングコアと最大512MBの専用ビデオメモリを備えたこのグラフィックプロセッサは、旧モデルをしのぐパワーを発揮します。さらにNVIDIA GeForce GT 330M は旧モデルに比べエネルギー効率が30パーセント向上。またMacBook Proでは、消費電力をさらに節約するため統合型Intel HD Graphicsを搭載しているので、スピードのために効率をあきらめる必要はありません。』

 13インチに関してはクロックが上がっただけのようだが,15インチと17インチはCPUがようやくCore iシリーズに変わりGPUも新型になって性能は旧型より最大で50%程アップしたようだ.しかし,残念ながらCore i7でもノートブック用はクアッドコアではないので総合性能ではiMacのCore i7には到底かなわないと思われる.

 15インチはアップルストアのオプションで1680X1050ドットの液晶にすることができるのがちょっと魅力的だが,2.6kgもあるようなのでモバイルノートとしてMacBookを買うならやはり13インチにすることになるだろう.しかし,私の場合は,ビデオや写真の処理をモバイルですることは考えられないので今回もMacBookを買うのは見送ることにした.

 今はやはりMacBookよりもiPadである.もうすぐ手に入れることができるだろうが,私が密かに注目しているのは米Citrix Systemsの仮想化クライアント・ソフト「Citrix Receiver」がiPadに対応するという話である.iPadを通じて自宅と職場のPCをリモートコントロールできればノートパソコンはいらなくなるのではないかと期待しているのである.

 追記)どうやらiPodは米国で予想以上に売れすぎたために生産が間に合わず米国外での発売は1ヶ月延期になるようです.ニュースで知ったのですが,アップルジャパンのiPadのHPも5月末からに書き換えられていました.
札幌ビール園
 家族サービスとして日曜日に札幌ビール園まで行ってジンギスカンを食べてきました.最近は焼き肉というものをほとんど食べなくなっていたのと,札幌ビール園まで行くのも面倒なので何十年もご無沙汰していました.

 ずいぶんと久しぶりに行ってみるとすっかり観光用に整備されて新しい建物もできていました.その中のガーデングリルというレストランを予約して生ラム肉のジンギスカンとガーデングリル限定のビールを楽しんできました.

 他にもタラバガニの料理とか定番のジャガイモやソーセージの料理などもありましたが,私のおすすめは生ラム肉の肩ロースと開拓使麦酒という限定ビールそしてサクラマスのカルパッチョ風です.ガーリックライスやガーリックパンもおすすめです.

 窓の外に赤煉瓦の古い建物やサッポロビールの煙突が見えて観光気分で静かにゆったりと美味しいものが食べられます.開拓使麦酒は,香ばしいけどほろ苦くまさにサッポロビールの原点という味がしました.普段は肉をあまり食べない娘も気に入ってくれたようなので夏頃にまた行きたいと思っています.

自転車用ナビ

2010年4月10日 趣味
自転車用ナビ
自転車用ナビ
 yodobashi.comの新製品情報で見つけたソニーの3.5V型 パーソナルナビゲーションシステムNV-U35 を購入した.ランニング用にGarmin Forerunner 405を使っていることもあって自転車用にはGarmin Edge 705にしようかと思っていたのだが,計測機能としては405と大差がなくレース用のためかナビとして使うには日本地図の精度が低く,電話番号検索などの便利な機能も無いのに値段が高いので躊躇していたのだった.

 NV-U35はカーナビ,自転車ナビ,徒歩ナビのモードがあり,自転車ナビではサイクルコンピュータ機能とナビを2画面表示することができる.グルメぴあ等のガイドブックをインストールしたり,メディアプレーヤーとしても使えるらしい.昼夜自動切り替えのバックライトが付いているのも早朝走るにはきっと便利だろうと思った.

