日本赤十字社への義援金
2011年3月15日 社会の問題 コメント (2)日本赤十字社で東北関東大震災義援金の受付が開始されました.
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html
1.郵便局・ゆうちょ銀行への振込み
2.クレジットカード・コンビニエンスストア・Pay-easy
カードはVISA, MasterCard, JCB, AMEX, Diners Clubが使えるようです.
病院にいる私に出来ることはこれくらいしかないので早速カードで手続きしました.
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html
1.郵便局・ゆうちょ銀行への振込み
2.クレジットカード・コンビニエンスストア・Pay-easy
カードはVISA, MasterCard, JCB, AMEX, Diners Clubが使えるようです.
病院にいる私に出来ることはこれくらいしかないので早速カードで手続きしました.
非常にまずいのでは?
2011年3月15日 社会の問題 コメント (2) 昨夜11時頃,福島第1原子力発電所2号機で再び原子炉内の燃料棒全体が露出した状態になったそうです.圧力容器内の圧を下げる弁が何らかの理由で閉まりそのため容器内の圧力が上昇して冷却のための海水の注入ができなくなったということです.
これは非常にまずいことになったのではないかと思います.このままの状態が続くと燃料棒の温度が上昇し炉心溶融につながるということです.
本当に大丈夫なのでしょうか?心配です.
ー 以下は続報 ー
『東日本大震災:福島第1原発2号機、燃料棒が再び完全露出
東京電力は14日、東日本大震災で被災した福島第1原発2号機で原子炉の水位が低下し、長さが約4メートルある燃料棒が2時間以上にわたり、水面から完全に露出する「空だき状態」になったと発表した。その後、燃料棒は半分まで水中に入ったが、炉内の圧力が高くなり水が入らず、午後11時過ぎに再び完全露出した。続く重大トラブルに、東電や経済産業省原子力安全・保安院は対応に追われている』
『福島第一原発2号機で爆発音 付近の放射線量急上昇
経済産業省原子力安全・保安院によると、東京電力から「福島第一原発の2号機で15日午前6時14分ごろ、爆発音があった」と報告があった、と発表した。格納容器のサプレッションプール(圧力抑制室)が損傷している恐れがあるという。
東電は、注水作業に直接関わらない作業員や社員を、原発の外に退避させることを明らかにした。
保安院によると、福島第一原発の正門では午前7時時点で、毎時965マイクロシーベルトの放射線を観測したという。この量は、「自然界で1年間で浴びる放射線の半分ぐらいを、1時間で浴びる量」と説明している。だが、午前8時31分には、同じ場所で、毎時8217マイクロシーベルトまで上昇している。
午前8時31分現在の第一原発正門での風向きは北東から南西に向け1.5メートル。』
『北茨城で放射線量上昇 茨城県が発表
茨城県は15日未明、福島との県境の北茨城市で測定している大気中の放射線量が午前0時20分から上昇を始めた、と発表した。午前5時50分には1時間あたり5575ナノグレイに達した。県原子力安全対策課によると、この値は胸部レントゲン1回で浴びる放射線量5万ナノグレイの約10分1にあたり、健康に影響はないとみられるという。
値は上昇と下降を繰り返している。県は、東京電力福島第一原発の爆発で放出された放射性物質が風で運ばれてきた可能性が高いとみており、「今後の見通しは全く分からない」としている。』
*北茨城市は福島第一原子力発電所から約80km南南西にあり,東京まで約1/3の距離の地点です.
『福島・茨城で放射線の値が上昇 福島原発爆発が原因か
福島第一原発の事故で飛散したとみられる放射性物質が15日午前、風に乗って全国各地で観測されている。福島県いわき市では通常の400倍ほどの放射線量を観測。また、茨城県北茨城市や神奈川県横須賀市などでも通常よりも高い値を観測している。ただ、各県はすぐに健康に影響を与えるものではないとしている。
いわき市では、15日午前4時に2万3720ナノグレイを測定。この値の線量を1日浴びた場合の人の被曝量は胃のレントゲン検査で受ける量に相当。県生活環境部は「ただちに健康に影響を及ぼすものではない。冷静な対応をお願いする」と呼びかけた。
茨城県北茨城市では午前0時20分から上昇。午前5時50分には1時間あたり5575ナノグレイに達した。値は上昇と下降を繰り返している。15日午前中は北東の風が吹いており、原発の南西側に向かって風が吹いている。県は14日起きた福島第一原発などの爆発で放出された放射性物質が風で運ばれてきたとみている。
神奈川県横須賀市では同日午前10時10分、212.8ナノグレイを観測。午前4時よりも8.5倍上昇。県危機管理対策課は「原発の事故との関係はわからない」という。
グレイとは物が放射線を吸収する量を表し、放射線を人体が浴びたかの影響はシーベルトで表す。放射線の種類によって換算の係数が異なるため、単純に比較はできない。』
これは非常にまずいことになったのではないかと思います.このままの状態が続くと燃料棒の温度が上昇し炉心溶融につながるということです.
本当に大丈夫なのでしょうか?心配です.
ー 以下は続報 ー
『東日本大震災:福島第1原発2号機、燃料棒が再び完全露出
東京電力は14日、東日本大震災で被災した福島第1原発2号機で原子炉の水位が低下し、長さが約4メートルある燃料棒が2時間以上にわたり、水面から完全に露出する「空だき状態」になったと発表した。その後、燃料棒は半分まで水中に入ったが、炉内の圧力が高くなり水が入らず、午後11時過ぎに再び完全露出した。続く重大トラブルに、東電や経済産業省原子力安全・保安院は対応に追われている』
『福島第一原発2号機で爆発音 付近の放射線量急上昇
経済産業省原子力安全・保安院によると、東京電力から「福島第一原発の2号機で15日午前6時14分ごろ、爆発音があった」と報告があった、と発表した。格納容器のサプレッションプール(圧力抑制室)が損傷している恐れがあるという。
東電は、注水作業に直接関わらない作業員や社員を、原発の外に退避させることを明らかにした。
保安院によると、福島第一原発の正門では午前7時時点で、毎時965マイクロシーベルトの放射線を観測したという。この量は、「自然界で1年間で浴びる放射線の半分ぐらいを、1時間で浴びる量」と説明している。だが、午前8時31分には、同じ場所で、毎時8217マイクロシーベルトまで上昇している。
午前8時31分現在の第一原発正門での風向きは北東から南西に向け1.5メートル。』
『北茨城で放射線量上昇 茨城県が発表
茨城県は15日未明、福島との県境の北茨城市で測定している大気中の放射線量が午前0時20分から上昇を始めた、と発表した。午前5時50分には1時間あたり5575ナノグレイに達した。県原子力安全対策課によると、この値は胸部レントゲン1回で浴びる放射線量5万ナノグレイの約10分1にあたり、健康に影響はないとみられるという。
値は上昇と下降を繰り返している。県は、東京電力福島第一原発の爆発で放出された放射性物質が風で運ばれてきた可能性が高いとみており、「今後の見通しは全く分からない」としている。』
*北茨城市は福島第一原子力発電所から約80km南南西にあり,東京まで約1/3の距離の地点です.
『福島・茨城で放射線の値が上昇 福島原発爆発が原因か
福島第一原発の事故で飛散したとみられる放射性物質が15日午前、風に乗って全国各地で観測されている。福島県いわき市では通常の400倍ほどの放射線量を観測。また、茨城県北茨城市や神奈川県横須賀市などでも通常よりも高い値を観測している。ただ、各県はすぐに健康に影響を与えるものではないとしている。
いわき市では、15日午前4時に2万3720ナノグレイを測定。この値の線量を1日浴びた場合の人の被曝量は胃のレントゲン検査で受ける量に相当。県生活環境部は「ただちに健康に影響を及ぼすものではない。冷静な対応をお願いする」と呼びかけた。
茨城県北茨城市では午前0時20分から上昇。午前5時50分には1時間あたり5575ナノグレイに達した。値は上昇と下降を繰り返している。15日午前中は北東の風が吹いており、原発の南西側に向かって風が吹いている。県は14日起きた福島第一原発などの爆発で放出された放射性物質が風で運ばれてきたとみている。
神奈川県横須賀市では同日午前10時10分、212.8ナノグレイを観測。午前4時よりも8.5倍上昇。県危機管理対策課は「原発の事故との関係はわからない」という。
グレイとは物が放射線を吸収する量を表し、放射線を人体が浴びたかの影響はシーベルトで表す。放射線の種類によって換算の係数が異なるため、単純に比較はできない。』
『2号機燃料棒、一時すべて露出 - 炉心溶融否定できず- 福島第1原発
東京電力は14日午後7時45分、福島第1原発2号機の冷却水が大幅に減少し、約4メートルある燃料棒がすべて露出したと福島県に通報した。核燃料の一部が溶ける炉心溶融も否定できないとしている。
東電は午後8時ごろから炉内への海水注入を開始。水位が上がり始め、同8時すぎに燃料棒下端から30センチまで上がった。
同社は同日夕から海水注入の作業を始めていたが、炉内に海水を入れるためのポンプの燃料が切れていたといい、燃料を入れ作業を再開した。』
『官房長官「炉心溶融の可能性高い」 福島第1原発1~3号機
枝野幸男官房長官は14日夜の記者会見で、福島第1原子力発電所の1~3号機について「(炉心溶融が)起きている可能性が高いのは3つとも一緒だ」と述べた。「最悪の事態を想定してもチェルノブイリのようなことにはならない」とも語った。』
『福島第1原発2号機の水位、燃料棒上端から2メートルまで回復
東京電力は14日夜の記者会見で、福島第1原子力の2号機の原子炉内で燃料棒が完全に露出した後の注水作業によって、午後9時21分に水位が燃料棒の上端から3.4メートルのところにあったのが、午後9時34分に上端から約2メートルまで水位が上昇していることを明らかにした。ホウ酸も注入している。燃料棒の一部が露出する状態は続いている。』
どこまでが本当のことなのか知るすべもないが,炉心溶融が部分的にせよ起きている可能性は高そうだ.「最悪の事態を想定してもチェルノブイリのようなことにはならない」と言うが,最悪の事態とはどういう状態を想定しているのかよくわからない.私が考えうる最悪とは炉心が高温で溶け出して格納容器が破損して放射性物質が大気中に拡散することなのだが,そういう危険性はないのだろうか.
もし,そういう危険性が絶対にないのだったらその理由を説明してくれれば安心出来るのだが,官房長官は科学者でも技術者でもないだろうし,今までも想定外のことが繰り返されているのであまり信用ならないと思うし,津波で壊れたところは何年かで復旧できるだろうが,放射能で汚染されたらもう取り返しがつかないだろうと心配なのは私だけではないだろう.
ー 続報 ー
『2号機、核燃料が全露出 福島第1原発、炉心の一部溶融か
東京電力によると、福島第1原発2号機で14日夜、原子炉の水位が急速に低下し、午後6時半ごろから約2時間半にわたり燃料が水面から完全に露出、核分裂反応は収まっているものの空だき状態になった。周辺の放射線量のレベルが上がっており、東電は燃料が溶ける「炉心溶融」が一部で起きたとみている。
海水を注入し、午後10時には、約4メートルある燃料の半分以上が水に漬かる状態に回復したが、その後再び水位が低下。燃料が全露出した。原子炉圧力容器で蒸気の逃し弁が何らかの理由で閉じてしまい、内部の圧力が高まり、海水を注入できなくなった。東電は閉じた弁を開け、再び水を入れる作業を始めるとしている。
最初の全露出は、作業員が見回りに出ている間に海水を注入するポンプの燃料が切れ、水位回復作業の遅れにつながっており、経済産業省原子力安全・保安院は「一時的に注入が止まったのはまずかった」としている。
東電は原子炉格納容器の圧力を下げるため、蒸気を外部へ放出した。
東電によると、14日午後9時37分、福島第1原発正門前で毎時3130マイクロシーベルトの放射線量を検出した。これまでの最大値の約2倍。
東電は14日午後、2号機は原子炉に残った熱を冷やす機能が喪失したとして、原子力災害対策特別措置法に基づき国に「緊急事態」を通報。正午には水位が燃料から約3・4メートル上にあったが、炉内に水を注ぐ装置が故障したとみられ、水位が急速に低下した。
午後4時34分に、2号機の原子炉への海水の注入作業を始めたが、注入が確認できたのは午後8時ごろ。水位低下は続き、一時燃料すべてが露出した。その後の水位回復は一時的だった。
水を注ぐ装置は、同日午前11時ごろ、隣にある同原発3号機で起きた水素爆発の衝撃で故障した可能性がある。
1、3号機では、冷却機能を失った後に燃料の一部が溶け、発生した水素が爆発し、原子炉建屋の上部が損壊した。保安院は14日夜、1、3号機への海水注入は続けているが、水位計に変化がみられないと明らかにした。
また、「緊急事態宣言」が出ていた福島第2原発1、2号機は安定的な「冷温停止」状態となり、緊急事態を脱したと発表した。』
ポンプを監視していた作業員が見回りに行っている間に燃料切れしたなんて,常識的には考えられない大失態だが,こういう間の抜けた危機管理意識が東電の企業体質なのだろうか.
東京電力は14日午後7時45分、福島第1原発2号機の冷却水が大幅に減少し、約4メートルある燃料棒がすべて露出したと福島県に通報した。核燃料の一部が溶ける炉心溶融も否定できないとしている。
東電は午後8時ごろから炉内への海水注入を開始。水位が上がり始め、同8時すぎに燃料棒下端から30センチまで上がった。
同社は同日夕から海水注入の作業を始めていたが、炉内に海水を入れるためのポンプの燃料が切れていたといい、燃料を入れ作業を再開した。』
『官房長官「炉心溶融の可能性高い」 福島第1原発1~3号機
枝野幸男官房長官は14日夜の記者会見で、福島第1原子力発電所の1~3号機について「(炉心溶融が)起きている可能性が高いのは3つとも一緒だ」と述べた。「最悪の事態を想定してもチェルノブイリのようなことにはならない」とも語った。』
『福島第1原発2号機の水位、燃料棒上端から2メートルまで回復
東京電力は14日夜の記者会見で、福島第1原子力の2号機の原子炉内で燃料棒が完全に露出した後の注水作業によって、午後9時21分に水位が燃料棒の上端から3.4メートルのところにあったのが、午後9時34分に上端から約2メートルまで水位が上昇していることを明らかにした。ホウ酸も注入している。燃料棒の一部が露出する状態は続いている。』
どこまでが本当のことなのか知るすべもないが,炉心溶融が部分的にせよ起きている可能性は高そうだ.「最悪の事態を想定してもチェルノブイリのようなことにはならない」と言うが,最悪の事態とはどういう状態を想定しているのかよくわからない.私が考えうる最悪とは炉心が高温で溶け出して格納容器が破損して放射性物質が大気中に拡散することなのだが,そういう危険性はないのだろうか.
もし,そういう危険性が絶対にないのだったらその理由を説明してくれれば安心出来るのだが,官房長官は科学者でも技術者でもないだろうし,今までも想定外のことが繰り返されているのであまり信用ならないと思うし,津波で壊れたところは何年かで復旧できるだろうが,放射能で汚染されたらもう取り返しがつかないだろうと心配なのは私だけではないだろう.
