『小沢氏に“言うだけ大番長”危機!反増税ブチ上げても理解されず
民主党の小沢一郎元代表(69)が、消費税増税に突き進む野田佳彦首相(54)への敵対レベルをアップさせた。読売新聞のインタビュー(21日朝刊掲載)で、増税法案の付則が修正されても反対する姿勢をあらわにしたのだ。今後の党内協議に影響を与えるのは必至だが、世論調査では、小沢氏の言動を7割が「理解できない」としている。小沢氏が政治信念を貫かなければ、「言うだけ大番長」を襲名する局面があるかもしれない。
民主党執行部は、焦点である法案付則の「追加増税条項」を、「2016年度をめど」から「公布から5年をめど」に修正し、「景気弾力条項」として「経済状況の好転を条件とする」という文言を追加するなど、小沢氏ら反対派に譲歩する姿勢を見せている。
ところが、小沢氏は挑発的だ。小沢氏に近い鳩山由紀夫前首相らが、付則修正で執行部側と調整していたのに、増税法案について「条項を修正するとか、テクニカルな問題ではない。増税する前に大改革を実施する。自民党政治のまま、官僚機構に乗ったまま大増税では国民が納得しない」と述べ、修正があっても反対することを示唆した。
鳩山氏はまた、野田首相と小沢氏のトップ会談での決着を模索。小沢氏も従来、「いつでも誰とでも会う」との立場だったが、「党大会への参加も認められていない。会う立場ではない」と首相との会談を拒否した。
国会での法案採決で造反すれば「除名→離党」は必至だが、小沢氏は「国民に約束したことを忘れた方が出ていくのが普通だ。それに賛同する人たちを引き連れてやればいい。民主党全部を引きずっていくのはかなわない」といい、離党を否定したのだ。
読売新聞といえば、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長・主筆と野田首相が近く、消費税増税や民主、自民両党の大連立に賛成する立場とされる。小沢氏としては“敵の土俵”に乗り込んで、「増税断固阻止」「首相会談拒否」「離党拒否、野田一派こそ出ていけ」とアピールしたわけだ。
同紙は表向き、小沢氏の発言に反発する記事は掲載していないが、同日の投書欄には、「増税反対の小沢氏離党してはどうか」という、元公務員(65)の主張を掲載している。
国民世論も、小沢氏に追い風ではない。共同通信が19、20日に行った世論調査では、56%が「増税反対」なのに、小沢氏の考えに対しては、67%が「理解できない」と返答。民主党支持層に限ると、小沢言動への拒否感が78・2%に達した。
混沌とする永田町。小沢氏は、どこまで有言実行を貫けるか。』
今やマスコミはほとんどが反小沢なので,こういう記事もありだろう.「条項を修正するとか、テクニカルな問題ではない。増税する前に大改革を実施する。自民党政治のまま、官僚機構に乗ったまま大増税では国民が納得しない」というのは私には理解できる.と言うか安易に消費税増税をせずにまず徹底的な政治改革をするというのが民主党のマニフェストだったと思うが私の記憶違いだろうか.
消費税増税にしても背後には法人税減税が透けて見えるし,マスコミも広告のクライアントである経団連と新聞・雑誌への軽減税率導入を目当てに財務省に同調しているのが見え見えだからまったく厭になります.そして,軽減税率を餌に天下りポストが増えるのでは今までと同じです.富裕層は2%以下しかいないのにたった56%しか「増税反対」の国民がいないなんてそちらの方がどう考えても理解できません.
情報難民はマスコミに騙されやすいのでしょうが,消費税が増税されれば低所得者ほど生活に大きな影響が出るのだからこんな話を鵜呑みにしたら自分で自分の首を締めるようなものです.もうすぐ小沢氏の裁判の判決が出ますが,決定的な証拠がないままに時間を浪費した挙句の結論がどのようなものになるか私は注目しています.
「小沢氏は、どこまで有言実行を貫けるか。」これはいいセリフだと思います.
民主党の小沢一郎元代表(69)が、消費税増税に突き進む野田佳彦首相(54)への敵対レベルをアップさせた。読売新聞のインタビュー(21日朝刊掲載)で、増税法案の付則が修正されても反対する姿勢をあらわにしたのだ。今後の党内協議に影響を与えるのは必至だが、世論調査では、小沢氏の言動を7割が「理解できない」としている。小沢氏が政治信念を貫かなければ、「言うだけ大番長」を襲名する局面があるかもしれない。
民主党執行部は、焦点である法案付則の「追加増税条項」を、「2016年度をめど」から「公布から5年をめど」に修正し、「景気弾力条項」として「経済状況の好転を条件とする」という文言を追加するなど、小沢氏ら反対派に譲歩する姿勢を見せている。
ところが、小沢氏は挑発的だ。小沢氏に近い鳩山由紀夫前首相らが、付則修正で執行部側と調整していたのに、増税法案について「条項を修正するとか、テクニカルな問題ではない。増税する前に大改革を実施する。自民党政治のまま、官僚機構に乗ったまま大増税では国民が納得しない」と述べ、修正があっても反対することを示唆した。
鳩山氏はまた、野田首相と小沢氏のトップ会談での決着を模索。小沢氏も従来、「いつでも誰とでも会う」との立場だったが、「党大会への参加も認められていない。会う立場ではない」と首相との会談を拒否した。
国会での法案採決で造反すれば「除名→離党」は必至だが、小沢氏は「国民に約束したことを忘れた方が出ていくのが普通だ。それに賛同する人たちを引き連れてやればいい。民主党全部を引きずっていくのはかなわない」といい、離党を否定したのだ。
読売新聞といえば、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長・主筆と野田首相が近く、消費税増税や民主、自民両党の大連立に賛成する立場とされる。小沢氏としては“敵の土俵”に乗り込んで、「増税断固阻止」「首相会談拒否」「離党拒否、野田一派こそ出ていけ」とアピールしたわけだ。
同紙は表向き、小沢氏の発言に反発する記事は掲載していないが、同日の投書欄には、「増税反対の小沢氏離党してはどうか」という、元公務員(65)の主張を掲載している。
国民世論も、小沢氏に追い風ではない。共同通信が19、20日に行った世論調査では、56%が「増税反対」なのに、小沢氏の考えに対しては、67%が「理解できない」と返答。民主党支持層に限ると、小沢言動への拒否感が78・2%に達した。
混沌とする永田町。小沢氏は、どこまで有言実行を貫けるか。』
今やマスコミはほとんどが反小沢なので,こういう記事もありだろう.「条項を修正するとか、テクニカルな問題ではない。増税する前に大改革を実施する。自民党政治のまま、官僚機構に乗ったまま大増税では国民が納得しない」というのは私には理解できる.と言うか安易に消費税増税をせずにまず徹底的な政治改革をするというのが民主党のマニフェストだったと思うが私の記憶違いだろうか.
消費税増税にしても背後には法人税減税が透けて見えるし,マスコミも広告のクライアントである経団連と新聞・雑誌への軽減税率導入を目当てに財務省に同調しているのが見え見えだからまったく厭になります.そして,軽減税率を餌に天下りポストが増えるのでは今までと同じです.富裕層は2%以下しかいないのにたった56%しか「増税反対」の国民がいないなんてそちらの方がどう考えても理解できません.
情報難民はマスコミに騙されやすいのでしょうが,消費税が増税されれば低所得者ほど生活に大きな影響が出るのだからこんな話を鵜呑みにしたら自分で自分の首を締めるようなものです.もうすぐ小沢氏の裁判の判決が出ますが,決定的な証拠がないままに時間を浪費した挙句の結論がどのようなものになるか私は注目しています.
「小沢氏は、どこまで有言実行を貫けるか。」これはいいセリフだと思います.
娘の小学校の卒業式に行ってきた.まず,学級ごとに父兄との記念写真を撮ったのだが,写真屋さんの指示に従って黙って並べばいいのものを一部のお母さんたちのうるさいこと.列が少し空いていたのだが,写真屋さんの指示を待てないのか写真屋さんに指示して仕事の邪魔をしている.これって医師にCTを撮れと指示するのと同じ感覚なのだろう.何をどう撮るかはプロの判断すべきことじゃないのだろうか.
事前に配られた卒業式案内にも会場の席とりはお断りしますとあったのだが,写真撮影のために入ったのに荷物やハンカチを座席に置いて席とりをしようとするお母さんたちがいた.妻はそれを見ていたが,私は席とりは禁止なのを知っていたのでそのまま一度会場を出た.案の定,その後に放送で座席に置いた荷物をよけるように注意が入った.その後,さらに放送が入り置いたままの荷物は学校側で一時預かると言っていたので,一度でやめない厚顔無恥な人がいるのだろうなと思った.
卒業証書授与の時に卒業証書が授与される前に名前を呼ばれた生徒が壇上で自分の将来像について一言ずつ述べるというのがあった.将来なりたい職業を言う子が多かったのだが,耳についたのは「○○のために医者になります.」というものだった.就職難のためか最近また医師人気が高まっているとは聞いていたが,ずいぶん医師になりたい子がいるのでちょっと驚いた.
医師になるのはいいのだが,最近の研修医のようにメジャーな外科系を避けて眼科や耳鼻科ばかりが増えるのではどうかと思うし,あの子たちが研修医になる12年後には患者数がピークを迎え,その後は少子化でいずれ医師も余る時代が来ることなんかきっと知らないのだろうと思ってしまった.
やはり親の職業や言動の影響が大きいのだろうが,ほとんどの子の将来像があまりに具体的で実現可能なことばかりだったので,最近の子供は夢がないなあと思ってしまった.せめて宇宙で働く人になりたいくらいは言って欲しかったなあ.
事前に配られた卒業式案内にも会場の席とりはお断りしますとあったのだが,写真撮影のために入ったのに荷物やハンカチを座席に置いて席とりをしようとするお母さんたちがいた.妻はそれを見ていたが,私は席とりは禁止なのを知っていたのでそのまま一度会場を出た.案の定,その後に放送で座席に置いた荷物をよけるように注意が入った.その後,さらに放送が入り置いたままの荷物は学校側で一時預かると言っていたので,一度でやめない厚顔無恥な人がいるのだろうなと思った.
卒業証書授与の時に卒業証書が授与される前に名前を呼ばれた生徒が壇上で自分の将来像について一言ずつ述べるというのがあった.将来なりたい職業を言う子が多かったのだが,耳についたのは「○○のために医者になります.」というものだった.就職難のためか最近また医師人気が高まっているとは聞いていたが,ずいぶん医師になりたい子がいるのでちょっと驚いた.
医師になるのはいいのだが,最近の研修医のようにメジャーな外科系を避けて眼科や耳鼻科ばかりが増えるのではどうかと思うし,あの子たちが研修医になる12年後には患者数がピークを迎え,その後は少子化でいずれ医師も余る時代が来ることなんかきっと知らないのだろうと思ってしまった.
やはり親の職業や言動の影響が大きいのだろうが,ほとんどの子の将来像があまりに具体的で実現可能なことばかりだったので,最近の子供は夢がないなあと思ってしまった.せめて宇宙で働く人になりたいくらいは言って欲しかったなあ.
『大連立打診 空回りする岡田副総理 小沢系の反発で増税法案めぐり一層の混乱も
「私は誰といつ会ったとか、どんな話をしたのかまったく言わないことにしている」17日の記者会見で、岡田克也副総理は、大連立を打診した自民党幹部との会談について問われたが、かたくなに事実確認を避けた。
複数の自民党幹部によると、岡田氏は会談で、消費税増税法案と赤字国債発行のための特例公債法案の成立に協力を要請。「どの政権でも両法案の成立は必要だ。政治休戦した方がいい」として、大連立を持ちかけた。だが、会談相手の自民党の川崎二郎元厚生労働相らは「衆院解散が先だ。総選挙をした上で、協力できることがあればやればいい」と断った。
岡田氏が大連立にこだわるのは、党内で小沢一郎元代表らが消費税増税法案への反発を強め、成立の道筋を描けていないからだ。
しかし、明らかになった岡田氏の大連立打診は法案成立の足を引っ張りかねない。党の法案事前審査は、小沢系議員らが異論を唱えて紛糾が続く。「小沢系排除」が疑われる大連立打診が伝われば混乱に拍車がかかる。政府が予定する23日の法案の閣議決定がずれ込む可能性も出てきた。
そもそも政治環境は大連立には厳しくなっている。自民党の谷垣禎一総裁は9月の任期切れを前に、早期の衆院解散を勝ち取らなければならないからだ。会談相手となったある自民党幹部は「仮に法案成立後の解散を約束されても、成立した途端に、民主党にほごにされかねない」と岡田氏の政治的力量に疑問符をつけた。大連立を嫌う公明党が反発するのも確実だ。
岡田氏は17日の記者会見で「譲り合って合意に達する政治が実現しない限り、既成政党は国民から見放される」と強調したが、会談内容が漏れること自体、野田佳彦首相にとってありがた迷惑だろう。』
選挙に勝つには小沢氏が必要だったが,利権を壊されてはせっかく政権政党になった旨味が無いから小沢氏を裁判に封じ込め政治的に抹殺ようとしたものの,検察が間抜けだったために消費税増税反対への影響力が再び増してきたのでなり振り構っていられなくなったというところだろうか.
そもそも大連立という話なら自民党政権末期に自民党から誘いもあっただろうが,総選挙で勝算があった民主党がそれを蹴ったはずなのに今度は民主党から自民党に持ちかけるとは国民を無視したまったくふざけた話だ.今の総理と副総理は密談がお好きなようだが,はっきり言ってそんな政治家は無用である.
自民党に助けてもらうより,まず党内でどうするかをもう一度議論すべきだろうが,小沢氏が無罪ということになれば民主党に出来る最後のことは執行部を小沢氏側に交代して消費税増税をせずに官僚と徹底的に戦ってもらうか,解散して政権を手放すかのどちらかしか無いのではないだろうか.
私は,現状での消費税増税には反対だが,これから日本の政治と経済がまったく予想してなかった状況になっていくような気がして心配だ.
「私は誰といつ会ったとか、どんな話をしたのかまったく言わないことにしている」17日の記者会見で、岡田克也副総理は、大連立を打診した自民党幹部との会談について問われたが、かたくなに事実確認を避けた。
複数の自民党幹部によると、岡田氏は会談で、消費税増税法案と赤字国債発行のための特例公債法案の成立に協力を要請。「どの政権でも両法案の成立は必要だ。政治休戦した方がいい」として、大連立を持ちかけた。だが、会談相手の自民党の川崎二郎元厚生労働相らは「衆院解散が先だ。総選挙をした上で、協力できることがあればやればいい」と断った。
岡田氏が大連立にこだわるのは、党内で小沢一郎元代表らが消費税増税法案への反発を強め、成立の道筋を描けていないからだ。
しかし、明らかになった岡田氏の大連立打診は法案成立の足を引っ張りかねない。党の法案事前審査は、小沢系議員らが異論を唱えて紛糾が続く。「小沢系排除」が疑われる大連立打診が伝われば混乱に拍車がかかる。政府が予定する23日の法案の閣議決定がずれ込む可能性も出てきた。
そもそも政治環境は大連立には厳しくなっている。自民党の谷垣禎一総裁は9月の任期切れを前に、早期の衆院解散を勝ち取らなければならないからだ。会談相手となったある自民党幹部は「仮に法案成立後の解散を約束されても、成立した途端に、民主党にほごにされかねない」と岡田氏の政治的力量に疑問符をつけた。大連立を嫌う公明党が反発するのも確実だ。
岡田氏は17日の記者会見で「譲り合って合意に達する政治が実現しない限り、既成政党は国民から見放される」と強調したが、会談内容が漏れること自体、野田佳彦首相にとってありがた迷惑だろう。』
選挙に勝つには小沢氏が必要だったが,利権を壊されてはせっかく政権政党になった旨味が無いから小沢氏を裁判に封じ込め政治的に抹殺ようとしたものの,検察が間抜けだったために消費税増税反対への影響力が再び増してきたのでなり振り構っていられなくなったというところだろうか.
そもそも大連立という話なら自民党政権末期に自民党から誘いもあっただろうが,総選挙で勝算があった民主党がそれを蹴ったはずなのに今度は民主党から自民党に持ちかけるとは国民を無視したまったくふざけた話だ.今の総理と副総理は密談がお好きなようだが,はっきり言ってそんな政治家は無用である.
自民党に助けてもらうより,まず党内でどうするかをもう一度議論すべきだろうが,小沢氏が無罪ということになれば民主党に出来る最後のことは執行部を小沢氏側に交代して消費税増税をせずに官僚と徹底的に戦ってもらうか,解散して政権を手放すかのどちらかしか無いのではないだろうか.