 自転車に乗っていると走ったことのない面白そうな横道を見つけることがあるのだが,時間が限られていると冒険するのが億劫になることがあるものだ.ナビがあればその道がどこに続いているか大体わかるし,万が一道に迷っても最短距離で帰ってこられる可能性が高いだろう.毎度同じコースばかりでちょっと飽きてきていたので新しいコースの開拓に役立つのを期待している.

 NV-U35を自転車で使うための専用アタッチメントがあり,これが私のロードバイクのハンドル径にも対応しているのを確認して発注したのだが,こちらは在庫がないようで入荷は5月末になるようだ.早朝でも自転車に乗れそうなほど気温が上がってきたのでそろそろ初乗りをしようかと思っているから早く入荷して欲しいものだ.


副作用2

2010年4月7日 私の写真集
副作用2
 昨夜はContax SLR用の35mmF1.4を着けて居間でテスト撮影をしていたのであるが,液晶画面で確認するとすべて前ピンになっていてピンボケ写真を連発していることに気がついた.

 以前にもLeica M5とNoctilux-M 50mm F1のテスト撮影で,フィルム1本全部ピンボケでセットでオーバーホールに出したことがあるから,これくらいのことでは驚かないが,よく考えると,先日ファインダースクリーン(FS)を交換してからMFレンズをつけるのは初めてであることに気がついた.

 そこで,以前のFSに戻してみるとちゃんとピントが来るのである.どうもFSの装着の仕方に問題があったようなので,もう一度新しいほうのFSを注意してはめ込むとちゃんとピントが来るようになった.スクリーンをはめ込む枠にFSの奥の方がきちんと入っていなかったようだ.

 短いテスト撮影を終えてレンズを機材庫に片付けたが,ふと35mmF2.8だとどんな感じなのかが気になり出した.実はF2.8の方も持っていたのだが,確かSWCを買うために25mmや28mmなどと一緒に下取りに出してしまいすでに手元になかったのだ.

 ところがである.今日になって,またふらふらとネットのカメラ屋の本日新規登録中古品のページを見ていると25mmの良品と28mmの美品と一緒に35mmの美品が並んでいるではないか.そして,続きを見るとそこにはずっと探していたハッセルのA-16フィルムカセットまでもがあった.

 これが運命でなくてなんなのであろうか.さっそく運動会で使用する予定がなくなった70-200mmを下取りに出して購入することにした.
 
 考えるに一連の機材再編はEOS 5D markIIの購入から始まっている.いまだにCanonのレンズは24-105mmF4だけだが,EOS 5D markIIで使えるレンズは増える一方だ.これがこのカメラの作用なのかそれとも副作用なのか私にはだんだんわからなくなってきている.
VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIの試写3
 下取り交換で手に入れた10-35mmF3.5-4.5とVR16-85mmF3.5-5.6が届いたのでさっそくVR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIとの3本をD300といっしょにCRUMPLERの6ミリオンダラーホーム というカメラバッグに入れてみた.

 収まりはほぼ予想通りで良かったのだが,重量は約4.4kgと肩にかけてずっと持ち歩くのはちょっと大変そうだ.これだと旅行なんかで1日中歩くのはつらいかもしれない.今年の夏休み用の機材として揃えたつもりだったが,撮影対象を絞って3本のうちから2本を選んで持ち歩くことになりそうだ.

 10-24mmは広角端での歪曲収差はやはり目立つものの,12-24mmと比べてたった2mmの違いだが10mmでの画角の広さはかなり印象的だし,12mmでの歪曲収差は12-24mmよりも目立たなくなっているように思えるので気に入った.

 16-85mmの方は18-200mmよりも筐体が細くて短くなり持ちやすくなったのと,スナップ撮影で多く使いそうな18-20mm付近での歪曲収差が少なくなっているのが気に入った.望遠端での画質低下も18-200mmほど目立たなくなっており全体に素直で好感が持てる画質だと思える.