ー 続報 ー
『2号機、核燃料が全露出 福島第1原発、炉心の一部溶融か
東京電力によると、福島第1原発2号機で14日夜、原子炉の水位が急速に低下し、午後6時半ごろから約2時間半にわたり燃料が水面から完全に露出、核分裂反応は収まっているものの空だき状態になった。周辺の放射線量のレベルが上がっており、東電は燃料が溶ける「炉心溶融」が一部で起きたとみている。
海水を注入し、午後10時には、約4メートルある燃料の半分以上が水に漬かる状態に回復したが、その後再び水位が低下。燃料が全露出した。原子炉圧力容器で蒸気の逃し弁が何らかの理由で閉じてしまい、内部の圧力が高まり、海水を注入できなくなった。東電は閉じた弁を開け、再び水を入れる作業を始めるとしている。
最初の全露出は、作業員が見回りに出ている間に海水を注入するポンプの燃料が切れ、水位回復作業の遅れにつながっており、経済産業省原子力安全・保安院は「一時的に注入が止まったのはまずかった」としている。
東電は原子炉格納容器の圧力を下げるため、蒸気を外部へ放出した。
東電によると、14日午後9時37分、福島第1原発正門前で毎時3130マイクロシーベルトの放射線量を検出した。これまでの最大値の約2倍。
東電は14日午後、2号機は原子炉に残った熱を冷やす機能が喪失したとして、原子力災害対策特別措置法に基づき国に「緊急事態」を通報。正午には水位が燃料から約3・4メートル上にあったが、炉内に水を注ぐ装置が故障したとみられ、水位が急速に低下した。
午後4時34分に、2号機の原子炉への海水の注入作業を始めたが、注入が確認できたのは午後8時ごろ。水位低下は続き、一時燃料すべてが露出した。その後の水位回復は一時的だった。
水を注ぐ装置は、同日午前11時ごろ、隣にある同原発3号機で起きた水素爆発の衝撃で故障した可能性がある。
1、3号機では、冷却機能を失った後に燃料の一部が溶け、発生した水素が爆発し、原子炉建屋の上部が損壊した。保安院は14日夜、1、3号機への海水注入は続けているが、水位計に変化がみられないと明らかにした。
また、「緊急事態宣言」が出ていた福島第2原発1、2号機は安定的な「冷温停止」状態となり、緊急事態を脱したと発表した。』
ポンプを監視していた作業員が見回りに行っている間に燃料切れしたなんて,常識的には考えられない大失態だが,こういう間の抜けた危機管理意識が東電の企業体質なのだろうか.
東電の危機管理能力に?
2011年3月13日 社会の問題 コメント (1)『福島原発3号機、放射性物質含む蒸気を外部に放出 冷却機能喪失で
東日本大震災の被災地にある東京電力福島第1原発の3号機について、原子力安全・保安院は13日、圧力を下げるため、1号機と同様に、原子炉格納容器内の微量の放射性物質を含む蒸気を外部に放出する弁を開けたと発表した。原子炉の高圧給水系が止まり、冷却機能が失われたため。
福島第1原発では、1号機で爆発があり、負傷者が4人出ているほか、原子炉圧力容器への海水注入で冷却が行われている。』
『頭下げ「心からおわび」=原子炉状態、あいまい説明−建屋爆発・東電副社長ら
「心よりおわびする」。
東京電力の藤本孝副社長らは12日夜、東京都千代田区の同社で記者会見。福島第1原発1号機の爆発を陳謝したが、原子炉の詳しい状態については明言せず、情報公開姿勢を問われる場面もあった。
会見には藤本副社長のほか、原発担当の小森明生常務ら6人が出席。冒頭、「大変心配をお掛けしています」とそろって頭を下げた。
小森常務らが被害状況を説明したが、原子炉の現在の状況を問われると、「明確でない」「分からない」を連発。炉心溶融の可能性についても、「厳しい状況」とする一方で「そこまで至ってないかもしれない」とも述べるなど、あいまいな説明に終始した。このため、報道陣からは同社の情報提供の在り方を厳しく追及する質問も上がった。
会見に先立ち、同社本社では広報や原発担当者が断続的に状況を説明。1号機から爆発音があったとテレビで報じられると、記者約70人が集まる会議室は騒然となった。午後5時すぎ、慌てて広報担当者が部屋に入り、説明。矢継ぎ早に質問が飛んだが、「また報告します」と言ったまま、足早に部屋を後にした。
原子炉建屋の屋根崩落判明後にも、担当者が再度説明。沈痛な表情で「テレビで壁がなくなったことを確認できました」。チェルノブイリ原発事故のように付近では住めなくなるのではとの問いも出たが、「状況を評価しないと分かりません」と繰り返すのみ。13日未明に、避難対象地域の3人が被ばくしたことへのコメントを求められると、「お世話になった地域の方に迷惑を掛け申し訳ない」とだけ答えた。』
副社長ほか常務ら6人が出席とあるが,社長はいないのだろうか.こんな記者会見では,形だけの謝罪で会社にとって不利な情報を隠していると思われてもしょうがないだろう.その後,3号機も冷却機能を失ったと報告しているということは,この会見の時点でもすでにそうなることがわかっていたのではないだろうか.
テレビには,なぜか病院の放射線科の技師が出てきて被曝量が人体への影響するほどでないなどと説明しているが,結果としての被曝線量が問題なのではなく爆発の危険があったのに被爆を避ける為の十分な避難が為されなかったということが問題にされるべきだろう.
化石燃料からの脱却のために原子力発電は重要な技術であると思うが,それを稼働させる企業の管理能力に問題があればこれほど危険な技術もないのである.東京電力の対応をみていると危機管理能力に疑問を感じる.
原子力発電所という高度に安全管理を要する施設が,地震という自然災害でこうも簡単に馬脚をあらわすとは思っていなかったので,今回の事故には非常に驚いたが,ある意味で東京電力による人災と考えることもできるのではないだろうか.
無事に冷却処理が済んで,地元の方々が安全に家に帰る事ができるように祈っているが,それで済ます事なく事故原因や管理責任の所在について厳格に対応しなければ今後の原子力発電に大きなマイナスとなることは避けられないだろう.
-- 続報です -- 安定停止した原子炉は11基中3基だけだって!?....
『地震で自動停止の原発、安定停止は3基のみ
東日本巨大地震では、東京電力福島第一原発1~3号機、同第二原発の全4基、東北電力女川原発の全3基、日本原子力発電東海第二原発の計11基が、強い揺れにより自動停止した。
経済産業省原子力安全・保安院や各電力会社によると、11基のうち、原子炉内の温度が100度以下で、圧力も大気圧に近い状態で安定した「冷温停止」に至っているのは、福島第二3号機と女川1、3号機の3基だけだ。
原子炉を停止する場合は、炉内の核分裂反応を抑制する「制御棒」を挿入する。しかし、反応を止めても核燃料は高い余熱を持っているため、安全で安定した状態にするには、さらに冷却を続ける必要がある。
保安院によると、地震による停電で外部からの電力供給が失われたことや、冷却水をさらに冷やす海水を取り込み、動かすポンプが津波で被害を受けたことなどから、福島第一原発2号機や、同第二原発1、2、4号機などでは、冷温停止までに時間がかかっているという。同3号機は12日正午過ぎ、冷温停止が確認された。
13日に記者会見した保安院の根井寿規審議官は、自動停止した原発の多くでは炉心の冷却機能が保持されていると説明。「とりあえず給水を継続すれば大丈夫だと認識している」と述べた。
また、炉心冷却機能を失った福島第一3号機では、通常の原発で使うウラン燃料とは異なり、毒性の強いプルトニウムを混ぜた核燃料を入れていることについては、「冷却する方法に違いがあるわけではない。特別な対応は念頭に置いていない」とした。
3号機では13日朝から、冷却を促進するホウ酸水を炉内に注入する作業が行われている。1号機では緊急措置として海水も注入したが、今回は原子炉のダメージを抑えて再使用を容易にするため、ホウ酸水のみの注入を選択したとみられる。』
東日本大震災の被災地にある東京電力福島第1原発の3号機について、原子力安全・保安院は13日、圧力を下げるため、1号機と同様に、原子炉格納容器内の微量の放射性物質を含む蒸気を外部に放出する弁を開けたと発表した。原子炉の高圧給水系が止まり、冷却機能が失われたため。
福島第1原発では、1号機で爆発があり、負傷者が4人出ているほか、原子炉圧力容器への海水注入で冷却が行われている。』
『頭下げ「心からおわび」=原子炉状態、あいまい説明−建屋爆発・東電副社長ら
「心よりおわびする」。
東京電力の藤本孝副社長らは12日夜、東京都千代田区の同社で記者会見。福島第1原発1号機の爆発を陳謝したが、原子炉の詳しい状態については明言せず、情報公開姿勢を問われる場面もあった。
会見には藤本副社長のほか、原発担当の小森明生常務ら6人が出席。冒頭、「大変心配をお掛けしています」とそろって頭を下げた。
小森常務らが被害状況を説明したが、原子炉の現在の状況を問われると、「明確でない」「分からない」を連発。炉心溶融の可能性についても、「厳しい状況」とする一方で「そこまで至ってないかもしれない」とも述べるなど、あいまいな説明に終始した。このため、報道陣からは同社の情報提供の在り方を厳しく追及する質問も上がった。
会見に先立ち、同社本社では広報や原発担当者が断続的に状況を説明。1号機から爆発音があったとテレビで報じられると、記者約70人が集まる会議室は騒然となった。午後5時すぎ、慌てて広報担当者が部屋に入り、説明。矢継ぎ早に質問が飛んだが、「また報告します」と言ったまま、足早に部屋を後にした。
原子炉建屋の屋根崩落判明後にも、担当者が再度説明。沈痛な表情で「テレビで壁がなくなったことを確認できました」。チェルノブイリ原発事故のように付近では住めなくなるのではとの問いも出たが、「状況を評価しないと分かりません」と繰り返すのみ。13日未明に、避難対象地域の3人が被ばくしたことへのコメントを求められると、「お世話になった地域の方に迷惑を掛け申し訳ない」とだけ答えた。』
副社長ほか常務ら6人が出席とあるが,社長はいないのだろうか.こんな記者会見では,形だけの謝罪で会社にとって不利な情報を隠していると思われてもしょうがないだろう.その後,3号機も冷却機能を失ったと報告しているということは,この会見の時点でもすでにそうなることがわかっていたのではないだろうか.
テレビには,なぜか病院の放射線科の技師が出てきて被曝量が人体への影響するほどでないなどと説明しているが,結果としての被曝線量が問題なのではなく爆発の危険があったのに被爆を避ける為の十分な避難が為されなかったということが問題にされるべきだろう.
化石燃料からの脱却のために原子力発電は重要な技術であると思うが,それを稼働させる企業の管理能力に問題があればこれほど危険な技術もないのである.東京電力の対応をみていると危機管理能力に疑問を感じる.
原子力発電所という高度に安全管理を要する施設が,地震という自然災害でこうも簡単に馬脚をあらわすとは思っていなかったので,今回の事故には非常に驚いたが,ある意味で東京電力による人災と考えることもできるのではないだろうか.
無事に冷却処理が済んで,地元の方々が安全に家に帰る事ができるように祈っているが,それで済ます事なく事故原因や管理責任の所在について厳格に対応しなければ今後の原子力発電に大きなマイナスとなることは避けられないだろう.
-- 続報です -- 安定停止した原子炉は11基中3基だけだって!?....
『地震で自動停止の原発、安定停止は3基のみ
東日本巨大地震では、東京電力福島第一原発1~3号機、同第二原発の全4基、東北電力女川原発の全3基、日本原子力発電東海第二原発の計11基が、強い揺れにより自動停止した。
経済産業省原子力安全・保安院や各電力会社によると、11基のうち、原子炉内の温度が100度以下で、圧力も大気圧に近い状態で安定した「冷温停止」に至っているのは、福島第二3号機と女川1、3号機の3基だけだ。
原子炉を停止する場合は、炉内の核分裂反応を抑制する「制御棒」を挿入する。しかし、反応を止めても核燃料は高い余熱を持っているため、安全で安定した状態にするには、さらに冷却を続ける必要がある。
保安院によると、地震による停電で外部からの電力供給が失われたことや、冷却水をさらに冷やす海水を取り込み、動かすポンプが津波で被害を受けたことなどから、福島第一原発2号機や、同第二原発1、2、4号機などでは、冷温停止までに時間がかかっているという。同3号機は12日正午過ぎ、冷温停止が確認された。
13日に記者会見した保安院の根井寿規審議官は、自動停止した原発の多くでは炉心の冷却機能が保持されていると説明。「とりあえず給水を継続すれば大丈夫だと認識している」と述べた。
また、炉心冷却機能を失った福島第一3号機では、通常の原発で使うウラン燃料とは異なり、毒性の強いプルトニウムを混ぜた核燃料を入れていることについては、「冷却する方法に違いがあるわけではない。特別な対応は念頭に置いていない」とした。
3号機では13日朝から、冷却を促進するホウ酸水を炉内に注入する作業が行われている。1号機では緊急措置として海水も注入したが、今回は原子炉のダメージを抑えて再使用を容易にするため、ホウ酸水のみの注入を選択したとみられる。』
東北地方太平洋沖地震
2011年3月12日 社会の問題
『東北地方太平洋沖地震はM8・8、国内最大規模
気象庁は11日、東北地方太平洋沖地震のマグニチュードを8・8に再修正した。これは国内最大規模の巨大地震になる。』
縦揺れが横揺れに変わるまでの時間が長かったので,震源は遠いと思いましたが横揺れのズレが大きくて嫌な予感がしました.
さすがに被害が気になったのですぐにPCのTVチューナーを開いたところ,見たこともない映像がリアルタイムでテレビから流れていました.
最新のニュースでは死者・行方不明者は1000人以上とのことです.被害に遭われ亡くなられた方々のご冥福をお祈りします.
気象庁は11日、東北地方太平洋沖地震のマグニチュードを8・8に再修正した。これは国内最大規模の巨大地震になる。』
縦揺れが横揺れに変わるまでの時間が長かったので,震源は遠いと思いましたが横揺れのズレが大きくて嫌な予感がしました.
さすがに被害が気になったのですぐにPCのTVチューナーを開いたところ,見たこともない映像がリアルタイムでテレビから流れていました.
最新のニュースでは死者・行方不明者は1000人以上とのことです.被害に遭われ亡くなられた方々のご冥福をお祈りします.
『所得制限導入も検討=子ども手当法案修正―民主岡田幹事長
民主党の岡田克也幹事長は28日の記者会見で、子ども手当法案の修正をめぐり、所得制限導入について「当然議論になり得る」と前向きに検討する考えを示した。野党が修正協議に応じる場合は、野党側の主張を取り入れ、年度内成立の実現を目指す狙いがある。ただ、民主党内には「所得制限は子ども手当の理念に反する」(幹部)との声も根強く、調整は難航が予想される。
岡田氏は会見で、年度内に子ども手当法案が成立しなければ、自公政権時代の児童手当に戻り、支給額が減ることを指摘。「そういう事態を招かないように全力で議論していく」とも強調した。 』
自民党との差別化のために色々なマニフェストを掲げたはいいが,結局は言うだけで実行出来ていない民主党には失望した.子供手当ても財源がなくて続けることはできないようで,これでは今まで議論した時間が無駄になっただけだろう.