私は,現状での消費税増税には反対だが,これから日本の政治と経済がまったく予想してなかった状況になっていくような気がして心配だ.
安全など存在しない.あるのはリスクだけ.
2012年3月17日 日常 コメント (2)『保安院長“なぜ、寝た子を起こす”
6年前、国の原子力安全委員会が進めていた原発事故への防災指針の改訂を巡って、原子力安全・保安院が反対し、緊急時の避難区域の設定などの国際基準が指針に反映されなかった問題で、当時の保安院の院長が「なぜ、寝た子を起こす」と、安全委員会の委員に検討をやめるよう直接、伝えていたことが分かりました。
この問題は、6年前の平成18年、原子力安全委員会が進めていた原子力防災指針の見直しを巡って、国際機関が求めていた、緊急時に直ちに避難させる区域の導入について、保安院が安全委員会の事務局に対し、「国民の不安を増大する」などと再三、反対の申し入れを行ったものです。
この問題について、当時、指針の見直しを担当した原子力安全委員会の久住静代委員が、平成18年5月に開かれた保安院幹部との昼食会で、広瀬研吉元保安院長から「事故は起こらないのに、なぜ、寝た子を起こすんだ」と防災指針の見直しをやめるよう厳しい口調で迫られたことを明らかにしました。
久住委員は「地方自治体も関心が高く、やめることはできない」と反論したということですが、その後も、安全委員会の事務局に保安院から反対の申し入れが続き、最終的に国際基準は指針に反映されませんでした。
久住委員は「安全委員会の事務局のメンバーは、保安院などほかの省庁からの出向者の寄せ集めで、親元の省庁からの圧力に弱く、安全委員会の事務局が作成する指針の素案に影響が出た」と話しています。
これについて、原子力安全・保安院は「当時の保安院長をはじめとする保安院の対応は、安全委員会の公表した資料や久住委員の指摘のとおり問題があったことは明白だ。反省せざるをえない」としています。
防災指針見直し巡るやり取り公表
原発事故に対する防災指針の見直しを巡って行われたやり取りについて、原子力安全委員会はホームページ上に文書で公表しました。公表された資料は、安全委員会の事務局が残していたメモや、保安院の担当者との電子メールの文面です。
平成18年4月24日の保安院の原子力防災課が作成した文書では、IAEAが求めていた、緊急時に直ちに避難させる区域について、「原子力事故時に周辺住民の方が事故の大小にかかわらず即時に避難をしなければならないという誤解を与えかねないことなどから、無用な社会的混乱を回避する」として、「『即時避難』という語句を使用することは控えていただきたい」としています。
その2日後の「申し入れメモ」と書かれた文書では、IAEAの考え方を導入した新たな原子力防災指針の検討を行うことは、「社会的な混乱を惹起(じゃっき)し、原子力安全に対する国民不安を増大する恐れがある」として、検討自体を凍結するよう記されています。
これに対して、安全委員会が、防災指針の改定の検討は防災体制の向上のための努力の一環だとして、申し入れを拒否すると、保安院は平成18年6月15日の文書で、「IAEAの決定と我が国の防災指針の見直しはリンクさせるべきものではない」として、安全委員会の防災指針の見直しの検討を不注意で遺憾だとして抗議しています。
このほか、電子メールでのやり取りで、保安院の担当者は「防災指針については、変更をしないことが大前提」、「防災指針、運用について変更がなく、なんら新しい措置を伴うことを指針に盛り込まないのであれば最小限の防災指針の字句修正を行うことはやむを得ない」などと防災指針の見直しをしないよう迫っています。』
『保安院 防災指針国際基準化に反対
6年前、原発事故に対する防災指針を国際基準に合わせて見直す検討が行われた際、原子力安全・保安院が「不安を増大するおそれがある」などと再三反対し、緊急時の避難区域の設定などの国際基準が指針に反映されなかったことが分かりました。
6年前の平成18年、国の原子力安全委員会は、IAEA=国際原子力機関が当時進めていた原子力防災に関する安全基準の検討に合わせて防災指針の見直しを行いました。
原子力安全委員会や原子力安全・保安院によりますと、見直しでは、IAEAが求めていた緊急時に直ちに避難させる区域を新たに設けるかどうかが大きな議論になりましたが、これに対し、保安院が「直ちに避難ということばは社会的な混乱を引き起こし、国民の不安を増大するおそれがある」などと、再三、反対の申し入れを行っていたということです。
防災指針は翌年の平成19年5月に見直されましたが、結果的にIAEAの基準は反映されませんでした。
福島第一原発の事故では、東京電力から原発の緊急事態を知らせる通報があってから国が最初に3キロ圏内に避難指示を出すまでに4時間半余りかかっており、もっと早い段階で避難の呼びかけをすべきだったのではないかという指摘が出ています。
これについて原子力安全委員会管理環境課の都筑秀明課長は「6年前の段階でもう少し踏み込んで防災指針が改訂されていれば、今回の事故でもより適切な避難対応ができていたかも知れず、非常に残念だ」と話しています。
一方、原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は「当時、制度の見直しのメリット、デメリットを慎重に考えるべきだとして導入に異議を唱えたのは事実だ。今回の事故のように短時間で事態が悪化することを考えておらず、あらかじめ見直していれば今回の避難対応も違うものになった可能性があり、早い段階で取り入れておけばよかったと思う」と話しています。』
私は,『原発事故は起きるべくして起きた』と考えるのですが,「事故は起こらないのに、なぜ、寝た子を起こすんだ」と言ったという広瀬研吉元保安院長は今いったいどう思っているのでしょうか.事故原因と原発再稼働などについてご意見を伺いたいものです.
脳神経外科学会の専門資格更新に必要なものとして『医療安全講習会』の受講があり,そこでの話が『医療に安全など存在しない.あるのはリスクだけ』ということでした.安全というものは存在しない,存在するのはリスクだけでそのリスクを如何に低下させるかというのが安全を確保するただ一つの方法だということです.
なるほどと思いました.『原発は安全』と言っていた人達は安全について実はよく考えなかったか,知っていてもリスクを下げる努力をわざと怠ったということなのでしょう.おそらく専門家と言われる人達は後者だったのだと私は思います.
見たところ事故以前と根本的な考え方が何も変わっていないのに「再稼働しないと,あーだら,こーだら...」と言っている人達を見ると,レッドカードを出したくなるのは私だけでしょうか.
6年前、国の原子力安全委員会が進めていた原発事故への防災指針の改訂を巡って、原子力安全・保安院が反対し、緊急時の避難区域の設定などの国際基準が指針に反映されなかった問題で、当時の保安院の院長が「なぜ、寝た子を起こす」と、安全委員会の委員に検討をやめるよう直接、伝えていたことが分かりました。
この問題は、6年前の平成18年、原子力安全委員会が進めていた原子力防災指針の見直しを巡って、国際機関が求めていた、緊急時に直ちに避難させる区域の導入について、保安院が安全委員会の事務局に対し、「国民の不安を増大する」などと再三、反対の申し入れを行ったものです。
この問題について、当時、指針の見直しを担当した原子力安全委員会の久住静代委員が、平成18年5月に開かれた保安院幹部との昼食会で、広瀬研吉元保安院長から「事故は起こらないのに、なぜ、寝た子を起こすんだ」と防災指針の見直しをやめるよう厳しい口調で迫られたことを明らかにしました。
久住委員は「地方自治体も関心が高く、やめることはできない」と反論したということですが、その後も、安全委員会の事務局に保安院から反対の申し入れが続き、最終的に国際基準は指針に反映されませんでした。
久住委員は「安全委員会の事務局のメンバーは、保安院などほかの省庁からの出向者の寄せ集めで、親元の省庁からの圧力に弱く、安全委員会の事務局が作成する指針の素案に影響が出た」と話しています。
これについて、原子力安全・保安院は「当時の保安院長をはじめとする保安院の対応は、安全委員会の公表した資料や久住委員の指摘のとおり問題があったことは明白だ。反省せざるをえない」としています。
防災指針見直し巡るやり取り公表
原発事故に対する防災指針の見直しを巡って行われたやり取りについて、原子力安全委員会はホームページ上に文書で公表しました。公表された資料は、安全委員会の事務局が残していたメモや、保安院の担当者との電子メールの文面です。
平成18年4月24日の保安院の原子力防災課が作成した文書では、IAEAが求めていた、緊急時に直ちに避難させる区域について、「原子力事故時に周辺住民の方が事故の大小にかかわらず即時に避難をしなければならないという誤解を与えかねないことなどから、無用な社会的混乱を回避する」として、「『即時避難』という語句を使用することは控えていただきたい」としています。
その2日後の「申し入れメモ」と書かれた文書では、IAEAの考え方を導入した新たな原子力防災指針の検討を行うことは、「社会的な混乱を惹起(じゃっき)し、原子力安全に対する国民不安を増大する恐れがある」として、検討自体を凍結するよう記されています。
これに対して、安全委員会が、防災指針の改定の検討は防災体制の向上のための努力の一環だとして、申し入れを拒否すると、保安院は平成18年6月15日の文書で、「IAEAの決定と我が国の防災指針の見直しはリンクさせるべきものではない」として、安全委員会の防災指針の見直しの検討を不注意で遺憾だとして抗議しています。
このほか、電子メールでのやり取りで、保安院の担当者は「防災指針については、変更をしないことが大前提」、「防災指針、運用について変更がなく、なんら新しい措置を伴うことを指針に盛り込まないのであれば最小限の防災指針の字句修正を行うことはやむを得ない」などと防災指針の見直しをしないよう迫っています。』
『保安院 防災指針国際基準化に反対
6年前、原発事故に対する防災指針を国際基準に合わせて見直す検討が行われた際、原子力安全・保安院が「不安を増大するおそれがある」などと再三反対し、緊急時の避難区域の設定などの国際基準が指針に反映されなかったことが分かりました。
6年前の平成18年、国の原子力安全委員会は、IAEA=国際原子力機関が当時進めていた原子力防災に関する安全基準の検討に合わせて防災指針の見直しを行いました。
原子力安全委員会や原子力安全・保安院によりますと、見直しでは、IAEAが求めていた緊急時に直ちに避難させる区域を新たに設けるかどうかが大きな議論になりましたが、これに対し、保安院が「直ちに避難ということばは社会的な混乱を引き起こし、国民の不安を増大するおそれがある」などと、再三、反対の申し入れを行っていたということです。
防災指針は翌年の平成19年5月に見直されましたが、結果的にIAEAの基準は反映されませんでした。
福島第一原発の事故では、東京電力から原発の緊急事態を知らせる通報があってから国が最初に3キロ圏内に避難指示を出すまでに4時間半余りかかっており、もっと早い段階で避難の呼びかけをすべきだったのではないかという指摘が出ています。
これについて原子力安全委員会管理環境課の都筑秀明課長は「6年前の段階でもう少し踏み込んで防災指針が改訂されていれば、今回の事故でもより適切な避難対応ができていたかも知れず、非常に残念だ」と話しています。
一方、原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は「当時、制度の見直しのメリット、デメリットを慎重に考えるべきだとして導入に異議を唱えたのは事実だ。今回の事故のように短時間で事態が悪化することを考えておらず、あらかじめ見直していれば今回の避難対応も違うものになった可能性があり、早い段階で取り入れておけばよかったと思う」と話しています。』
私は,『原発事故は起きるべくして起きた』と考えるのですが,「事故は起こらないのに、なぜ、寝た子を起こすんだ」と言ったという広瀬研吉元保安院長は今いったいどう思っているのでしょうか.事故原因と原発再稼働などについてご意見を伺いたいものです.
脳神経外科学会の専門資格更新に必要なものとして『医療安全講習会』の受講があり,そこでの話が『医療に安全など存在しない.あるのはリスクだけ』ということでした.安全というものは存在しない,存在するのはリスクだけでそのリスクを如何に低下させるかというのが安全を確保するただ一つの方法だということです.
なるほどと思いました.『原発は安全』と言っていた人達は安全について実はよく考えなかったか,知っていてもリスクを下げる努力をわざと怠ったということなのでしょう.おそらく専門家と言われる人達は後者だったのだと私は思います.
見たところ事故以前と根本的な考え方が何も変わっていないのに「再稼働しないと,あーだら,こーだら...」と言っている人達を見ると,レッドカードを出したくなるのは私だけでしょうか.
柔道に何の意味がある?
2012年3月16日 社会の問題 コメント (1)『来月から中学武道必修化 柔道の安全確保は?
四月から中学校で始まる武道必修化を前に、柔道での事故に不安の声が上がっている。これまで頭部損傷による死亡事故が多発、強打しなくても頭を急激に揺さぶられて「加速損傷」が起き、頭の中の血管が切れる事例も報告されており、医師らが注意を呼び掛けている。
滋賀県愛荘町で二〇〇九年七月、中学一年生の村川康嗣君(12)=当時=が柔道部の練習中に意識不明となり、一カ月後に急性硬膜下血腫で亡くなった。柔道初心者で、上級生との乱取りを続けた後、顧問の教師に投げられた。遺族によると顧問は「頭は打っていません」と説明したという。
村川君の主治医だった彦根市立病院脳神経外科の金子隆昭医師が開頭したところ、静脈から血が噴き出していた。頭を急激に揺さぶられて起きる「加速損傷」が原因で頭蓋骨と脳の間にずれが生じ、頭の中の血管が切れたと判断した。
神奈川県のたま日吉台病院脳神経外科の張智為医師も七年前、外傷はないのに頭の中で出血した柔道部の中三男子生徒(15)=当時=の手術を担当。生徒は一命をとりとめたが重い障害が残った。「自分も柔道経験があり、投げ技などによる加速損傷かと思った」と話す。加速損傷はバイクの転倒事故でよく見られるが、頭を打っている場合がほとんど。外傷がないケースは非常に珍しく、柔道が原因と思われる例は初めてだったという。
この生徒らが横浜市などを相手に起こした民事訴訟で昨年、裁判所は加速損傷と脳障害の因果関係を認定。生徒の母親で「全国柔道事故被害者の会」の小林恵子さん(62)は「今まで柔道事故の裁判は原因が曖昧だった。最近やっと加速損傷が認知され始めた」と話す。
なぜ注目されなかったのか。「誰も事故原因を分析してこなかった結果」。学校でのスポーツ事故を調査している名古屋大学大学院の内田良准教授は指摘する。
内田准教授が、文部科学省所管の独立行政法人「日本スポーツ振興センター」のスポーツ事故への見舞金支払いデータを基に調べると、二〇一〇年度までの二十八年間で百十四人の中高生が柔道の部活や体育授業で死亡していた。「この実態を文科省は把握してこなかった」と同准教授。
これに対し文科省は「見舞金はスポーツ振興センターに専門的にお願いしていた。各都道府県からの死亡に関する報告義務は平成二年に廃止された」(スポーツ・青少年局)という。詳細な死因は分析されず、安全対策が取られないまま、四年前に武道必修化が決定した。
死亡事故の実態を知らなかったのは全日本柔道連盟も同様だ。柔道経験者の医師らで作る同連盟医科学委員会は、二年前に脳神経外科医を迎え、頭部損傷の事故分析を始めたところだ。
そんな中、文科省は今月九日、都道府県教委に対し、各学校で柔道の授業の指導計画や事故が発生した場合の対応策を再点検するよう要請。準備が整わない場合は、四月からの授業開始を遅らせるよう通知した。中学教員向けの指導の手引に、加速損傷の危険性についても盛り込んだ。
新学期目前のドタバタ劇。二年前に中学一年生の長男(12)=当時=を頭部の柔道事故で亡くした小川智恵美さん(41)=静岡県沼津市=は「教師も保護者も不安だらけの中、子どもたちにこわごわ柔道をさせることに何の意味があるのか。必修化は中止すべきだ」と主張している。
武道必修化 学習指導要領の改訂で、4月から中学1、2年の男女全員が武道を学ぶ。自民党政権時代に子どもの体力低下やモラル欠如をただす理由で提唱された。各校は柔道、剣道、相撲の中から選択するが、設備面などから柔道を選ぶケースが多い。年間の授業時間は13時間程度。』
私は小学生の頃に剣道を習っていたし,高校では柔道と剣道が必修だったが,今では中学で武道どころか体育を必修にするのもどうかと思っている.もちろんスポーツは健康にいいし,適度な運動による刺激は成長期の子供にも必要だとは思うが,そもそも,運動能力は先天的な能力差がはっきりしているし,運動能力と学力には相関なんてないだろうから学校で体育の実技で成績をつける意味なんてないだろう.
