藻岩山
藻岩山
藻岩山
 札幌市の南西には藻岩山という標高531mの山がある.「モイワ」とはアイヌ語で小さな岩山という意味で本当は今の円山のことをこう呼んでいたのを入植者が間違えて「インカルシペ」(いつも上って見張りをするところ)と呼ばれていたこの山のほうを「藻岩山」と呼ぶようになったらしい.

 私も中学生,高校生の頃は弟や友人とよくこの山の市民スキー場に来たものだ.最近,ロープウェーが新しくなったので今日は家族と行って山頂のレストランで食事をして新しく出来たプラネタリウムを見た.帰りは色々な面白い名前の北海道みやげがある中腹駅の売店で買い物をしてきた.

 レストランからの夜景はかなりきれいだと思うので,今度は夜に行ってみたいと思った.
 
あと一週間
 初めての時はあまり考えずに参加して完走できたのだけど,今考えると運が良かっただけだったような気もする.今年はやるだけのことはやったのであとは運を天にまかせるだけ...って結局,完走出来るか出来ないかは私の場合は運次第ってことに今頃気がついた.



夏休み
夏休み
夏休み
楽しかった夏休みも終わり明日からはまた仕事.相変わらず天気には恵まれてとても暑かったけれどもとても楽しく充実した夏休みになった.


『「根性焼き」は合意による行為と認識…学校側

 仙台市の私立高校の男子生徒(16)が、同級生からたばこの火を腕に押しつけられる「根性焼き」などのいじめを受けたとして仙台東署に被害届を出した問題で、生徒が通う学校の教頭は7日、読売新聞の取材に応じ、「いじめの可能性を否定せず再調査する」と話した。


「他の生徒に動揺を与える」として生徒側に求めていた自主退学は保留扱いとした。

 学校の説明では、生徒の保護者からいじめの相談を受け、7月中旬に校内に調査委員会を設置。いじめたとされる生徒に話を聞いたところ、被害生徒が自分でたばこの火を腕に押しつけたなどと説明を受けた。被害生徒も自分から頼んだと説明したとして、やけどは「自傷行為」、または「合意による」と認識したという。

 その後、被害生徒が、やけどはいじめによるものと申し出たため、学校側は他の生徒から話を聞くなどしたが、いじめとは認めず、生徒側に今月6日までに自主退学するよう求めたという。学校側は、自主退学に応じなければ退学処分にするとしていたが、被害届が出された6日に行われた保護者との話し合いで、「保護者が納得していない」などとして、再調査と退学処分の保留を決めた。

 学校側は、いじめたとされる同級生が7月31日付で自主退学したことも明らかにした。』

 いじめによる傷害事件を闇から闇へ葬り去る事を考えた学校も,警察に被害届が出されたことで事件が公になってしまったので仕方なく再調査する事にしたということだろう.

 いじめがあることが世間にバレると学校の評判にかかわるからもみ消しを計るのに,加害者と被害者を両方とも自主退学するように仕向けるとは教育者のやることではないが,この事件が明るみに出た事で学校の評価は最低になるだろう.

 今の世の中は情報の拡散スピードが昔とは比べ物にならないから,こういう不適切なことをやってそれを隠し通せるわけなどないのだが,そういうことがわからない人が世の中にはまだたくさんいるようだ.

 学校に限らず世の中でいじめにあっている人たちもこれからはどんどん情報公開すればいいのではないだろうか.もちろん犯罪行為の被害を受けた場合は警察に相談するのが一番いいだろう.学校の先生なんてもはや信用するに値しないということはニュースを見れば明らかだ.

 学校に限らず会社や役所の事なかれ主義にはもう嫌気がさしているから,真実から目を背けた挙げ句に隠蔽するような組織にはきちんと社会的責任を取ってもらうのには大賛成だ.

新機材購入

2012年8月6日 スポーツ
新機材購入
新機材購入
新機材購入
 マラソン大会まで3週間を切りそろそろ大会で使うシューズをどれにしようかと思っていたのだが,先日娘の水着を買いにスポーツ店に行った帰り際にちょっとランニングシューズのコーナーで試着してみたら軽くてフィット感のいいのが見つかったので買ってきた.

 もう2回程試しに履いて走ってみたのだが,足に当たって痛くなる事もないし軽いのにクッションが程よくて膝にもあまり衝撃がこなくて気持ち良く走れたので本番でもこれを使う事にした.毎年2〜3足は買ってみるのだが,これほど自分にぴったりな感じのシューズはいままでなかったので期待している.

 最近は,回復トレーニングやパワートレーニングに固定ローラーを使う機会が以前よりも増えたのだが,固定ローラーに付けているサイコンはCATEYEのV3のままだった.これでも心拍数,速度,ケイデンス,消費カロリーの記録はとれるのだが,今まではそれを手作業でPCに打ち込んでいた.

 しかし,メモリーが限られているのでちょっと忘れていると以前のデータが上書きされてしまうのでGARMINのサイコンのように簡単にPCにデータをアップロードできるようにならないかと考えていたら,アマゾンでWAHOO KeyというANT+対応センサーのデータをiPhoneに取り込めるものがあることがわかった.

 これとMINOURAのANT+ SPEED&CADENCE SENSORを組み合わせればWAHOO FITNESSというiPhone アプリを使ってデータを記録してGarmin Connectへデータをアップロードすることもできるようなので,早速これらを購入して使ってみた.

 結果は十分満足出来るものだった.スピードはCATEYEよりも若干低めに表示され,消費カロリーは逆に2倍近く高く表示されるのだが,本当のところどちらが実走状態に近いのかはわからない.しかし,データはGarmin Connect上で実走状態でのデータと比較出来るので補正することは可能だろう.

  iPhoneを自転車に固定するためにMINOURAのスマートフォンホルダーもいっしょに購入してみた.これも結構使えそうだがハンドルバーに固定するので汗がちょうど画面上に落ちてしまうことがわかったのでアクセサリーホルダーを別途購入して固定位置を前方に移動することにした.今年はシーズンオフにもデータをしっかり管理してパフォーマンスの維持に努めようと思っている.

