iPhone 5とLTE
iPhone 5とLTE
 ソフトバンクのオンラインショップで予約したiPhone 5が先週末に届いた.とりあえず自宅のMacでアクティベーションして電話の機能をiPhone 4から5へ切り替え電話とメールは使えるようにした.

 iPhone 4のバックアップは病院の自室のiMacの中にあるので連休明けの昨日にiPhone 4のバックアップを使ってデータの復元をすることでiPhone 4で使っていたのと同じ環境になるはずだった.

 はずだったというのは,そう簡単に事が運ばなかったということだ.以前にも書いたが,iTunes 10.7にバージョンアップしてからiPhoneをうまく認識せずにフリーズすることが多くなって簡単に同期することが出来なくなっているのだ.

 自宅のiMacやMac mini Duoでは認識が多少遅くなってもフリーズすることはないのだが,病院のiMacは簡単にフリーズしてしまうのだ.試行錯誤を繰り返してiMacを終了して一度電源を落としてから再起動し,iPhoneも電源をオフにして再起動してからUSBで接続すると何とか認識するようになったが,それも完全ではないのである.

 おまけにやっと認識しても同期を始めたとたんにフリーズしたりもするものだから何度もiMacとiPhoneを再起動し直すはめになり作業が遅々として進まないのだ.iPhone 4のデータ27.5GBの同期とそのバックアップのコピーをiPhone 5に同期してさらにiTunesから楽曲データの書き換え分の削除と追加の作業で丸2日を費やしてしまった.そしてGPSが使えなくなったiPhone 4はiOS6にアップデートした.

 現在は最後の同期作業中で追加の楽曲987曲中674曲目をiPhone 5にコピーしているところである.これが無事に終われば当分は同期作業はしなくていいはずだが,今度はApp.を分別してiPhoneのデスクトップに乱雑に並んでいるアイコンを整理しなければならない.iPhone 3Gの頃から次第に増え続けたアプリの数は320個くらいあるので並べ替える作業も大変だが,これは毎日少しずつやればいいだろう.

 ところで問題のLTEだが,外に出た時に自宅周辺で試しに通信速度を計測してみた.上りは自宅のLANよりやや遅く8.83Mbpsだったが,下りはLTEの方が高速で25.2Mbps出ていた.時間帯にもよるのだろうが,これなら自宅で無線LANを使うのとほぼ同等なのでテザリングにも期待できそうだ.

 写真は上が外出時のもので,下が自宅の居間でAppleのAirMac Extreamを使っての無線LANで測定したものである.今のところiPhone 4から5にして良くなったと思うのは1番目は画面が大きくなったこと.2番目は手に持つと明らかにわかるほど軽くなったこと.3番目は本体のレスポンスが良くなったこと.4番目はカメラの性能が良くなったこと.5番目はLTEが速いこと.である.

 まあ結局,私の場合はほとんど無線LANで使うのであまりLTEの恩恵には預からないのであるが,今までは学会出張や旅行のためにずっとe-mobileのデータ通信端末をUSB接続の時代から使ってきたのでそれが要らなくなるだけでもありがたい.無事にiPhone 5への乗り換えも済んだので今週末にはDocomoのFOMAのガラケーを解約するつもりだ.

 私のDocomoのガラケーは病院からの電話の受信専用みたいなもので,それもiPhoneへ転送して受けているのでプラチナバンドで接続性が良くなり必要がなくなってしまったのだ.もっとも電話そのものの存在価値もなくなりつつある.今ではLINEやFaceTimeやFacebookその他のSMSのメッセージを利用するほうが圧倒的に多いのだ.

 メールも書類や写真を添付するのでもなければ使うことが少なくなってきた.妻はメールをDocomoのガラケーで送ってくるので私も返信をメールで書かなければならなかった.娘はメールが面倒なのかよく私にLINEでメッセージを送ってくるので,妻もそれに合わせてやっとiPhone 5を予約する気になったようだから,これからは家族の通信手段はメッセージとFaceTimeが主体になるだろう.