ましてや必修で武道なんて教える必要がどこにあるのだろうか.将来,自衛隊員や警察官になるなら必要かもしれないが,普通の人にとっては護身術にもならないだろう.まさか武道で精神を鍛えるなんていうつもりだったら,それこそ時代錯誤も甚だしい.柔道の指導者にだって非常識な人がいることは今や誰でも知っていることである.武道と精神力ましてやモラルなんて何の相関もないだろう.
その一方で,格闘技による脳の外傷は深刻な問題である.柔道では受け身があるとは言っても,それさえもちゃんと身につけるには13時間ではとても足りないだろう.誰が言い出したのかは知らないが,くだらない思いつきに付き合わされる教師や生徒もかわいそうだし,授業で頭や体を打撲する度に病院にやってくるのが現実になりそうで,脳外科医としても武道必修化の弊害に付き合わされるのはご免である.
子どもの体力低下やモラル欠如は確かに問題だが,だからと言って頭部外傷のリスクが高い武道を選択する意味はないと思う.頭の古い人達は問題解決の方法を思いつかなかったり考えるのが面倒になると,何かと精神論で片付けたがるようだがそういう考え方こそ社会のリスクを高めるということにそろそろ気付くべきである.十分な根拠のない安全性を盲信した結果が,今の日本の惨状を招いたということを忘れるべきではないだろう.
四月から中学校で始まる武道必修化を前に、柔道での事故に不安の声が上がっている。これまで頭部損傷による死亡事故が多発、強打しなくても頭を急激に揺さぶられて「加速損傷」が起き、頭の中の血管が切れる事例も報告されており、医師らが注意を呼び掛けている。
滋賀県愛荘町で二〇〇九年七月、中学一年生の村川康嗣君(12)=当時=が柔道部の練習中に意識不明となり、一カ月後に急性硬膜下血腫で亡くなった。柔道初心者で、上級生との乱取りを続けた後、顧問の教師に投げられた。遺族によると顧問は「頭は打っていません」と説明したという。
村川君の主治医だった彦根市立病院脳神経外科の金子隆昭医師が開頭したところ、静脈から血が噴き出していた。頭を急激に揺さぶられて起きる「加速損傷」が原因で頭蓋骨と脳の間にずれが生じ、頭の中の血管が切れたと判断した。
神奈川県のたま日吉台病院脳神経外科の張智為医師も七年前、外傷はないのに頭の中で出血した柔道部の中三男子生徒(15)=当時=の手術を担当。生徒は一命をとりとめたが重い障害が残った。「自分も柔道経験があり、投げ技などによる加速損傷かと思った」と話す。加速損傷はバイクの転倒事故でよく見られるが、頭を打っている場合がほとんど。外傷がないケースは非常に珍しく、柔道が原因と思われる例は初めてだったという。
この生徒らが横浜市などを相手に起こした民事訴訟で昨年、裁判所は加速損傷と脳障害の因果関係を認定。生徒の母親で「全国柔道事故被害者の会」の小林恵子さん(62)は「今まで柔道事故の裁判は原因が曖昧だった。最近やっと加速損傷が認知され始めた」と話す。
なぜ注目されなかったのか。「誰も事故原因を分析してこなかった結果」。学校でのスポーツ事故を調査している名古屋大学大学院の内田良准教授は指摘する。
内田准教授が、文部科学省所管の独立行政法人「日本スポーツ振興センター」のスポーツ事故への見舞金支払いデータを基に調べると、二〇一〇年度までの二十八年間で百十四人の中高生が柔道の部活や体育授業で死亡していた。「この実態を文科省は把握してこなかった」と同准教授。
これに対し文科省は「見舞金はスポーツ振興センターに専門的にお願いしていた。各都道府県からの死亡に関する報告義務は平成二年に廃止された」(スポーツ・青少年局)という。詳細な死因は分析されず、安全対策が取られないまま、四年前に武道必修化が決定した。
死亡事故の実態を知らなかったのは全日本柔道連盟も同様だ。柔道経験者の医師らで作る同連盟医科学委員会は、二年前に脳神経外科医を迎え、頭部損傷の事故分析を始めたところだ。
そんな中、文科省は今月九日、都道府県教委に対し、各学校で柔道の授業の指導計画や事故が発生した場合の対応策を再点検するよう要請。準備が整わない場合は、四月からの授業開始を遅らせるよう通知した。中学教員向けの指導の手引に、加速損傷の危険性についても盛り込んだ。
新学期目前のドタバタ劇。二年前に中学一年生の長男(12)=当時=を頭部の柔道事故で亡くした小川智恵美さん(41)=静岡県沼津市=は「教師も保護者も不安だらけの中、子どもたちにこわごわ柔道をさせることに何の意味があるのか。必修化は中止すべきだ」と主張している。
武道必修化 学習指導要領の改訂で、4月から中学1、2年の男女全員が武道を学ぶ。自民党政権時代に子どもの体力低下やモラル欠如をただす理由で提唱された。各校は柔道、剣道、相撲の中から選択するが、設備面などから柔道を選ぶケースが多い。年間の授業時間は13時間程度。』
私は小学生の頃に剣道を習っていたし,高校では柔道と剣道が必修だったが,今では中学で武道どころか体育を必修にするのもどうかと思っている.もちろんスポーツは健康にいいし,適度な運動による刺激は成長期の子供にも必要だとは思うが,そもそも,運動能力は先天的な能力差がはっきりしているし,運動能力と学力には相関なんてないだろうから学校で体育の実技で成績をつける意味なんてないだろう.
ましてや必修で武道なんて教える必要がどこにあるのだろうか.将来,自衛隊員や警察官になるなら必要かもしれないが,普通の人にとっては護身術にもならないだろう.まさか武道で精神を鍛えるなんていうつもりだったら,それこそ時代錯誤も甚だしい.柔道の指導者にだって非常識な人がいることは今や誰でも知っていることである.武道と精神力ましてやモラルなんて何の相関もないだろう.
その一方で,格闘技による脳の外傷は深刻な問題である.柔道では受け身があるとは言っても,それさえもちゃんと身につけるには13時間ではとても足りないだろう.誰が言い出したのかは知らないが,くだらない思いつきに付き合わされる教師や生徒もかわいそうだし,授業で頭や体を打撲する度に病院にやってくるのが現実になりそうで,脳外科医としても武道必修化の弊害に付き合わされるのはご免である.
子どもの体力低下やモラル欠如は確かに問題だが,だからと言って頭部外傷のリスクが高い武道を選択する意味はないと思う.頭の古い人達は問題解決の方法を思いつかなかったり考えるのが面倒になると,何かと精神論で片付けたがるようだがそういう考え方こそ社会のリスクを高めるということにそろそろ気付くべきである.十分な根拠のない安全性を盲信した結果が,今の日本の惨状を招いたということを忘れるべきではないだろう.
要はやる気の問題か?
2012年3月15日 社会の問題 コメント (2)『ドイツ:日本の「原発ムラ」降伏せず…メディアの関心高く
福島第1原発事故から1年になったのに合わせ、事故後に主要国でいち早く「脱原発」を決めたドイツでは、日本政府のその後の原発政策にメディアの関心が集まっている。
シュピーゲル誌は「潤沢な補助金で住民を説得し、原発を再稼働させることはもはやできない」としながらも、「日本はまだ脱原発を公式に宣言していない。産業界とメディアで構成されるGenpatsu Mura(原発村)は降伏していない」と指摘し、「原子力ロビー」の抵抗が強いと伝えた。同誌は事故後、天下りシステムなどの説明も交え、日本で原発支持派が力を持つ理由を継続的に報じている。
南ドイツ新聞は東京特派員電で「70%の日本人は脱原発を望んでいるが、街に出てデモに参加する人は少ない。むしろ人々はShoganai(しょうがない)と話す」と報じている。
一方、この1年で結局はドイツの脱原発路線に追随する国が少ない現実にも触れ、ウェルト紙は「ポーランド、ロシア、リトアニアなど近隣国はむしろ原発を新設する方向にある」と指摘。先進工業国としてのドイツの脱原発政策を「現実逃避主義」と批判した。今月の世論調査ではドイツ国民の約8割が「脱原発は正しかった」と回答している。』
『ドイツ:脱原発でも電力輸出超過 再生エネルギー増加で
東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、国内17基の原発のうち約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国フランスにも輸出している。
欧州連合(EU)加盟27カ国など欧州の34カ国の送電事業者で作る「欧州送電事業者ネットワーク」(ENTSO-E、本部ブリュッセル)の統計。冬はエネルギー消費量が最も多いことから、ドイツ政府は「(脱原発決定後の)最初の試練を乗り切った」(レトゲン環境相)としている。
ドイツは昨年3月の福島第1原発事故後、17基の原発のうち旧式の7基を暫定的に停止し、その後、1基を加えた8基を昨年8月に完全停止した。震災前は周辺国との電力収支が輸出超過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。フランスからの輸入が前年の3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。
しかし、昨年秋に入ってから好天が続き、太陽光や風力など再生可能エネルギーの発電に有利な条件が整った。また、ドイツ政府が住宅の断熱化などエネルギー効率化を推進したのに加え、原油価格の高騰も手伝って、エネルギー消費量が前年比約5%減になった。このため昨年10~12月の電力収支は輸出超過を回復。11年の通年で約4200ギガワット時の輸出超過になった。
今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、電気暖房が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が足りなくなった。このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い午後7時ごろを中心にドイツからフランスへの輸出超過になり、電力の7割を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。
昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。さらに、褐炭、石炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。
一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%にとどまり、太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎない。』
ヨーロッパには行ったことがないのでドイツと聞いても私が抱くイメージはカメラや手術顕微鏡といった精密光学機器や近所でよく見かける高級車くらいなのであるが,脱原発と聞いた時には工業立国なのによく決断したものだと驚いた.
でも,よく考えてみれば省エネルギーや再生可能エネルギーという分野は先進工業国にしか出来ない芸当ということなのだろう.実際,米国も脱原発とは言っていないが新規の原発を現在は作っていないし,すでに原発が増えることを支持しない人は支持する人を上回っているらしい.(ただし,米原子力規制委員会 (NRC) は今年,ジョージア州の原子力発電所における原子炉 2 基の新規建設を承認した.)
そう考えると中国などの新興国が,建設時のコストが低いと思われる原発建設を推進するのも理解出来るが,放射性廃棄物の処理や廃炉のコストや福島原発のように万一の事故のリスクを考えればそれが明るい未来につながるかどうかはやってみなければわからないことだろう.
日本も北電の最後の1基が停止すればすべての原発が停止した状態になるようだが,今のところ深刻な事態にはなっていない.これが続けば電気料金も値上げになるのかもしれないが,そうなったらより節電して再生可能エネルギーが増えるのを待つつもりだ.
工業先進国ドイツには出来て日本には出来ないというほどの話ではないだろうから,思い切って脱原発へ舵を切って省エネルギーや再生可能エネルギーで最先端をめざすというのが明るい未来につながるような気がするのだが,原発でおいしい思いをしたい「原発ムラ」の人たちはきっとそうは考えないのだろう.
福島第1原発事故から1年になったのに合わせ、事故後に主要国でいち早く「脱原発」を決めたドイツでは、日本政府のその後の原発政策にメディアの関心が集まっている。
シュピーゲル誌は「潤沢な補助金で住民を説得し、原発を再稼働させることはもはやできない」としながらも、「日本はまだ脱原発を公式に宣言していない。産業界とメディアで構成されるGenpatsu Mura(原発村)は降伏していない」と指摘し、「原子力ロビー」の抵抗が強いと伝えた。同誌は事故後、天下りシステムなどの説明も交え、日本で原発支持派が力を持つ理由を継続的に報じている。
南ドイツ新聞は東京特派員電で「70%の日本人は脱原発を望んでいるが、街に出てデモに参加する人は少ない。むしろ人々はShoganai(しょうがない)と話す」と報じている。
一方、この1年で結局はドイツの脱原発路線に追随する国が少ない現実にも触れ、ウェルト紙は「ポーランド、ロシア、リトアニアなど近隣国はむしろ原発を新設する方向にある」と指摘。先進工業国としてのドイツの脱原発政策を「現実逃避主義」と批判した。今月の世論調査ではドイツ国民の約8割が「脱原発は正しかった」と回答している。』
『ドイツ:脱原発でも電力輸出超過 再生エネルギー増加で
東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、国内17基の原発のうち約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国フランスにも輸出している。
欧州連合(EU)加盟27カ国など欧州の34カ国の送電事業者で作る「欧州送電事業者ネットワーク」(ENTSO-E、本部ブリュッセル)の統計。冬はエネルギー消費量が最も多いことから、ドイツ政府は「(脱原発決定後の)最初の試練を乗り切った」(レトゲン環境相)としている。
ドイツは昨年3月の福島第1原発事故後、17基の原発のうち旧式の7基を暫定的に停止し、その後、1基を加えた8基を昨年8月に完全停止した。震災前は周辺国との電力収支が輸出超過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。フランスからの輸入が前年の3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。
しかし、昨年秋に入ってから好天が続き、太陽光や風力など再生可能エネルギーの発電に有利な条件が整った。また、ドイツ政府が住宅の断熱化などエネルギー効率化を推進したのに加え、原油価格の高騰も手伝って、エネルギー消費量が前年比約5%減になった。このため昨年10~12月の電力収支は輸出超過を回復。11年の通年で約4200ギガワット時の輸出超過になった。
今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、電気暖房が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が足りなくなった。このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い午後7時ごろを中心にドイツからフランスへの輸出超過になり、電力の7割を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。
昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。さらに、褐炭、石炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。
一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%にとどまり、太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎない。』
ヨーロッパには行ったことがないのでドイツと聞いても私が抱くイメージはカメラや手術顕微鏡といった精密光学機器や近所でよく見かける高級車くらいなのであるが,脱原発と聞いた時には工業立国なのによく決断したものだと驚いた.
でも,よく考えてみれば省エネルギーや再生可能エネルギーという分野は先進工業国にしか出来ない芸当ということなのだろう.実際,米国も脱原発とは言っていないが新規の原発を現在は作っていないし,すでに原発が増えることを支持しない人は支持する人を上回っているらしい.(ただし,米原子力規制委員会 (NRC) は今年,ジョージア州の原子力発電所における原子炉 2 基の新規建設を承認した.)
そう考えると中国などの新興国が,建設時のコストが低いと思われる原発建設を推進するのも理解出来るが,放射性廃棄物の処理や廃炉のコストや福島原発のように万一の事故のリスクを考えればそれが明るい未来につながるかどうかはやってみなければわからないことだろう.
日本も北電の最後の1基が停止すればすべての原発が停止した状態になるようだが,今のところ深刻な事態にはなっていない.これが続けば電気料金も値上げになるのかもしれないが,そうなったらより節電して再生可能エネルギーが増えるのを待つつもりだ.
工業先進国ドイツには出来て日本には出来ないというほどの話ではないだろうから,思い切って脱原発へ舵を切って省エネルギーや再生可能エネルギーで最先端をめざすというのが明るい未来につながるような気がするのだが,原発でおいしい思いをしたい「原発ムラ」の人たちはきっとそうは考えないのだろう.
専門家ならわかること
2012年3月12日 社会の問題『人為ミスで原発事故拡大 福島1年、IAEA天野氏
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は10日、東京電力福島第1原発事故から1年を前に共同通信と単独会見し、事故拡大の背景に経済産業省原子力安全・保安院の東京電力に対する監督不足など「数々の人為的ミスがあった」と強調した。
また、福島事故で世界の人々が原子力発電に「不安を感じたのは間違いない」と述べ、日本での新たな原発建設の可能性についても「国内世論が受け入れるような雰囲気にはないと感じている」と話した。』
あの日からもう1年が経ったが,未曾有の災害だったというのは理解できても未だに私にはまったく実感がない.あの日は3月第2週目の金曜日だったが,地震を感じたのはちょうど今日のように仕事が暇になった午後だった.
その後,テレビで今まで見たこともないような物凄い光景を見るにつけこれが東北の太平洋岸で起きている現実だということは理解できたのだが,それでもまったく実感がなく大変なことになったと思うだけだった.
被害に遭ってしまった方々には申し訳ないが,私が直接影響を受けたのは食料品やガソリンが少し手に入りにくくなったのと,節電に心がけるようになったこと,TDRに行けるかどうかわからなくなったこと,そして僅かばかりの寄付をしたことぐらいだった.今となっては実質的にはほとんど影響がなかったと言っていいようなことばかりだ.