 
『オスプレイ防衛相発言に沖縄反発 「個人的な感想」

 米軍の新型輸送機MV22オスプレイに米国で試乗した森本敏防衛相が「想像以上に飛行が安定していた」との感想を述べたことについて、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)への配備に反対する沖縄県では4日、「個人的な感想にすぎない」と反発の声が上がった。

 県幹部は「防衛相が乗っても県民が安心する状況になっていない」と不快感を示した。

 普天間飛行場の米軍機の騒音差し止めなどを国に求めている「普天間爆音訴訟団」の高橋年男事務局長は「過酷な条件での試乗ではなく、安全性の証明にはならない。県民だましのパフォーマンスだ」とあきれた様子で話した。

 普天間飛行場の移設先、同県名護市辺野古で抗議活動を続けている安次富浩(あしとみ・ひろし)さんは「試乗はセレモニーで、安定していたと言われても信用できない。安全性を証明したいなら、防衛相専用機にしたらいい」と皮肉った。

 防衛相の試乗に対し、仲井真弘多知事も3日に「防衛相はテストパイロットでもないんだし、何か意味があるのか。よく分からない」と記者団に疑問を呈していた。』

 食の安全性を問われれば試食してみせるのが政治家の仕事らしいから,飛行機の安全性が問われれば試乗してみせるというのもその延長線上の思考なのだろう。こういう水平思考しかできない政治家も十分危険だが,オスプレイの問題は水平飛行モードから垂直降下モードに切り替わる時の安定性だ.

 砂漠の基地で運用するならまだしも,墜落率の高い飛行機をわざわざ住宅地の近くで運用しようというのだから,ヘリコプターに墜落された地元が猛反対するのも当然だろう.それをこんな意味の無いパフォーマンスをした挙げ句に「想像以上に飛行が安定していた」との感想を述べるのというのだからあきれたものだ.

 まともにコメントするのもばからしいから「安全性を証明したいなら、防衛相専用機にしたらいい」と言った安次富浩(あしとみ・ひろし)さんに座布団一枚あげたいと思う.
 再びタイムマシンのバックアップを起動ディスクに再構築してして再起動.今回は再構築作業を開始してから帰宅し,翌朝に再構築を確認して再起動したので画面を前にして待つ時間は少なかったが,こんなことを毎日やっているわけにはいかないのでトラブルシューティングを始めた.

 こういう場合は大抵アップル純正でないソフトウェアがシステムの動作を妨げていることが多いという事を経験的に知っているので,まずシステム上でメモリーに常駐して割り込みをかけて動く起動時に読み込むタイプのソフトを外してみることにした.簡単に言うと起動時に読み込まれてメニューバーに表示されるものである.

 幸いなことにこれだけでFinderの機能は安定したようだったが,今一番困っているのはSafari上の問題である.まずページを読み込むのが極端に遅い事があり場合によっては再読み込みさせないと表示すら出てこないことがあること.もう一つはこの日記もそうだが,文字入力が極端に遅くてキーボード操作に追従しないことがあることである.

 ところが,今これを書いている時にはあまりその問題が起きない.時によって起きたり起きなかったりするので原因の特定が難しいのだ.Google inputも怪しいので今はことえりだけにして使っているのがいいのかもしれないが,それでも起きる事があるので本当の原因は別にあるのかもしれない.

 とりあえず起動ディスクのハードウェアの問題ではなさそうなので安心した.iMacはハードディスクの交換を自分でするのは結構面倒なのでそれだけは避けたかったのだ.ここ数日はiMacの不具合のためにiPhoneやiPadで代用する機会が増えたが,それだけでなんとかなってしまった.

 Mac OSとiOSの融合を目指したMountain Lionでこれほど不具合が出るのでは,皮肉にも結果的にはMacからiOS機器への乗り換えを促進するための戦略的アップデートになってしまうかもしれないと危惧するのだった.
 先日,ビデオのデータをQuickTimeで開いて動画再生をしながら他のファイルが入ったネットワークフォルダを開いていたらマウスのカーソルが虹色にくるくる回り出して操作を受け付けなくなった.

 これくらいの事はよくあることだが少し待てば回復するので待っていたが,いくら待っても回復しないので,Finderを強制終了し再起動を試みたがそれも受け付けないので仕方なく電源ボタンを押してiMacを再起動した.

 しかし,今度はいくら待ってもリンゴマークの下に羽車がくるくる回るだけでログイン画面にならない.何度か再起動したが結果は同じだった.しょうがないので再起動後リンゴマークが出るまでcommandキー+「R」キーを押し続けてインターネットリカバリーでの再起動を行い起動ディスクの検証をしてみたが異常はなかった.

 それでも再起動しないので,「Mountain Lion」の再インストールを試みたが途中でエラーが出てそれも出来ず万事休すかと思ったが,タイムマシンのバックアップを起動ディスクに再構築してみることを考えついたのでやってみた.およそ16時間に及ぶデータ復旧コピーの後にやっと再起動する事が出来た.

 時々マウスカーソルが反応しなくなる現象は「OSX Lion」になってから良く経験するようになった気がするのでひょっとするとOS側に何か問題があり,それが今回の「Mountain Lion」にも引き継がれているのかもしれない.もちろん他の常駐型ソフトとの相互作用も関係あるのかもしれないのでもう少し使いながら様子をみることにしてみよう.

 と,書き終わってSafariを終了したらカーソルがまた応答しなくなり電源を切って再起動したらログイン画面が出て来ない.昨日と同じ状況になってしまった.これでは当分まともに使えそうにない.どうしてくれるんだアップル!!!



『Apple、クラウドと統合したMac OS「Mountain Lion」を1700円で販売

米Appleは、Macintosh(Mac)パソコン向け新OS「Mac OS X 10.8 Mountain Lion」をMac App Storeでダウンロード販売開始した。同社のクラウドサービス「iCloud」との統合が特徴。従来版Mac OS X 10.7 Lionまたは10.6 Snow Leopardから1700円で更新できる。2012年6月11日以降に新品のLion、Snow Leopard搭載Macを購入していた場合は無償。

iPhoneやiPad向けOS「iOS」から多くの特徴を取り入れている。iCloudとの統合により、メール、連絡先、カレンダー、メッセージ、リマインダー、メモを簡単にセットアップでき、オフィスアプリケーション「iWork」の書類を含めあらゆる情報を、iPad、iPhoneなどと同期して最新の状態に保てる。書類の編集、メモやリマインダーの作成、メッセージのやりとりなどをiOS端末で始めて、Macで引き継げるほか、その逆も可能。