 3本いずれのレンズもまだ使い始めたばかりだし,私にとっては家族の写真を撮る最も使用頻度の高い機材なので今後使い込んで行けば不満も出てくることだろうが,とりあえずの第一印象は良かったのでほっとしているところである. 
VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIの試写2
 暖かくなってきて畑の雪が溶けたのを知っているのか白鳥と鴨がたくさん飛来していた.よく見ると作物の根を掘り出して食べているようだ.

 別の白鳥が飛んでくると食べるのをやめて鳴いて仲間を呼ぶようで,そうすると飛んでいる白鳥は仲間のところへ降下してくるらしい.

 だから,白鳥が鳴き始めたら周囲の空を見回すと飛んでいる白鳥が降りてくるのでそれをレンズで追いながら撮影してみた.

 VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIではAFがあまり頼りにならないので,こういうシーンではもっぱらMFで撮ることになるのがつらいところだが,ピントさえ合えば画質は十分だしVRも効くので外で撮り歩くには軽量で便利なレンズではないだろうか.

撮影データ:Nikon D300 ISO800 F11 1/640 300mm+TC14E II
注:画像は少しトリミングしてからリサイズのみしてアップロードしました.

『火遊びで車内のごみに火が? 「過去に注意」と両親

 北海道厚沢部町で車が焼け、生後7カ月~3歳の4人とみられる遺体が見つかった火災で、両親が「長女がライターで火を付けて遊んでいたので、注意したことがこれまで2回ほどあった」と話していることが3日、道警への取材で分かった。

 道警によると、父親の無職棚橋智也さん(24)は「車内に使い捨てライターがあったと思う」と話しており、車内のごみなどに火がつき燃え広がった可能性があるとみて慎重に捜査。車内の状態について、棚橋さんらは「遊びに行った時の服などで足の踏み場もないぐらいで、片付けなければと思っていた」と説明したという。

 道警は3日午後、江差署内で車を検証し、出火原因などを調べた。遺体の4人は棚橋さんの長女歩夏ちゃん(3)、長男旬汰ちゃん(2)、いずれも生後7カ月で双子の男の子の諒央ちゃん、翔央ちゃんとみて確認を急いでいる。』

 最近は,こういうニュースをみるとどうもいやな予感がします.
VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIの試写
 VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIで白鳥を撮りに行ったら,白鳥の群れのとなりで休んでいた鴨の群れをねらってキタキツネが林から出て来た.鴨の群れはすぐに気付いて飛び去ってしまったのでご馳走にありつくことはできなかった.しばらく空を見上げていたが,どうにもならずあきらめたようだ.


 残念ながら最高のチャンスをとり逃がしてしまったもの同士,目と目が合ったのでシャッターを切った.

参考:
VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIとVR70-200mmF2.8+TC-20EIIIの比較では撮影倍率は前者が高く,鮮鋭度は後者がわずかに高いですが,VRの利きは前者の方が高いため低速シャッター使用時には前者の方がブレない分よい結果になるかと思います.しかし,最大の問題点は前者の望遠端では開放F値の低下によりAFがうまく作動しないことが多いためMFで使用する必要があるということです.もっとも後者でもAFは作動するものの合焦速度は遅いのでMFで素早くピントが合わせられる人にとってはあまり差がないとも言えます.前者の最大のメリットはやはり軽量だということではないでしょうか,重いからと持っていかなければ撮れるチャンスはゼロだからです.

関連リンク:
http://75690903.at.webry.info/200901/article_1.html
http://75690903.at.webry.info/200905/article_2.html
 薬の副作用とは,医薬品の本来の効果と異なる作用で,通常は人体に有害な作用のことを言うが,これと似たようなことを日常生活でも経験することがある.つまり何かをしたことが他のことに影響を与え,予期しなかった結果になることである.

 EOS 5D markIIを購入したことで,ライカRレンズとContax SLRレンズを改造したまでは良かったが,今度はNikonも改造してみたくなりVR70-300mmを見つけてTC-14EIIを改造したところで今春の機材購入は終了するはずだったが,それで話は終わらなかった.