しかし,その後に続いた原発事故への政府や東電の対応をニュースで知るようになると,何か言いようのない怒りのようなものがこみ上げて来て,その後の物事に対する考え方が大きく変わったような気が最近している.
それは,自分の言動や行動にはきちんと責任を持たねばいけないとか,重要でないことに時間をかけないとか,リスクマネージメントに関することなどで以前よりもよりシビアに考えるようになったとか,そういうことだ.
特に,ある分野の専門家と呼ばれる人達は自分の仕事に責任を持たねばならないということを強く感じるようになった.もちろん,普段からそれほど厳密にやらなくとも世の中は回っていくものだという考え方もあるだろうが,国民の安全にかかわるような仕事に携わる人はそれではいけないだろう.
最近よく使われるのは『そんな政党や政治家を選んだ国民が悪い』という言い方であるが,これとて選挙の時の公約を果たしてくれると信じて投票しているのにそれを反故にするような政党や政治家に大部分の責任はあるのではないだろうか.
利権まみれなのに安全神話をでっち上げて国策として進めてきた原発も同じようなものだろう.今まで安全と言い続けてきた人達は,国土を放射能汚染にさらした責任を一体どう考えているのだろうか.
真実があとから見えてくることもよくあるが,「国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は10日、東京電力福島第1原発事故から1年を前に共同通信と単独会見し、事故拡大の背景に経済産業省原子力安全・保安院の東京電力に対する監督不足など「数々の人為的ミスがあった」と強調した。」というのはまさにそういう事だろう.
いまだに東電の社長は正式に事故の謝罪をしないそうだが,それはすなわち自分たちの人為的ミスをいまだに認めようとしない姿勢の表れなのだろう.交通事故や医療事故で個人のミスには非常に厳しい口調で報道するマスコミも,相手が国や東電となるととたんに歯切れが悪くなるから信用されないのである.
政治家からマスコミまで社会を動かして国民を守っていく立場の人達がちゃんと責任を持てない国が今の日本である.奇しくも東日本大震災という未曾有の災害がそれを白日のもとに晒すことになった.本当に日本が立ち直るためにはそれぞれの立場で個人が責任感を持って仕事をすることが必要だと思うのだが,ゆとり教育の弊害なのかみんなで固まってお茶を濁すようなのばかりだから先が心配になってくるのだ.
それぞれの分野の専門家は,専門家ゆえにわかることを公表すべきだし,それをマスコミも正確に一般の人に伝えるべきではないのだろうか.たしか,薬害エイズの時も権威の前に屈して危険性をあえて述べなかった教授達がいたようだし,福島原発の安全性では都合の悪いデータを無視してあえてリスクを低く見積もった専門家がいたようだが,そんなことに迎合した専門家は自分の見識のなさを恥じるべきだろう.
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は10日、東京電力福島第1原発事故から1年を前に共同通信と単独会見し、事故拡大の背景に経済産業省原子力安全・保安院の東京電力に対する監督不足など「数々の人為的ミスがあった」と強調した。
また、福島事故で世界の人々が原子力発電に「不安を感じたのは間違いない」と述べ、日本での新たな原発建設の可能性についても「国内世論が受け入れるような雰囲気にはないと感じている」と話した。』
あの日からもう1年が経ったが,未曾有の災害だったというのは理解できても未だに私にはまったく実感がない.あの日は3月第2週目の金曜日だったが,地震を感じたのはちょうど今日のように仕事が暇になった午後だった.
その後,テレビで今まで見たこともないような物凄い光景を見るにつけこれが東北の太平洋岸で起きている現実だということは理解できたのだが,それでもまったく実感がなく大変なことになったと思うだけだった.
被害に遭ってしまった方々には申し訳ないが,私が直接影響を受けたのは食料品やガソリンが少し手に入りにくくなったのと,節電に心がけるようになったこと,TDRに行けるかどうかわからなくなったこと,そして僅かばかりの寄付をしたことぐらいだった.今となっては実質的にはほとんど影響がなかったと言っていいようなことばかりだ.
しかし,その後に続いた原発事故への政府や東電の対応をニュースで知るようになると,何か言いようのない怒りのようなものがこみ上げて来て,その後の物事に対する考え方が大きく変わったような気が最近している.
それは,自分の言動や行動にはきちんと責任を持たねばいけないとか,重要でないことに時間をかけないとか,リスクマネージメントに関することなどで以前よりもよりシビアに考えるようになったとか,そういうことだ.
特に,ある分野の専門家と呼ばれる人達は自分の仕事に責任を持たねばならないということを強く感じるようになった.もちろん,普段からそれほど厳密にやらなくとも世の中は回っていくものだという考え方もあるだろうが,国民の安全にかかわるような仕事に携わる人はそれではいけないだろう.
最近よく使われるのは『そんな政党や政治家を選んだ国民が悪い』という言い方であるが,これとて選挙の時の公約を果たしてくれると信じて投票しているのにそれを反故にするような政党や政治家に大部分の責任はあるのではないだろうか.
利権まみれなのに安全神話をでっち上げて国策として進めてきた原発も同じようなものだろう.今まで安全と言い続けてきた人達は,国土を放射能汚染にさらした責任を一体どう考えているのだろうか.
真実があとから見えてくることもよくあるが,「国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は10日、東京電力福島第1原発事故から1年を前に共同通信と単独会見し、事故拡大の背景に経済産業省原子力安全・保安院の東京電力に対する監督不足など「数々の人為的ミスがあった」と強調した。」というのはまさにそういう事だろう.
いまだに東電の社長は正式に事故の謝罪をしないそうだが,それはすなわち自分たちの人為的ミスをいまだに認めようとしない姿勢の表れなのだろう.交通事故や医療事故で個人のミスには非常に厳しい口調で報道するマスコミも,相手が国や東電となるととたんに歯切れが悪くなるから信用されないのである.
政治家からマスコミまで社会を動かして国民を守っていく立場の人達がちゃんと責任を持てない国が今の日本である.奇しくも東日本大震災という未曾有の災害がそれを白日のもとに晒すことになった.本当に日本が立ち直るためにはそれぞれの立場で個人が責任感を持って仕事をすることが必要だと思うのだが,ゆとり教育の弊害なのかみんなで固まってお茶を濁すようなのばかりだから先が心配になってくるのだ.
それぞれの分野の専門家は,専門家ゆえにわかることを公表すべきだし,それをマスコミも正確に一般の人に伝えるべきではないのだろうか.たしか,薬害エイズの時も権威の前に屈して危険性をあえて述べなかった教授達がいたようだし,福島原発の安全性では都合の悪いデータを無視してあえてリスクを低く見積もった専門家がいたようだが,そんなことに迎合した専門家は自分の見識のなさを恥じるべきだろう.
EOS 5D Mark III
2012年3月6日 趣味『キヤノン、高感度画質と高速連写を強化したフルサイズ一眼「EOS 5D Mark III」
キヤノンは2012年3月2日、35mmフルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 5D Mark III」を発表した。2008年11月に発売した「EOS 5D MarkII」の後継モデル。新開発の撮像素子と画像処理エンジンを搭載し、高感度画質と高速連写機能を改良した。動画撮影機能は、長時間録画への対応や2種類の圧縮形式への対応、イヤホン端子の新設など、放送向けなどのプロユースをにらんだ改良を施した。
予想実売価格は、ボディー単体が35万8000円前後、ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」が付属するEF24-105L IS U レンズキットが45万8000円前後。発売日は、いずれも2012年3月下旬。EOS 5D MarkIIは併売される。
画素数アップよりも、高感度画質と高速連写を優先
撮像素子の画素数は有効2230万画素で、2110万画素だったEOS 5D MarkIIと比べるとほぼ据え置きとなっている。画素数の向上よりも高感度撮影時の画質を優先したためだ。撮像素子の画素一つひとつに設けられている集光用レンズを大型化するなどの工夫により、高感度は最高ISO102400に引き上げられた(従来はISO12800まで)。
画像処理エンジンは、処理速度が従来の約17倍にまで高速化された「DIGIC 5+」を搭載。撮像素子のデータ転送の高速化も合わせ、連写性能を約6コマ/秒に高速化した。複雑な処理が高速にこなせるようになったことで、レンズの収差に起因する色にじみの補正にも対応した。
動画撮影関連の機能は、プロ向けの高度な改良を実施
操作ボタン類は種類や配置が一新され、ライブビュー切り替えや動画撮影用スイッチの操作性を向上。ファインダーは視野率が従来の約98%から約100%に向上し、見やすさに配慮。設定により、ファインダー上にグリッドを表示できるようになった。
EOS 5D MarkIIは、放送などの業務用途での動画撮影用に使われたことを受け、EOS 5D Mark IIIでは動画関連の機能も強化した。編集しやすい圧縮方式を追加したことや、長時間録画時に4GBでファイルを自動分割する機能の追加、録音状態を確認するためのヘッドホン端子の搭載など、おもにプロユースで重視される機能や装備を充実させた。
EOS 5D MarkIIの上位機種として注目を集めそう
数多くの改良が施されたEOS 5D Mark IIIだが、予想実勢価格は35万8000円前後と高価だ。EOS 5D MarkIIの登場時の実勢価格は30万円前後だったので、6万円ほど上昇している。併売となるEOS 5D MarkIIの実勢価格は、現在18万円前後まで下がっており、EOS 5D Mark IIIと比べるとほぼ半額近い。併売されることを考えると、EOS 5D Mark IIIは後継機種というよりは上位機種だと考えるのがスマートだろう。EOS 5D Mark IIIで進化した高感度撮影機能や高速連写、プロユースを考慮した動画撮影機能がどれほどの実力を持つか、注目が集まりそうだ。』
名前こそ5D MarkIIIだが,この記事にもあるように実質1DXの下でEOS 5D MarkIIの上という感じだ.Nikon D800はポートレートや風景に特化した特性を与えられたカメラだからどちらを買うべきかを悩むようなものではないだろう.
私は5D MarkIIも持ってはいるが,主にライカRやコンタックスSLRのレンズで遊ぶためのもので,風景撮影用に買った標準ズームと望遠ズームも持っているもののキャノンのレンズはどうもあまり好きになれずほとんど使ってないような状況だ.
ニコンのレンズで私が気に入っているのはDXならAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED,AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRの2本でFXならAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED,AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの2本だ.
中でもAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIは先代モデルとともに娘の発表会では非常に活躍してもらったので特に気に入っているレンズだ.ナノクリスタルコートになってからフレアが非常に少なくなってよりクリアな写真が撮影できるようになった.
一方で,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは私には使いこなしが難しくて敷居が高いレンズである.うまくいくと非常にきれいな写真が撮れるのだが,下手をするとブレやボケの連発になるという恐ろしいレンズでもある.
話がそれてしまったが,EOS 5D Mark IIIはおそらくそれ1台で何でも撮れるというオールマイティなデジタル一眼レフになったのだと思うが,古いライカやコンタックスのレンズを着けて遊ぶには勿体無いだろうし,結局はキャノンのレンズが気に入らないのであまり買う気になれないのだ.
今,カメラで一番気になっているのはD800Eの解像度がD800と比べてどうなのかという点なのだが,それが明らかになるにはもうしばらく待たねばならないだろう.
キヤノンは2012年3月2日、35mmフルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 5D Mark III」を発表した。2008年11月に発売した「EOS 5D MarkII」の後継モデル。新開発の撮像素子と画像処理エンジンを搭載し、高感度画質と高速連写機能を改良した。動画撮影機能は、長時間録画への対応や2種類の圧縮形式への対応、イヤホン端子の新設など、放送向けなどのプロユースをにらんだ改良を施した。
予想実売価格は、ボディー単体が35万8000円前後、ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」が付属するEF24-105L IS U レンズキットが45万8000円前後。発売日は、いずれも2012年3月下旬。EOS 5D MarkIIは併売される。
画素数アップよりも、高感度画質と高速連写を優先
撮像素子の画素数は有効2230万画素で、2110万画素だったEOS 5D MarkIIと比べるとほぼ据え置きとなっている。画素数の向上よりも高感度撮影時の画質を優先したためだ。撮像素子の画素一つひとつに設けられている集光用レンズを大型化するなどの工夫により、高感度は最高ISO102400に引き上げられた(従来はISO12800まで)。
画像処理エンジンは、処理速度が従来の約17倍にまで高速化された「DIGIC 5+」を搭載。撮像素子のデータ転送の高速化も合わせ、連写性能を約6コマ/秒に高速化した。複雑な処理が高速にこなせるようになったことで、レンズの収差に起因する色にじみの補正にも対応した。
動画撮影関連の機能は、プロ向けの高度な改良を実施
操作ボタン類は種類や配置が一新され、ライブビュー切り替えや動画撮影用スイッチの操作性を向上。ファインダーは視野率が従来の約98%から約100%に向上し、見やすさに配慮。設定により、ファインダー上にグリッドを表示できるようになった。
EOS 5D MarkIIは、放送などの業務用途での動画撮影用に使われたことを受け、EOS 5D Mark IIIでは動画関連の機能も強化した。編集しやすい圧縮方式を追加したことや、長時間録画時に4GBでファイルを自動分割する機能の追加、録音状態を確認するためのヘッドホン端子の搭載など、おもにプロユースで重視される機能や装備を充実させた。
EOS 5D MarkIIの上位機種として注目を集めそう
数多くの改良が施されたEOS 5D Mark IIIだが、予想実勢価格は35万8000円前後と高価だ。EOS 5D MarkIIの登場時の実勢価格は30万円前後だったので、6万円ほど上昇している。併売となるEOS 5D MarkIIの実勢価格は、現在18万円前後まで下がっており、EOS 5D Mark IIIと比べるとほぼ半額近い。併売されることを考えると、EOS 5D Mark IIIは後継機種というよりは上位機種だと考えるのがスマートだろう。EOS 5D Mark IIIで進化した高感度撮影機能や高速連写、プロユースを考慮した動画撮影機能がどれほどの実力を持つか、注目が集まりそうだ。』
名前こそ5D MarkIIIだが,この記事にもあるように実質1DXの下でEOS 5D MarkIIの上という感じだ.Nikon D800はポートレートや風景に特化した特性を与えられたカメラだからどちらを買うべきかを悩むようなものではないだろう.
私は5D MarkIIも持ってはいるが,主にライカRやコンタックスSLRのレンズで遊ぶためのもので,風景撮影用に買った標準ズームと望遠ズームも持っているもののキャノンのレンズはどうもあまり好きになれずほとんど使ってないような状況だ.
ニコンのレンズで私が気に入っているのはDXならAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED,AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRの2本でFXならAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED,AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの2本だ.
中でもAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIは先代モデルとともに娘の発表会では非常に活躍してもらったので特に気に入っているレンズだ.ナノクリスタルコートになってからフレアが非常に少なくなってよりクリアな写真が撮影できるようになった.
一方で,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは私には使いこなしが難しくて敷居が高いレンズである.うまくいくと非常にきれいな写真が撮れるのだが,下手をするとブレやボケの連発になるという恐ろしいレンズでもある.
話がそれてしまったが,EOS 5D Mark IIIはおそらくそれ1台で何でも撮れるというオールマイティなデジタル一眼レフになったのだと思うが,古いライカやコンタックスのレンズを着けて遊ぶには勿体無いだろうし,結局はキャノンのレンズが気に入らないのであまり買う気になれないのだ.
今,カメラで一番気になっているのはD800Eの解像度がD800と比べてどうなのかという点なのだが,それが明らかになるにはもうしばらく待たねばならないだろう.
『ビタミンE過剰摂取で骨減少=ネズミで確認、人の調査必要-慶大など
マウスやラットにビタミンEを過剰に摂取させる実験を行ったところ、骨が減ってもろくなる骨粗しょう症になったと、慶応大や東京医科歯科大、大阪医科大などの研究チームが4日付の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。
ビタミンEは植物油やマーガリン、アーモンドなどに多く含まれるが、通常の食生活で過剰摂取になることはない。しかし、細胞レベルの抗酸化作用が知られ、美容や老化防止に役立つとしてサプリメントの人気が高い。サプリメントを多くのんでいる人の集団で、骨量に影響がないか調べる必要があるという。
厚生労働省の食事摂取基準では、ビタミンEの大人の目安は1日7ミリグラム程度で、上限は同800ミリグラム。米国では上限が同1000ミリグラム。
慶応大医学部の竹田秀特任准教授らは、大人の摂取上限量をマウスやラットの体重に合わせて換算し、毎日餌に混ぜて2カ月間与えた。骨は破壊と形成を繰り返して維持されるが、2カ月後には骨を壊す破骨細胞が大きくなって骨量が減り、骨粗しょう症になった。』
以前にもユベラNのことで書いたことがあったが,最近は外来でもサプリのことで質問されることがあり,その時にビタミンEについては過剰摂取を避けるように話をしている.