 その妻のiPhone 5は私といっしょに予約したのだが,未だに本契約のメールが来ていない.機種変更と新規で待遇がずいぶん違うようだが,従来の顧客がauに乗り換えてしまわないための作戦なのかもしれない.もっとも,そのおかげで2台同時にセットアップという忙しい思いをしなくてすんだので私としてはラッキーだった.

 
LTEの時代
『ソフトバンク、イー・アクセスを買収 2000億円弱 携帯契約数、KDDIに迫る

 国内携帯電話3位のソフトバンクは同4位のイー・アクセスを買収する方針を固めた。株式交換により完全子会社化を目指す。株式取得額は2000億円弱になるとみられる。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で通信量が増大するなか、イー・アクセスが持つ周波数帯を活用する。買収後のソフトバンクグループの携帯電話契約数は2位のKDDIに迫り、国内の携帯電話事業者は首位のNTTドコモを含めた大手3社に集約される。

 1日午後にソフトバンクとイー・アクセスが発表する。イー・アクセスの株式時価総額は先週末の終値で約520億円。株式交換比率など詳細は今後詰める。イー・アクセスの臨時株主総会の承認を経て2012年度末までの買収完了を目指す。イー・アクセスは全額出資子会社として持ち株会社であるソフトバンクの傘下に入る。イー・アクセスが展開する「イー・モバイル」の通信サービスは継続する。

 両社の携帯電話の契約数は3427万件(8月末)とKDDI(3588万件)に迫る。連結売上高見通しを単純合算すると13年3月期に3兆6000億円規模となり、2位のKDDI(13年3月期予想は3兆5800億円)を抜く可能性がある。

 買収の狙いは携帯電話の利用周波数の拡大とインフラ投資の負担軽減。スマホの普及でデータ通信量が急増しており、通信インフラの整備とともに回線の混雑緩和が課題になっている。

 ソフトバンクはこれまで2.1ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯など3つの周波数を持っていた。新たに取得した「プラチナバンド」と呼ばれる900メガ(メガは100万)ヘルツ帯の周波数の運用も7月から始めたが、大手2社に比べて依然として利用周波数は相対的に少ない。

 イー・アクセスは1.7ギガヘルツ帯の周波数を持ち、3月から高速携帯電話サービス「LTE」を始めた。15年に新たなプラチナバンドのサービスも開始する計画。買収によりソフトバンクは米アップルの「iPhone(アイフォーン)5」などに対応するLTEサービスを拡充する。

 ソフトバンクはこれまでも通信業界の再編を主導してきた。04年には日本テレコムを買収し固定通信事業に参入。06年に英ボーダフォン日本法人を2兆円弱で買収し携帯電話事業に進出した。10年には経営破綻したPHS最大手ウィルコムを傘下に収め再建を進めている。』

 iPhone5が発売されて,ネットではソフトベンクのLTEはauに比べて回線品質が悪いことを指摘されていたようだが,イー・アクセスのLTEがiPhone5用に確保できるとなれば接続性もスピードも現状より格段に改善することになるだろう.

 もっともG4に比べればLTEのエリアはまだまだ狭く,自宅と職場がかろうじて含まれてはいるが,都市部以外ではその恩恵にあずかれるようになるにはまだ1年くらいはかかるのだろう.

不具合

2012年9月30日 コンピュータ
『アップルCEO謝罪 「iPhone5」地図アプリ不具合で

米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は米国時間2012年9月28日、スマートフォン「アイフォーン(iPhone)5」向けに同社が開発、搭載した地図アプリに不具合が多発している問題で「大変申し訳ない」と謝罪した。

9月21日に発売されたiPhone5には、従来のiPhoneに搭載されていた米グーグル社製の地図アプリの代わりに、アップルが独自開発したアプリを新たに使用。ところが、誤表示の頻発や地図情報の不足から利用者から不満の声が上がっていた。クックCEOは当面の処置として、グーグルや米マイクロソフト製の地図の利用を勧めた。』

 iPad2にiOS6をインストールしてみたのだが,たしかにマップの出来はひどいものだった.以前のに比べると圧倒的に情報が少ないし,期待の3D表示も日本ではただ平面の地図を斜め上から見ているようになるだけで建物が立体的に見えたりするようなものではなかった.