さらにiOSに続きMacでも従来のインスタントメッセンジャー(IM)「iChat」に代わって「iMessage」を利用できるようになり、Mac同士のほかiPhone、iPad、iPod touchの利用者と簡単に交流ができる。

またさまざまな新着情報を一括して確認できる「通知センター」が使える。OS付属のメール、カレンダー、メッセージ、リマインダーといった各アプリやシステムアップデート、さらに一部他社製アプリの更新、警告を一括して確認できる。

これに加えアプリを切り替えることなくリンク、写真、動画などを簡単にほかの利用者と共有できる。Facebook、Twitter、Flickr、Vimeoといった他社ソーシャルメディアとも連携し、それぞれ一度ログインするだけですぐ情報共有に利用できるようになる。特にFacebookとの統合を進めており、Facebookの友達を自動的にMacの連絡先に追加したり、Macの通知センターの情報を簡単にFacebookに投稿したりできる。

このほか音声入力への対応やAirPlayによる動画、音声転送の強化、iOSと共通のゲームサービス「Game Center」の導入などを行っている。インターネットからのアプリダウンロードを監視するセキュリティ機能「Gatekeeper」、Macがスリープ中でも自動でアプリやシステムを更新する「Power Nap」、高速化したWebブラウザー「Safari」なども特徴だ。』

 夕方になりやっとOSXのアップデート作業が終わり無事に新OS「Mac OS X 10.8 Mountain Lion」が起動した.アプリのアップデートをして起動ディスクのチェックをして万が一の時のために処理すべきデータの処理と保存を行なってと事前の作業が多かったのと,ダウンロードとインストールに表板より結構時間がかかったためだ.

 1700円は前回のアップデートよりも安かったが,内容的にはiOSの機能をOSX Lionに取り込んだマイナーチェンジとも言えるのでそれほど安いという感じはしないが,確かに細かいところで改良されて使い勝手は良くなっているのから相応の値段と言ってもいいだろう.

 まだまだ全部の新機能を試しているわけではないので詳しいことは書けないが,少なくとも動作が遅くなったりはしていないようだ.一番の問題点はいつものことながらアプリケーションソフトの対応状況なのだが,今のところFusion3が早速使えなくなっている.いずれこれもアップデートされるのだろうが,USB接続の機器などのドライバやコントロールソフトについてはこれから調べてみる予定だ.

『ウミガメ、辺野古に頻繁に上陸 環境影響評価に疑問

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を県内移設する予定地の名護市辺野古の海岸に、絶滅の恐れのあるウミガメが頻繁に上陸していることを沖縄防衛局で確認していたことが24日、分かった。防衛局は、昨年末に提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書で「移設で消失する海浜はウミガメの上陸に適していない」として影響は限定的と結論付けていた。今回判明したのは反対の結果で、アセスの信頼性を揺るがし、移転問題に影響を与えそうだ。ウミガメのアセス対象期間は2007~08年だった。』

 アセスメントも形式的なものだったってことだろうか.またしても国民の信頼を裏切るようなことをやってこのままで済むと思っているのだろうか.現代は情報の拡散が非常に早いから地域の問題として封じ込めようとしてもあっという間に世間に広まってしまうから隠し事などほとんど不可能だと思うのだが,やっている方は決してバレないとでも思っているのだろうか.

 原発事故の安全性評価が最もいい例だが,自分たちの都合に合わせたいい加減な調査結果で審査を通したところで,ひとたび何かあればいいかげんな仕事ぶりは白日の元に晒され国民の広く知るところとなり,国への不信感と憎悪が拡大するから結局は自ら大きな障害つくりだす結果になるということがわからないのだろう.

 この程度の情報管理能力も危機管理能力もない人達が国家的なプロジェクトを進めているというところが今のわが国の最大の問題点だろう.目的のために手段を選ばず強引に自分達の都合に合わせて国家事業をすすめるというやり方を改めない限り,今後は毎週金曜日の官邸前のデモのようなことが各地で頻発するようになるのではないだろうか.
 北海道電力から「電気ご使用量のお知らせ」が届いた,我が家の照明器具をLED電球に変えてちょうど1ヶ月後が検針日になっていたのでどれほど節電出来たのかと思って見てみたが...「ご使用量 506kWh,前月分のご使用量 459kWh,前年同月分のご使用量 468kWh」.

 これを見て私は我が目を疑った.なんと,前月よりもそして前年同月分よりも使用量が増えているではないか.

 506÷468=1.081だから節電どころか8.1%も増えているのである.これ以前の一ヶ月間に電気製品で新しく買ったものはLED電球のみであるから時間あたりの消費電力は下がることはあっても増えることはないはず.では何故,使用量が増えたのか.

 無駄に電気を使った記憶はないので考えられる原因は一つしか無い.それは,我が家の消灯時刻が昨年よりも1時間以上遅くなったこと.とは言っても午後11時には就眠しているのだが,点灯時間は4割近く長くなっているからやはりこれが一番大きい要因なのではないかと思っている.

 もっとも,我が家はエアコンも使っていないし,日中は誰もいないので電力需要の高い時間帯にはあまり使っていないのと,一応,考えられる節電策として出来るだけのことはやった結果なのでこれで勘弁してもらうことにしよう.

『元剣道日本一の警官逮捕 少女に裸写真送らせた疑い

 女子高生に裸の写真を携帯電話に送らせたとして、警視庁少年育成課は十九日、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、全日本剣道選手権大会で優勝経験のある神奈川県警第二機動隊巡査部長正代(しょうだい)賢司容疑者(31)=横浜市旭区白根=を逮捕したと発表した。

 逮捕容疑では、昨年十月中旬、当時十六歳の女子高校生に携帯電話で撮影させた本人の裸の写真三枚をメールで送らせ、自分の携帯電話に保存したとされる。
 少年育成課によると、「間違いない」と容疑を認めている。

 正代容疑者は昨年十月ごろ、インターネット掲示板にプロフィルを載せていた女子高生に「友達になろう」とメールを送り、知り合った。

 警察官であることや剣道の優勝経験など、自分の素性を明らかにしていた。女子高生は剣道に興味があり、正代容疑者はあこがれの存在だった。

 正代容疑者は女子高生からわいせつな写真を受け取った後も複数回、同様の写真を送るよう要求。二人は数カ月間、メールや電話で連絡を取り合ったが、実際に会ったことはなかった。

 女子高生は、何度も写真を要求する正代容疑者に不信感を募らせ、相談を受けた関係者が今年五月下旬、警視庁に情報提供した。

 神奈川県警によると、正代容疑者は一九九九年採用。二〇〇八年の全日本剣道選手権大会で優勝。〇九年と今年の世界大会にも団体戦の日本代表として出場し、優勝に貢献した。県警の菅原保監察官室長は「警視庁の捜査結果を踏まえ、厳正に対処する」とコメントした。』

 誰が考えて中学校で武道を必修化したのかは知らないが相撲は言うに及ばず柔道も剣道も日本一になるような人がこういう事件を起こしてくれると武道による精神修養なんていう言葉も白々しく聞こえる.