配偶者控除や扶養控除だけで良かったものを,目先を変えるだけならまだしも結果的には国民の負担を増やしただけというのでは,次の総選挙で勝てるはずなどないだろう.
かといってどの政党にもろくな人間がいないようだし,出来ないことをいつまでもぐだぐだ議論する無能な国会議員はそれほどいらないから定数も歳費も半分ぐらいにしたらいいだろう.
民主党の岡田克也幹事長は28日の記者会見で、子ども手当法案の修正をめぐり、所得制限導入について「当然議論になり得る」と前向きに検討する考えを示した。野党が修正協議に応じる場合は、野党側の主張を取り入れ、年度内成立の実現を目指す狙いがある。ただ、民主党内には「所得制限は子ども手当の理念に反する」(幹部)との声も根強く、調整は難航が予想される。
岡田氏は会見で、年度内に子ども手当法案が成立しなければ、自公政権時代の児童手当に戻り、支給額が減ることを指摘。「そういう事態を招かないように全力で議論していく」とも強調した。 』
自民党との差別化のために色々なマニフェストを掲げたはいいが,結局は言うだけで実行出来ていない民主党には失望した.子供手当ても財源がなくて続けることはできないようで,これでは今まで議論した時間が無駄になっただけだろう.
配偶者控除や扶養控除だけで良かったものを,目先を変えるだけならまだしも結果的には国民の負担を増やしただけというのでは,次の総選挙で勝てるはずなどないだろう.
かといってどの政党にもろくな人間がいないようだし,出来ないことをいつまでもぐだぐだ議論する無能な国会議員はそれほどいらないから定数も歳費も半分ぐらいにしたらいいだろう.
『菅政権に痛烈なダメ出し 新会派結成宣言の全文
民主党の新会派結成を目指す「民主党政権交代に責任を持つ会」(会長・渡辺浩一郎衆院議員)が発表した「約束を果たす民主党への回帰宣言」の全文は次の通り。
「今の菅政権は、国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない」 今、民主党議員の多くが強くそう感じている。「国民の生活が第一」の政治理念は、おととしの衆議院総選挙での、民主党と国民との最大の約束だった。しかし今の菅政権ではどんな事態が進行しているだろうか。
総選挙では、予算のムダを徹底的に削り、新たな政策の財源に充てるとしたマニフェストを掲げ、政権交代を実現した。しかし、「予算の総組み替えなどを行う」と主張していたのに、ほぼ手つかずの一方で、先週、菅総理大臣は、「衆議院の任期中上げない」としていた消費税については、「来年度末までに法的な対応をしなければいけない」と発言し、増税への意欲をあらわにした。
菅政権は国民との約束、マニフェストを捨てたのである。
また、政治家主導で日本を立て直すはずが、目玉とされた国家戦略局の設置法案は実現せず、公務員制度改革も反古(ほご)にされている。官僚に頼り放しだが、尖閣問題や北方領土問題など、もっとも政治主導であるべき案件で失敗すると官僚のせいにする。
菅政権は政治主導の御(み)旗も捨てたのである。
菅政権は、民主党の理念、そして「国民の生活が第一」という国民の皆様への約束をも捨て去ったのである。
菅政権が本来の民主党の政策を捨て、本来の民主党の政治主導を捨て、本来の民主党の国民への約束を捨て去って省みないならば、それは国民が願いをかけた本来の民主党そのものを捨て去ることになる。
そして、このことは、本来の民主党への支持の上に比例代表で当選した我(われ)々(われ)の存在意義すらも打ち消すことになる。
我々は民主党と国民との約束の上に存在する比例代表の議員だからこそ、本来の民主党の姿とはかけ離れた今の菅政権にはもう黙ってはいられない。みすみす旧来からのしがらみにはまり込み、無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はない。我々は今こそ「国民の生活が第一」の政策を発信し、国民の信頼を取り戻していかなければならない。
しかし、我々は、民主党に対する信頼が地に落ちた今となっても民主党を捨てるつもりはない。歯を食いしばっても、国民との約束であるマニフェストの実現に取り組む我々こそが、本来の、そして真の民主党であるからだ。
従って、我々は、国民との約束を果たす議員集団であることを、改めて国民の皆様に行動で示すために、衆議院での民主党・無所属クラブとは分かれ、新たに院内会派を設立する。そして同志一同が結束して、「国民の生活が第一」の政策を実行すべく今後、行動を展開していくこととする。
2月17日 民主党・衆議院比例代表単独議員有志一同』
本当のことを言うと私は菅首相よりは小沢さんに首相をやってみてもらいたかったのであるが,そうなると都合の悪い人がたくさんいるようで検察審議会なる変な市民団体が十分な証拠もないままに強引な反小沢キャンペーンを展開している.
菅首相の行動をみていると私には優柔不断という言葉が思い出される.歴史に残るような事を為す政治家には善くも悪くも強い信念というものが必要だと思うのだが,菅首相の言う信念はあまりに軽くて信用できないのである.
選挙の時に国民と約束したマニフェストを実現できず自民党みたいなことをやるのなら民主党の存在価値はないのだから,とっとと尻尾を巻いて舞台から去ってもらいたいものだ.
民主党の新会派結成を目指す「民主党政権交代に責任を持つ会」(会長・渡辺浩一郎衆院議員)が発表した「約束を果たす民主党への回帰宣言」の全文は次の通り。
「今の菅政権は、国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない」 今、民主党議員の多くが強くそう感じている。「国民の生活が第一」の政治理念は、おととしの衆議院総選挙での、民主党と国民との最大の約束だった。しかし今の菅政権ではどんな事態が進行しているだろうか。
総選挙では、予算のムダを徹底的に削り、新たな政策の財源に充てるとしたマニフェストを掲げ、政権交代を実現した。しかし、「予算の総組み替えなどを行う」と主張していたのに、ほぼ手つかずの一方で、先週、菅総理大臣は、「衆議院の任期中上げない」としていた消費税については、「来年度末までに法的な対応をしなければいけない」と発言し、増税への意欲をあらわにした。
菅政権は国民との約束、マニフェストを捨てたのである。
また、政治家主導で日本を立て直すはずが、目玉とされた国家戦略局の設置法案は実現せず、公務員制度改革も反古(ほご)にされている。官僚に頼り放しだが、尖閣問題や北方領土問題など、もっとも政治主導であるべき案件で失敗すると官僚のせいにする。
菅政権は政治主導の御(み)旗も捨てたのである。
菅政権は、民主党の理念、そして「国民の生活が第一」という国民の皆様への約束をも捨て去ったのである。
菅政権が本来の民主党の政策を捨て、本来の民主党の政治主導を捨て、本来の民主党の国民への約束を捨て去って省みないならば、それは国民が願いをかけた本来の民主党そのものを捨て去ることになる。
そして、このことは、本来の民主党への支持の上に比例代表で当選した我(われ)々(われ)の存在意義すらも打ち消すことになる。
我々は民主党と国民との約束の上に存在する比例代表の議員だからこそ、本来の民主党の姿とはかけ離れた今の菅政権にはもう黙ってはいられない。みすみす旧来からのしがらみにはまり込み、無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はない。我々は今こそ「国民の生活が第一」の政策を発信し、国民の信頼を取り戻していかなければならない。
しかし、我々は、民主党に対する信頼が地に落ちた今となっても民主党を捨てるつもりはない。歯を食いしばっても、国民との約束であるマニフェストの実現に取り組む我々こそが、本来の、そして真の民主党であるからだ。
従って、我々は、国民との約束を果たす議員集団であることを、改めて国民の皆様に行動で示すために、衆議院での民主党・無所属クラブとは分かれ、新たに院内会派を設立する。そして同志一同が結束して、「国民の生活が第一」の政策を実行すべく今後、行動を展開していくこととする。
2月17日 民主党・衆議院比例代表単独議員有志一同』
本当のことを言うと私は菅首相よりは小沢さんに首相をやってみてもらいたかったのであるが,そうなると都合の悪い人がたくさんいるようで検察審議会なる変な市民団体が十分な証拠もないままに強引な反小沢キャンペーンを展開している.
菅首相の行動をみていると私には優柔不断という言葉が思い出される.歴史に残るような事を為す政治家には善くも悪くも強い信念というものが必要だと思うのだが,菅首相の言う信念はあまりに軽くて信用できないのである.
選挙の時に国民と約束したマニフェストを実現できず自民党みたいなことをやるのなら民主党の存在価値はないのだから,とっとと尻尾を巻いて舞台から去ってもらいたいものだ.
『外相きょう訪ロ 凍える関係温められるか
前原誠司外相は十日、就任後初のロシア訪問に出発する。十一日(日本時間同日夜)のラブロフ外相との会談で北方領土問題の打開に向けた足掛かりを築くのが最大の目的だ。ただ、ロシア側は外相会談の直前にもかかわらず、閣僚を北方領土入りさせ、実効支配を内外に誇示。焦った日本側が非難すると、ロシア側がさらに態度を硬化させる悪循環に陥っている。
枝野幸男官房長官は九日の記者会見で、日本の右翼活動家がロシア国旗を侮辱する行為をしたとしてロシア外務省から捜査を要求されたことについて「事実関係を確認しなければ対応できないので、早急に確認したい」と戸惑いを見せた。
タス通信によると、「北方領土の日」の七日、右翼団体メンバーが東京のロシア大使館前でロシア国旗を引きずって破ったという。対ロ感情が悪化しているのは、昨年十一月のメドベージェフ大統領の国後島訪問に続き、今年に入って閣僚らの北方四島訪問が相次いでいるからだ。
日本政府にはロシアの動きを阻止する有効な手だてはない。菅直人首相は七日の北方領土返還要求全国大会で大統領の国後島訪問を「許し難い暴挙」と非難。前原氏も「できるだけ早く(北方領土を)返還させるため、政治生命をかけて努力したい」と決意を示した。
だが、日本の強い姿勢はむしろ逆効果になっている。ロシアは五日、北方領土を「第二次世界大戦の結果」とする外務省談話を発表した。菅首相発言についても、すぐさま「非外交的だ」(ラブロフ外相)と批判。領土交渉に関する姿勢は強硬さを増している。
前原氏は訪ロを前に「北方四島の帰属を確認して平和条約を結べば、日ロ関係はより発展する素地がある。しっかりとモスクワで話をしたい」と意気込むが、逆風が待ち受けている。』
最近,北方領土関係のニュースが増えているのがどういう理由なのかよくわからないが,これがそれほど日本国民の注意をひくとは思えない.
高校時代に家族で道内を旅行した時に根室半島から歯舞諸島を初めて見た時にはあまりに近い外国の領土に驚いたが,それ以前も以降も北方領土を意識することなんて北海道に住んでいる私でさえもないのだから無関心になるのも当然だろう.
ロシアの言い分は「第二次世界大戦の結果」ということで,敗戦国日本からの戦利品として北方領土は現在はロシアの領土だと言うのだから,歴史的には日本固有の領土だと主張し続ければいいだろう.
占領下にある日本の領土という立場を主張し続けることにロシアが反感を持とうが事実は変わらないのであるから,あまり感情的になる必要もないだろう.ロシアが開発するのは勝手だが,中国や韓国がそれを手伝うとなればそれに日本が警告するのも当然のことだろう.
ロシアが何と言おうが日本は自国の領土だと主張すればいいだけなのだから,安易に妥協する必要はないと思う.今後再び戦争によって取り戻すなんてことはあり得ないしするべきでもないと思うが,それより他の方法が見つかるかるまでじっと我慢を続けるのは悪い方法ではないだろう.
そう言えば,最近は札幌雪まつりの会場で北方領土の字幕を見かけなくなったし,返還運動もだいぶん下火になっているみたいだ.北方領土が返還されるかどうかよりも,ロシアが現在も日本の領土を占領下に支配しているということを日本国民自身が日常的に意識していないことの方が問題ではないだろうか.
前原誠司外相は十日、就任後初のロシア訪問に出発する。十一日(日本時間同日夜)のラブロフ外相との会談で北方領土問題の打開に向けた足掛かりを築くのが最大の目的だ。ただ、ロシア側は外相会談の直前にもかかわらず、閣僚を北方領土入りさせ、実効支配を内外に誇示。焦った日本側が非難すると、ロシア側がさらに態度を硬化させる悪循環に陥っている。
枝野幸男官房長官は九日の記者会見で、日本の右翼活動家がロシア国旗を侮辱する行為をしたとしてロシア外務省から捜査を要求されたことについて「事実関係を確認しなければ対応できないので、早急に確認したい」と戸惑いを見せた。
タス通信によると、「北方領土の日」の七日、右翼団体メンバーが東京のロシア大使館前でロシア国旗を引きずって破ったという。対ロ感情が悪化しているのは、昨年十一月のメドベージェフ大統領の国後島訪問に続き、今年に入って閣僚らの北方四島訪問が相次いでいるからだ。
日本政府にはロシアの動きを阻止する有効な手だてはない。菅直人首相は七日の北方領土返還要求全国大会で大統領の国後島訪問を「許し難い暴挙」と非難。前原氏も「できるだけ早く(北方領土を)返還させるため、政治生命をかけて努力したい」と決意を示した。
だが、日本の強い姿勢はむしろ逆効果になっている。ロシアは五日、北方領土を「第二次世界大戦の結果」とする外務省談話を発表した。菅首相発言についても、すぐさま「非外交的だ」(ラブロフ外相)と批判。領土交渉に関する姿勢は強硬さを増している。
前原氏は訪ロを前に「北方四島の帰属を確認して平和条約を結べば、日ロ関係はより発展する素地がある。しっかりとモスクワで話をしたい」と意気込むが、逆風が待ち受けている。』
最近,北方領土関係のニュースが増えているのがどういう理由なのかよくわからないが,これがそれほど日本国民の注意をひくとは思えない.
高校時代に家族で道内を旅行した時に根室半島から歯舞諸島を初めて見た時にはあまりに近い外国の領土に驚いたが,それ以前も以降も北方領土を意識することなんて北海道に住んでいる私でさえもないのだから無関心になるのも当然だろう.
ロシアの言い分は「第二次世界大戦の結果」ということで,敗戦国日本からの戦利品として北方領土は現在はロシアの領土だと言うのだから,歴史的には日本固有の領土だと主張し続ければいいだろう.
占領下にある日本の領土という立場を主張し続けることにロシアが反感を持とうが事実は変わらないのであるから,あまり感情的になる必要もないだろう.ロシアが開発するのは勝手だが,中国や韓国がそれを手伝うとなればそれに日本が警告するのも当然のことだろう.
ロシアが何と言おうが日本は自国の領土だと主張すればいいだけなのだから,安易に妥協する必要はないと思う.今後再び戦争によって取り戻すなんてことはあり得ないしするべきでもないと思うが,それより他の方法が見つかるかるまでじっと我慢を続けるのは悪い方法ではないだろう.