今度は骨粗しょう症との関連があるという話だが,女性ではビタミンEとビタミンCの配合錠なんかを使っている人は結構多いのではないだろうか.気を付けなければいけないのはサプリを数種類も併用する場合で,複合製剤のものを組み合わせて使い一日所要量を越えてしまうことだろう.
病院で薬をもらうだけでは足りなくて,他に何かと考えた結果がサプリなのかもしれないが,そもそもサプリは食品を補助する程度のものだし,過剰に摂取しても効果がないばかりかむしろ有害になる可能性があるので必要最低限にするべきだろう.
マウスやラットにビタミンEを過剰に摂取させる実験を行ったところ、骨が減ってもろくなる骨粗しょう症になったと、慶応大や東京医科歯科大、大阪医科大などの研究チームが4日付の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。
ビタミンEは植物油やマーガリン、アーモンドなどに多く含まれるが、通常の食生活で過剰摂取になることはない。しかし、細胞レベルの抗酸化作用が知られ、美容や老化防止に役立つとしてサプリメントの人気が高い。サプリメントを多くのんでいる人の集団で、骨量に影響がないか調べる必要があるという。
厚生労働省の食事摂取基準では、ビタミンEの大人の目安は1日7ミリグラム程度で、上限は同800ミリグラム。米国では上限が同1000ミリグラム。
慶応大医学部の竹田秀特任准教授らは、大人の摂取上限量をマウスやラットの体重に合わせて換算し、毎日餌に混ぜて2カ月間与えた。骨は破壊と形成を繰り返して維持されるが、2カ月後には骨を壊す破骨細胞が大きくなって骨量が減り、骨粗しょう症になった。』
以前にもユベラNのことで書いたことがあったが,最近は外来でもサプリのことで質問されることがあり,その時にビタミンEについては過剰摂取を避けるように話をしている.
今度は骨粗しょう症との関連があるという話だが,女性ではビタミンEとビタミンCの配合錠なんかを使っている人は結構多いのではないだろうか.気を付けなければいけないのはサプリを数種類も併用する場合で,複合製剤のものを組み合わせて使い一日所要量を越えてしまうことだろう.
病院で薬をもらうだけでは足りなくて,他に何かと考えた結果がサプリなのかもしれないが,そもそもサプリは食品を補助する程度のものだし,過剰に摂取しても効果がないばかりかむしろ有害になる可能性があるので必要最低限にするべきだろう.
『アカデミー科学技術賞:富士フイルムに…映画用フィルムで
映画保存用の高品質フィルムを開発した富士フイルム(本社・東京都、古森重隆社長)が、米アカデミー賞科学技術賞を受賞した。授賞式は26日(日本時間27日)の主要部門に先立って、11日(同12日)に行われた。
受賞対象となったのは、10年に販売を開始した「ETERNA-RDS」。画質の美しさと、保存期間が500年程度と長い点が評価された。
最近の映画は、フィルムで撮影されても編集段階でデジタル化され、原盤はデジタルデータとして完成する。しかしデジタルは規格が多様で長期的保存には不安が残り、保存には安定したフィルムの方が向いている。このためアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは07年に警鐘を鳴らし、米ハリウッドの大手映画製作会社は、自主的に主要作品をフィルム化して保存し始めている。
「RDS」は、デジタルデータを赤、青、緑の3色に分解し、それぞれモノクロでフィルムに焼き付ける仕組み。元データを損なわずに画質を保ち、モノクロにすることで長期保存が可能となった。
11日の授賞式に出席した、同社R&D統括本部主任研究員の大関勝久さん(55)は「フィルムの良さを追求し、映画を美しく保存するという新たな役割を与えることができた。このような賞をいただけるのは本望です」と語った。』
「ETERNA-RDS」は映画の長期保存 ( アーカイブ ) 用のデジタルセパレーション用黒白レコーディングフィルムで,レーザー露光によるデジタルレコーディングに特性を最適化し,優れた写真性能を実現するとともに,黒白ネガ現像・ポジ現像どちらでも優れた処理安定性を有するフィルムである.
映画用フィルムとは言っても,これはカラー画像を3色分解して銀による黒白画像として記録するため の専用フィルムだから銀塩白黒フィルムの一種になるのだろうか.銀塩黒白画像は発色に色素を使うカラー画像に比べて極めて安定性が高く,500年以上の保存が可能らしい.テレビ放送などは最初からビデオで撮ってデジタルアーカイブがほとんどなのだろうが,映画は芸術的な価値があるからこうまでして残そうというのだろう.
もっとも,このフィルムがあったところで今のところ私の写真やビデオのデータ保存には何の関係もない.私に出来る事はせいぜいハードディスクが壊れないうちにバックアップコピーをつくりBD-Rに焼くくらいである.それでもアクシデントが起こってバックアップ前にハードディスクがクラッシュしてしまい3ヶ月分位のデータを失ったこともある.以来,大事な写真はすぐにバックアップコピーしてプリントすることにしている.
趣味で撮る写真も出来るだけフィルムで撮りたいが,歩留まりが悪いし現像にも時間がかかるので確実性や迅速性が要求される時には使いにくい.だからせいぜい散歩写真になってしまうのである.それでも,きれいに撮れた時の満足感はフィルムのほうが高いのでフィルムだけはいつも買いだめしているのだが,今度はフィルムの消費期限が過ぎてしまったりするのである.そして,一度楽をするとなかなか元には戻れないことを痛感するのだ.
デジタルでフィルムの風合いを出すソフトウェアも色々ある.この写真は上がEOS 5DMkIIで撮ってPhotoshopで現像したもので,下がそれをさらにDxO FilmPack 3でフジフィルムのベルビア風にしたものである.本当のベルビアで撮ったものとで比べたことはないが,なんとなくそれっぽい感じはしないでもない.でも,所詮はデジタル加工しただけなのでプリントすると差は歴然としているものだ.
ずっとフィルムを作り続けている富士フイルムには頭が下がる思いだしX100も気に入っているが,実は私は昔からカラーも白黒もコダックフィルムが好きなのだ.そのコダック社はつい先月経営危機に陥ったそうで,今のところフィルムも現像液も売られているがこの先どうなってしまうのか心配している.とりあえずTri-Xを1缶とD-76を5ガロン分買ったのだが,なんとかフィルムだけは残って欲しいと祈るのみだ.
映画保存用の高品質フィルムを開発した富士フイルム(本社・東京都、古森重隆社長)が、米アカデミー賞科学技術賞を受賞した。授賞式は26日(日本時間27日)の主要部門に先立って、11日(同12日)に行われた。
受賞対象となったのは、10年に販売を開始した「ETERNA-RDS」。画質の美しさと、保存期間が500年程度と長い点が評価された。
最近の映画は、フィルムで撮影されても編集段階でデジタル化され、原盤はデジタルデータとして完成する。しかしデジタルは規格が多様で長期的保存には不安が残り、保存には安定したフィルムの方が向いている。このためアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは07年に警鐘を鳴らし、米ハリウッドの大手映画製作会社は、自主的に主要作品をフィルム化して保存し始めている。
「RDS」は、デジタルデータを赤、青、緑の3色に分解し、それぞれモノクロでフィルムに焼き付ける仕組み。元データを損なわずに画質を保ち、モノクロにすることで長期保存が可能となった。
11日の授賞式に出席した、同社R&D統括本部主任研究員の大関勝久さん(55)は「フィルムの良さを追求し、映画を美しく保存するという新たな役割を与えることができた。このような賞をいただけるのは本望です」と語った。』
「ETERNA-RDS」は映画の長期保存 ( アーカイブ ) 用のデジタルセパレーション用黒白レコーディングフィルムで,レーザー露光によるデジタルレコーディングに特性を最適化し,優れた写真性能を実現するとともに,黒白ネガ現像・ポジ現像どちらでも優れた処理安定性を有するフィルムである.
映画用フィルムとは言っても,これはカラー画像を3色分解して銀による黒白画像として記録するため の専用フィルムだから銀塩白黒フィルムの一種になるのだろうか.銀塩黒白画像は発色に色素を使うカラー画像に比べて極めて安定性が高く,500年以上の保存が可能らしい.テレビ放送などは最初からビデオで撮ってデジタルアーカイブがほとんどなのだろうが,映画は芸術的な価値があるからこうまでして残そうというのだろう.
もっとも,このフィルムがあったところで今のところ私の写真やビデオのデータ保存には何の関係もない.私に出来る事はせいぜいハードディスクが壊れないうちにバックアップコピーをつくりBD-Rに焼くくらいである.それでもアクシデントが起こってバックアップ前にハードディスクがクラッシュしてしまい3ヶ月分位のデータを失ったこともある.以来,大事な写真はすぐにバックアップコピーしてプリントすることにしている.
趣味で撮る写真も出来るだけフィルムで撮りたいが,歩留まりが悪いし現像にも時間がかかるので確実性や迅速性が要求される時には使いにくい.だからせいぜい散歩写真になってしまうのである.それでも,きれいに撮れた時の満足感はフィルムのほうが高いのでフィルムだけはいつも買いだめしているのだが,今度はフィルムの消費期限が過ぎてしまったりするのである.そして,一度楽をするとなかなか元には戻れないことを痛感するのだ.
デジタルでフィルムの風合いを出すソフトウェアも色々ある.この写真は上がEOS 5DMkIIで撮ってPhotoshopで現像したもので,下がそれをさらにDxO FilmPack 3でフジフィルムのベルビア風にしたものである.本当のベルビアで撮ったものとで比べたことはないが,なんとなくそれっぽい感じはしないでもない.でも,所詮はデジタル加工しただけなのでプリントすると差は歴然としているものだ.
ずっとフィルムを作り続けている富士フイルムには頭が下がる思いだしX100も気に入っているが,実は私は昔からカラーも白黒もコダックフィルムが好きなのだ.そのコダック社はつい先月経営危機に陥ったそうで,今のところフィルムも現像液も売られているがこの先どうなってしまうのか心配している.とりあえずTri-Xを1缶とD-76を5ガロン分買ったのだが,なんとかフィルムだけは残って欲しいと祈るのみだ.
iTunes in the Cloud --> iTunes Match
2012年2月23日 コンピュータ『Appleがついに「iTunes in the Cloud」開始「iTunes Match」も2012年後半には実現
iCloudを経由して手持ちの複数デバイスに同期しiTunes経由で購入済みの楽曲をダウンロードできる「iTunes in the Cloud」をAppleが発表した。すでにiOSの設定画面に"ミュージック"が追加されている。
これまで日本不参加のまま世界のiTunesに適応されてきたこのサービス、1機器1ライセンスを主張してきた日本の音楽業界との合意がなされたと見られる。iTunesからアイテムを購入すると、iCloudが購入履歴を記録、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windowsパソコン、Apple TVなどのデバイスで共有ができるようになった。
すでにUSではサービスが開始されている「iTunes Match」、iTunes経由でなくとも手持ちの楽曲データをiTunes上の楽曲とマッチさせ同期できる有料サービスは、2012年後半にはサービスインすると米Apple iTunes アジア太平洋地域 & カナダ担当シニア・ディレクターのピーター・ロウ氏が明らかにした。
おもに変更されたのは以下の機能。
■iTunesintheCloud
1つのデバイスでダウンロードした音楽がほかのすべてのデバイスに自動的に現れるのがこの機能だ。例えば自宅のMacで楽曲を購入すれば、持ち歩いているiPhoneにも自動的にダウンロードされる。自動的にダウンロードさせたくはないという場合には、設定をオフにすれば同期されないようになる。その場合、購入履歴から欲しいものだけを選ぶことができる。
■iTunesの3G利用が可能に
今までiTunesでの楽曲購入はWi-Fi利用のみをサポートしていたが、今回のアップデートで3Gネットワークでも楽曲を購入できるようになった。
■着信音の販売開始
iPhoneのiTunesメニューに「着信音/通知音」のコーナーを新たに設置。数十秒に短くトリミングされた楽曲が、ポップ、ロック、クラシックなどのカテゴリーから選ぶことができ、国内アーティストの楽曲も追加されている。料金は150円~250円のものが多く、購入した後は「デフォルトの着信音に設定」ボタンを押すだけですぐに設定できる。
■コンプリート・マイ・アルバム
アルバムの中の一部の楽曲だけを購入した後、アルバム全部が欲しくなった場合、すでに購入した曲の金額がアルバムの価格から差し引かれるようになる。
■MasteredforiTunes
一部のアルバムが、新しくiTunesのためだけにマスタリングされた。卓越したオーディオ品質とダイナミックレンジを持つ、驚くほど豊かなサウンドを体験できる。』
ようやく日本の音楽業界すなわち日本音楽著作権協会(JASRAC)が同意したということなのだろう.iTunesが登場した時から考えていた,自分の持っているCDの曲をいつでも何処でも取り出して聞けるという,考えてみれば当たり前のことがやっと出来るようになったわけだが,違法ダウンロードのために著作権がうるさいこの時代にこの当たり前のことを可能にしてくれたAppleには本当に感謝したい.
他にもiTunes Plusで256kbpsAACでDRMフリーな楽曲が手に入るのも嬉しい話だ.実はEX-AR9とLogitec SqueezeboxでiMac上の楽曲を聴くと128kbpsでは音質に不満を感じる事があるために,結局CDを購入しApple ロスレスでエンコードしていたのだが,256kbpsAACなら不満はないので特に安い輸入版でもなければ今後はiTunes Plusを使う方が何かと便利になるのではないかと期待している.
Mastered for iTunesというのも興味をそそられる.クラッシックコンサートやジャズライブなんかは面白そうだが,まだそれほど数が揃っていないようなので聞きたいのが出て来たらダウンロードしてみたいと思っている.
全体的に今回のアップデートでは利便性が高まるのと高音質化の方向性が出されて来たことでiTunes Storeの魅力は大きく高まったのではないだろうか.こうなるとiTunesとホームシェアリング出来てオーディオシステムにも簡単に接続できる光デジタル出力に対応したスペシャルバージョンのiPodなんかが欲しくなるのは私だけだろうか.
iCloudを経由して手持ちの複数デバイスに同期しiTunes経由で購入済みの楽曲をダウンロードできる「iTunes in the Cloud」をAppleが発表した。すでにiOSの設定画面に"ミュージック"が追加されている。
これまで日本不参加のまま世界のiTunesに適応されてきたこのサービス、1機器1ライセンスを主張してきた日本の音楽業界との合意がなされたと見られる。iTunesからアイテムを購入すると、iCloudが購入履歴を記録、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windowsパソコン、Apple TVなどのデバイスで共有ができるようになった。
すでにUSではサービスが開始されている「iTunes Match」、iTunes経由でなくとも手持ちの楽曲データをiTunes上の楽曲とマッチさせ同期できる有料サービスは、2012年後半にはサービスインすると米Apple iTunes アジア太平洋地域 & カナダ担当シニア・ディレクターのピーター・ロウ氏が明らかにした。
おもに変更されたのは以下の機能。
■iTunesintheCloud
1つのデバイスでダウンロードした音楽がほかのすべてのデバイスに自動的に現れるのがこの機能だ。例えば自宅のMacで楽曲を購入すれば、持ち歩いているiPhoneにも自動的にダウンロードされる。自動的にダウンロードさせたくはないという場合には、設定をオフにすれば同期されないようになる。その場合、購入履歴から欲しいものだけを選ぶことができる。
■iTunesの3G利用が可能に
今までiTunesでの楽曲購入はWi-Fi利用のみをサポートしていたが、今回のアップデートで3Gネットワークでも楽曲を購入できるようになった。
■着信音の販売開始
iPhoneのiTunesメニューに「着信音/通知音」のコーナーを新たに設置。数十秒に短くトリミングされた楽曲が、ポップ、ロック、クラシックなどのカテゴリーから選ぶことができ、国内アーティストの楽曲も追加されている。料金は150円~250円のものが多く、購入した後は「デフォルトの着信音に設定」ボタンを押すだけですぐに設定できる。
■コンプリート・マイ・アルバム
アルバムの中の一部の楽曲だけを購入した後、アルバム全部が欲しくなった場合、すでに購入した曲の金額がアルバムの価格から差し引かれるようになる。
■MasteredforiTunes
一部のアルバムが、新しくiTunesのためだけにマスタリングされた。卓越したオーディオ品質とダイナミックレンジを持つ、驚くほど豊かなサウンドを体験できる。』
ようやく日本の音楽業界すなわち日本音楽著作権協会(JASRAC)が同意したということなのだろう.iTunesが登場した時から考えていた,自分の持っているCDの曲をいつでも何処でも取り出して聞けるという,考えてみれば当たり前のことがやっと出来るようになったわけだが,違法ダウンロードのために著作権がうるさいこの時代にこの当たり前のことを可能にしてくれたAppleには本当に感謝したい.