 むしろ,最近の世の中をみていると必修化することによって素人の真似事による事故が増えたり,イジメの手段になるような心配のほうが先立ってしまう.だから武道を必修化する意味なんてあるのだろうかと思うのだが,そもそも必修化を決定したのは今どきの政治家や官僚なんだろうから怪しい話だ.

 どこかの教師や教育長ではないが,子供を教育する立場の大人がそもそも子供に信用されないような学校で子供の健康的な心身の育成なんて出来るはずはないのだから,学校は現在の塾のように勉強だけを教えるところにして代わりに希望者には塾のほうで芸術やスポーツをやってもらったほうがいいのではないだろうか.
『再稼働の大飯、断層調査へ 志賀原発も、専門家から要望続出

 再稼働で注目される関西電力大飯原発(福井県)と、北陸電力志賀原発(石川県)の敷地内を走る断層の活動性を検討する経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議が17日開かれ、委員から現地での再調査を求める意見が続出、再調査が避けられない状況となった。保安院は「意見は重く受け止める」としており、近く対応を決める。

 大飯原発は3号機が今月1日に原子炉を起動、9日にフル稼働になった。4号機は18日に原子炉を起動する予定。

 会議では、大飯原発内の破砕帯と呼ばれる軟弱な断層について「活断層の可能性を否定できる情報が出されていない」として、再調査を求める意見が相次いだ。』

『志賀原発下に活断層?「よく審査通ったと思う」

 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)直下の亀裂が活断層である可能性が高まった問題で、17日に経済産業省原子力安全・保安院が開いた専門家の意見聴取会では、北陸電の「原発の安全性を脅かすものではない」との説明に対し、専門家から「いいように解釈しすぎ」などと異論が相次いだ。

 北陸電は、志賀原発の敷地地下に8本の亀裂(シーム)があり、1、2号機建屋の直下に2本の亀裂があるとしている。聴取会では、このうち1号機南西角の亀裂について、地層のずれは「波の浸食作用により形成された」と説明した。ところが、専門家からは異論が噴出。東北大大学院理学研究科の今泉俊文教授は「典型的な活断層だ。よく(建設許可の)審査が通ったと思う。北陸電の説明は全く理解できない」と憤った。北陸電の「専門家の判断だ」との説明にも、今泉教授は「そんな判断の仕方は初めて。いろんな人の目を通すべきだ」と一蹴した。

 産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの杉山雄一主幹研究員は「個人的には地震を起こすものではないように思える」としつつも、「ずれる可能性があり、それが建屋の下にあるなら、きちんと評価すべき」と現地調査を求めた。

 京都大防災研究所の遠田晋次准教授は「北陸電は自分にいいように解釈しすぎで、腑ふに落ちない」と切って捨て、亀裂が形成された年代などの再評価を求めた。

 今回は時間切れで2号機下の亀裂の説明ができなかったため、北陸電は次回に改めて説明する意向を示し、「説得力のある資料などを探し、丁寧な説明をしていきたい」として、現地での説明会も検討するという。』

『泊「軟弱な断層、考慮必要ない」 北電報告 保安院は再説明要請

 北海道電力は17日、経済産業省原子力安全・保安院に対して、泊原発1~3号機(後志管内泊村)の敷地内を走る11本の破砕帯と呼ばれる軟弱な断層について「耐震設計上考慮する断層ではない」とする説明文書を提出した。専門家からは「データが不十分だ」などと異論が出て、保安院は北電に再説明を求めた。

 活断層が原発に及ぼす影響を検討する専門家会議で示された。

 泊原発の敷地内には、建設前のボーリング調査などで11本の破砕帯があると分かっている。

 国の原発耐震指針では、13万~12万年前以降に動いた活断層の真上に原子炉など、重要施設を設置できないが、北電は破砕帯の新旧や地中状態を調べた結果、新しい時代のものではなく問題ないことを確認済みだと主張した。』

 専門家というものは本来慎重であるべきもので,可能性のあることは追求するのでなければ存在価値がない.福島の事故以前のデーターは電力会社の都合にいいように解釈して原発の立地のお墨付きを与える原発ムラおかかえの専門家によるものだったのだろう.

 すでに政治判断による安全性で再稼働している原発もあるが,国民の信頼を取り戻したいのなら全国的にもう一度本当の専門家によって審査し直すくらいのことはやって当然ではないだろうか.

『仙台聴取会 騒然 発言者に東北電と原発推進団体幹部

 政府は十五日、将来の原発比率について国民の意見を聴く二回目の意見聴取会を仙台市で開いた。抽選で選ばれた九人の発言者の中に、東北電力や原発推進団体の幹部二人が含まれ、「原発が不可欠」など従来通りの主張を展開し、会場から批判の声が上がった。

 聴取会は、政府が提示した二〇三〇年時点の原発比率(1)0%(2)15%(3)20~25%の三案に対し、抽選で選ばれた各三人が意見を述べる形式。この日は進行側の手違いで、0%案四人、15%案二人、20~25%案三人だった。

 このうち、原発の新増設を前提とする20~25%案に対し、東北電力の岡信慎一執行役員(企画部長)は「会社の考え方をまとめて話したい」と切り出し、電力の安定供給などを理由に、原発は必要と自社の主張を述べた。

 また、原子力推進を目的に企業や商工団体などで組織する東北エネルギー懇談会の関口哲雄専務理事(元東北電力執行役員待遇)は「政府の案は再生可能エネルギーを大きく見積もりすぎだ」と、原発の積極的な活用を訴えた。