そう言えば,最近は札幌雪まつりの会場で北方領土の字幕を見かけなくなったし,返還運動もだいぶん下火になっているみたいだ.北方領土が返還されるかどうかよりも,ロシアが現在も日本の領土を占領下に支配しているということを日本国民自身が日常的に意識していないことの方が問題ではないだろうか.
『協会解散、国技館没収?「公益法人」剥奪も…
大相撲の八百長メール問題で新事実が発覚した。竹縄親方(元幕内・春日錦)、十両・千代白鵬(九重部屋)、三段目・恵那司(入間川部屋)の3人が八百長関与を認めたことが明らかになり、新たに幕下・霧の若(陸奥部屋)の関与も判明した。八百長の存在は否定できないものとなり、高木義明文部科学相らは現行の財団法人認可取り消しの可能性を示唆。日本相撲協会は解散、両国国技館などの財産没収の危機に陥った。
八百長メール問題は新たな局面を迎えた。高木文科相が3日の衆院予算委員会で、同日朝に日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)から「名前が挙がっている(13人の)力士らのうち3人が八百長に関与したことを認め、新たに1人の力士の名前が挙がっている」と報告を受けたことを明らかにした。
関係者によれば、2日に行われた12人の力士、親方への事情聴取で、竹縄親方、千代白鵬、恵那司の3人が八百長関与を認めた。恵那司はこの日、入間川部屋前で報道陣に「(関与を)否定はしません。また話します」と話したが、八百長の仲介役だったことも判明した。さらに千代白鵬は、八百長をした対戦相手として幕下・霧の若を挙げたという。放駒理事長は、3人が関与を認めたことに対し「本当かどうかはこれから調査をしなければいけない」と話したが、疑惑は“底なし”の様相を呈してきた。
その余波を受けて、フジテレビは6日の大相撲トーナメント、NHKは11日の福祉大相撲(いずれも両国国技館)を中止すると発表した。本場所開催にも影響が及ぶのは必至。ある有力親方は「とてもじゃないけど春場所どころではない。春場所以降のことも考えられない」と話した。調査を完了し関与力士の処分を終えてファンの信頼を回復してからでないと開催は困難。春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)どころか無期限の本場所中止も考えられる。
また高木文科相は、現在の相撲協会の財団法人認可取り消しについて「あり得る」と明言した。枝野幸男官房長官も「事案が重大なので、可能性としてはあり得る」と述べた。財団法人の認可が取り消されれば、税制面での優遇措置がなくなるだけでなく、内部留保金などの財産も返上しなくてはいけない。所有している両国国技館の土地や建物も没収され、いったん組織を解散しなければいけない。
さらに枝野氏は、公益法人制度改革に伴い相撲協会が公益財団法人の認定を目指していることに関しても「八百長がまん延している法人であれば、公益認定を得るのは難しい」と認定は困難との認識を表明した。認定を受けられなかった場合、一般財団法人として存続する選択肢もある。他の格闘技団体と同じように株式会社などの形態で興行を行うこともできる。しかし、協会の運営は苦しくなる。いずれにせよ「国技」としての権威は失墜し「聖地」を失う。大相撲が史上最大の危機に瀕(ひん)している。』
度重なる不祥事で恥の上塗りを重ねる日本相撲協会は解散してもらいたい.とうの昔に「国技」としての権威は失墜している.いつまでも「国技」だからと甘やかしているから改善されないということもあるだろう.
こんな『国辱』はさっさと清算して一度ゼロからやり直してもらうべきだろう.それで消えて無くなるようなら,そもそも「国技」でもなんでもなかったということじゃないだろうか.
大相撲の八百長メール問題で新事実が発覚した。竹縄親方(元幕内・春日錦)、十両・千代白鵬(九重部屋)、三段目・恵那司(入間川部屋)の3人が八百長関与を認めたことが明らかになり、新たに幕下・霧の若(陸奥部屋)の関与も判明した。八百長の存在は否定できないものとなり、高木義明文部科学相らは現行の財団法人認可取り消しの可能性を示唆。日本相撲協会は解散、両国国技館などの財産没収の危機に陥った。
八百長メール問題は新たな局面を迎えた。高木文科相が3日の衆院予算委員会で、同日朝に日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)から「名前が挙がっている(13人の)力士らのうち3人が八百長に関与したことを認め、新たに1人の力士の名前が挙がっている」と報告を受けたことを明らかにした。
関係者によれば、2日に行われた12人の力士、親方への事情聴取で、竹縄親方、千代白鵬、恵那司の3人が八百長関与を認めた。恵那司はこの日、入間川部屋前で報道陣に「(関与を)否定はしません。また話します」と話したが、八百長の仲介役だったことも判明した。さらに千代白鵬は、八百長をした対戦相手として幕下・霧の若を挙げたという。放駒理事長は、3人が関与を認めたことに対し「本当かどうかはこれから調査をしなければいけない」と話したが、疑惑は“底なし”の様相を呈してきた。
その余波を受けて、フジテレビは6日の大相撲トーナメント、NHKは11日の福祉大相撲(いずれも両国国技館)を中止すると発表した。本場所開催にも影響が及ぶのは必至。ある有力親方は「とてもじゃないけど春場所どころではない。春場所以降のことも考えられない」と話した。調査を完了し関与力士の処分を終えてファンの信頼を回復してからでないと開催は困難。春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)どころか無期限の本場所中止も考えられる。
また高木文科相は、現在の相撲協会の財団法人認可取り消しについて「あり得る」と明言した。枝野幸男官房長官も「事案が重大なので、可能性としてはあり得る」と述べた。財団法人の認可が取り消されれば、税制面での優遇措置がなくなるだけでなく、内部留保金などの財産も返上しなくてはいけない。所有している両国国技館の土地や建物も没収され、いったん組織を解散しなければいけない。
さらに枝野氏は、公益法人制度改革に伴い相撲協会が公益財団法人の認定を目指していることに関しても「八百長がまん延している法人であれば、公益認定を得るのは難しい」と認定は困難との認識を表明した。認定を受けられなかった場合、一般財団法人として存続する選択肢もある。他の格闘技団体と同じように株式会社などの形態で興行を行うこともできる。しかし、協会の運営は苦しくなる。いずれにせよ「国技」としての権威は失墜し「聖地」を失う。大相撲が史上最大の危機に瀕(ひん)している。』
度重なる不祥事で恥の上塗りを重ねる日本相撲協会は解散してもらいたい.とうの昔に「国技」としての権威は失墜している.いつまでも「国技」だからと甘やかしているから改善されないということもあるだろう.
こんな『国辱』はさっさと清算して一度ゼロからやり直してもらうべきだろう.それで消えて無くなるようなら,そもそも「国技」でもなんでもなかったということじゃないだろうか.
『鳥インフルエンザー宮崎で感染 「終わらせる」一転拡大 県内最大養鶏団地で発生
宮崎県新富(しんとみ)町で新たに鳥インフルエンザ発生が確認された23日、県内の養鶏農家に一斉にショックと不安が広がった。発生したのは県内最大の養鶏団地。41万羽もの殺処分が決まったことで、これらの養鶏農家が加盟する同町の児湯(こゆ)養鶏農協は強い緊張感に包まれた。「絶対これで終わらせる」。1例目の発生を受け、防疫の徹底を指示していた県も、神出鬼没のウイルスに振り回される格好となった。
河野俊嗣知事は23日午後2時から県庁で2回目の対策本部会議を開き、関係職員に「迅速な防疫に徹するしかない」と繰り返した。東国原英夫前知事の後を継ぎ、就任3日目。表情にはすでに疲労の色がにじんでいた。
新たに発生が確認された新富町の採卵鶏農場では、県が22日に抗体検査のための血液採取と目視による検査を済ませたばかりだった。ウイルスはその検査をすり抜けるかのように出現し、防疫強化を指導する県職員らも言葉を失った。
河野知事は「農家からすれば、昨年から何度も立ち入り検査をしているのになぜ、との思いがあるだろう。とにかく二重、三重のチェックをやっていくしかない」と述べた。
JR日向新富駅から北へ車で5分ほどの児湯養鶏農協。組合員らが頻繁に出入りし、ピリピリとした緊張感に包まれた。30代の男性は取材に「県との調整も続いていて申し訳ないが対応できない」と表情は険しかった。
事務所前にはパック詰めした卵の無人販売所があった。その横には、購入者の思いが記されたノートも。そこには、子どもとみられるたどたどしい文字で「おいしかったです。また作って下さい」と書かれていた。
発生農場の近くに住むピーマン農家の福山三義さん(61)はニュースで知って、近所で約6万羽の鶏を飼育する組合員の友人男性に電話した。「『なんでこんなことに。もう再建できない』と嘆いていた」と心配する。
福山さんは「(発生が確認された)養鶏団地は、最近できたばかり。『古い鶏舎では疾病対策が十分にできないから、設備の整った鶏舎を造る』と言っていた。よく頑張っていると思っていた。この周辺は口蹄疫(こうていえき)でもやられたので、まさにダブルパンチだ」と声を落とした。』
大切に育てている鶏を41万羽も殺処分しなければならない養鶏家の人たちの気持ちを考えると実に気の毒なことだが,感染の拡大を防ぐには他に方法がないのだから仕方がないのだろう.
このニュースを読んでいてふと気になったのは『養鶏団地』が最近できたばかりだというところだ.鳥インフルエンザが1例でも発生すればその施設の鶏はすべて殺処分になるというのになぜ『養鶏団地』なんて作ったのだろうか.
1ヶ所がやられても被害が他に及ばないようにするには分散させるほうがリスクは少ないのにそうしなかった理由は何なのだろうか.やはり輸送や人手の確保といった経済効率のためにあえてそうしなければならなかったのだろうか.
『養鶏団地』というシステムを作るときに,おそらく鳥インフルエンザの発生なんてことは想定外だったのかもしれない.だが,もしそうだとするともう一つ気になったのは,「この周辺は口蹄疫(こうていえき)でもやられたので、まさにダブルパンチだ」ということだ.
リスクマネージメントに関して言えば,「可能性のあることはすべていつか必ず起きる.」と私は思っているのだが,『養鶏団地』の人たちは,「口蹄疫があれば鳥インフルエンザもある.」とは考えなかったのだろうか.
宮崎県新富(しんとみ)町で新たに鳥インフルエンザ発生が確認された23日、県内の養鶏農家に一斉にショックと不安が広がった。発生したのは県内最大の養鶏団地。41万羽もの殺処分が決まったことで、これらの養鶏農家が加盟する同町の児湯(こゆ)養鶏農協は強い緊張感に包まれた。「絶対これで終わらせる」。1例目の発生を受け、防疫の徹底を指示していた県も、神出鬼没のウイルスに振り回される格好となった。
河野俊嗣知事は23日午後2時から県庁で2回目の対策本部会議を開き、関係職員に「迅速な防疫に徹するしかない」と繰り返した。東国原英夫前知事の後を継ぎ、就任3日目。表情にはすでに疲労の色がにじんでいた。
新たに発生が確認された新富町の採卵鶏農場では、県が22日に抗体検査のための血液採取と目視による検査を済ませたばかりだった。ウイルスはその検査をすり抜けるかのように出現し、防疫強化を指導する県職員らも言葉を失った。
河野知事は「農家からすれば、昨年から何度も立ち入り検査をしているのになぜ、との思いがあるだろう。とにかく二重、三重のチェックをやっていくしかない」と述べた。
JR日向新富駅から北へ車で5分ほどの児湯養鶏農協。組合員らが頻繁に出入りし、ピリピリとした緊張感に包まれた。30代の男性は取材に「県との調整も続いていて申し訳ないが対応できない」と表情は険しかった。
事務所前にはパック詰めした卵の無人販売所があった。その横には、購入者の思いが記されたノートも。そこには、子どもとみられるたどたどしい文字で「おいしかったです。また作って下さい」と書かれていた。
発生農場の近くに住むピーマン農家の福山三義さん(61)はニュースで知って、近所で約6万羽の鶏を飼育する組合員の友人男性に電話した。「『なんでこんなことに。もう再建できない』と嘆いていた」と心配する。
福山さんは「(発生が確認された)養鶏団地は、最近できたばかり。『古い鶏舎では疾病対策が十分にできないから、設備の整った鶏舎を造る』と言っていた。よく頑張っていると思っていた。この周辺は口蹄疫(こうていえき)でもやられたので、まさにダブルパンチだ」と声を落とした。』
大切に育てている鶏を41万羽も殺処分しなければならない養鶏家の人たちの気持ちを考えると実に気の毒なことだが,感染の拡大を防ぐには他に方法がないのだから仕方がないのだろう.
このニュースを読んでいてふと気になったのは『養鶏団地』が最近できたばかりだというところだ.鳥インフルエンザが1例でも発生すればその施設の鶏はすべて殺処分になるというのになぜ『養鶏団地』なんて作ったのだろうか.
1ヶ所がやられても被害が他に及ばないようにするには分散させるほうがリスクは少ないのにそうしなかった理由は何なのだろうか.やはり輸送や人手の確保といった経済効率のためにあえてそうしなければならなかったのだろうか.
『養鶏団地』というシステムを作るときに,おそらく鳥インフルエンザの発生なんてことは想定外だったのかもしれない.だが,もしそうだとするともう一つ気になったのは,「この周辺は口蹄疫(こうていえき)でもやられたので、まさにダブルパンチだ」ということだ.
リスクマネージメントに関して言えば,「可能性のあることはすべていつか必ず起きる.」と私は思っているのだが,『養鶏団地』の人たちは,「口蹄疫があれば鳥インフルエンザもある.」とは考えなかったのだろうか.
『オオハクチョウから鳥インフル 強毒性と確認-北海道浜中町
環境省は22日、北海道浜中町の国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区で19日に衰弱した状態で見つかり、その後死んだオオハクチョウ1羽から、強毒性のH5N1型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。同省は現地周辺10キロ圏内の警戒レベルを最高度の3に引き上げ、北海道などとともに野鳥の監視を強化。24日から周辺の野鳥のふん便調査を開始する。』
ついに恐れていた事態になってしまった.北海道のそれもオオハクチョウから鳥インフルエンザウイルスが検出されてしまったそうだ.
昨シーズンは白鳥の写真を結構撮ったのだが,今シーズンはすでに他の渡り鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたので白鳥も危ないのではないかと思い積極的に写真を撮りに行くのは控えていたのだ.
円山周辺にはカラスがたくさんいるのだがカラスも鳥インフルエンザにかかるのだろうか.カラスがインフルエンザにかかって数が減るのは構わないが,糞や亡骸がそこらじゅうに落ちているなんてことになったら大変だ.
養鶏や畜産に影響が出てたまごや肉が食べられないなんてことにはならないと信じるしかない.
環境省は22日、北海道浜中町の国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区で19日に衰弱した状態で見つかり、その後死んだオオハクチョウ1羽から、強毒性のH5N1型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。同省は現地周辺10キロ圏内の警戒レベルを最高度の3に引き上げ、北海道などとともに野鳥の監視を強化。24日から周辺の野鳥のふん便調査を開始する。』
ついに恐れていた事態になってしまった.北海道のそれもオオハクチョウから鳥インフルエンザウイルスが検出されてしまったそうだ.