 いずれ改善されるのかもしれないが,改善される頃にはiOS7になっているんじゃないかと思う.ジョブスが生きていたらどうしたのか私も気になるところであるが,iPhone 5自体の性能はiPhone4とは比べ物にならないので代替アプリで我慢するしかないのだろう.

 iOS6のリリースに伴ってiTunesも10.7にバージョンアップされたのだが,実はこれの不具合のほうが私にとっては深刻な問題になっている.今までずっとiPhoneとiPad2は病院の自室のiMac 27インチで同期を行ってきたのだが,10.7になってからiPhoneやiPad2を認識する途中でフリーズするようになってしまったのだ.

 それでもアプリは端末自体でインストールや削除ができるからいいのだが,問題は写真,音楽,ビデオ,Podcastなどのデータを同期できないことだ.最近,山下達郎のベスト盤が出てそのデータをiPhoneに同期しようとしてこの不具合に気がついたのだが,iPad2でも同じ症状が出てしまいお手上げになった.

 結局,回避策として音楽データだけを自宅のmac miniと同期させることで凌いでいるような状況になっている.以前もiTunesのアップデートではファイル名がおかしくなる問題があったことがありかなりのファイルが影響を受けて困ったことがあったが,アップデートが出るまで数ヶ月はかかったような記憶がある.

 iOSのマップといい,OSXのiTunesといい,どちらもよく使われる言わばキラーアプリなのだからアップル社には出荷前のチェックをもっとしっかりやって欲しいと思う.フリーズして強制終了するとアップル社に問題点を報告するというダイアログが現れるから,面倒だけれどもフリーズするたびにiTunesの不具合を認識してもらいたくて問題点を送信している.
 
『ソフトバンク iPhone 5もテザリングを提供 2013年1月15日にサービスイン

 ソフトバンクモバイルの孫正義代表執行役社長兼CEOは9月19日、記者会見で、『iPhone 5』でテザリングを提供すると発表した。13日のiPhone国内発表時点では提供されおらず、同じく iPhone 5を国内発表したKDDI auはテザリングを提供していた。

 孫社長は18日夜、ツイッターで、iPhone 5でのテザリングについて「検討しましょう」とツイートしていた。孫社長は会見で「私が『検討しましょう』といったら答えを出します。やりましょう。実現します」と述べた。

 ソフトバンク iPhone 5でのテザリングは9月21日に予約を開始、2013年1月15日にサービスインする予定だ。料金は月額525円。ただし2年間無料。なお、本オプションに申し込むと、本オプションサービスの月額使用料を無料(2年間)とし、「パケットし放題フラット for 4G LTE」を月額5460円(2年間)で利用できる。容量制限は月間7GBまで。「やはりテザリングで容量無制限だとネットワークがパンクする」(孫社長)。対象はLTEスマホのみ。

 9月13日にテザリング提供を発表できなかったことについて孫社長は「LTE基地局設置の進捗を待っていた」からだという。導入の計画そのものはあったそうだ。

 「ネットワーク障害を発生させたくなかった。ソフトバンクだけは、これまで総務省から行政指導を受けていない。テザリング導入には慎重だった。後出しジャンケンだが、大人の責任だ。ネットワークを倒しちゃいかん、と。LTEは3倍のデータ容量がある」(孫社長)』

 テザリングの可否はやはり多くのユーザーにとって重大な問題だったようで,これが故にすでにソフトバンクからauに乗り換えの予約をしてしまった人もいることだろう.実は私も14日にネットでの予約はせずに様子をみていたのだが,やはり駄目なようなので今週末にもMNPでの乗り換えをしようかと思っていたところだった.