 広く国民の意見を聴くはずの会が一転、原発推進団体の会と化し、参加者からは「被災者をばかにしているのか」など非難の声が上がった。司会者が「お静かに」を連発するが、会場の怒りは収まらず、一時中断した。

 会場にいた仙台市の男性会社員(35)は「推進の考えでも、一般の人の意見を聞きたかった」と憤っていた。

 事務局によると、聴取会には百七十五人の参加応募があり、抽選で百三十人を選んだ。うち意見表明を希望したのが九十三人で、0%案が六十六人、15%案が十四人、20~25%案が十三人。

 これほど差があるのに、バランスを取ろうとするため、0%を支持した人はいずれも宮城県の人だったのに対し、15%と20~25%案は東北電力関係者二人のほか、東京都の会社員二人、神奈川県の会社員一人と、いびつな発言構成となった。

 岡信、関口両氏は取材に対し、会社や組織からの依頼で応募したことを否定した。
 政府代表として出席した細野豪志原発事故担当相は「抽選で選ぶので仕方ない。福島で開催するときは一般の県民の声が聞けるよう選び方を考えたい」と話した。』

『また電力社員が発言 名古屋聴取会

 政府が発電量に占める将来の原発比率について国民の意見を直接聞く三回目の意見聴取会が十六日、名古屋市で開かれた。九人の発言者の中に中部電力の課長が含まれ、原発推進を主張した。会場の一部から「やらせだ」などと批判の声が上がり、一時騒然となった。
 
 意見聴取会をめぐっては、十五日に開かれた仙台市の会場でも、東北電力や原発推進団体の幹部二人が発言者に選ばれており、公平性の確保や運営方法が問題視されそうだ。

 発言したのは、中電原子力部に勤務する課長の岡本道明さん(46)。「個人的な意見として、原発をなくせば経済や消費が落ち込み、日本が衰退する」と述べ、原発の新増設を前提とする20~25%案に賛成の立場を表明。「35%案、45%案があれば選択していた」とも述べた。東京電力福島第一原発事故では「放射能の直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」と言い切った。

 岡本さんは聴取会後、報道陣に「会社には事前に個人として参加することを伝えた」と説明。事務局からも「個人なら聴取会の趣旨に反しない」と言われたという。
 中電広報部の担当者は「会社の指示で出席や発言をさせたわけではない」と述べた。

 0%案を支持する意見として「福島第一原発事故の原因がまだ究明されていない」「使用済み核燃料の処分法が確立されていない」があったほか、15%案の支持者は「国民生活への影響も考慮すべきだ」と訴えた。』

 電力会社の社員は「放射能の直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」なのかもしれないが,人災と認定された今回の事故の影響で亡くなった人はたくさんいることだろう.それなのにこの言い方では被災した人の神経を逆撫でするだけだ.この口で原発を推進すると言えば逆効果になることもわからないのだろうか.

 そもそも原発によって直接的に利益を得る人たちの意見を聞く意味などあるのだろうか.「会社の考え方をまとめて話したい」などというのは論外だし,会社に所属して利害関係があるのに敢えて「個人として」と言える厚顔無恥さが電力会社の人たちの危機管理の本質と思えてしょうがない.こんなレベルの人たちには原発は危険すぎるおもちゃである.

 抽選で選んだとは言っても,「意見表明を希望したのが九十三人で、0%案が六十六人、15%案が十四人、20~25%案が十三人。」だったら,各意見の人数は4:1:1くらいの比率が妥当だろうに,3人ずつとするのもおかしな話だ.これでは抽選した意味がない.細野豪志原発事故担当相は「抽選で選んだ」の意味がわかっているのだろうか.

 公平性の確保や運営方法が問題視されても結局は同じようなことを繰り返して電力会社や原発ムラの人たちが「個人として」参加して電力会社の代弁をするようなものを意見聴取会と呼ぶのは「やらせ」どころか「イカサマ」ではないだろうか.

 過去にも地元説明会に大挙して電力会社の社員が「サクラ」として潜り込むことがいつものことだったようだが,事故後もその体質はさっぱり変わっていないということだろう.
 
 
熱性けいれん
熱性けいれん
『重い熱性けいれんで「てんかん」

幼いときにインフルエンザなどで重い熱性けいれんになると、脳の一部で神経回路が発達せず、てんかんを発症しやすくなるとする研究結果を、東京大学のグループがネズミを使った実験を基にまとめました。

東京大学薬学系研究科のグループは、てんかんのうち、脳の海馬と呼ばれる部分で神経回路に異常が生じているタイプに着目し、ネズミを使って発症の仕組みを調べました。

神経回路が発達するのは、インフルエンザなどで熱性けいれんになりやすい幼い時期のため、生まれて間もないネズミ16匹に人工的に重い熱性けいれんを起こしたところ、成長後、いずれも脳波に異常が現れ、半数でてんかんの発作を確認しました。
さらに、海馬では、成長とともに移動する神経細胞が特定の神経伝達物質に過剰に反応し、本来の場所に到達できていないことが分かったとしています。

研究グループでは「重い熱性けいれんになると海馬で神経回路が発達せず、てんかんを発症しやすくなる」と結論づけています。

そのうえで、重い熱性けいれんの治療で使う薬の大半に、この神経伝達物質の働きを強める作用があることから、薬の投与でてんかんのリスクが高まるおそれがあると指摘しています。

研究を行った池谷裕二准教授は「熱性けいれんの患者の追跡調査を行い、治療法の見直しを検討することも必要ではないか」と話しています。

“患者の追跡調査必要”
今回の研究について脳神経外科が専門でてんかんに詳しい東北大学の中里信和教授は「てんかんが起きる仕組みを解明しただけでなく、熱性けいれんと治療薬の関連についても分析を進めた点で、画期的と言える。研究の進展によっては、熱性けいれんの治療を見直さなければならない可能性があるので、よりよい治療法の開発に向け、患者の追跡調査や別の薬を使った臨床研究を進める必要がある」と話しています。』

 私はあまり小児のけいれんを診る機会はないし,大人のてんかんはよく診ているが既往歴に熱性けいれんはあってもあまり気には留めていなかったので熱性けいれんからてんかんへの移行にこんな理由があると聞いて驚いた.

 問題なのは「重い熱性けいれんの治療で使う薬の大半に、この神経伝達物質の働きを強める作用があることから、薬の投与でてんかんのリスクが高まるおそれがある」ということだろう.