昨シーズンは白鳥の写真を結構撮ったのだが,今シーズンはすでに他の渡り鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたので白鳥も危ないのではないかと思い積極的に写真を撮りに行くのは控えていたのだ.
円山周辺にはカラスがたくさんいるのだがカラスも鳥インフルエンザにかかるのだろうか.カラスがインフルエンザにかかって数が減るのは構わないが,糞や亡骸がそこらじゅうに落ちているなんてことになったら大変だ.
養鶏や畜産に影響が出てたまごや肉が食べられないなんてことにはならないと信じるしかない.
中国人はクレーマー?
2010年12月22日 社会の問題 コメント (2)『漁船沈没事件きっかけに 中国ネットで「嫌韓」高まる
黄海で中国漁船が韓国海洋警察の警備艇に衝突し、中国側乗組員に死者・行方不明者が出た事件で、中国側は記者会見で、韓国側に損害賠償を求めることを明らかにした。これに対して、韓国マスコミは「逆切れ」などと反発。一方、中国のポータルサイトでは、韓国批判が高まりつつある。
韓国側の発表によると、2010年12月18日、韓国の経済的排他水域(EEZ)内で違法操業していた中国漁船団を韓国の海洋警察が追跡し、漁船団の後方にいた木造漁船に接近。漁船の乗組員が鉄パイプやシャベルを振り回して抵抗し、海洋警察官4人が骨折するなどして負傷した。
中国側の損害に対して賠償を求める
さらに、別の中国の木造漁船が、警備艇の進路を妨害しようとして警備艇の船首に衝突。漁船はこの勢いで沈没し、漁船の乗組員10人が船に転落。中韓双方が救助活動を行ったが、1人が死亡、1人が行方不明になっている。
韓国側は、死者が出たことに対して遺憾の意を表明したものの、中国側は反発した。中国外務省の姜瑜副報道局長は12月21日の定例会見で、「事件に対して重大な懸念を表明する。韓国側には、行方不明になっている乗員を全力で捜索し、加害者を処罰し、中国側の損害に対して賠償し、再発防止に向けた具体的な取り組みを行うように求めている」と要求。
「中国漁船は、韓国の水域で、韓国海洋警察の警備艇にぶつかったのではないか」
という質問には、「事件は『中韓漁業協定』に基づいた水域で発生した。両国の漁船は、この水域で操業することができる。両国は、それぞれに国の漁船を管理し、どちらかの国が、もうひとつの国に対して違法操業について通報する権利はあるが、相手方の船に対して法律を執行することはできない」
と、韓国側の対応に異を唱えた。
これに対して、韓国側メディアは、「中国逆切れ」(朝鮮日報)「無礼な中国」(中央日報)といっせいに批判。ニュース記事のコメント欄では、「もっと軍事力を強化しないとだめだ」「中華思想の国からすれば、周りの国は、みんな敵国だ」
などといった書き込みが目立つ。
2008年にも中国のネットユーザーが大規模な韓国批判
一方の中国メディアは、総じて事実関係を淡々と伝えているが、記事のコメント欄は、韓国より感情的だ。「韓国は日本のやつよりも凶悪だ」「もう韓国ドラマなんて見ないし、韓国料理も食べない」「以前は韓国の印象は良かったが、今は嫌いだ」
なお、2008年には、韓国メディアのウェブサイトに「孫文の起源は朝鮮半島」という真偽不明な記事が掲載され、中国のネットユーザーが激怒。大規模な韓国批判に発展したこともある。
なお、今回の沈没事件については、聯合ニュースによると、韓国側は中国側と共同調査を行う意向を表明しており、事態の鎮静化を図りたい考えのようだ。』
日本の巡視船に体当たりして英雄になったアル中の船長に続こうとしたら沈没して惨事になったということらしいが,自分から衝突しておいて賠償を請求するとはいったい何を考えているのだろうか.もし中国人を見かけたらとりあえずクレーマーと考えておいたほうが良さそうだ.
黄海で中国漁船が韓国海洋警察の警備艇に衝突し、中国側乗組員に死者・行方不明者が出た事件で、中国側は記者会見で、韓国側に損害賠償を求めることを明らかにした。これに対して、韓国マスコミは「逆切れ」などと反発。一方、中国のポータルサイトでは、韓国批判が高まりつつある。
韓国側の発表によると、2010年12月18日、韓国の経済的排他水域(EEZ)内で違法操業していた中国漁船団を韓国の海洋警察が追跡し、漁船団の後方にいた木造漁船に接近。漁船の乗組員が鉄パイプやシャベルを振り回して抵抗し、海洋警察官4人が骨折するなどして負傷した。
中国側の損害に対して賠償を求める
さらに、別の中国の木造漁船が、警備艇の進路を妨害しようとして警備艇の船首に衝突。漁船はこの勢いで沈没し、漁船の乗組員10人が船に転落。中韓双方が救助活動を行ったが、1人が死亡、1人が行方不明になっている。
韓国側は、死者が出たことに対して遺憾の意を表明したものの、中国側は反発した。中国外務省の姜瑜副報道局長は12月21日の定例会見で、「事件に対して重大な懸念を表明する。韓国側には、行方不明になっている乗員を全力で捜索し、加害者を処罰し、中国側の損害に対して賠償し、再発防止に向けた具体的な取り組みを行うように求めている」と要求。
「中国漁船は、韓国の水域で、韓国海洋警察の警備艇にぶつかったのではないか」
という質問には、「事件は『中韓漁業協定』に基づいた水域で発生した。両国の漁船は、この水域で操業することができる。両国は、それぞれに国の漁船を管理し、どちらかの国が、もうひとつの国に対して違法操業について通報する権利はあるが、相手方の船に対して法律を執行することはできない」
と、韓国側の対応に異を唱えた。
これに対して、韓国側メディアは、「中国逆切れ」(朝鮮日報)「無礼な中国」(中央日報)といっせいに批判。ニュース記事のコメント欄では、「もっと軍事力を強化しないとだめだ」「中華思想の国からすれば、周りの国は、みんな敵国だ」
などといった書き込みが目立つ。
2008年にも中国のネットユーザーが大規模な韓国批判
一方の中国メディアは、総じて事実関係を淡々と伝えているが、記事のコメント欄は、韓国より感情的だ。「韓国は日本のやつよりも凶悪だ」「もう韓国ドラマなんて見ないし、韓国料理も食べない」「以前は韓国の印象は良かったが、今は嫌いだ」
なお、2008年には、韓国メディアのウェブサイトに「孫文の起源は朝鮮半島」という真偽不明な記事が掲載され、中国のネットユーザーが激怒。大規模な韓国批判に発展したこともある。
なお、今回の沈没事件については、聯合ニュースによると、韓国側は中国側と共同調査を行う意向を表明しており、事態の鎮静化を図りたい考えのようだ。』
日本の巡視船に体当たりして英雄になったアル中の船長に続こうとしたら沈没して惨事になったということらしいが,自分から衝突しておいて賠償を請求するとはいったい何を考えているのだろうか.もし中国人を見かけたらとりあえずクレーマーと考えておいたほうが良さそうだ.
迷惑なクリスマスプレゼント
2010年12月21日 社会の問題 コメント (1)『強盗自作自演:プレゼント代3万円、パチンコで使い 大阪
20日午後5時ごろ、大阪市此花区のマンションに住む会社員の男性(36)が玄関で倒れているのを帰宅した妻(35)が発見し、110番通報。府警此花署は強盗事件として捜査を始めたが、男性が子どものクリスマスプレゼント代3万円をパチンコに使ってしまったことを隠すための作り話だったことが判明。男性は「本当のことが言えず、とっさに思い付いた。こんな大騒ぎになるとは思わなかった」と謝罪したという。
同署によると、男性は駆け付けた署員に「帰宅して玄関に入った瞬間、何者かに後頭部を殴られ気絶した。財布から3万円奪われた」と説明した。
男性が後頭部を痛がるため病院に救急搬送するなどしたが、診断結果は「外傷なし」。マンション1階の防犯カメラにも不審な人物は記録されていなかった。同署で事情を聴かれていた男性は、通報から約2時間後、自作自演だったと打ち明けたという。
男性は20日朝に夜勤明けで帰宅。朝食中に子どもへのプレゼント代として3万円を預かり、妻の外出中にパチンコに出掛けたという。同署は通報を受けて、緊急配備するなど対処に追われた。』
世の中には変な人がたくさんいるが,こんな男のつくり話に付き合わされた救急隊員や医療スタッフ,そして緊急配備につきあわされた警察官にとっては大変な迷惑だったことだろう.
プレゼント代が3万円とは高額だが,子供はいったい何人いるのだろう.父親の使い込みがばれてもプレゼントはちゃんともらえるのだろうか.父親の方はきっと小遣いが減らされるに違いない.
子供のプレゼント代だとわかっていてもパチンコに使ってしまう人がいても別に不思議な話ではない.癌や脳梗塞や肺気腫になってもタバコが止められない人もいるし,糖尿病になっても過食が止められない人もいる.
病院にいると世の中には変な人がたくさんいることに驚かなくなる.もちろん変な人ばかりが病院に来るわけではないが,いろんな意味で管理能力が低い人ほど病院にやって来ることになる確率は高いという事は言えるのではないだろうか.
20日午後5時ごろ、大阪市此花区のマンションに住む会社員の男性(36)が玄関で倒れているのを帰宅した妻(35)が発見し、110番通報。府警此花署は強盗事件として捜査を始めたが、男性が子どものクリスマスプレゼント代3万円をパチンコに使ってしまったことを隠すための作り話だったことが判明。男性は「本当のことが言えず、とっさに思い付いた。こんな大騒ぎになるとは思わなかった」と謝罪したという。
同署によると、男性は駆け付けた署員に「帰宅して玄関に入った瞬間、何者かに後頭部を殴られ気絶した。財布から3万円奪われた」と説明した。
男性が後頭部を痛がるため病院に救急搬送するなどしたが、診断結果は「外傷なし」。マンション1階の防犯カメラにも不審な人物は記録されていなかった。同署で事情を聴かれていた男性は、通報から約2時間後、自作自演だったと打ち明けたという。
男性は20日朝に夜勤明けで帰宅。朝食中に子どもへのプレゼント代として3万円を預かり、妻の外出中にパチンコに出掛けたという。同署は通報を受けて、緊急配備するなど対処に追われた。』
世の中には変な人がたくさんいるが,こんな男のつくり話に付き合わされた救急隊員や医療スタッフ,そして緊急配備につきあわされた警察官にとっては大変な迷惑だったことだろう.
プレゼント代が3万円とは高額だが,子供はいったい何人いるのだろう.父親の使い込みがばれてもプレゼントはちゃんともらえるのだろうか.父親の方はきっと小遣いが減らされるに違いない.
子供のプレゼント代だとわかっていてもパチンコに使ってしまう人がいても別に不思議な話ではない.癌や脳梗塞や肺気腫になってもタバコが止められない人もいるし,糖尿病になっても過食が止められない人もいる.
病院にいると世の中には変な人がたくさんいることに驚かなくなる.もちろん変な人ばかりが病院に来るわけではないが,いろんな意味で管理能力が低い人ほど病院にやって来ることになる確率は高いという事は言えるのではないだろうか.
『生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見
藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。
筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。
研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
炭化水素をつくる藻類は複数の種類が知られているが生産効率の低さが課題だった。
渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。
また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある。』
仕事も代わり映えがなく,ニュースもつまらない話ばかりだったし,風邪で体調を崩してトレーニングも休んでしまい日記を書く気にもなれなかったのだが,こういう夢のある話は是非実現して欲しいと思い取り上げてみた.
1リットル50円以下というのが原価だとしても,国内で重油が生産できるとなれば石油化学産業にとって未来は明るいものになるのではないだろうか.おまけに排水も浄化できるのだったらまさに夢のような話だ.
最近はハイブリッドカーが人気のようだが,私はやはりガソリンエンジンのほうが好きだし,電池とモーターに頼ったシステムは故障したらどうにもならないのでそんな車で北海道の冬に長距離を走る気にはなれないのだ.
そんな個人の嗜好は別にしても,エネルギー資源を輸入に頼りっぱなしの現状を改善する意味でこれは国のプロジェクトとして実用化を推進してもらいたいものだ.
そう言えば,しばらく放置しているうちに650000ヒットを超えたようです.今年もたくさんの方々に訪問していただきありがとうございました.少し早いですが来年もまたよろしくお願い申し上げます.
藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。
筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。
研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
炭化水素をつくる藻類は複数の種類が知られているが生産効率の低さが課題だった。
渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。
また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある。』
仕事も代わり映えがなく,ニュースもつまらない話ばかりだったし,風邪で体調を崩してトレーニングも休んでしまい日記を書く気にもなれなかったのだが,こういう夢のある話は是非実現して欲しいと思い取り上げてみた.
1リットル50円以下というのが原価だとしても,国内で重油が生産できるとなれば石油化学産業にとって未来は明るいものになるのではないだろうか.おまけに排水も浄化できるのだったらまさに夢のような話だ.
最近はハイブリッドカーが人気のようだが,私はやはりガソリンエンジンのほうが好きだし,電池とモーターに頼ったシステムは故障したらどうにもならないのでそんな車で北海道の冬に長距離を走る気にはなれないのだ.
そんな個人の嗜好は別にしても,エネルギー資源を輸入に頼りっぱなしの現状を改善する意味でこれは国のプロジェクトとして実用化を推進してもらいたいものだ.
そう言えば,しばらく放置しているうちに650000ヒットを超えたようです.今年もたくさんの方々に訪問していただきありがとうございました.少し早いですが来年もまたよろしくお願い申し上げます.
もうそろそろダメかな...