他にもiTunes Plusで256kbpsAACでDRMフリーな楽曲が手に入るのも嬉しい話だ.実はEX-AR9とLogitec SqueezeboxでiMac上の楽曲を聴くと128kbpsでは音質に不満を感じる事があるために,結局CDを購入しApple ロスレスでエンコードしていたのだが,256kbpsAACなら不満はないので特に安い輸入版でもなければ今後はiTunes Plusを使う方が何かと便利になるのではないかと期待している.
Mastered for iTunesというのも興味をそそられる.クラッシックコンサートやジャズライブなんかは面白そうだが,まだそれほど数が揃っていないようなので聞きたいのが出て来たらダウンロードしてみたいと思っている.
全体的に今回のアップデートでは利便性が高まるのと高音質化の方向性が出されて来たことでiTunes Storeの魅力は大きく高まったのではないだろうか.こうなるとiTunesとホームシェアリング出来てオーディオシステムにも簡単に接続できる光デジタル出力に対応したスペシャルバージョンのiPodなんかが欲しくなるのは私だけだろうか.
あつものに懲りてなますを吹く
2012年2月22日 社会の問題『雪遊びイベント中止に=「放射性物質心配」の声-青森の630キロ無駄に・沖縄
那覇市と海上自衛隊第5航空群(同市)は21日、23日に予定していた子ども向け雪遊びのイベントを中止すると発表した。雪は同航空群が青森県十和田市から搬送したが、沖縄県に自主避難している父母らから、「放射性物質が含まれているのでは」と懸念する声が相次いだためという。イベントは2004年度から続く恒例行事で、中止は初めてという。
イベント用の雪は約630キロ。八戸航空基地(青森県八戸市)の訓練に参加した隊員らが16日、十和田市内で集めてP3C哨戒機で運んだ。搬送時と到着時の2回、放射線量を計測した結果、過去の平常値と同じ水準だったという。
一方、那覇市には2月中旬ごろから、東日本大震災後に自主避難してきた人たちから、会場となる児童館や市に対し、中止を求める声が10件程度寄せられた。市は20日、児童館で説明会を開催。集まった約20人の父母らに対し、放射線量の測定結果を伝え、危険性はないとして開催への理解を求めた。
しかし、参加者からは「雪に含まれた放射能が溶けて空気中に拡散するのでは」「放射能汚染を避けるため沖縄に避難している。少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」などの声が上がった。』
こういうことを言う人たちはどこにでもいるだろうから無視してもいいような気もするが,こういう人たちに限っていつまでも文句を言い続けるのだろうから雪遊びイベントくらいなら中止するというのも賢明な判断かもしれない.しかし,楽しみにしていた沖縄の人たちにとってはいい迷惑だったことだろう.
搬送時と到着時の2回、放射線量を計測した結果、過去の平常値と同じ水準だったというのだから雪に含まれていたのは天然放射性核種と考えてもいいのだろうが,それまでも気にして「少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」という人が自然放射線のことを知ったらどんな生活をするのか興味深い.
普通に考えれば雪遊びイベントに参加しなければいいだけだと思うのだが,自分たちの勝手な言い分で中止させるとは私にはなんとも理解できない話である.
那覇市と海上自衛隊第5航空群(同市)は21日、23日に予定していた子ども向け雪遊びのイベントを中止すると発表した。雪は同航空群が青森県十和田市から搬送したが、沖縄県に自主避難している父母らから、「放射性物質が含まれているのでは」と懸念する声が相次いだためという。イベントは2004年度から続く恒例行事で、中止は初めてという。
イベント用の雪は約630キロ。八戸航空基地(青森県八戸市)の訓練に参加した隊員らが16日、十和田市内で集めてP3C哨戒機で運んだ。搬送時と到着時の2回、放射線量を計測した結果、過去の平常値と同じ水準だったという。
一方、那覇市には2月中旬ごろから、東日本大震災後に自主避難してきた人たちから、会場となる児童館や市に対し、中止を求める声が10件程度寄せられた。市は20日、児童館で説明会を開催。集まった約20人の父母らに対し、放射線量の測定結果を伝え、危険性はないとして開催への理解を求めた。
しかし、参加者からは「雪に含まれた放射能が溶けて空気中に拡散するのでは」「放射能汚染を避けるため沖縄に避難している。少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」などの声が上がった。』
こういうことを言う人たちはどこにでもいるだろうから無視してもいいような気もするが,こういう人たちに限っていつまでも文句を言い続けるのだろうから雪遊びイベントくらいなら中止するというのも賢明な判断かもしれない.しかし,楽しみにしていた沖縄の人たちにとってはいい迷惑だったことだろう.
搬送時と到着時の2回、放射線量を計測した結果、過去の平常値と同じ水準だったというのだから雪に含まれていたのは天然放射性核種と考えてもいいのだろうが,それまでも気にして「少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」という人が自然放射線のことを知ったらどんな生活をするのか興味深い.
普通に考えれば雪遊びイベントに参加しなければいいだけだと思うのだが,自分たちの勝手な言い分で中止させるとは私にはなんとも理解できない話である.
テーマ別日記「私の写真集」の中の写真を集めたHP『ブログ脳外科医のGallery』を1年ぶりに更新しました.お時間のある方は是非お立ち寄りください.
写真の著作権は放棄しておりませんが,商用以外の利用は自由です。
気に入ったものがありましたらコピーして壁紙などにどうぞ。
http://nougekai.blogdns.net/web/index.html
プロフィールの外部のページのリンクからも行けます.
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Mac OSX Mountain Lion は今夏
2012年2月17日 コンピュータ『Apple、次期OS「Mountain Lion」の開発者プレビューを公開、正式版は今夏
米Appleは現地時間2012年2月16日、次期パソコン向けOS「OS X Mountain Lion」の開発者向けプレビューをリリースした。同社のクラウドサービス「iCloud」の統合強化やミニブログサービス「Twitter」との連携など、「iPadで人気の機能をMacにもたらし、OS Xの革新を加速させる」としている。
Appleの開発者プログラム「Mac Developer Program」の会員は同日よりOS X Mountain Lion開発者向けプレビューにアクセスできる。一般ユーザーに対しては2012年夏の終わり頃にアプリケーション配信サイト「Mac App Store」を通じてアップグレート配信を始める予定。
iCloudは、音楽や写真、アプリケーション、文書などをクラウドコンピューティング環境で保存および管理できる無料サービスで、2011年10月に提供を開始した。iPadをはじめとする同社のモバイル端末や、MacおよびWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、すべての機器でデータを最新の状態に保つことができる。現行OS「OS X 10.7(Lion)」はバージョン10.7.2以降でiCloud対応を追加しており、モバイルOS「iOS 5」ではすでに標準サポートしている。
OS X Mountain LionではiCloudの設定やコンテンツへのアクセスのしやすさを重視した。「Apple ID」に基づいて、連絡先情報、メール、カレンダー、メッセージ機能や、ビデオ通話機能「FaceTime」、紛失したMacの場所を特定する「Find My Mac」を自動的に設定する。
新たなアプリケーション「Messages」は従来のチャットアプリケーション「iChat」に代わるもので、無制限のメッセージ、高品質の写真やビデオをMacやiOS端末との間で送受信できる。引き続き「AIM」「Jabber」「Yahoo! Messenger」「Google Talk」といった他社サービスもサポートする。
Twitterの統合により、ユーザーは一度ログインすれば、「Safari」ブラウザー、書類プレビュー機能「Quick Look」、写真撮影/加工機能「Photo Booth」、PDF文書と画像のビューア「Preview」や、サードパーティ製アプリケーションから直接Twitterに投稿できる。
セキュリティ機能「Gatekeeper」では、Macにダウンロードおよびインストールするアプリケーションを管理する。どのようなソースからのアプリケーションでもインストールを許可する設定や、Mac App Storeのみに限定する設定などが行える。
このほか、メモ機能「Notes」、タスク管理機能「Reminders」、ゲーム対戦機能「Game Center」、さまざまな通知を1カ所で閲覧および管理できる「Notification Center」、リンクや写真、ビデオの共有を簡素化する「Share Sheets」、720p画質のビデオをHDTVに出力する「AirPlay Mirroring」などを導入する。
また、中国ユーザー向けの機能強化として、中国語の入力方式を大幅に向上し、Safariで「Baidu」検索エンジンを選択できるようにした。中国のミニブログサービスや動画共有サービス、インスタントメッセージングサービス、メールサービスなどもサポートする。』
iCloudもMessagesもTwitterとの統合もすでにiOS5で使っているものだから,私にはMac OSがiOSの機能を取り込んだと言うよりも,iOSがMac OSを取り込んだような感じがする.
毎日のWEBページやYouTubeの閲覧も,メールやメッセージのやり取りもほとんどがiPhone4やiPad2になってしまい,Macに向かうのは病院の自分の机の前に座っている時だけなので,今やMac OSXでなければならない作業はビデオや写真のデータを加工したりバックアップをとることだけになりつつある.
iCloudは確かにまだまだ使いにくいところが多いので改良して欲しいところがあるが,その他の機能はMacで使うことはあまり多くないような気もするから,マイナーアップデートで対応してくれても良かったような気がするが,「 Mountain Lion」なんて名前をつけたのはWindows 8を意識してのものなのだろう.
「Snow Leopard」から「Lion」になって使えなくなってしまったアプリの代わりを見つけてiMacにインストールしたり,データの加工に「Snow Leopard」のPower Mac G5との分担作業を強いられたりするのにやっと慣れて来たところなので,「 Mountain Lion」が出てもしばらく様子をみたいと思っているくらいだ.
それよりも今気になるのは,iPad 3が出たら何が出来るようになるかということだ.ハードの仕様は大体わかったが,iOS5やXCODE4.2が変わるのか変わらないのか,Mac Bookはまだ必要なのか,といった辺りがどうなるかが一番知りたいところである.
米Appleは現地時間2012年2月16日、次期パソコン向けOS「OS X Mountain Lion」の開発者向けプレビューをリリースした。同社のクラウドサービス「iCloud」の統合強化やミニブログサービス「Twitter」との連携など、「iPadで人気の機能をMacにもたらし、OS Xの革新を加速させる」としている。
Appleの開発者プログラム「Mac Developer Program」の会員は同日よりOS X Mountain Lion開発者向けプレビューにアクセスできる。一般ユーザーに対しては2012年夏の終わり頃にアプリケーション配信サイト「Mac App Store」を通じてアップグレート配信を始める予定。
iCloudは、音楽や写真、アプリケーション、文書などをクラウドコンピューティング環境で保存および管理できる無料サービスで、2011年10月に提供を開始した。iPadをはじめとする同社のモバイル端末や、MacおよびWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、すべての機器でデータを最新の状態に保つことができる。現行OS「OS X 10.7(Lion)」はバージョン10.7.2以降でiCloud対応を追加しており、モバイルOS「iOS 5」ではすでに標準サポートしている。
OS X Mountain LionではiCloudの設定やコンテンツへのアクセスのしやすさを重視した。「Apple ID」に基づいて、連絡先情報、メール、カレンダー、メッセージ機能や、ビデオ通話機能「FaceTime」、紛失したMacの場所を特定する「Find My Mac」を自動的に設定する。
新たなアプリケーション「Messages」は従来のチャットアプリケーション「iChat」に代わるもので、無制限のメッセージ、高品質の写真やビデオをMacやiOS端末との間で送受信できる。引き続き「AIM」「Jabber」「Yahoo! Messenger」「Google Talk」といった他社サービスもサポートする。
Twitterの統合により、ユーザーは一度ログインすれば、「Safari」ブラウザー、書類プレビュー機能「Quick Look」、写真撮影/加工機能「Photo Booth」、PDF文書と画像のビューア「Preview」や、サードパーティ製アプリケーションから直接Twitterに投稿できる。
セキュリティ機能「Gatekeeper」では、Macにダウンロードおよびインストールするアプリケーションを管理する。どのようなソースからのアプリケーションでもインストールを許可する設定や、Mac App Storeのみに限定する設定などが行える。
このほか、メモ機能「Notes」、タスク管理機能「Reminders」、ゲーム対戦機能「Game Center」、さまざまな通知を1カ所で閲覧および管理できる「Notification Center」、リンクや写真、ビデオの共有を簡素化する「Share Sheets」、720p画質のビデオをHDTVに出力する「AirPlay Mirroring」などを導入する。
また、中国ユーザー向けの機能強化として、中国語の入力方式を大幅に向上し、Safariで「Baidu」検索エンジンを選択できるようにした。中国のミニブログサービスや動画共有サービス、インスタントメッセージングサービス、メールサービスなどもサポートする。』
iCloudもMessagesもTwitterとの統合もすでにiOS5で使っているものだから,私にはMac OSがiOSの機能を取り込んだと言うよりも,iOSがMac OSを取り込んだような感じがする.
毎日のWEBページやYouTubeの閲覧も,メールやメッセージのやり取りもほとんどがiPhone4やiPad2になってしまい,Macに向かうのは病院の自分の机の前に座っている時だけなので,今やMac OSXでなければならない作業はビデオや写真のデータを加工したりバックアップをとることだけになりつつある.
iCloudは確かにまだまだ使いにくいところが多いので改良して欲しいところがあるが,その他の機能はMacで使うことはあまり多くないような気もするから,マイナーアップデートで対応してくれても良かったような気がするが,「 Mountain Lion」なんて名前をつけたのはWindows 8を意識してのものなのだろう.
「Snow Leopard」から「Lion」になって使えなくなってしまったアプリの代わりを見つけてiMacにインストールしたり,データの加工に「Snow Leopard」のPower Mac G5との分担作業を強いられたりするのにやっと慣れて来たところなので,「 Mountain Lion」が出てもしばらく様子をみたいと思っているくらいだ.
それよりも今気になるのは,iPad 3が出たら何が出来るようになるかということだ.ハードの仕様は大体わかったが,iOS5やXCODE4.2が変わるのか変わらないのか,Mac Bookはまだ必要なのか,といった辺りがどうなるかが一番知りたいところである.
『2トップ、福島事故で謝罪「言い訳に時間をかけた」「私は文系で…」
国会が設置した東京電力福島第1原発事故調査委員会(委員長・黒川清元日本学術会議会長)の第4回委員会が15日、国会・衆院別館で開かれ、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が、原子力の安全規制当局として事故を防げなかったことについて陳謝した。
班目氏は津波や全電源喪失に備える原発の安全指針について「瑕疵(かし)があったと認めざるを得ない。おわびしたい」と謝罪。指針が改善されなかった背景について「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」と言及し、「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」と述べた。
寺坂氏は平成16年の美浜原発配管破断事故などを挙げ、「(保安院は)安全規制を進めようとしていたが、個別の問題の改善や安全確保に相当な時間や人員をとられた」と釈明した。
官邸への助言など、事故当時のそれぞれの行動について、班目氏は「1週間以上寝ていないのでほとんど記憶がない。私がいた場所は固定電話が2回線で携帯も通じず、できる助言は限りがあった」と説明。寺坂氏は「私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた」と述べた。
また、放射性物質の拡散予測システム(SPEEDI)を避難に活用しなかったと政府事故調などで指摘されていることについて、班目氏は「SPEEDIがあればうまく避難できたというのは全くの誤解だ」と反論。寺坂氏は「避難方向など何らかの形で有用な情報になったのではないかという思いはある」と述べ、異なる認識を示した。
黒川委員長は委員会後の会見で「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」と批判した。』
あれからもう1年近く経っているから遅すぎる気もしないではないが,国民の安全を守る立場にいるはずだった人たちからやっとまともな話を聞けたような気がする.
「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」
「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」
「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」
SPEEDIががあればうまく避難できたかどうかは確かにわからないが,国民に知らせるより先に米側に知らせていたというのでは誰のための安全確保なのかわからないと言われても仕方がないだろう.
事を荒立てる事が嫌いで,事なかれ主義になり厳しい話はしたくないという考え方になるのはわかるが,その結果として危機感がなくなり危機管理能力が失われた状態というのは怖いから目をつぶるというのと同じで,それでは危険を回避できないのが当たり前である.少なくともそんな考え方の人間はトップには向いていないし,理系とか文系の問題でもないだろう.