 インフルエンザ脳炎のリスクを高めるという理由で使用を避けるようになったジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸のように今後は熱性けいれんの治療にも影響を与えるであろうと思われる.

 ところで今日は海の日.先日は,おたる水族館のある祝津海岸までサイクリングに行って来ました.とてもきれいな海でしたので写真を上げておきます.
『実はエスカレーターでは「歩いてはいけない」 事故続発で「立ち止まり」呼びかける動きも

   エスカレーターは歩いて上り下りするのが一般的になっているが、実はこれは危険な利用方法なのだ。そもそも安全規定も歩くことを前提にしていない。各地で「歩行禁止」を呼びかける動きが広まってきているが、歩行する人はなかなか減らないのが実態だ。

   事故が続出している神奈川県川崎市は、JR川崎駅で利用マナーを向上させるキャンペーンを行っている。

川崎市では今年に入ってすでに8件の事故

   川崎市は2012年7月2日から6日まで、JR川崎駅東西自由通路エスカレーターの上り口・下り口付近で、チラシ配布やプラカード掲出などで「エスカレーターは歩かず、立ち止まって利用する」ことを呼びかけた。

   同市ではエスカレーターの事故が頻発している。11年12月には溝口駅で女性が手すりに左手を挟まれ中指と薬指を切断する大けがを負ったほか、07年8月には川崎駅で破損していた部分に左足を挟まれ親指を切断、08年11月には川崎駅で数人がはがれた金具にブーツやジーンズを引っ掛けるという事故があった。

   市消防局によると、市内では12年1月1日から7月3日までですでに8件のエスカレーター事故が起こっているという。高齢者がエスカレーターに乗る際、または乗っている最中に転倒して怪我をするケースが多いそうだ。

エスカレーター歩行は「目的外使用」

   一般社団法人 日本エレベーター協会によると、エスカレーター歩行はエスカレーターの普及にともなって自然発生的に増えていったという。2008年1月から09年12月までの2年間の転倒事故件数は約1200件で、5年前は約670件、その5年前は約420件、そのまた5年前は約320件と年々急増している。すべての転倒事故が歩行に起因するものかどうかは確認していないが、歩行による転倒事故は少なくないとしている。

   エスカレーターの安全規定は歩くことを前提にしておらず、エスカレーターを歩行することは「目的外使用」にあたるそうだ。名古屋市営地下鉄、大阪市営地下鉄など、歩行を禁止している地方の交通局もある。しかし抑止にはつながっていないのが現状だという。

   関東ではエスカレーターの右側を歩行者のために空け、関西ではその逆、というのが一般化しているが、体が不自由で、やむをえず歩行者側に立ち止まる利用者もいる。中にはそうした人を後ろから罵倒するケースも見かけるという。また、エスカレーターはまれに急停止する場合があり、歩行していると転倒する可能性が高い。金属製なので、軽いけがでは済まない場合もある。自分だけでなく周りの人を巻き込むこともあり、エスカレーター歩行はやめてほしい、と話している。』

 以前にも歩いて上がってきた人とぶつかった人が転倒して将棋倒しになる大きな事故があってニュースになっていたが,そもそもエスカレーターの上を歩いてはいけないということを知っている人は一体どれ位いるのだろうか.

 駅などでみんなが右側を開けて乗っているのを見ると自分もついならってそまうのだが,そうすると当然のごとく歩いて上がってくるひとがいるわけで,ある意味で事故発生の要因を作るだしているような気がするし,歩いてはいけないのだったら2列に並んだ方が待ち時間が少なくなり混雑も減るとも思われる.

 わざわざ右側を空けた上に旅行用のスーツケースを腕や手にぶつけられて頭にきたことも2度や3度ではないという人も私だけではないだろう.そう考えるともっと歩行禁止を周知徹底させるか,1列しかないエスカレーターに替えるかするしかないのではないだろうか.

 日本は民度が高いから個人の良識にまかせるという意見もあるかもしれないが,今やそんな日本人ばかりではないから,本当に事故を減らしたいならエスカレーターを交換するしかないだろう.今や日本人にも民度を期待できない人はたくさんいるし,そのような人にルールを説明したところで逆切れされるのがオチだろう.

 優先席に座っている人に注意することも,エスカレーターの上を歩いて上る人を注意するのも無駄なことだ.やってはイケナイ事を敢えてやるような人に何を言っても無駄なことだろう.これからはやってはイケナイ事は出来ないようにしてリスクを減らしたり,やってはイケナイ事を敢えてやるような人に対しては社会的な制裁をより厳しくするべきだろう.

『大津・中2自殺:9カ月後、異例の学校捜索

 大津市で昨年10月、いじめを受けていた同市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題は11日、滋賀県警が中学校や市役所の強制捜査に着手する極めて異例の事態に発展した。男子生徒が自宅マンションから飛び降りてから既に9カ月。いじめの実態にどこまで迫れるのか。捜査員は険しい表情で校長室、職員室などに入り、約5時間に及んだ捜索は日付をまたいだ。

 県警は11日、昨年9月の男子生徒に対する同級生3人の暴行容疑で家宅捜索の令状を取った。自殺した男子生徒が通っていた大津市立中学では午後7時半ごろ、県警捜査員が乗った車3台が正門から家宅捜索に入った。明かりがついた部屋は、中の様子が見えないようカーテンが閉められたまま。家宅捜索をニュース速報で知った中学生や保護者が正門に集まったが、学校の教員ら数人が出てきて帰宅を促していた。

 長男が自殺した男子生徒と同級生だったという保護者の男性会社員(47)は「隠されていたことが多くおかしい。少なくとも担任ら学校の一部は知っていたはずで、大人が行動しなければいけないのに行動しなかった。学校や市教委には不信感がある。警察の捜索も遅いが、真実が分かることを期待している」と話した。

 同市役所では、市教委事務局がある市役所別館(同市御陵町)2階に向かった捜査員らがまず、教育長室へ。今回のいじめ問題の調査を担当する学校教育課などのエリアで捜索を始めた。』

 ネットを中心に社会的な反響があまりにも大きかったので本格的な捜査をする気にでもなったのだろうか.捜査は暴行や傷害の有無を中心に調べるようであるが,それならば本当に自殺という事でいいのかどうかももう一度よく検証して見る必要があるような気もする.