 実際のところLTE自体の回線容量の問題もありauのほうが当分は品質は良さそうなのだが,auはすでにネットショップでの予約が出来なくなっていて店舗まで行かなければならないし,テザリングも実際にはたまの外出や学会出張でもなければ使わないいわば非常用ということもあり,ソフトバンクのネットショップで予約をすることにした.

 実のところ娘が今年からソフトバンクのiPhone4Sにしていることもあり,妻はテザリングよりも娘と電話することのほうが多そうなので家族でソフトバンクというのも悪くはないということもある.テザリングができるならLTEでデータ通信をしながら通話もできるソフトバンクの方が機能が上だという考え方もある.料金は大差なく,私は2年以上での機種変更なので幾分割引が効く程度だ.

 というわけで結局iPhone5のテザリングは孫社長のこれからの努力に期待してソフトバンクにお願いすることになった.
「iPhone 5」発表される
『アップル「iPhone 5」を発表
  
 2012年9月13日、Appleは本日、iPhone 5を発表した。これまでで最も薄型、軽量のiPhoneは、全く新しいデザインに、息をのむほど美しい4インチの新型Retinaディスプレイ、Appleの設計による極めて速いパフォーマンスを実現するA6チップ、そして超高速ワイヤレステクノロジーを特長としながら、バッテリー駆動時間はさらに長くなっている。iPhone 5は、世界で最も先進的なモバイルオペレーティングシステムであるiOS 6を搭載。これには、Appleが設計したカートグラフィー(地図作成法)とルート案内によるナビゲーションを搭載したまったく新しいマップアプリケーション、Facebookの統合、Passbook、そしてさらに多くの機能や言語に対応したSiriなど200以上の新機能が含まれている。

 「iPhone 5は私たちがこれまでに作ってきた中でも最も美しいコンシューマデバイスです。息をのむほど美しい4インチのRetinaディスプレイ、極めて速いA6チップ、超高速ワイヤレス、そしてより長いバッテリー駆動時間など、驚くほどたくさんのイノベーションと高度なテクノロジーを、薄くて軽い、宝石のようなデバイスに詰め込みました。お客様にはきっと喜んでいただけることと思います」と、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラーは述べている。

 iPhone 5は、酸化皮膜処理されたまったく新しい7.6mmのアルミニウム製ボディを持ち、iPhone 4Sと比べて18%薄くて、20%軽い世界で最も薄いスマートフォンとなっている。かつてない精度で設計されたiPhone 5は、酸化皮膜処理されたボディにダイヤモンドによるカットで面取りされたエッジとガラス製のインレイを組み合わせ、驚くべきフィット感と仕上がりを実現している。

 iPhone 5の新しい4インチのRetinaディスプレイは、iPhone 4Sよりさらに多くのピクセルを表示し、すでに信じられないほど美しかったRetinaディスプレイがさらに美しく。スクリーンは横幅を広げるのではなく、縦により長くすることにより、片手でも使いやすく、タップ、タイプ、スクロールといった操作はこれまでと同じ感覚で行なうことができる。一方、より大きくなったRetinaディスプレイに最適化された素晴らしいアプリケーションや、ワイドスクリーンのHDビデオ、5日分のカレンダー、そしてすべてのウェブページをより多く表示するなど、これまで以上にコンテンツを楽しむことができる。

 iPhone 5は、LTEやDC-HSDPAを含む超高速ワイヤレス標準をサポートしており、コンテンツの閲覧、ダウンロード、ストリーミングをこれまで以上に速く行なうことができる。最新のLTEテクノロジーをサポートするために、Appleは、極めて速いスピードを実現しながら、驚異的に薄い新デザインにぴったりと収まる、ユニークなSingle Radio LTEソリューションを初めて採用。iPhone 5は、デュアルバンド802.11n Wi-Fiをサポートしており、最大150 Mbpsでのワイヤレス通信が可能。

 まったく新しいA6チップはAppleの設計によるもので、パフォーマンスとパワー効率を最大化することによって、息をのむほど美しい4インチRetinaディスプレイなど、iPhone 5の信じられないような新しい特長を実現しながら、バッテリー駆動時間をさらに伸ばしている。CPUとグラフィックスパフォーマンスは最大2倍速くなり、アプリケーションの立ち上げからウェブページの読み込み、そしてEメールの添付ファイルのダウンロードなど、iPhone 5上で行なうほとんどすべての動作が極めて速くなっている。