その点で,今の政府も何を考えているのか理解できない.国が今にも破綻しそうだといいながら,マニフェストは反古にして政治改革は旧政権と同程度かそれ以下,それで財源確保が増税だけというのでは国民は到底納得できないだろう.上手い事を言って国民を騙して当選したら言う事を変えるような政治家はきっと良心の呵責なんてものは感じないのだろう.
国会が設置した東京電力福島第1原発事故調査委員会(委員長・黒川清元日本学術会議会長)の第4回委員会が15日、国会・衆院別館で開かれ、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が、原子力の安全規制当局として事故を防げなかったことについて陳謝した。
班目氏は津波や全電源喪失に備える原発の安全指針について「瑕疵(かし)があったと認めざるを得ない。おわびしたい」と謝罪。指針が改善されなかった背景について「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」と言及し、「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」と述べた。
寺坂氏は平成16年の美浜原発配管破断事故などを挙げ、「(保安院は)安全規制を進めようとしていたが、個別の問題の改善や安全確保に相当な時間や人員をとられた」と釈明した。
官邸への助言など、事故当時のそれぞれの行動について、班目氏は「1週間以上寝ていないのでほとんど記憶がない。私がいた場所は固定電話が2回線で携帯も通じず、できる助言は限りがあった」と説明。寺坂氏は「私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた」と述べた。
また、放射性物質の拡散予測システム(SPEEDI)を避難に活用しなかったと政府事故調などで指摘されていることについて、班目氏は「SPEEDIがあればうまく避難できたというのは全くの誤解だ」と反論。寺坂氏は「避難方向など何らかの形で有用な情報になったのではないかという思いはある」と述べ、異なる認識を示した。
黒川委員長は委員会後の会見で「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」と批判した。』
あれからもう1年近く経っているから遅すぎる気もしないではないが,国民の安全を守る立場にいるはずだった人たちからやっとまともな話を聞けたような気がする.
「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」
「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」
「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」
SPEEDIががあればうまく避難できたかどうかは確かにわからないが,国民に知らせるより先に米側に知らせていたというのでは誰のための安全確保なのかわからないと言われても仕方がないだろう.
事を荒立てる事が嫌いで,事なかれ主義になり厳しい話はしたくないという考え方になるのはわかるが,その結果として危機感がなくなり危機管理能力が失われた状態というのは怖いから目をつぶるというのと同じで,それでは危険を回避できないのが当たり前である.少なくともそんな考え方の人間はトップには向いていないし,理系とか文系の問題でもないだろう.
その点で,今の政府も何を考えているのか理解できない.国が今にも破綻しそうだといいながら,マニフェストは反古にして政治改革は旧政権と同程度かそれ以下,それで財源確保が増税だけというのでは国民は到底納得できないだろう.上手い事を言って国民を騙して当選したら言う事を変えるような政治家はきっと良心の呵責なんてものは感じないのだろう.
iTune Connectに問題があるようで,私のApp.「脳梗塞の話」がMac OSX上のiTunes Storeの中のApp Storeでは『全ての健康&フィットネスiPhone App』のリリース日順の分類の中に見ることが出来るのだが,iOS5上つまりiPhoneやiPad2のApp Storeではリリース日順での分類の中には出てこないことがわかった.
iTune Connectのよくある質問には,App Storeに出るのは24時間くらいかかることもあるらしいので待っていたが,駄目なのでメールを送ったところ昨日電話がかかってきた.例によって流暢な日本語の国際電話で今回は女性だった.
今日また電話がかかってきてiTune Connectのほうで調査して結果がわかり次第連絡をくれるそうだが,ほとんどのiPhoneユーザーはiPhoneのApp Storeで新作アプリを見ているだろうから,キーワードで検索しないと見つけることが出来ない私のアプリは無かったことになっているようなものだ.
これは明らかに不利な状態なのだが,アップルはどういう対応をしてくれるのだろうか.もっともWEBにはキーワードで私のブログの更新をTwitterに流してくれているところもありこのブログを検索してくれた人もいたようだから,ここ以外でもアプリが出た事を知ってくれた人が少しはいたのだろう.
次のアプリも作っているが,どうもiTune Connectは特にアプリの登録のときに不可解な動作をすることがあり不安定なようなので,アップルには二度とこんなことがないようにiTune Connectを改善してもらいたいものだ.
アプリ「脳梗塞の話」へのリンクです.
http://itunes.apple.com/jp/app/geng-saino-hua/id500032108?mt=8&ls=1
ついでに「HDSR for iPhone」へのリンクです.
http://itunes.apple.com/jp/app/hdsrip/id479480932?mt=8&ls=1
追記)リンクを貼りました.iOS5ではApp Storeが起動します.Mac OSXではiTunesが起動してからApp Storeが立ち上がります.
iTune Connectのよくある質問には,App Storeに出るのは24時間くらいかかることもあるらしいので待っていたが,駄目なのでメールを送ったところ昨日電話がかかってきた.例によって流暢な日本語の国際電話で今回は女性だった.
今日また電話がかかってきてiTune Connectのほうで調査して結果がわかり次第連絡をくれるそうだが,ほとんどのiPhoneユーザーはiPhoneのApp Storeで新作アプリを見ているだろうから,キーワードで検索しないと見つけることが出来ない私のアプリは無かったことになっているようなものだ.
これは明らかに不利な状態なのだが,アップルはどういう対応をしてくれるのだろうか.もっともWEBにはキーワードで私のブログの更新をTwitterに流してくれているところもありこのブログを検索してくれた人もいたようだから,ここ以外でもアプリが出た事を知ってくれた人が少しはいたのだろう.
次のアプリも作っているが,どうもiTune Connectは特にアプリの登録のときに不可解な動作をすることがあり不安定なようなので,アップルには二度とこんなことがないようにiTune Connectを改善してもらいたいものだ.
アプリ「脳梗塞の話」へのリンクです.
http://itunes.apple.com/jp/app/geng-saino-hua/id500032108?mt=8&ls=1
ついでに「HDSR for iPhone」へのリンクです.
http://itunes.apple.com/jp/app/hdsrip/id479480932?mt=8&ls=1
追記)リンクを貼りました.iOS5ではApp Storeが起動します.Mac OSXではiTunesが起動してからApp Storeが立ち上がります.
『公務員人件費2割削減は困難の認識…岡田副総理
岡田副総理は10日の記者会見で、民主党が2009年の衆院選政権公約(マニフェスト)に明記した2013年度までの国家公務員総人件費2割削減について、達成は難しいとの認識を示した。
岡田氏は「2割と書いたが、これを数で出そうとすると解雇しないといけない。今の公務員制度のもとでは出来ない」と述べた。
民主党の小沢一郎元代表が消費税率引き上げ関連法案に反対する姿勢を示していることについては、「政党人として党できちんと決めたことには従っていただけると思っている」とけん制した。』
普通に考えれば企業の業績が悪化して人件費を削らなければならなくなったら、給料を下げるか希望退職を募って辞めてもらうしかないだろう.今の日本はまさにそういう状態なのにこの人はいったい何を言っているのだろうかと思う.
そもそもマニフェストに明記しておきながら出来ないなんて、国民に対する背進行為だろう.その上、この不景気に消費税増税なんてありえないし、消費税増税で低所得者救済のために見かけだけお金をばら撒くなんてまともな政治じゃないだろう.
さらにこんな話もあるそうだ.
『野田政権 電波オークション潰し2兆円獲得するチャンス逃す
国民の知らないところで、公共財産である電波を山分けする壮大な「談合」が進められている。
1月27日、電波を所管する総務省3 件は、携帯電話会社1社に割り当てる周波数900Mヘルツ帯の認可申請を締め切った。応募したのは、ソフトバンク、イー・アクセス、NTTドコモ、KDDIの4社。早ければ今月中にも審査は終了し、電波の割り当てを受ける新事業者が公表される見通しだ。
昨年11月、行政刷新会議は提言型政策仕分けで、「900Mヘルツ帯からオークション制度を導入すべき」「オークション収入は一般財源とすべき」と提言した。
これまで日本では、電波を割り当てる事業者を総務省3 件が独断で選定し、その事業者から得る電波利用料を特定財源として自らの自由にしてきた。しかも利用料は諸外国に比べればタダ同然の安さで、役人にも事業者にもオイシイ仕組みだった。一方、電波オークションは、最も高い金額を提示した事業者に電波を割り当てる制度で、売却益を一般財源とすることから新たな税外収入になる。公正な競争原理の促進と国庫収入の増大をもたらす制度として、すでにOECD加盟国の大半が導入している(※)。
今回新たに割り当てられる900Mヘルツ帯は、3.9世代と呼ばれる携帯電話通信に用いられるもので、今年度中にも割り当て予定の700Mヘルツ帯と合わせ、「プラチナバンド」と呼ばれる貴重な帯域だ。だからこそ、行政刷新会議はオークションの導入を求めた。
ところが総務省3 件は、「透明性を図りつつ、割当事業者を決定」(1月19日総務省発表)と宣言し、提言を無視して、従来どおりに事業者を恣意的に選ぶことを決めた。電波オークションはあっさりと潰されたのだ。
行政刷新会議で民間仕分け人を務めた鬼木甫・大阪大学名誉教授(経済学)は、こう憤る。
「電波の市場価格を諸外国のデータを基に試算すると、新たに割り当てられる900Mヘルツ帯だけで4000億~5000億円の価値がある。700Mヘルツ帯も合わせると、両帯域で2兆円を超す価値を持っています。今後入札が予定される帯域にはそこまでの価値がない。今回オークションが実施されなければ、電波オークションを行なう意味そのものを失いかねない」
野田内閣は、オークションを実施していれば2兆円もの収入が見込めた千載一遇のチャンスを、あっさりと手放したことになる。
※米英など多くのOECD諸国では、事業者が電波オークションによって帯域の使用権利を落札した上で、別途、電波利用料を毎年支払う。一方、日本では帯域を使用する権利に対して支払う対価はなく、毎年の電波利用料だけ支払えばよい仕組みになっている。』
ちなみにこの件にはさらに裏があるらしい.
『オークションの見送りは、国庫収入2兆円を失っただけではない。その見返りに、巨額のカネが総務省の天下り法人に転がり込む手筈になっているのだ。
行政刷新会議に民間仕分け人として参加し、電波オークショシ導入を提唱した山田撃・東洋大学教授が告発する。
「帯域を立ち退く側に、タクシーなどの業務用無線を運営する『財団法人 移動無線センター』という事業者があります。彼ら既存事業者の移行費用は、新しい事業者の携帯電話会社が払うことになっている。さらに引っ越し先の新しい帯域も移動無線センターにはタダで用意されるのです」
山田教授は、新しい周波数の経済価値を700億円(オークションをした場合の最低落札額)、移行に際しての設備投資額を802億円(総務省電波部が公表する移行費用の算定根拠より)と推計する。つまり移動無線センターは、総務省の「オークション潰し」によって、合計1502億円のコストを払わずに済むということだ。
「移動無線センターは、1500億円の〝隠れ補助金〟を受け取り、そのまま事業を継競できる厚待遇を保証された。なぜ総務省がそこまでするかといえば、ここが天下り先だからです」(山田教授)
同法人は、理事長が元総務省技術総括審議官。専務理事が旧郵政省の元関東郵政監察局総務監察官、常務理事が元総務省九州総合通信局長と、常勤理事6人のうち3人が総務省OBという典型的な天下り法人だ。
総務省は、たかが審議官クラスの役人3人の老後のために、国民資産2兆円を犠牲にした。
本誌の取材に対し、移動無線センターと総務省はともに移転費用が免除される点などは認めたものの、「隠れ補助金との認識はない」(移動無線センター)「移行を迅速にするための措置」(総務省電波政策課)と強弁した。』
つまり,官僚の言いなりになって本来は国民の利益となる電波利権を天下り法人のために手放したということなのだろう.
こんなことまでしておきながら消費税増税なんて国民を馬鹿にするのもいいところだ.「今の公務員制度のもとでは出来ない」なんて馬鹿ななことを言ってないで,さっさと法改正でもなんでもして財源を作り出すべきだろう.
もうひとつ言わせてもらうと地上波デジタルの帯域は21Mbpsもあるそうだから,今や国民のお荷物となったNHKのチャンネルを1チャンネル売り払えば,さらに数兆円は簡単に獲得できるだろう.このほうがよほどNHKは国民のためになるのではないだろうか.
岡田副総理は10日の記者会見で、民主党が2009年の衆院選政権公約(マニフェスト)に明記した2013年度までの国家公務員総人件費2割削減について、達成は難しいとの認識を示した。
岡田氏は「2割と書いたが、これを数で出そうとすると解雇しないといけない。今の公務員制度のもとでは出来ない」と述べた。
民主党の小沢一郎元代表が消費税率引き上げ関連法案に反対する姿勢を示していることについては、「政党人として党できちんと決めたことには従っていただけると思っている」とけん制した。』
普通に考えれば企業の業績が悪化して人件費を削らなければならなくなったら、給料を下げるか希望退職を募って辞めてもらうしかないだろう.今の日本はまさにそういう状態なのにこの人はいったい何を言っているのだろうかと思う.
そもそもマニフェストに明記しておきながら出来ないなんて、国民に対する背進行為だろう.その上、この不景気に消費税増税なんてありえないし、消費税増税で低所得者救済のために見かけだけお金をばら撒くなんてまともな政治じゃないだろう.
さらにこんな話もあるそうだ.
『野田政権 電波オークション潰し2兆円獲得するチャンス逃す
国民の知らないところで、公共財産である電波を山分けする壮大な「談合」が進められている。
1月27日、電波を所管する総務省3 件は、携帯電話会社1社に割り当てる周波数900Mヘルツ帯の認可申請を締め切った。応募したのは、ソフトバンク、イー・アクセス、NTTドコモ、KDDIの4社。早ければ今月中にも審査は終了し、電波の割り当てを受ける新事業者が公表される見通しだ。
昨年11月、行政刷新会議は提言型政策仕分けで、「900Mヘルツ帯からオークション制度を導入すべき」「オークション収入は一般財源とすべき」と提言した。
これまで日本では、電波を割り当てる事業者を総務省3 件が独断で選定し、その事業者から得る電波利用料を特定財源として自らの自由にしてきた。しかも利用料は諸外国に比べればタダ同然の安さで、役人にも事業者にもオイシイ仕組みだった。一方、電波オークションは、最も高い金額を提示した事業者に電波を割り当てる制度で、売却益を一般財源とすることから新たな税外収入になる。公正な競争原理の促進と国庫収入の増大をもたらす制度として、すでにOECD加盟国の大半が導入している(※)。
今回新たに割り当てられる900Mヘルツ帯は、3.9世代と呼ばれる携帯電話通信に用いられるもので、今年度中にも割り当て予定の700Mヘルツ帯と合わせ、「プラチナバンド」と呼ばれる貴重な帯域だ。だからこそ、行政刷新会議はオークションの導入を求めた。
ところが総務省3 件は、「透明性を図りつつ、割当事業者を決定」(1月19日総務省発表)と宣言し、提言を無視して、従来どおりに事業者を恣意的に選ぶことを決めた。電波オークションはあっさりと潰されたのだ。
行政刷新会議で民間仕分け人を務めた鬼木甫・大阪大学名誉教授(経済学)は、こう憤る。
「電波の市場価格を諸外国のデータを基に試算すると、新たに割り当てられる900Mヘルツ帯だけで4000億~5000億円の価値がある。700Mヘルツ帯も合わせると、両帯域で2兆円を超す価値を持っています。今後入札が予定される帯域にはそこまでの価値がない。今回オークションが実施されなければ、電波オークションを行なう意味そのものを失いかねない」
野田内閣は、オークションを実施していれば2兆円もの収入が見込めた千載一遇のチャンスを、あっさりと手放したことになる。
※米英など多くのOECD諸国では、事業者が電波オークションによって帯域の使用権利を落札した上で、別途、電波利用料を毎年支払う。一方、日本では帯域を使用する権利に対して支払う対価はなく、毎年の電波利用料だけ支払えばよい仕組みになっている。』
ちなみにこの件にはさらに裏があるらしい.