2010年11月18日 社会の問題 コメント (1)『「フレーズ二つ覚えておけばいい」法相が地元会合の発言で陳謝
16日午前の衆院法務委員会で、国会答弁を軽視するような柳田稔法相の地元会合での発言をめぐり審議がストップ、柳田氏が「おわびを申し上げる」と陳謝する場面があった。
柳田氏は14日、広島市での国政報告会で、大阪地検特捜部の証拠改ざん隠ぺい事件などに言及。「個別の事案については答えを差し控える」「法と証拠に基づいて適切にやっている」とのフレーズを挙げた上で「法相はいい。二つ覚えておけばいい。分からなかったらこれを言う」と発言した。さらに「法相が法を犯して話すことはできない。『政治家だからもっとしゃべれ』といわれてもしゃべれない」などと述べた。
同委員会で、自民党の河井克行氏がこれを取り上げ「法相という職を汚している発言」として謝罪と撤回を要求。審議が止まったため柳田氏が「委員会の審議では真(しん)摯(し)な答弁を心掛けたい」と陳謝し再開した。』
『民主・松崎議員が「恫喝」か 「俺を誰だと思ってる」
民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が今年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で行われた納涼祭で秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれをだれだと思っているのか」と“恫喝(どうかつ)”ともとれる発言をしていたことが17日、分かった。防衛省幹部や、自衛隊を後援する民間団体「航友会」関係者が明らかにした。
入間基地では今月3日の航空祭で、航友会の会長が「民主党政権は早くつぶれてほしい」と発言。これを受け、防衛省は自衛隊施設での民間人による政権批判の封じ込めを求める事務次官通達を出した。松崎氏は会場で会長の発言も聞いており、周囲に強い不快感を示していたため、「納涼祭でのトラブルも遠因になり、異例の通達につながったのでは」(防衛省幹部)との見方も出ている。
松崎氏は7月27日の納涼祭に来賓として出席。帰る際に駐車場から約30メートル離れた場所に自分の車を呼び寄せるよう、車両誘導担当の隊員に要求した。だが、歩行者の安全確保策として片側通行にしていた道路を逆走させることになるため、隊員は松崎氏に駐車場まで歩くよう求めた。
ところが、松崎氏は歩行者はいないとして車を寄せるよう指示。隊員が拒否したところ、「おれをだれだと思っているのか」「お前では話にならない」などと発言した。
別の隊員が松崎氏の秘書が運転する車を逆走させる形で寄せると、「やればできるじゃないか」という趣旨の発言もした。誘導担当の隊員が「2度と来るな」とつぶやくと、松崎氏は「もう1度、言ってみろ」と迫ったとされる。こうした過程で、松崎氏が誘導担当の胸をわしづかみにする場面もあったという。
松崎氏は産経新聞の取材に一連の発言をすべて否定し、「(隊員の)体には触れていない」と述べた。一方、「(受付を通り越して)駐車場でしか車を降りられないなど誘導システムが不適切だと指摘はした」と説明し、「隊員に2度と来るなと言われたことも事実。(自分は)何も言っていない」と話している。』
- 柳田法相が14日に広島市で開かれた法相就任を祝う会合での発言要旨-
「9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」
「法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している」
領海内で違法行為をはたらいた中国人船長を安易に釈放してしまったり,その軽はずみな言動で閣僚としての資質のなさを問われるような法相や,逆風が強まっているこの時期に恫喝まがいのことをしてさらに政府の足を引っ張る議員がいるようでは民主党政権はこの冬を越せるかどうかも怪しいのではないだろうか.
中国との関係悪化も不適切な閣僚人事を行ったのも責任はすべて総理大臣にあるだろう.いつまでも不景気が続くのも心配だが,政治の行方はもっと心配なような気がするのは私だけだろうか.
16日午前の衆院法務委員会で、国会答弁を軽視するような柳田稔法相の地元会合での発言をめぐり審議がストップ、柳田氏が「おわびを申し上げる」と陳謝する場面があった。
柳田氏は14日、広島市での国政報告会で、大阪地検特捜部の証拠改ざん隠ぺい事件などに言及。「個別の事案については答えを差し控える」「法と証拠に基づいて適切にやっている」とのフレーズを挙げた上で「法相はいい。二つ覚えておけばいい。分からなかったらこれを言う」と発言した。さらに「法相が法を犯して話すことはできない。『政治家だからもっとしゃべれ』といわれてもしゃべれない」などと述べた。
同委員会で、自民党の河井克行氏がこれを取り上げ「法相という職を汚している発言」として謝罪と撤回を要求。審議が止まったため柳田氏が「委員会の審議では真(しん)摯(し)な答弁を心掛けたい」と陳謝し再開した。』
『民主・松崎議員が「恫喝」か 「俺を誰だと思ってる」
民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が今年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で行われた納涼祭で秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれをだれだと思っているのか」と“恫喝(どうかつ)”ともとれる発言をしていたことが17日、分かった。防衛省幹部や、自衛隊を後援する民間団体「航友会」関係者が明らかにした。
入間基地では今月3日の航空祭で、航友会の会長が「民主党政権は早くつぶれてほしい」と発言。これを受け、防衛省は自衛隊施設での民間人による政権批判の封じ込めを求める事務次官通達を出した。松崎氏は会場で会長の発言も聞いており、周囲に強い不快感を示していたため、「納涼祭でのトラブルも遠因になり、異例の通達につながったのでは」(防衛省幹部)との見方も出ている。
松崎氏は7月27日の納涼祭に来賓として出席。帰る際に駐車場から約30メートル離れた場所に自分の車を呼び寄せるよう、車両誘導担当の隊員に要求した。だが、歩行者の安全確保策として片側通行にしていた道路を逆走させることになるため、隊員は松崎氏に駐車場まで歩くよう求めた。
ところが、松崎氏は歩行者はいないとして車を寄せるよう指示。隊員が拒否したところ、「おれをだれだと思っているのか」「お前では話にならない」などと発言した。
別の隊員が松崎氏の秘書が運転する車を逆走させる形で寄せると、「やればできるじゃないか」という趣旨の発言もした。誘導担当の隊員が「2度と来るな」とつぶやくと、松崎氏は「もう1度、言ってみろ」と迫ったとされる。こうした過程で、松崎氏が誘導担当の胸をわしづかみにする場面もあったという。
松崎氏は産経新聞の取材に一連の発言をすべて否定し、「(隊員の)体には触れていない」と述べた。一方、「(受付を通り越して)駐車場でしか車を降りられないなど誘導システムが不適切だと指摘はした」と説明し、「隊員に2度と来るなと言われたことも事実。(自分は)何も言っていない」と話している。』
- 柳田法相が14日に広島市で開かれた法相就任を祝う会合での発言要旨-
「9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」
「法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している」
領海内で違法行為をはたらいた中国人船長を安易に釈放してしまったり,その軽はずみな言動で閣僚としての資質のなさを問われるような法相や,逆風が強まっているこの時期に恫喝まがいのことをしてさらに政府の足を引っ張る議員がいるようでは民主党政権はこの冬を越せるかどうかも怪しいのではないだろうか.
中国との関係悪化も不適切な閣僚人事を行ったのも責任はすべて総理大臣にあるだろう.いつまでも不景気が続くのも心配だが,政治の行方はもっと心配なような気がするのは私だけだろうか.
管首相たちには使えなかったカード
2010年11月12日 社会の問題『「ビデオは秘密か」法適用めぐり専門家二分
沖縄・尖閣(せんかく)諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、「流出」を告白した海上保安官(43)は、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で取り調べを受けたが、同法適用をめぐり専門家の意見が分かれている。国会議員にも一部公開されたビデオが法律上の「秘密」に当たるか。映像の公開を求める国民の声が多かった背景もあり、捜査側は難しい判断を迫られそうだ。
■判例は「実質秘説」
最高裁は1977年、国家公務員法違反に問われた税務署職員の裁判で、漏らした情報が(1)公になっていない(2)秘密として保護すべき-の2つの条件を満たす場合に、守秘義務の対象になるという判断を示した。
さらに、日米の沖縄返還協定に関する外交機密を不当に入手したとして、元毎日新聞記者の西山太吉さんが同法違反に問われた刑事裁判で、最高裁は78年「実質的にも秘密として保護するに値するもの」かどうかで守秘義務の対象が決まると判示した。
つまり、行政機関が形式的に秘密として扱っていただけでは、仮に漏らしても罪に問えないという考え方だ。甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)は「以前はマル秘の判子が押してある書類は全部秘密という『形式秘説』という考え方だったが、近年は『実質秘説』が主流になっている」と話す。
■国会議員視聴は?
今回の映像については政府が存在を認めている上、国会議員も約6分50秒に編集した映像を見ている。
こうした点から、「実質秘」にあたらないと主張する専門家もいる。
情報公開に詳しい清水勉弁護士は「本当に守秘義務がかかるものならば国会議員にも見せないはずで、守秘義務違反に問うのは無理だろう」と話し、「国会議員は視聴後の取材に、図を書いたりして中身を説明している。実質秘ならば、このように報道に対して明らかにすることも許されないはずだ」と主張する。
一方、園田教授は「微妙な問題だが、ビデオは実質秘にも形式秘にもあたる」との考えだ。園田教授は「ビデオを見れば中国漁船が故意に当たってきたことは一目瞭然。中国への従来の主張への反論になり、日本にとっては重要な外交カードだった」と指摘。その上で、「国会議員にも守秘義務はあり、守秘義務のある人的範囲内で見せたに過ぎず、(議員への公開後も)ビデオの秘密性は保たれているのでは」と話す。
■「起訴は難しい選択」
法務・検察内では「ビデオは秘密に当たる」という見方が大半だ。
法務省幹部は「海保として公開を考えて編集していた段階と、国会で取り扱いが議論になった段階とでは『秘密性』の程度も違ってくる。内容がある程度外部に説明されたら秘密にあたらないという解釈がされると、何でも秘密でなくなってしまう」と話す。
一方で、海上保安官の動機や入出経路次第では「刑事責任の追及は難しい」(検察幹部)との声もある。そもそも同法違反には「職務上知り得たもの」という構成要件があるためだ。
また、体を張って領海の安全を守っている海上保安官が「国民に真実を知ってほしい」などと「国民の知る権利」を主張した場合、「起訴しても、公判で議論となる余地はあるだろう」(法務省幹部)という意見もある。
検察幹部は「起訴するかは難しい選択」と明かし、「ビデオ公開は大半の国民から支持されている。世論に反して起訴したら検察も批判され民主党も持たないのではないか」と話した。』
『【映像流出】中国政府 日本政府批判の表現避ける
尖閣諸島沖の衝突ビデオが流出した事件について、11日午後、中国側が「日中関係に悪い影響を与えることは希望しない」と初めてコメントしました。
外務省・洪磊副報道局長:「我々は、ビデオ問題が日中関係に悪影響をもたらさないよう希望する」
中国外務省の報道官は、不快感は示したものの、胡錦涛国家主席の訪日を前に日本政府を直接、批判する表現は避けました。また、日中首脳会談について、菅総理大臣が「中国側がやるかどうかを判断することだ」と見解を示し、中国側に国際的な共通ルールのなかで責任を果たしていくことを求めたことについて、中国は平和路線を重視する国だと主張しました。
外務省・洪磊副報道局長:「中国は国際社会に責任を持つ国だ。中国は必ずや平和の道を歩んでいく」』
トランプに例えるなら菅首相が切り札だと思い込んでいた手持ちのカードを後ろにいた海上保安官が読み上げてその場にいるみんなに教えたようなものだからルールの上ではなんらかのペナルティがあっていいだろう.
しかし,その後の中国の対応を見ればこのカードは実は切り札でもなんでもなかったのではないだろうか.いや,もしかすると海上保安官が流出させたからこそ中国も日本政府と正面きって戦うことが出来なくなったのかも知れず,対中国という点では結果的にこの事件が菅首相やわが国にとって有利に働いた可能性は否定出来ないだろう.
いずれにしても海上保安官の動機が自分の職を賭してまでも「国民に真実を知ってほしい」ということであったのならば,情状酌量の余地は十分にあるのではないかと私は思う.
沖縄・尖閣(せんかく)諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、「流出」を告白した海上保安官(43)は、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で取り調べを受けたが、同法適用をめぐり専門家の意見が分かれている。国会議員にも一部公開されたビデオが法律上の「秘密」に当たるか。映像の公開を求める国民の声が多かった背景もあり、捜査側は難しい判断を迫られそうだ。
■判例は「実質秘説」
最高裁は1977年、国家公務員法違反に問われた税務署職員の裁判で、漏らした情報が(1)公になっていない(2)秘密として保護すべき-の2つの条件を満たす場合に、守秘義務の対象になるという判断を示した。
さらに、日米の沖縄返還協定に関する外交機密を不当に入手したとして、元毎日新聞記者の西山太吉さんが同法違反に問われた刑事裁判で、最高裁は78年「実質的にも秘密として保護するに値するもの」かどうかで守秘義務の対象が決まると判示した。
つまり、行政機関が形式的に秘密として扱っていただけでは、仮に漏らしても罪に問えないという考え方だ。甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)は「以前はマル秘の判子が押してある書類は全部秘密という『形式秘説』という考え方だったが、近年は『実質秘説』が主流になっている」と話す。
■国会議員視聴は?
今回の映像については政府が存在を認めている上、国会議員も約6分50秒に編集した映像を見ている。
こうした点から、「実質秘」にあたらないと主張する専門家もいる。
情報公開に詳しい清水勉弁護士は「本当に守秘義務がかかるものならば国会議員にも見せないはずで、守秘義務違反に問うのは無理だろう」と話し、「国会議員は視聴後の取材に、図を書いたりして中身を説明している。実質秘ならば、このように報道に対して明らかにすることも許されないはずだ」と主張する。
一方、園田教授は「微妙な問題だが、ビデオは実質秘にも形式秘にもあたる」との考えだ。園田教授は「ビデオを見れば中国漁船が故意に当たってきたことは一目瞭然。中国への従来の主張への反論になり、日本にとっては重要な外交カードだった」と指摘。その上で、「国会議員にも守秘義務はあり、守秘義務のある人的範囲内で見せたに過ぎず、(議員への公開後も)ビデオの秘密性は保たれているのでは」と話す。
■「起訴は難しい選択」
法務・検察内では「ビデオは秘密に当たる」という見方が大半だ。
法務省幹部は「海保として公開を考えて編集していた段階と、国会で取り扱いが議論になった段階とでは『秘密性』の程度も違ってくる。内容がある程度外部に説明されたら秘密にあたらないという解釈がされると、何でも秘密でなくなってしまう」と話す。
一方で、海上保安官の動機や入出経路次第では「刑事責任の追及は難しい」(検察幹部)との声もある。そもそも同法違反には「職務上知り得たもの」という構成要件があるためだ。
また、体を張って領海の安全を守っている海上保安官が「国民に真実を知ってほしい」などと「国民の知る権利」を主張した場合、「起訴しても、公判で議論となる余地はあるだろう」(法務省幹部)という意見もある。
検察幹部は「起訴するかは難しい選択」と明かし、「ビデオ公開は大半の国民から支持されている。世論に反して起訴したら検察も批判され民主党も持たないのではないか」と話した。』
『【映像流出】中国政府 日本政府批判の表現避ける
尖閣諸島沖の衝突ビデオが流出した事件について、11日午後、中国側が「日中関係に悪い影響を与えることは希望しない」と初めてコメントしました。
外務省・洪磊副報道局長:「我々は、ビデオ問題が日中関係に悪影響をもたらさないよう希望する」
中国外務省の報道官は、不快感は示したものの、胡錦涛国家主席の訪日を前に日本政府を直接、批判する表現は避けました。また、日中首脳会談について、菅総理大臣が「中国側がやるかどうかを判断することだ」と見解を示し、中国側に国際的な共通ルールのなかで責任を果たしていくことを求めたことについて、中国は平和路線を重視する国だと主張しました。
外務省・洪磊副報道局長:「中国は国際社会に責任を持つ国だ。中国は必ずや平和の道を歩んでいく」』
トランプに例えるなら菅首相が切り札だと思い込んでいた手持ちのカードを後ろにいた海上保安官が読み上げてその場にいるみんなに教えたようなものだからルールの上ではなんらかのペナルティがあっていいだろう.
しかし,その後の中国の対応を見ればこのカードは実は切り札でもなんでもなかったのではないだろうか.いや,もしかすると海上保安官が流出させたからこそ中国も日本政府と正面きって戦うことが出来なくなったのかも知れず,対中国という点では結果的にこの事件が菅首相やわが国にとって有利に働いた可能性は否定出来ないだろう.
いずれにしても海上保安官の動機が自分の職を賭してまでも「国民に真実を知ってほしい」ということであったのならば,情状酌量の余地は十分にあるのではないかと私は思う.