 過去のストーカー殺人事件の時にもあったことであるが,男女間や学生同士の問題の場合に警察の初動捜査が甘いような気がするのだが何故なのだろうか.まさか女,子供だからという訳ではないだろうが,いつも初期の対応のまずさから救えた命を失っているように思うのは私だけだろうか.

 もっとも警察の責任をどうこう言うつもりはないし,担任の教師やいじめた側の親の責任が重大であることは言うまでもないだろう.
『着床前診断は命の創造か、選別か 生命倫理めぐり賛否

 命の創造か、選別か-。神戸市中央区の産婦人科医院「大谷レディスクリニック」で昨年2月から日本産科婦人科学会の指針に違反し、129組の夫婦に新型の着床前診断が行われ、19人が出産していた事実が11日、発覚した。不妊に悩む夫婦にとって朗報である一方、染色体異常が見つかった受精卵を破棄する着床前診断には「命の選別」との批判も強く、今後、議論を呼びそうだ。

 「命を作るための技術であり、命の選別ではない」

 大谷徹郎院長(57)は11日の記者会見で、新型の着床前診断をこう説明し、「年齢とともに染色体異常が増え、妊娠率が低くなり流産率が高くなる」として、高齢出産が増える現状での診断の有用性について理解を求めた。

 大谷院長は会見の冒頭、「針をさして調べる羊水検査は命の選択になるが、着床前診断は妊娠の成立前に調べるので、命の選択をしているという批判はあてはまらない」と強調した。

 日本産科婦人科学会が認めていない診断を実施したことの是非については、「不妊や流産に悩む人を救える方法があるのなら、救いたい」と話した。

 一方、大谷レディスクリニックでの着床前診断について、日本産科婦人科学会は、着床前診断を重い遺伝病の患者などに限定した学会の見解に沿っているか、月内にも学会の倫理委員会を開いて検討する方針。その上で、「今回の着床前診断は、学会の見解とまったくかけ離れている訳ではないが、ダウン症などを選別することになりかねず、難しい問題だ」(事務局)としている。

 藤沢秀年・京都府立医大助教(周産期)は「今回の方法は高額だが精度は高い。不妊に悩む人は多く、朗報と言えるかもしれない」と話す一方で、「日本では着床後の胎児の遺伝子診断を含め、倫理的な問題も指摘されている。生命への畏敬が深いなど、日本の文化的な背景があると思う」と議論の高まりを期待した。

 無申請で着床前診断を行ってきた大谷院長については、日本産科婦人科学会が平成16年4月に除名処分にしたが、21年5月に再入会が認められている。』

 私は,「針をさして調べる羊水検査は命の選択になるが、着床前診断は妊娠の成立前に調べるので、命の選択をしているという批判はあてはまらない」というのが倫理的にどうなのか疑問である.

 しかし,「年齢とともに染色体異常が増え、妊娠率が低くなり流産率が高くなる」のは事実だから,着床前診断を重い遺伝病の患者などに限定した学会の見解というのも高齢出産が当たり前になってきている現代においてはその適応範囲を変える必要もありそうだ.

 そうなると,不妊症の治療としての体外受精だけでなく高齢出産の場合にも体外受精による着床前診断を認めなければ不公平ではないのだろうか.そんなことが認められればさらに高齢出産に拍車がかかることも危惧されるが,妊娠すると産休をとらせず辞めさせるような企業が多いわが国では高齢出産も仕方がないことなのだろう.

 社会が病んでいるから,子供が少なくなるだけでなく心身を病んだ子供が増えるのは長い目で見ればわが国にとって不利益なのだが,原発事故後の対応をみてもわかるようにわが国はその程度の国なのだから,自分の身を自分で守るためには手段を選んでいる場合ではないのだろう.

『中2「自殺練習」アンケ非公表、隠蔽批判に市は

 大津市で昨年10月、市立中2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺したとされる問題を巡り、市教委が4日に開いた記者会見で、市教委は複数の生徒が全校アンケートに「自殺の練習をさせられていた」とした回答を非公表としたことについて、「公表する内容について、かなり慎重に確認しており、隠したとは考えていない」と強調した。

 市教委は男子生徒の死亡直後の昨年10月中旬、全校生徒を対象にアンケートを行い、自分で見聞きした内容が記名で書かれた回答だけを基に、〈いじめ〉を公表。「自殺を練習させられた」「金を脅し取られた」などは無記名か伝聞のいずれかだったことから、「事実確認できない」として公表を見送ったという。

 沢村憲次・市教育長はこの日の記者会見で、この問題について説明。記名で回答した生徒に聞き取り調査を行い、「自殺を練習させられた」との情報については発信者までたどり着いたものの、確信が持てなかった、とした。

 市教委がアンケート結果について、一部を非公表としていたとの報道を受け、市教委には4日夜までに電話やメール計約300件が寄せられたという。大半は「なぜ、公表しなかったのか」「どうなっている」などの批判だった。』

『いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず

 大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。

 市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。

 市教委によると、「自殺の練習」は、生徒16人が回答に記していた。うち実名で回答した4人には聞き取りをしたが、事実は確認できず、それ以上の調査もしなかったという。加害者とされる同級生らにも聞き取りを行う機会はあったが、「練習」については一切尋ねなかったとしている。

 その理由について、市教委は読売新聞に対し、「事実確認は可能な範囲でしたつもりだが、いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要と考えた。『自殺の練習』を問いただせば、当事者の生徒や保護者に『いじめを疑っているのか』と不信感を抱かれるかもしれない、との判断もあった」と説明。結局、事実がつかめなかったとして、非公表にしたという。』

 「死人に口無し」と言うが,「いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要」というなら生きている加害者の人権保護や教育的配慮の方が自殺した生徒や今いじめられている生徒の人権より重要だと言っているのと同じだろう.

 おまけにわざわざ全校アンケートをとったのにその内容やそれに対する事実確認の結果を非公表にしてしまったのでは何のためのアンケートだったかもわからない.これでは一応はいじめがあったかどうか調査はしましたよという体裁を整えただけだと思われてもしょうがないだろう.

 加害者とされる生徒の母親の反論などもネットに流れていたが,市教委がこんな程度ではこれからもいじめはなくなることはないだろう.自殺した生徒は可哀想だとは思うし,無記名でアンケートに答えた生徒達の気持ちもわからないでもないが,これでは自殺しても社会的には無意味だったということだ.