 VR70-300mmはFXで使えるから当然DXでも使えるわけで,試しにD300に着けてみるとD3に着けるよりもバランスがいいし,VR18-200mmの望遠域よりも解像度が高い感じがする.VR18-200mmはD200と同時に購入して以来常用しており1本で大抵のものが撮れるいいレンズなのだが,広角域の歪曲収差と望遠域での解像度の低下はちょっと気になっていたのである.

 もし,VR18-200mmの望遠域を70-300mmに換えるとなると,標準域はVR16-85mmにしたほうが画質はわずかだが向上するし,広角域も広くなる.だが,そうなると12-24mmと被る部分が多くなるから,どうせなら以前から使ってみたかった10-24mmに換えてみたい.という具合にレンズの玉突き状態になってしまった.

 で,結局はVR18-200mmと12-24mmF4を下取りに出して,VR16-85mmと10-24mmを購入することにした.そうするとD300用のレンズは10.5mmFisheye,10-35mmF3.5-4.5,VR16-85mmF3.5-5.6,VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIという構成になる.DXのシステムでみれば,12mmから200mmを2本のレンズでカバーしていたのを,3本で10mmから300mmまでに広げるということだ.

 これで写真がどう変わるのかというのが大切なところで,はたしてこれで良かったのかどうかはわからないが,デジタルに関しては余分な機材は持たないことにしているので,すでに発送してしまった2本のレンズに後戻りすることはできない.今は期待と不安の両方を持ちながら新しいレンズが届くのを待つのみだ.

 実は,この話には伏線がある.EOSのキットレンズである24-105mmF4は標準域のズームなのでVR16-85mmを買わない代わりに活用しようと思っていたのだが,実際に使ってみると歪曲収差がけっこう気になったり,EOS 5D markIIのハンドリングが思ったほど良くなかったりしてD300ほど気軽には使えなかったのだ.やはりEOS 5D markIIは風景撮影用と割り切ったほうが良さそうだ.

 頭で考えたことがそのとおりにはならず,実際にやってみると思わぬところにその影響が波及するということは考えてみればよくあることだが,よく忘れてしまうことでもある.薬には副作用情報や経験があるから使う前に考えることができるが,まさかレンズ1本買っただけでこんなに副作用が出るとは思ってもみなかった.

TC-14EII の改造

2010年3月24日 趣味
TC-14EII の改造
TC-14EII の改造
 EOS 5D markII用のLeica RとContaxのレンズ改造も終わったので,今度はNikonのレンズに関する情報は何かないかとネットで検索していたところ,Ai AF-S Teleconverter TC-14E IIにAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6Gを装着できるように改造するというのを見つけた.

 娘の運動会の写真は例年AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8GにTC-14E IIを付けて撮ってきた.しかし,それでも望遠側がやや不足気味なのでどうしようかと思っていたところだったが,この70-300mmはそのままではTC-14E IIが装着できないのでろくに検討もしていなかったのだ.

 しかし,よく調べてみるとこのレンズはVR II対応で画質も良さそうなのと,この改造自体が簡単な割に効果は高そうだったのでちょっとやってみることにした.よく利用するネットショップを探すとちょうどうまい具合に新品同様の中古品が当日分で登録されていたので発注し,きのう届いたのでちょっと改造してみた.

 改造にはレンズ側のマウントを削る方法とテレコン側のマウントを削る方法があるのだが,TC-14E II 以外のテレコンでは使えそうにない方法なのと作業が簡単になるのでテレコン側のマウントの突起を削り取ることにした.削りくずが内部に入らないように注意しながら5分ほどで無事に作業を終了した.

 D3とD300に装着しさっそく夜間蛍光灯下の室内というレンズには厳しい条件で試し撮りをしてみた.AFの合焦は目盛読みで70mmから200mm位まではやや遅くなるものの何とか使えそうだが,300mmでは殆ど合焦ができなかった.コントラストが高い被写体だと合焦するようなので,明るい屋外などであれば十分使えそうだ.もちろんマニュアルでは何の問題もなく画質も手ぶれ補正も18-200mmなどに比べても遜色はないと思われた.