『映像流出、刑事罰に疑問の声も 「秘密性」立証に難しさ
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関する映像がインターネット上に流出した問題で、検察当局が捜査に乗り出した。ただ、映像の一部はすでに国会で明らかにされており、流出させた人物が特定されても刑事罰を科す必要があるのか疑問の声もある。
福岡高検が主体となる捜査班の初めての会議が8日午前10時から最高検であった。その後に勝丸充啓・最高検公安部長が記者会見を開いて、「国家公務員法の守秘義務違反容疑での捜査着手を指示した」と発表。「サイバー犯罪であり、証拠保全の観点から、早期に着手する必要があった」と説明した。
捜査は秘密で進むのが通常で、捜査開始を宣言すること自体が、異例のことだ。捜査を急ぐのは、7日にアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開幕したこともあり、対外的に捜査している姿勢を示さなければならない事情もあるようだ。
検察幹部の一人は、「捜査して仮に容疑者を起訴すれば、秘密性をめぐって公判で問題になるだろう」と、難しさを認めている。
最高裁は過去に出した決定で、国家公務員法の守秘義務の対象について、各省庁が「部外秘」などと形式的に秘密扱いしただけではなく、実質的に秘密として保護するに値することを求めている。
今回流出した映像について、勝丸部長は「海保が撮影し、国家公務員が保管しているものだから、秘密にあたる」とだけ説明した。
犯罪捜査という公用で那覇地検に提出されたうえ、刑事訴訟法により公判前の証拠の公開も禁じられていたが、映像の一部は衆参両院の理事らに上映された。「公益上の必要があれば公判前でも証拠を公開できる」とする例外規定が刑事訴訟法にあるためだ。
別の検察幹部は、「国民の目線から見れば、映像が明らかになったのはいいことで、法律家の見方と違う面がある。流出させたのは正当な行為とみることもできるのではないか」と語った。』
『尖閣映像、神戸の漫画喫茶パソコンから投稿
尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、東京地検は9日、動画投稿サイト「ユーチューブ」を運営する検索大手グーグルの日本法人(東京都港区)から、映像を投稿したパソコンのIPアドレス(ネット上の住所)を入手した。
分析の結果、同サイトに投稿された映像は、神戸市内の漫画喫茶のパソコンから送信された可能性が高いことが判明。共同で捜査している警視庁はこの漫画喫茶に捜査員を派遣、捜査への協力を求めた。店の防犯カメラ映像や入店客の情報を入手した上、投稿者の特定を進める。
検察当局は内部調査の結果、映像は石垣海上保安部(沖縄県)か那覇地検の内部から流出した疑いが強まったとして、8日から国家公務員法(守秘義務)違反容疑で捜査に乗り出した。神戸市内から投稿されていた可能性が高いことにより、石垣海保や那覇地検職員以外の第三者が関与した疑いも出てくる。匿名性の高い漫画喫茶から投稿されていたことで、捜査が難航する恐れもある。
ユーチューブに流出した映像は6本、計約44分。4日午後に「sengoku38」のアカウント(登録名)で投稿され、5日午前7時40分頃に、投稿者自身によって削除された。
検察当局は9日、グーグルの日本法人に対する差し押さえ令状を取り、この投稿者が使ったパソコンのIPアドレスなどの情報提供を受けた。民間業者に依頼してIPアドレスを分析した結果、神戸市内の漫画喫茶が浮上したという。一方、9日に警視庁と合同捜査本部を設置した沖縄県警も、那覇市内の複数のネットカフェから、客の入店記録などの提供を求めている。
海上保安庁と検察当局の内部調査で、流出映像は、石垣海保が9月7日の事件直後に内部説明用として作成し、同10日頃、CD―Rに収めて那覇地検に提出したものと同一と判明。内部流出の可能性が強まったが、調査では投稿者を特定できず、海保が今月8日、被疑者不詳のまま、同法違反などの容疑で東京地検と警視庁に刑事告発していた。』
映像さえ手に入れてしまえば,どこからでもネットに流すことは可能だからIPアドレスを分析して神戸市内の漫画喫茶ということになった時点で捜査は行き詰まることだろう.そんな程度のことはちょっとネットに詳しい人なら誰でも考えることだ.捜査を担当している人はどう思って仕事しているのだろうか.
国民の注意をそらすためなのか,犯人探しのニュースが刻々と流れてくるのは面白いというか滑稽な感じだ.しかし,そんなことをしても問題の本質が中国人船長の罪を知りながら無駄に逃がしてしまったことであり,その手伝いをした人が政府内にいることであるということを忘れる国民は一人もいないだろう.
追記
『捜査関係者によると、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐるビデオ映像が流出した問題で、兵庫県などを管轄する第5管区海上保安本部の職員が「自分が流出させた」と申し出、海保側が事情を聴いているという情報があり、捜査当局が確認を急いでいる』
昼頃,テレビにニュース速報が出ていました.これが本当だとすると石垣海保や那覇地検職員以外の第三者が関与したことになりますが,ビデオの入手経路を知りたいですね.
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関する映像がインターネット上に流出した問題で、検察当局が捜査に乗り出した。ただ、映像の一部はすでに国会で明らかにされており、流出させた人物が特定されても刑事罰を科す必要があるのか疑問の声もある。
福岡高検が主体となる捜査班の初めての会議が8日午前10時から最高検であった。その後に勝丸充啓・最高検公安部長が記者会見を開いて、「国家公務員法の守秘義務違反容疑での捜査着手を指示した」と発表。「サイバー犯罪であり、証拠保全の観点から、早期に着手する必要があった」と説明した。
捜査は秘密で進むのが通常で、捜査開始を宣言すること自体が、異例のことだ。捜査を急ぐのは、7日にアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開幕したこともあり、対外的に捜査している姿勢を示さなければならない事情もあるようだ。
検察幹部の一人は、「捜査して仮に容疑者を起訴すれば、秘密性をめぐって公判で問題になるだろう」と、難しさを認めている。
最高裁は過去に出した決定で、国家公務員法の守秘義務の対象について、各省庁が「部外秘」などと形式的に秘密扱いしただけではなく、実質的に秘密として保護するに値することを求めている。
今回流出した映像について、勝丸部長は「海保が撮影し、国家公務員が保管しているものだから、秘密にあたる」とだけ説明した。
犯罪捜査という公用で那覇地検に提出されたうえ、刑事訴訟法により公判前の証拠の公開も禁じられていたが、映像の一部は衆参両院の理事らに上映された。「公益上の必要があれば公判前でも証拠を公開できる」とする例外規定が刑事訴訟法にあるためだ。
別の検察幹部は、「国民の目線から見れば、映像が明らかになったのはいいことで、法律家の見方と違う面がある。流出させたのは正当な行為とみることもできるのではないか」と語った。』
『尖閣映像、神戸の漫画喫茶パソコンから投稿
尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、東京地検は9日、動画投稿サイト「ユーチューブ」を運営する検索大手グーグルの日本法人(東京都港区)から、映像を投稿したパソコンのIPアドレス(ネット上の住所)を入手した。
分析の結果、同サイトに投稿された映像は、神戸市内の漫画喫茶のパソコンから送信された可能性が高いことが判明。共同で捜査している警視庁はこの漫画喫茶に捜査員を派遣、捜査への協力を求めた。店の防犯カメラ映像や入店客の情報を入手した上、投稿者の特定を進める。
検察当局は内部調査の結果、映像は石垣海上保安部(沖縄県)か那覇地検の内部から流出した疑いが強まったとして、8日から国家公務員法(守秘義務)違反容疑で捜査に乗り出した。神戸市内から投稿されていた可能性が高いことにより、石垣海保や那覇地検職員以外の第三者が関与した疑いも出てくる。匿名性の高い漫画喫茶から投稿されていたことで、捜査が難航する恐れもある。
ユーチューブに流出した映像は6本、計約44分。4日午後に「sengoku38」のアカウント(登録名)で投稿され、5日午前7時40分頃に、投稿者自身によって削除された。
検察当局は9日、グーグルの日本法人に対する差し押さえ令状を取り、この投稿者が使ったパソコンのIPアドレスなどの情報提供を受けた。民間業者に依頼してIPアドレスを分析した結果、神戸市内の漫画喫茶が浮上したという。一方、9日に警視庁と合同捜査本部を設置した沖縄県警も、那覇市内の複数のネットカフェから、客の入店記録などの提供を求めている。
海上保安庁と検察当局の内部調査で、流出映像は、石垣海保が9月7日の事件直後に内部説明用として作成し、同10日頃、CD―Rに収めて那覇地検に提出したものと同一と判明。内部流出の可能性が強まったが、調査では投稿者を特定できず、海保が今月8日、被疑者不詳のまま、同法違反などの容疑で東京地検と警視庁に刑事告発していた。』
映像さえ手に入れてしまえば,どこからでもネットに流すことは可能だからIPアドレスを分析して神戸市内の漫画喫茶ということになった時点で捜査は行き詰まることだろう.そんな程度のことはちょっとネットに詳しい人なら誰でも考えることだ.捜査を担当している人はどう思って仕事しているのだろうか.
国民の注意をそらすためなのか,犯人探しのニュースが刻々と流れてくるのは面白いというか滑稽な感じだ.しかし,そんなことをしても問題の本質が中国人船長の罪を知りながら無駄に逃がしてしまったことであり,その手伝いをした人が政府内にいることであるということを忘れる国民は一人もいないだろう.
追記
『捜査関係者によると、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐるビデオ映像が流出した問題で、兵庫県などを管轄する第5管区海上保安本部の職員が「自分が流出させた」と申し出、海保側が事情を聴いているという情報があり、捜査当局が確認を急いでいる』
昼頃,テレビにニュース速報が出ていました.これが本当だとすると石垣海保や那覇地検職員以外の第三者が関与したことになりますが,ビデオの入手経路を知りたいですね.
『尖閣ビデオ流出 石垣海保の編集映像か 44分、中身も一致
沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件の様子を撮影したとみられる映像がインターネットの動画サイト「ユーチューブ」に流出した問題で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)が編集して那覇地検に提出した数種類の映像のうち一本が、流出した映像と同一の可能性が高いことが検察関係者への取材で分かった。映像は海保と検察が共有しており、内部流出が疑われることから危機管理のあり方が問われそうだ。
海保によると事件当日の九月七日、巡視船四隻から複数のビデオカメラで中国漁船の行為を撮影。撮影した映像は延べ数時間に及ぶとされ、暗号化されて衛星回線で海上保安庁に送られた上で五分程度に編集し、官邸サイドや前原誠司国交相(当時)らが視聴した。さらに、マスターデータとともに数種類を那覇地検に証拠品として提出した。
検察関係者によると、この映像の中に、今回流出したものと同じ四十四分間の長さで、同一とみられるものがあったという。
海保の鈴木久泰長官は五日夜の記者会見で、国会への映像提出を求める衆院予算委員会の議決後の十月十八日から、責任者を置くなどして映像管理を厳格化していたことを明らかにした。
馬淵澄夫国土交通相の指示で、海保は当時映像を保管していた東京・霞が関の海上保安庁と、第十一管区海上保安本部、石垣海上保安部の三カ所に新たに責任者を配置。映像媒体を封印し金庫で保管した。
その後、石垣海保以外の二カ所で保管していた映像は「リスクが高い」(海保関係者)として廃棄処分にした。鈴木長官は「厳重な管理を行ってきた。流出の可能性は少ないと思った」と話した。
一方、最高検は五日、映像を保存していたサーバーへのアクセス記録などの解析を始めたが、「検察庁から流出した可能性は低い」とした。那覇地検も調査し、結果は週明けにも発表する。
警察関係者によると、ビデオが不正に持ち出されていたとすれば窃盗罪などが、パソコンに不正侵入し、映像をネット上に流せば不正アクセス禁止法違反に該当。流出させたのが国家公務員だった場合、内容が国家公務員法に定める職務上の秘密に当たれば、同法の守秘義務違反になる可能性があるとされ、今回の映像流出は刑事事件に発展する可能性が出てきた。』
情報にアクセスできる内部の人間が本気で情報を漏洩する気になったら防ぐ方法なんてないだろう.アスセス権が与えられていたなら窃盗というのは難しいのではないだろうか.どこまでを職務上の秘密と言えるのかも疑わしい.政府にとって都合の悪いことは全部秘密というのではどこかの国と変わらない.結果として国民の見たがっていた映像を与えたのであるから,国民のために働いている公務員として職務に全く反しているとも言い難いのではないだろうか.
こんな場合,政府や官僚は一種のスケープゴートとして犯人を見つけ出す必要があるのだろうし,日本は法治国家なのだから法律に違反している行為があったら罰するのも当然だろう.しかし,他国の領土に侵入し巡視船に体当たりした中国人を処分保留にしたままで,自分たちに都合の悪いことをした自国民には厳罰を与えるというのでは法の下の平等という原則に反するのではないだろうか.
日本はどこかの国とは違い健全な民主主義国家であるのだから,政府や政党の都合で情報を隠蔽したりマスコミを使って情報操作したり,あるいは自ら法律の解釈を曲げるようなことだけはして欲しくないと思うのは私だけだろうか.
沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件の様子を撮影したとみられる映像がインターネットの動画サイト「ユーチューブ」に流出した問題で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)が編集して那覇地検に提出した数種類の映像のうち一本が、流出した映像と同一の可能性が高いことが検察関係者への取材で分かった。映像は海保と検察が共有しており、内部流出が疑われることから危機管理のあり方が問われそうだ。
海保によると事件当日の九月七日、巡視船四隻から複数のビデオカメラで中国漁船の行為を撮影。撮影した映像は延べ数時間に及ぶとされ、暗号化されて衛星回線で海上保安庁に送られた上で五分程度に編集し、官邸サイドや前原誠司国交相(当時)らが視聴した。さらに、マスターデータとともに数種類を那覇地検に証拠品として提出した。
検察関係者によると、この映像の中に、今回流出したものと同じ四十四分間の長さで、同一とみられるものがあったという。
海保の鈴木久泰長官は五日夜の記者会見で、国会への映像提出を求める衆院予算委員会の議決後の十月十八日から、責任者を置くなどして映像管理を厳格化していたことを明らかにした。
馬淵澄夫国土交通相の指示で、海保は当時映像を保管していた東京・霞が関の海上保安庁と、第十一管区海上保安本部、石垣海上保安部の三カ所に新たに責任者を配置。映像媒体を封印し金庫で保管した。
その後、石垣海保以外の二カ所で保管していた映像は「リスクが高い」(海保関係者)として廃棄処分にした。鈴木長官は「厳重な管理を行ってきた。流出の可能性は少ないと思った」と話した。
一方、最高検は五日、映像を保存していたサーバーへのアクセス記録などの解析を始めたが、「検察庁から流出した可能性は低い」とした。那覇地検も調査し、結果は週明けにも発表する。
警察関係者によると、ビデオが不正に持ち出されていたとすれば窃盗罪などが、パソコンに不正侵入し、映像をネット上に流せば不正アクセス禁止法違反に該当。流出させたのが国家公務員だった場合、内容が国家公務員法に定める職務上の秘密に当たれば、同法の守秘義務違反になる可能性があるとされ、今回の映像流出は刑事事件に発展する可能性が出てきた。』
情報にアクセスできる内部の人間が本気で情報を漏洩する気になったら防ぐ方法なんてないだろう.アスセス権が与えられていたなら窃盗というのは難しいのではないだろうか.どこまでを職務上の秘密と言えるのかも疑わしい.政府にとって都合の悪いことは全部秘密というのではどこかの国と変わらない.結果として国民の見たがっていた映像を与えたのであるから,国民のために働いている公務員として職務に全く反しているとも言い難いのではないだろうか.