 8メガピクセルのiSightカメラは世界で最も人気の高いカメラだが、iPhone 5ではさらに良くなっている。新しいカメラは完全に再設計されており、信じられないほどの光学性能を持ちながら、iPhone 4Sのカメラよりさらに25%も小さくなっている。iPhone 5の新しいiSightカメラは、標準的なガラスと比べてより薄く、より耐久性の高いサファイヤクリスタルレンズカバーを使っており、くっきりとした画像を提供することができる。新しいパノラマでは、シーンを横切るようにカメラを流れるように動かすだけで、最大28メガピクセルのあっと驚くような画像を撮影することができる。新しい動画機能には、より改良された手ぶれ補正、10人まで検出できる動画顔検出機能、そしてビデオを取っている間に写真を撮る機能が含まれている。新しいFaceTime HDカメラは、FaceTime通話が信じられないほどクリアになったほか、セルフポートレートや720p HDビデオを撮ることができる。iPhone 5はまた、iCloudで共有フォトストリームを使って写真を友達や家族と共有することもできる。

 iPhone 5には、従来のコネクタよりスマートで小さく、耐久性も向上した新しいLightningコネクタを備えている。完全にデジタルのLightningコネクタは、接続したアクセサリに必要な信号だけを使用するインターフェイスを特長し、アクセサリを瞬時に接続することができるリバーシブル形状になっている。また、iPhone 5を従来の30ピンコネクタ用に設計されたアクセサリをiPhone 5に接続できるように、Lightning - 30ピンアダプタも用意されている。

 iPhone 5はオーディオ面でも新しくなっている。新しいビームフォーミング、指向性マイクロフォンシステムはより高音質で音声を認識し、新しいノイズキャンセリングテクノロジーによりバックグラウンドのノイズが減衰。iPhone 5は、言葉の明瞭性を高め、より自然な聞こえ方を実現するセルラーワイドバンドオーディオを新たにサポートしている。ワイドバンドオーディオは、販売開始時点で全世界で20の通信事業者がサポートする予定。iPhone 5にはより自然なフィットをもたらす画期的なデザイン、向上した耐久性、ハイエンドのイヤフォンに匹敵する驚異的な音質を特長とする新型の新しいApple EarPodsが付属している。』

 ほとんど事前の予想通りのスペックだが,問題はソフトバンクとKDDIでどちらのLTEが実用性が高いのかということとテザリングの可否だ.情報によるとKDDIの方はすでにデモ用の実機でテザリングが可能だったらしい.LTEの回線の容量の上でもKDDIが有利という噂だ.

 これでもしソフトバンクでテザリングが出来ないとなれば私のようにソフトバンクからKDDIへの乗り換えを考える人もたくさん出てくるのではないだろうか.またすでにDocomoでLTEでのテザリングが可能な人にとっては新型iPod touchも選択肢の一つになるだろう.PCやiPodと併用したい人にとってはLTEによるテザリングは外せないポイントになるだろう.
Huluを視聴
『月額980円で映画など見放題の「Hulu」がApple TVに対応

 月額980円でドラマや映画などが見放題のサービス「Hulu」を運営するフールージャパンは4日、ネットワーク経由でHD動画などを再生できるセットトップボックス「Apple TV」に対応したと発表した。

 Apple TVでHuluの視聴を開始するには、Apple TVのホーム画面からHuluを起動する。すでにHuluの会員に登録しているユーザーは、メールアドレスとパスワードを入力すればHuluのコンテンツを視聴できる。新規ユーザーはApple IDで登録・決済することが可能。契約は自動更新される。

 なお、Huluでは通常2週間の無料トライアル期間を提供しているが、Apple TV経由で新規登録した場合は、無料トライアル期間が1カ月となる。』

 DVDのリッピングも罰則なしだが違法ということになり,いずれレンタルDVDも廃れ今後はやはりネットストリーミングでの視聴になるだろうということで,このニュースを読んで試しにHuluを視聴してみることにした.