 フィルムカメラだとテレコンで焦点距離が伸びても暗くて使えないという問題があったのだが,最近のデジカメは高感度でも画質がたいへんいいのでこのような使い方でも十分実用になる.むしろ重量的なメリットでハンドリングが良くなっていままでとは違った写真が撮れる可能性が高くなったのではないだろうか.

 今年の運動会は18-200mmとTC-14E II付きの70-300mmの2本で撮ってみようと思う.70-200mmは,非常に画質が向上したと評判のVR II搭載の新型がすでに発売されていて値段が徐々に下がってきているので秋の発表会までには買い替えることになるだろう.
『たん吸引、理学療法士や作業療法士にも解禁へ

 厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」(座長・永井良三東京大教授)は19日、医師、看護師のほかは認められていない患者のたん吸引について、リハビリテーションを担う理学療法士や言語聴覚士、作業療法士にも解禁すべきだという報告書をまとめた。同省は4月にも通知を出し合法化する。

 人工呼吸器の管理をする臨床工学技士も含めて四つの医療職が対象になる。同省の統計では、2008年10月1日現在、計約9万8千人が医療機関で働いている。

 呼吸や言葉の訓練や食事の練習などで、たんの吸引が必要な場合があるが、各資格を定めた現行法では、医療行為の明確な規定がない。臨床工学技士は、指針で「吸引の介助」のみが認められてきたが、ほかの資格では「できない」と解釈されていた。

 今回、合法化することで医療サービスの質が向上するだけでなく、人工呼吸器をつけて在宅で療養生活をする小児や高齢者の介護を支える戦力が増えることになる。

 報告書では、介護の現場で大きな課題になっているヘルパーら介護職員による、たんの吸引や、チューブ栄養などの医療行為についても、「早急に検討すべきだ」と明記された。

 さらに、従来よりも高度な医療行為ができる新しい看護職種「特定看護師」の試験的な導入についても認めた。同省では新年度から新たな有識者による検討を始め、試行を経て早ければ、3年をめどに法制化も検討する。

 人工呼吸器をつけたり呼吸機能が弱ったりしている患者は自分でたんを出せない。多い時は1時間に1回は吸引が必要になる。放置すれば窒息や誤嚥性(ごえんせい)肺炎などの危険もある。

 のどにたんの吸引のための管を入れるのは「医療行為」とみなされ、現在は原則として医師、看護師以外は、特例として患者の家族や一定の限られた条件下でしか認められていない。』

 理学療法士,言語聴覚士,作業療法士そして臨床工学技士もそうだが,レントゲン技師にも喀痰吸引を許可するべきだと思う.医療の現場ではリハビリテーション中だけでなくMRIなどの検査中にも喀痰の吸引が必要になることがよくあるからである.

 気管内挿管されていたり気管切開されている場合には喀痰吸引はそれほど難しいことではないから,生命の維持に一番大切な気道確保のための処置は当然みとめられるべきだろう.そう考えると,緊急時には誰でもやるべきであるABRなどと同等の救急処置ではないだろうか.

 一方で,挿管されていなかったり,気管切開されていない場合は吸引管をうまく気管に入れて喀痰吸引するには熟練を要するものであり,たとえ医師や看護師でもうまくできないことも珍しくはないから,理学療法士にできなければいけないというものでもないと思う.

 だから実際には許可されたからといって業務として必ずやらなければいけないというのではなく出来る範囲で対応するという程度でやってもらえばいいだろう.そうすることによってリハビリテーションや検査中にいちいち看護師を呼びに行く手間が省ければ業務が効率的になることだろう.

 特定看護師の件も賛否両論があったようだが,医師でなくても出来ることをパラメディカルが分担してやってくれれば私としては大助かりなのだが他の医師や看護師はどう思うのだろうか.

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