こんな場合,政府や官僚は一種のスケープゴートとして犯人を見つけ出す必要があるのだろうし,日本は法治国家なのだから法律に違反している行為があったら罰するのも当然だろう.しかし,他国の領土に侵入し巡視船に体当たりした中国人を処分保留にしたままで,自分たちに都合の悪いことをした自国民には厳罰を与えるというのでは法の下の平等という原則に反するのではないだろうか.
日本はどこかの国とは違い健全な民主主義国家であるのだから,政府や政党の都合で情報を隠蔽したりマスコミを使って情報操作したり,あるいは自ら法律の解釈を曲げるようなことだけはして欲しくないと思うのは私だけだろうか.
ますます乗りたくなくなった.
2010年10月24日 社会の問題 コメント (1)『日航:機長目前、悪夢の中へ
「あなたにもう、活躍の場はない」。経営再建中の日本航空で、会社から希望退職に応じるよう求められた一人のベテラン副操縦士(52)が、22日に退職届を出した。この日が応募の締め切り日。退職者が予定数に達しない場合、経営陣は一方的に雇用契約を解除する「整理解雇」の方針も示していた。「大空へのあこがれで訓練や資格取得に頑張ってきた。今までの努力は何だったのか。悪い夢の中にいるようだ」と悔しさをにじませた。
◇「白紙のスケジュール」届く
「決断しました。私も辞めることにしました」。今月20日夕方、滑走路の見える成田国際空港内の喫茶店。勤続28年、飛行時間9000時間の副操縦士が記者に打ち明けた。
9月25日。羽田空港の運航本部に出勤し、自分のメールボックスに届いた10月の乗務スケジュールを見て目を疑った。行き先や便名でびっしり埋まっているはずなのに、面談(ミーティング)を示す「MTG」や休日の「H」の記載がぱらぱらとあるだけ。乗務はすべて外されている。「白紙のスケジュール」はコックピットでうわさにはなっていた。「とうとう来たか。何だよこれ」
その10日後、面談の相手は一緒に飛んだこともあるパイロット出身の部長職だった。「あなたに活躍の場はありません。社外で活躍してください」。年齢が退職勧奨の理由だった。
◇年収4割減に
1982年入社。航空機関士(FE)としてボーイング747などに乗務してきた。90年代にFEを必要としない機種が主流となり、会社から地上職への配転か退職を迫られた。労使交渉でパイロットへの職種転換が認められ、長い訓練の末に99年、副操縦士としての乗務が始まった。09年には機長になるための国家資格を取得。念願の機長昇格に向けて座学や訓練が始まった直後、経営破綻(はたん)に見舞われ、夢は断たれた。
航空機関士時代、リストラにさらされた苦い記憶は消えていない。大切にしまっていた機関士の制服を着て面談に臨んだ。「部長、この制服を着てきた意味が分かりますか。2度もこんな目に遭わせるのですか」
面談では退職勧奨を突っぱねたが、会社に残っても賃金は下がり続け、年収は来年度以降、今の4割減となる見通し。整理解雇の可能性もある。家族は妻と大学生の息子2人。「今なら退職金の上積みで家のローンが返せます。家族を守りたい」。11月まで会社に籍があり、その先には職探しの日々が待つ。「私がパートに出るから大丈夫」という妻の言葉が胸にしみた。
訓練の行き届いた日航パイロットへの評価は高く、会社の掲示板に各国の航空会社の求人票が張られている。中東の航空会社も最近、東京都内で、日航現役組向けの転職説明会を開いた。だが求人は主に機長要員で、副操縦士の口はほとんどない。
◇先輩機長、泣き崩れ
副操縦士は22日、朝一番に羽田空港の運航本部へ出向いた。部長が立ち上がって迎えた。「決断されましたか。これまで日本航空のために働いてくれてありがとう」
機長昇格訓練で指導役だった先輩機長にも電話で報告した。「あと少しで一人前の機長だったのに……。申し訳ない」。先輩は受話器の向こうで泣き崩れた。
乗務する機に、これまで家族を一度も乗せたことがない。「機長としての初フライトに乗せたかったが。ラストフライトもできないまま、卒業です」。副操縦士は小さく笑った。』
高校一年生の頃,同級に航空管制官をめざしているという人がいてパイロットもいいなあと思ったのだが,身体検査で中学の時に1.5あった視力が0.7に落ちていることを知ってすぐに諦めた記憶がある.
もしパイロットを目指して日航に就職していたら今頃はリストラと減給の不安に怯えながら操縦桿を握っていたのかもしれないと思うとこの副操縦士さんが本当に気の毒だ.会社の再建のために他に方法がないのかもしれないが,こんなことまでして会社なんて残す必要があるのだろうか.
もともと日航は旧国鉄みたいな体質で会社としてのイメージも悪いし,今回の件で恨みを持って辞めていく人も多いだろうから厭な感じがしてますます利用を控えたい気分になった.
「あなたにもう、活躍の場はない」。経営再建中の日本航空で、会社から希望退職に応じるよう求められた一人のベテラン副操縦士(52)が、22日に退職届を出した。この日が応募の締め切り日。退職者が予定数に達しない場合、経営陣は一方的に雇用契約を解除する「整理解雇」の方針も示していた。「大空へのあこがれで訓練や資格取得に頑張ってきた。今までの努力は何だったのか。悪い夢の中にいるようだ」と悔しさをにじませた。
◇「白紙のスケジュール」届く
「決断しました。私も辞めることにしました」。今月20日夕方、滑走路の見える成田国際空港内の喫茶店。勤続28年、飛行時間9000時間の副操縦士が記者に打ち明けた。
9月25日。羽田空港の運航本部に出勤し、自分のメールボックスに届いた10月の乗務スケジュールを見て目を疑った。行き先や便名でびっしり埋まっているはずなのに、面談(ミーティング)を示す「MTG」や休日の「H」の記載がぱらぱらとあるだけ。乗務はすべて外されている。「白紙のスケジュール」はコックピットでうわさにはなっていた。「とうとう来たか。何だよこれ」
その10日後、面談の相手は一緒に飛んだこともあるパイロット出身の部長職だった。「あなたに活躍の場はありません。社外で活躍してください」。年齢が退職勧奨の理由だった。
◇年収4割減に
1982年入社。航空機関士(FE)としてボーイング747などに乗務してきた。90年代にFEを必要としない機種が主流となり、会社から地上職への配転か退職を迫られた。労使交渉でパイロットへの職種転換が認められ、長い訓練の末に99年、副操縦士としての乗務が始まった。09年には機長になるための国家資格を取得。念願の機長昇格に向けて座学や訓練が始まった直後、経営破綻(はたん)に見舞われ、夢は断たれた。
航空機関士時代、リストラにさらされた苦い記憶は消えていない。大切にしまっていた機関士の制服を着て面談に臨んだ。「部長、この制服を着てきた意味が分かりますか。2度もこんな目に遭わせるのですか」
面談では退職勧奨を突っぱねたが、会社に残っても賃金は下がり続け、年収は来年度以降、今の4割減となる見通し。整理解雇の可能性もある。家族は妻と大学生の息子2人。「今なら退職金の上積みで家のローンが返せます。家族を守りたい」。11月まで会社に籍があり、その先には職探しの日々が待つ。「私がパートに出るから大丈夫」という妻の言葉が胸にしみた。
訓練の行き届いた日航パイロットへの評価は高く、会社の掲示板に各国の航空会社の求人票が張られている。中東の航空会社も最近、東京都内で、日航現役組向けの転職説明会を開いた。だが求人は主に機長要員で、副操縦士の口はほとんどない。
◇先輩機長、泣き崩れ
副操縦士は22日、朝一番に羽田空港の運航本部へ出向いた。部長が立ち上がって迎えた。「決断されましたか。これまで日本航空のために働いてくれてありがとう」
機長昇格訓練で指導役だった先輩機長にも電話で報告した。「あと少しで一人前の機長だったのに……。申し訳ない」。先輩は受話器の向こうで泣き崩れた。
乗務する機に、これまで家族を一度も乗せたことがない。「機長としての初フライトに乗せたかったが。ラストフライトもできないまま、卒業です」。副操縦士は小さく笑った。』
高校一年生の頃,同級に航空管制官をめざしているという人がいてパイロットもいいなあと思ったのだが,身体検査で中学の時に1.5あった視力が0.7に落ちていることを知ってすぐに諦めた記憶がある.
もしパイロットを目指して日航に就職していたら今頃はリストラと減給の不安に怯えながら操縦桿を握っていたのかもしれないと思うとこの副操縦士さんが本当に気の毒だ.会社の再建のために他に方法がないのかもしれないが,こんなことまでして会社なんて残す必要があるのだろうか.
もともと日航は旧国鉄みたいな体質で会社としてのイメージも悪いし,今回の件で恨みを持って辞めていく人も多いだろうから厭な感じがしてますます利用を控えたい気分になった.
『反日デモ、実は官製=政府系学生会が組織—香港紙
17日付の香港各紙は16日に中国各地で起きた尖閣諸島問題をめぐる反日デモについて、各大学の政府系学生会が組織したものだったと伝えた。中国政府は「一部の大衆が日本側の誤った言動に義憤を表明した」(外務省スポークスマン)と説明しているが、実際には官製デモだったことになる。
中国系香港紙・文匯報によると、四川省成都市のデモ参加者たちは「各大学の学生会が1カ月前から準備を開始した」「校内で日本製品ボイコットの署名活動も行った」と話した。
また、リンゴ日報も「デモに参加したある大学生がインターネット上で、デモは学生会が組織したことを明らかにした」と報じた。
中国の大学学生会はすべて政府や共産党の指導下にあり、自主的な政治活動は一切認められていない。 』
『中国政府、自制呼び掛け=党重要会議中に異例の反日デモ−北京で抑制、内陸で容認か
中国政府は17日、尖閣諸島の領有権をめぐり、中国各地で16日に起きた大規模な反日デモを受け、「理性的に愛国の熱情を表明すべきで、理性を欠いた違法行為には賛成しない」とする馬朝旭外務省報道局長談話を発表し、国民に冷静な行動を呼び掛けた。
16日の反日デモは、数日前からインターネットを使って呼び掛けられており、東京での対中抗議集会を事前に察知して、周到に準備していたとみられる。
尖閣諸島沖での漁船衝突事件で険悪化した日中関係が修復に向かい始めた後も、日本の国会議員が上空から尖閣諸島を視察したり、中国を「あしき隣人」と発言したりしていることに、中国指導部には強い不満がある。馬局長が談話で「日本側の誤った言動に怒りを表すのは理解できる」と言及したのは不満を受けたものと言える。
ただ、北京では次期5カ年計画を討議する中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)が開会中で、通常ならば社会の安定を揺るがす活動は断固取り締まるはずだ。この時期にデモが行われたのは指導部内で対日強硬派の意見が強いことを示しており、北京などではデモを抑え込む一方で、内陸部の都市で大学生らのデモを「容認」した可能性がある。
しかし、成都市などでは日系企業に被害が出るなど、統制の範囲を超える事態となり、暴動にエスカレートする危険性もはらんでいる。当局は反日デモの拡大によって社会の安定が乱れることを懸念。「愛国の情熱は(学業など)自らの務めで実際の行動に反映させ、安定の大局を守ってくれると信じている」(馬局長談話)として、自制を呼び掛けた。』
日本政府の対応もどうかとは思ったが,中国政府はそれにも増しておかしなことをやっているように見える.政府の言いなりになって反日デモをする大学生がいるなんて私には考えられないことだ.これならまだ日本の大学生のほうが幸せかもしれない.そもそも領土問題に興味がある日本の大学生なんていったいどれほどいるのだろうか.
領土問題を一人で解決できるほど人生は長くないから,反日デモなんかしている暇があったら自分自身の自由のために時間を使ったほうがいいのではないだろうか.
17日付の香港各紙は16日に中国各地で起きた尖閣諸島問題をめぐる反日デモについて、各大学の政府系学生会が組織したものだったと伝えた。中国政府は「一部の大衆が日本側の誤った言動に義憤を表明した」(外務省スポークスマン)と説明しているが、実際には官製デモだったことになる。
中国系香港紙・文匯報によると、四川省成都市のデモ参加者たちは「各大学の学生会が1カ月前から準備を開始した」「校内で日本製品ボイコットの署名活動も行った」と話した。
また、リンゴ日報も「デモに参加したある大学生がインターネット上で、デモは学生会が組織したことを明らかにした」と報じた。
中国の大学学生会はすべて政府や共産党の指導下にあり、自主的な政治活動は一切認められていない。 』
『中国政府、自制呼び掛け=党重要会議中に異例の反日デモ−北京で抑制、内陸で容認か
中国政府は17日、尖閣諸島の領有権をめぐり、中国各地で16日に起きた大規模な反日デモを受け、「理性的に愛国の熱情を表明すべきで、理性を欠いた違法行為には賛成しない」とする馬朝旭外務省報道局長談話を発表し、国民に冷静な行動を呼び掛けた。
16日の反日デモは、数日前からインターネットを使って呼び掛けられており、東京での対中抗議集会を事前に察知して、周到に準備していたとみられる。
尖閣諸島沖での漁船衝突事件で険悪化した日中関係が修復に向かい始めた後も、日本の国会議員が上空から尖閣諸島を視察したり、中国を「あしき隣人」と発言したりしていることに、中国指導部には強い不満がある。馬局長が談話で「日本側の誤った言動に怒りを表すのは理解できる」と言及したのは不満を受けたものと言える。
ただ、北京では次期5カ年計画を討議する中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)が開会中で、通常ならば社会の安定を揺るがす活動は断固取り締まるはずだ。この時期にデモが行われたのは指導部内で対日強硬派の意見が強いことを示しており、北京などではデモを抑え込む一方で、内陸部の都市で大学生らのデモを「容認」した可能性がある。
しかし、成都市などでは日系企業に被害が出るなど、統制の範囲を超える事態となり、暴動にエスカレートする危険性もはらんでいる。当局は反日デモの拡大によって社会の安定が乱れることを懸念。「愛国の情熱は(学業など)自らの務めで実際の行動に反映させ、安定の大局を守ってくれると信じている」(馬局長談話)として、自制を呼び掛けた。』
日本政府の対応もどうかとは思ったが,中国政府はそれにも増しておかしなことをやっているように見える.政府の言いなりになって反日デモをする大学生がいるなんて私には考えられないことだ.これならまだ日本の大学生のほうが幸せかもしれない.そもそも領土問題に興味がある日本の大学生なんていったいどれほどいるのだろうか.
領土問題を一人で解決できるほど人生は長くないから,反日デモなんかしている暇があったら自分自身の自由のために時間を使ったほうがいいのではないだろうか.