 まだ,タイトル数が明らかに不足しているが,他で見つからなかったタイトルもあり2週間は無料で十分に楽しませてもらえそうだ.今はDVDレンタルでも月額2000円以上は使っているだろうからこれで事足りるなら安いのかもしれない.

 Huluの良い点は視聴出来る機器が多い点で今回はApple TVでも見れるようになったらしいが,以前よりWiiでもiPhoneでもiPadでもiPodでも見れた.私の場合はMacやiPadやWiiを使って見れるので普段使う部屋や外出先でも視聴出来ることになる.

 もっとも以前からAirVideoServerを使って同様な事が出来たのだが,タイトル数は比べ物にならないし未視聴のデータが山ほどあるのだから比べ物にならないだろう.とは言えレンタルDVDでしか見れない物もまだたくさんあるので見たい物によって使い分けるというのが今後しばらくの私のスタイルになるだろう.
 再びタイムマシンのバックアップを起動ディスクに再構築してして再起動.今回は再構築作業を開始してから帰宅し,翌朝に再構築を確認して再起動したので画面を前にして待つ時間は少なかったが,こんなことを毎日やっているわけにはいかないのでトラブルシューティングを始めた.

 こういう場合は大抵アップル純正でないソフトウェアがシステムの動作を妨げていることが多いという事を経験的に知っているので,まずシステム上でメモリーに常駐して割り込みをかけて動く起動時に読み込むタイプのソフトを外してみることにした.簡単に言うと起動時に読み込まれてメニューバーに表示されるものである.

 幸いなことにこれだけでFinderの機能は安定したようだったが,今一番困っているのはSafari上の問題である.まずページを読み込むのが極端に遅い事があり場合によっては再読み込みさせないと表示すら出てこないことがあること.もう一つはこの日記もそうだが,文字入力が極端に遅くてキーボード操作に追従しないことがあることである.

 ところが,今これを書いている時にはあまりその問題が起きない.時によって起きたり起きなかったりするので原因の特定が難しいのだ.Google inputも怪しいので今はことえりだけにして使っているのがいいのかもしれないが,それでも起きる事があるので本当の原因は別にあるのかもしれない.

 とりあえず起動ディスクのハードウェアの問題ではなさそうなので安心した.iMacはハードディスクの交換を自分でするのは結構面倒なのでそれだけは避けたかったのだ.ここ数日はiMacの不具合のためにiPhoneやiPadで代用する機会が増えたが,それだけでなんとかなってしまった.

 Mac OSとiOSの融合を目指したMountain Lionでこれほど不具合が出るのでは,皮肉にも結果的にはMacからiOS機器への乗り換えを促進するための戦略的アップデートになってしまうかもしれないと危惧するのだった.
 先日,ビデオのデータをQuickTimeで開いて動画再生をしながら他のファイルが入ったネットワークフォルダを開いていたらマウスのカーソルが虹色にくるくる回り出して操作を受け付けなくなった.

 これくらいの事はよくあることだが少し待てば回復するので待っていたが,いくら待っても回復しないので,Finderを強制終了し再起動を試みたがそれも受け付けないので仕方なく電源ボタンを押してiMacを再起動した.

 しかし,今度はいくら待ってもリンゴマークの下に羽車がくるくる回るだけでログイン画面にならない.何度か再起動したが結果は同じだった.しょうがないので再起動後リンゴマークが出るまでcommandキー+「R」キーを押し続けてインターネットリカバリーでの再起動を行い起動ディスクの検証をしてみたが異常はなかった.

 それでも再起動しないので,「Mountain Lion」の再インストールを試みたが途中でエラーが出てそれも出来ず万事休すかと思ったが,タイムマシンのバックアップを起動ディスクに再構築してみることを考えついたのでやってみた.およそ16時間に及ぶデータ復旧コピーの後にやっと再起動する事が出来た.