 本当に死ぬ程の勇気があるのならば,せめていじめた生徒の名前をネットに晒して問題がまわりからよく見えるようにするとかして,いじめた生徒に反撃して戦う姿勢を見せないと事なかれ主義の市教委などは真剣に対応しないんじゃないだろうか.

追記:
『中2自殺、外部有識者の調査委設置へ 越大津市長

 大津市立中学の男子生徒(当時13)の自殺をめぐり、同市の越直美市長は6日の定例会見で「外部の有識者を交えた調査委員会を立ち上げる」と、事実関係を改めて調査する意向を示した。「訴訟では、(市は)いじめと自殺との因果関係が認められないとしているが、調査委員会の調査結果によっては、見直す可能性もある」と話した。

 越市長は会見冒頭、「中学生が自らの命を絶ったことに改めて哀悼の意を表したい」と涙ながらに述べた。これまでの調査については「もっとできるところがあるのでは、と思う」と指摘した。』

 人が死んでいるのだから調査委員会の設置は妥当だろう.児童虐待もそうだが声を出せないまま死んで行く子供達のために全国的に行政側のもっと積極的な対応が必要だろう.
『日本の脳動脈瘤像ついに発表 - NEJM掲載、動脈瘤の大きさ、部位、形でリスク変わる

 日本の未破裂動脈瘤の自然歴を検証する前向きコホート「日本未破裂脳動脈瘤悉皆調査(UCAS Japan)」のおよそ10年間にわたる追跡結果が6月28日、New England Journal of Medicine(NEJM)誌に掲載された。25mm以上の脳動脈瘤では、3-5mmの場合と比べて、破裂リスクが76倍に達するといった詳細データを報告している。

 日本脳神経外科学会が主導するUCAS Japanは、2001年から日本のすべての未破裂動脈瘤を調査するという大規模な研究。中間報告がこれまでにあり、動脈瘤の大きさや部位によるリスクを報告、未破裂脳動脈瘤の治療方針に既に影響を及ぼしてきた。

 脳動脈瘤の大きさが大きくなるほど破裂リスクが高まると分析。さらに、中大脳動脈と比べて、前、後交通動脈のリスクが高かったほか、動脈瘤に小さな突出(daughter sac)がある場合はリスクが上昇していた。

 研究結果を踏まえ、未破裂動脈瘤の破裂リスクに合わせた治療がこれまで以上にやりやすくなると想定される。』

『 The Natural Course of Unruptured Cerebral Aneurysms in a Japanese Cohort
The UCAS Japan Investigators

N Engl J Med 2012; 366:2474-2482June 28, 2012

BACKGROUND
The natural history of unruptured cerebral aneurysms has not been clearly defined.

METHODS
From January 2001 through April 2004, we enrolled patients with newly identified, unruptured cerebral aneurysms in Japan. Information on the rupture of aneurysms, deaths, and the results of periodic follow-up examinations were recorded. We included 5720 patients 20 years of age or older (mean age, 62.5 years; 68% women) who had saccular aneurysms that were 3 mm or more in the largest dimension and who initially presented with no more than a slight disability.

RESULTS
Of the 6697 aneurysms studied, 91% were discovered incidentally. Most aneurysms were in the middle cerebral arteries (36%) and the internal carotid arteries (34%). The mean (±SD) size of the aneurysms was 5.7±3.6 mm. During a follow-up period that included 11,660 aneurysm-years, ruptures were documented in 111 patients, with an annual rate of rupture of 0.95% (95% confidence interval [CI], 0.79 to 1.15). The risk of rupture increased with increasing size of the aneurysm. With aneurysms that were 3 to 4 mm in size as the reference, the hazard ratios for size categories were as follows: 5 to 6 mm, 1.13 (95% CI, 0.58 to 2.22); 7 to 9 mm, 3.35 (95% CI, 1.87 to 6.00); 10 to 24 mm, 9.09 (95% CI, 5.25 to 15.74); and 25 mm or larger, 76.26 (95% CI, 32.76 to 177.54). As compared with aneurysms in the middle cerebral arteries, those in the posterior and anterior communicating arteries were more likely to rupture (hazard ratio, 1.90 [95% CI, 1.12 to 3.21] and 2.02 [95% CI, 1.13 to 3.58], respectively). Aneurysms with a daughter sac (an irregular protrusion of the wall of the aneurysm) were also more likely to rupture (hazard ratio, 1.63; 95% CI, 1.08 to 2.48).

CONCLUSIONS
This study showed that the natural course of unruptured cerebral aneurysms varies according to the size, location, and shape of the aneurysm. (Funded by the Ministry of Health, Labor, and Welfare in Japan and others; UCAS Japan UMIN-CTR number, C000000418.)』

 この結果を簡単に考えると,未破裂脳動脈瘤の1年間あたりの破裂の可能性は0.95%で,3mmの大きさのものに比べ6mmで約2倍の破裂リスクがあると思っていればいいということだろう.

 今までも破裂のリスクについては大体1年間で1〜2%.5mm以上の大きさのものは手術を考えたほうがいいかもしれませんよと説明してきたのだが,やはり3〜4mmの大きさでも破裂するものは破裂するということなのだろう.

 私の手術もこのところ2例ほど中大脳動脈瘤の破裂例が続いたが,中大脳動脈と比べて,前交通動脈,内頸動脈-後交通動脈のリスクが高いとはいってもやはり破裂するものは破裂するのだから中大脳動脈瘤だから経過観察ということにはならないだろう.

 今まで脳外科医としてはなんとなくわかっていたことだが,きちんとした研究結果としてインパクトファクターの高い医学誌に記載されたのだから,今後はこれを尊重して患者さんへ破裂リスクと治療方針を説明することができるわけだ.

 だが,結局は手術にかかわる諸々のリスクが残るわけで,手術成績にかかわる因子を詳細に比較検討したデータなどというものはないし,たとえどんなに有名な病院を選んだとしても不測の事態は起こりうるのが医療というものである.

 そういうことはあまり考えない人が多いようだが,治療を考える時に手術にはそういうリスクも潜んでいるということくらいは憶えておいたほうがいいだろう.もっとも手術しないで未破裂動脈瘤が破裂することを心配し続けるほうが体には良くないかもしれないが,決めるのは本人だということだ.
 

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