『オークションの見送りは、国庫収入2兆円を失っただけではない。その見返りに、巨額のカネが総務省の天下り法人に転がり込む手筈になっているのだ。
行政刷新会議に民間仕分け人として参加し、電波オークショシ導入を提唱した山田撃・東洋大学教授が告発する。
「帯域を立ち退く側に、タクシーなどの業務用無線を運営する『財団法人 移動無線センター』という事業者があります。彼ら既存事業者の移行費用は、新しい事業者の携帯電話会社が払うことになっている。さらに引っ越し先の新しい帯域も移動無線センターにはタダで用意されるのです」
山田教授は、新しい周波数の経済価値を700億円(オークションをした場合の最低落札額)、移行に際しての設備投資額を802億円(総務省電波部が公表する移行費用の算定根拠より)と推計する。つまり移動無線センターは、総務省の「オークション潰し」によって、合計1502億円のコストを払わずに済むということだ。
「移動無線センターは、1500億円の〝隠れ補助金〟を受け取り、そのまま事業を継競できる厚待遇を保証された。なぜ総務省がそこまでするかといえば、ここが天下り先だからです」(山田教授)
同法人は、理事長が元総務省技術総括審議官。専務理事が旧郵政省の元関東郵政監察局総務監察官、常務理事が元総務省九州総合通信局長と、常勤理事6人のうち3人が総務省OBという典型的な天下り法人だ。
総務省は、たかが審議官クラスの役人3人の老後のために、国民資産2兆円を犠牲にした。
本誌の取材に対し、移動無線センターと総務省はともに移転費用が免除される点などは認めたものの、「隠れ補助金との認識はない」(移動無線センター)「移行を迅速にするための措置」(総務省電波政策課)と強弁した。』
つまり,官僚の言いなりになって本来は国民の利益となる電波利権を天下り法人のために手放したということなのだろう.
こんなことまでしておきながら消費税増税なんて国民を馬鹿にするのもいいところだ.「今の公務員制度のもとでは出来ない」なんて馬鹿ななことを言ってないで,さっさと法改正でもなんでもして財源を作り出すべきだろう.
もうひとつ言わせてもらうと地上波デジタルの帯域は21Mbpsもあるそうだから,今や国民のお荷物となったNHKのチャンネルを1チャンネル売り払えば,さらに数兆円は簡単に獲得できるだろう.このほうがよほどNHKは国民のためになるのではないだろうか.
「脳梗塞の話」本日リリース
2012年2月10日 iOS App. コメント (8)
医療行為を行う時に,その患者さんの病状を説明し,治療を行って行く上でのリスクやベネフィットを説明して同意を得る事をインフォームド・コンセントと言います.
脳梗塞で入院した患者さんや家族にインフォームド・コンセントを行う時に話すことは患者さんの病状や家族の理解度に合わせてその都度変わるものではありますが,大抵の場合は病態に応じて説明の中心になるような部分というものもあります.
脳梗塞には大きくわけてラクナ梗塞,アテローム血栓症,心原性塞栓症という3つの病態がありますが,日常診療においてよくみられるこれら3つの病態について原因,診断,治療,予後といった点から各病態の特徴について簡潔にわかりやすくそのイメージがつかめるようにようにと作ってみたのが,今回 iTune Storeにアップしたこのアプリ「脳梗塞の話」です.
よく患者さんの家族から質問されるような入院期間やリハビリテーションを含めた予後についても可能な範囲で書いてみました.脳神経外科医の話は難しくてわかりにくいのに説明の時間が少ないと思っても,忙しそうなのでつい質問できなかったというような家族の方がこのアプリで脳梗塞への理解を深めて,担当の脳神経外科医と良好なコミュニケーションを確立する事が出来ることを期待しています.
脳梗塞の患者さんと接する看護師や介護士の方,あるいはリハビリテーションのスタッフの方も患者さんの病状を理解する上でのお役に立てれば幸いです.救命救急士の方には搬送先の医師への情報提供の際に役立つと思います.
検索キーワードは脳梗塞,脳卒中,脳神経外科です.アプリへのコメントや質問があればこのページにコメントとしていただければ幸いです.
脳梗塞で入院した患者さんや家族にインフォームド・コンセントを行う時に話すことは患者さんの病状や家族の理解度に合わせてその都度変わるものではありますが,大抵の場合は病態に応じて説明の中心になるような部分というものもあります.
脳梗塞には大きくわけてラクナ梗塞,アテローム血栓症,心原性塞栓症という3つの病態がありますが,日常診療においてよくみられるこれら3つの病態について原因,診断,治療,予後といった点から各病態の特徴について簡潔にわかりやすくそのイメージがつかめるようにようにと作ってみたのが,今回 iTune Storeにアップしたこのアプリ「脳梗塞の話」です.
よく患者さんの家族から質問されるような入院期間やリハビリテーションを含めた予後についても可能な範囲で書いてみました.脳神経外科医の話は難しくてわかりにくいのに説明の時間が少ないと思っても,忙しそうなのでつい質問できなかったというような家族の方がこのアプリで脳梗塞への理解を深めて,担当の脳神経外科医と良好なコミュニケーションを確立する事が出来ることを期待しています.
脳梗塞の患者さんと接する看護師や介護士の方,あるいはリハビリテーションのスタッフの方も患者さんの病状を理解する上でのお役に立てれば幸いです.救命救急士の方には搬送先の医師への情報提供の際に役立つと思います.
検索キーワードは脳梗塞,脳卒中,脳神経外科です.アプリへのコメントや質問があればこのページにコメントとしていただければ幸いです.
『ニコン、デジタル一眼レフカメラ「D800」シリーズ--世界最高の36.3メガピクセル
ニコンとニコンイメージングジャパンは2月7日、有効画素数36.3メガピクセルのデジタル一眼レフカメラ「D800」シリーズを3月22日より発売すると発表した。
D800シリーズは、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサと、デジタル一眼レフカメラに最適化した新画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載。さらに91Kピクセル(約9万1000ピクセル)RGBセンサの採用によって撮影シーンの認識性能を向上させた「アドバンストシーン認識システム」や、「FXベースの動画フォーマット」と「DXベースの動画フォーマット」の使い分けができる「マルチエリアモードフルHD Dムービー」などの機能も搭載している。Dムービーは、APS-Cサイズ相当(DXベース)とフルサイズ(FXベース)相当の動画をD800 1台で撮影できる。FXベースでは被写界深度の浅いボケ味重視の動画撮影に有効で、DXベースは映画用の35mmフィルムに近い画角で撮影できる。
D800シリーズはD800(市場想定価格:30万円前後)と光学ローパスフィルタを無効化した「D800E」(同:35万円前後)の2モデルがラインアップする。光学ローパスフィルタは偽色やモアレを抑制する役割を担う代わりに、解像感を若干低下させるという特性も持っている。D800Eでは、光学ローパスフィルタの無効化により立体的で空気感や臨場感のある画像を表現でき、鮮鋭感を求められる風景や美術品などの撮影に有効としている。
発売日はD800が3月22日、D800Eが4月12日。サイズは約高さ123mm×幅146mm×奥行き81.5mmで、重さは約1000g(バッテリおよびSDカードを含む、ボディーキャップを除く)。液晶モニタは3.2型TFTで約92万ドットだ。
なお、D800とレンズ「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」を組み合わせた「D800 28-300 VRレンズキット」(同40万円前後)もラインアップする。発売は3月22日。』
1年前から噂のあったNikonのフルサイズデジタル一眼レフ「D800」がやっと発売になるようだ.価格的にも今までのD三桁シリーズと同様にハイアマチュア用ということでいいのだろうが,最近はプロもコスト的な制約が高いのか,仕事にこの価格帯のものを使う人も多いようだ.
D800の最大の特徴はやはり3600万画素もあるCMOSセンサーだろう.今でこそ35mmフルサイズデジタルカメラで2000万画素以上は珍しくないが,一昔前はそれはプロ用のデジタルバックという特殊な中判カメラ用の機材であった.
現在の中判デジタルカメラは3000〜6000万画素になっているが,例えばハッセルHシステムなどは3100万画素で200万円,4000万画素で300万円だからとてもアマチュアが使えるようなものではないのだ.最も安いペンタックス645Dでも80万円である.
価格もさることながら,35mmと中判ではカメラやレンズの大きさや重さなど取り回しの面でも大きな違いがあり,当然小型な35mmのほうが扱いやすく撮影対象が広いということもアマチュアには重要なことである.
それでも,3600万画素と引き換えに連射速度とか高感度撮影でD4には及ばないのだろうが,そういうものを多用しないのであればより軽くて持ち歩きやすいD800は十分以上に魅力的なデジタル一眼レフだろう.
娘の成長記録もあまり撮影の機会がなくなってきたので,私も自分の好きな風景写真を撮る事が多くなるだろうから手軽に高解像度な写真の撮れる「D800」はまさに待ち望んでいたカメラだったが,正直言って本当に3600万画素が30万円になるとは思っていなかったので驚いた.
カタログをみると最近発売されたD4に準じた露出やAF関係の改良がされているようだ.私が良いと思ったのはビデオ関係の改良でライブビューが写真用と2種類に分かれたことやビデオ撮影ボタンが写真撮影ボタンの近くになったことなど操作性の面での改良や絞りの制御や撮影時間の延長などだ.
デジタル一眼レフにビデオ機能は必要ないという意見もあるが,レンズ性能が高くセンサーサイズもはるかに大きいので画質的には安いビデオよりよほど良いと思うし,実際に使うことも多い.写真撮影機能ではホワイトバランスの光源認識と新しい91000ピクセルセンサーでのAF機能に期待している.
残る問題は購入資金だが,「D800」にはローパスフィルターの機能を抑制した「D800E」というモデルがあるのでどちらにするか悩むところだ.作例をみると風景写真でA1〜A2サイズに大きなサイズで印刷するなら「D800E」がいいようだが,モアレ除去機能のついた新しいCapture NX2があれば使いこなせるものなのかどうかがまだわからないので,当分は情報と資金を集めながら考えるしかないだろう.
ニコンとニコンイメージングジャパンは2月7日、有効画素数36.3メガピクセルのデジタル一眼レフカメラ「D800」シリーズを3月22日より発売すると発表した。
D800シリーズは、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサと、デジタル一眼レフカメラに最適化した新画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載。さらに91Kピクセル(約9万1000ピクセル)RGBセンサの採用によって撮影シーンの認識性能を向上させた「アドバンストシーン認識システム」や、「FXベースの動画フォーマット」と「DXベースの動画フォーマット」の使い分けができる「マルチエリアモードフルHD Dムービー」などの機能も搭載している。Dムービーは、APS-Cサイズ相当(DXベース)とフルサイズ(FXベース)相当の動画をD800 1台で撮影できる。FXベースでは被写界深度の浅いボケ味重視の動画撮影に有効で、DXベースは映画用の35mmフィルムに近い画角で撮影できる。
D800シリーズはD800(市場想定価格:30万円前後)と光学ローパスフィルタを無効化した「D800E」(同:35万円前後)の2モデルがラインアップする。光学ローパスフィルタは偽色やモアレを抑制する役割を担う代わりに、解像感を若干低下させるという特性も持っている。D800Eでは、光学ローパスフィルタの無効化により立体的で空気感や臨場感のある画像を表現でき、鮮鋭感を求められる風景や美術品などの撮影に有効としている。
発売日はD800が3月22日、D800Eが4月12日。サイズは約高さ123mm×幅146mm×奥行き81.5mmで、重さは約1000g(バッテリおよびSDカードを含む、ボディーキャップを除く)。液晶モニタは3.2型TFTで約92万ドットだ。
なお、D800とレンズ「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」を組み合わせた「D800 28-300 VRレンズキット」(同40万円前後)もラインアップする。発売は3月22日。』
1年前から噂のあったNikonのフルサイズデジタル一眼レフ「D800」がやっと発売になるようだ.価格的にも今までのD三桁シリーズと同様にハイアマチュア用ということでいいのだろうが,最近はプロもコスト的な制約が高いのか,仕事にこの価格帯のものを使う人も多いようだ.
D800の最大の特徴はやはり3600万画素もあるCMOSセンサーだろう.今でこそ35mmフルサイズデジタルカメラで2000万画素以上は珍しくないが,一昔前はそれはプロ用のデジタルバックという特殊な中判カメラ用の機材であった.
現在の中判デジタルカメラは3000〜6000万画素になっているが,例えばハッセルHシステムなどは3100万画素で200万円,4000万画素で300万円だからとてもアマチュアが使えるようなものではないのだ.最も安いペンタックス645Dでも80万円である.
価格もさることながら,35mmと中判ではカメラやレンズの大きさや重さなど取り回しの面でも大きな違いがあり,当然小型な35mmのほうが扱いやすく撮影対象が広いということもアマチュアには重要なことである.
それでも,3600万画素と引き換えに連射速度とか高感度撮影でD4には及ばないのだろうが,そういうものを多用しないのであればより軽くて持ち歩きやすいD800は十分以上に魅力的なデジタル一眼レフだろう.
娘の成長記録もあまり撮影の機会がなくなってきたので,私も自分の好きな風景写真を撮る事が多くなるだろうから手軽に高解像度な写真の撮れる「D800」はまさに待ち望んでいたカメラだったが,正直言って本当に3600万画素が30万円になるとは思っていなかったので驚いた.
カタログをみると最近発売されたD4に準じた露出やAF関係の改良がされているようだ.私が良いと思ったのはビデオ関係の改良でライブビューが写真用と2種類に分かれたことやビデオ撮影ボタンが写真撮影ボタンの近くになったことなど操作性の面での改良や絞りの制御や撮影時間の延長などだ.
デジタル一眼レフにビデオ機能は必要ないという意見もあるが,レンズ性能が高くセンサーサイズもはるかに大きいので画質的には安いビデオよりよほど良いと思うし,実際に使うことも多い.写真撮影機能ではホワイトバランスの光源認識と新しい91000ピクセルセンサーでのAF機能に期待している.
残る問題は購入資金だが,「D800」にはローパスフィルターの機能を抑制した「D800E」というモデルがあるのでどちらにするか悩むところだ.作例をみると風景写真でA1〜A2サイズに大きなサイズで印刷するなら「D800E」がいいようだが,モアレ除去機能のついた新しいCapture NX2があれば使いこなせるものなのかどうかがまだわからないので,当分は情報と資金を集めながら考えるしかないだろう.
『 「エイリアンのよう」=胃ろう患者で発言―自民・石原氏
自民党の石原伸晃幹事長は6日のBS朝日の番組で、高齢者の終末期医療でおなかの外から直接胃に管をつないで栄養を補給する「胃ろう」を受ける患者に関し、「映画で、寄生したエイリアンが人間を食べて生きているみたい」と述べた。映画「エイリアン」に出てくる地球外生命体を引き合いに出したことで、患者の親族ら関係者の感情を逆なでする発言として批判も出そうだ。
石原氏は「社会の最下層で身寄りもない人の末期医療を担っている所に行くと、意識が全くない人に管を入れて生かしている。何十人も寝ている部屋を見たとき何を思ったか。エイリアンだ」などと述べた。 』
私から見ると,国民に寄生して人間を食べているように見える政治家のほうがよほどエイリアンなんですが,この人は自分の親がそういう状態になっても同じ事が言えるのでしょうか.
ところで,この話では胃ろうがまるで悪者のように言われていますがそんなことはまったくありません.多少のリスクはありますが,口から食事を摂れなくなった方が,長期間にわたり胃管というチューブを鼻孔から入れられる苦痛を和らげるには大変有効な方法だと私は思います.
なんの予備知識もない素人の政治家が思いつくままにこういう発言をすること自体どうかと思いますが,今どきの政治家はこんな人ばかりなので困ったものです.たしかそういうのを二世(ニセ?)議員って呼ぶのだったでしょうか.
自民党の石原伸晃幹事長は6日のBS朝日の番組で、高齢者の終末期医療でおなかの外から直接胃に管をつないで栄養を補給する「胃ろう」を受ける患者に関し、「映画で、寄生したエイリアンが人間を食べて生きているみたい」と述べた。映画「エイリアン」に出てくる地球外生命体を引き合いに出したことで、患者の親族ら関係者の感情を逆なでする発言として批判も出そうだ。
石原氏は「社会の最下層で身寄りもない人の末期医療を担っている所に行くと、意識が全くない人に管を入れて生かしている。何十人も寝ている部屋を見たとき何を思ったか。エイリアンだ」などと述べた。 』
私から見ると,国民に寄生して人間を食べているように見える政治家のほうがよほどエイリアンなんですが,この人は自分の親がそういう状態になっても同じ事が言えるのでしょうか.
ところで,この話では胃ろうがまるで悪者のように言われていますがそんなことはまったくありません.多少のリスクはありますが,口から食事を摂れなくなった方が,長期間にわたり胃管というチューブを鼻孔から入れられる苦痛を和らげるには大変有効な方法だと私は思います.
なんの予備知識もない素人の政治家が思いつくままにこういう発言をすること自体どうかと思いますが,今どきの政治家はこんな人ばかりなので困ったものです.たしかそういうのを二世(ニセ?)議員って呼ぶのだったでしょうか.