 時々マウスカーソルが反応しなくなる現象は「OSX Lion」になってから良く経験するようになった気がするのでひょっとするとOS側に何か問題があり,それが今回の「Mountain Lion」にも引き継がれているのかもしれない.もちろん他の常駐型ソフトとの相互作用も関係あるのかもしれないのでもう少し使いながら様子をみることにしてみよう.

 と,書き終わってSafariを終了したらカーソルがまた応答しなくなり電源を切って再起動したらログイン画面が出て来ない.昨日と同じ状況になってしまった.これでは当分まともに使えそうにない.どうしてくれるんだアップル!!!



『Apple、クラウドと統合したMac OS「Mountain Lion」を1700円で販売

米Appleは、Macintosh(Mac)パソコン向け新OS「Mac OS X 10.8 Mountain Lion」をMac App Storeでダウンロード販売開始した。同社のクラウドサービス「iCloud」との統合が特徴。従来版Mac OS X 10.7 Lionまたは10.6 Snow Leopardから1700円で更新できる。2012年6月11日以降に新品のLion、Snow Leopard搭載Macを購入していた場合は無償。

iPhoneやiPad向けOS「iOS」から多くの特徴を取り入れている。iCloudとの統合により、メール、連絡先、カレンダー、メッセージ、リマインダー、メモを簡単にセットアップでき、オフィスアプリケーション「iWork」の書類を含めあらゆる情報を、iPad、iPhoneなどと同期して最新の状態に保てる。書類の編集、メモやリマインダーの作成、メッセージのやりとりなどをiOS端末で始めて、Macで引き継げるほか、その逆も可能。

さらにiOSに続きMacでも従来のインスタントメッセンジャー(IM)「iChat」に代わって「iMessage」を利用できるようになり、Mac同士のほかiPhone、iPad、iPod touchの利用者と簡単に交流ができる。

またさまざまな新着情報を一括して確認できる「通知センター」が使える。OS付属のメール、カレンダー、メッセージ、リマインダーといった各アプリやシステムアップデート、さらに一部他社製アプリの更新、警告を一括して確認できる。

これに加えアプリを切り替えることなくリンク、写真、動画などを簡単にほかの利用者と共有できる。Facebook、Twitter、Flickr、Vimeoといった他社ソーシャルメディアとも連携し、それぞれ一度ログインするだけですぐ情報共有に利用できるようになる。特にFacebookとの統合を進めており、Facebookの友達を自動的にMacの連絡先に追加したり、Macの通知センターの情報を簡単にFacebookに投稿したりできる。

このほか音声入力への対応やAirPlayによる動画、音声転送の強化、iOSと共通のゲームサービス「Game Center」の導入などを行っている。インターネットからのアプリダウンロードを監視するセキュリティ機能「Gatekeeper」、Macがスリープ中でも自動でアプリやシステムを更新する「Power Nap」、高速化したWebブラウザー「Safari」なども特徴だ。』

 夕方になりやっとOSXのアップデート作業が終わり無事に新OS「Mac OS X 10.8 Mountain Lion」が起動した.アプリのアップデートをして起動ディスクのチェックをして万が一の時のために処理すべきデータの処理と保存を行なってと事前の作業が多かったのと,ダウンロードとインストールに表板より結構時間がかかったためだ.

 1700円は前回のアップデートよりも安かったが,内容的にはiOSの機能をOSX Lionに取り込んだマイナーチェンジとも言えるのでそれほど安いという感じはしないが,確かに細かいところで改良されて使い勝手は良くなっているのから相応の値段と言ってもいいだろう.

 まだまだ全部の新機能を試しているわけではないので詳しいことは書けないが,少なくとも動作が遅くなったりはしていないようだ.一番の問題点はいつものことながらアプリケーションソフトの対応状況なのだが,今のところFusion3が早速使えなくなっている.いずれこれもアップデートされるのだろうが,USB接続の機器などのドライバやコントロールソフトについてはこれから調べてみる予定だ.

TimeMachineにお願い
 一週間ぶりに職場の27インチiMacのMacintosh HDが復旧した.動作がなんとなくおかしくなってきたので,TimeMachineでシステム部分だけを三日分ほど戻そうと思ったのだが,うまくいかないまま週末休みに突入し放置.

 週明けから再起動してインターネットリカバリーを使ってOSXを再インストールしてみたものの,その状態で移行ツールを使ってTimeMachineからデータの復旧を試みるもUSB接続のバックアップHDを認識しないためそれも不可能となった.

 結局,その状態で先週末から未処理で残っていたデータの処理を先に済ませてしまうことにして,昨夜から今度はインターネットリカバリーでMacintosh HDをそっくりTimeMachineバックアップから復元する事で約8時間後にようやく以前の作業環境を取り戻すことが出来た.

 インターネットリカバリーもうまく起動する時としない時があるようでちょっと冷や冷やものだったが,あとで調べてみるとインターネットに接続出来ない時のためにOS X Lion 用のRecovery Disk Assistantというapp.があるようなので次回のためにとりあえずダウンロードしておいた.

 まさかの時のために27インチiMac導入時から用意しておいたTime Machine バックアップ用HDだったが,本当に使う事になるとは思ってもみなかった.復旧作業中は途中でコピー作業が突然止まったりしないようにまさにTimeMachineにお願いの気持ちだった.

 実際の作業は半分くらいまで順調に進んでいるのを確認してあとは寝てしまったが,当直明けの朝にスリープ状態から復帰してログイン画面が現れた時には嬉しかった.その後の動作も以前の状態に戻り,失ったファイルもほとんど実害のないものだったので復旧作業は結果的に成功と言えるだろう.

 もちろんサブのPower Mac G5もあるのだが,メインマシンのiMacが稼働しないとビデオ関係の処理には時間がかかって困るという当たり前の問題に直面する事になりこのiMacが無事に動いているうちに本当のバックアップシステムを用意する必要性を感じることになった.

 もうじきOS Xの時期バージョン Mountain Lionがリリースされるので,その時に時期システムをどうするか考える事にした.
Mac-mini(G4)で地デジ
Mac-mini(G4)で地デジ
Mac-mini(G4)で地デジ
 自宅の自室には古いMac-miniが置いてあり,週末の夜に部屋で音楽を聴きながらネットサーフィンをするのに使っているのだが,時々テレビを見たくなる事もある.部屋にはアンテナ端子が壁にあるのでチューナーがあればMacに接続しているSONYのマルチスキャンディスプレイにつなぐだけで地デジを見る事はできるのだが,そうするとテレビを見ながらネットサーフィンができない.

 そこで,以前に買ってあった『mathey Mac対応ビデオキャプチャー VIDEO CAP For Mac MVCP-02MAC』というUSB接続でMacにビデオが取り込める外部機器を使ってMacの画面上にテレビ映像を出しながらネットサーフィンしたり,ついでにビデオキャプチャすることを考えてみた.

 もっとも,まだソフトもインストールしていないし,たとえ画面にテレビ画像を出せてもネットサーフィンをしながら録画するほどCPUパワーがあるのかも不明で上手く行くかどうかはわからない.上手くいったらまたここで報告しよう.
『DVDリッピング違法化+私的違法ダウンロード刑罰化法案、衆議院で可決

 衆議院の文部科学委員会で15日午前、著作権法の改正案について審議・採決が行われ、“リッピング違法化”などを盛り込んだ政府案が全会一致で可決した。あわせて、自民・公明の両党から“私的違法ダウンロード刑罰化”を追加する修正案が採決直前で提出され、賛成多数で可決された。

 さらに法案は同日午後、衆議院本会議に上程され、修正案を含めて賛成多数で可決された。

 今回の改正は、近年のデジタル化・ネットワーク化の進展にともなって著作物の利用態様が多様化していることや、著作物の違法利用・違法流通が広がっていることをふまえたもの。政府案では、1)いわゆる“写り込み”等に係る規定、2)国立国会図書館によるデジタル化資料の自動公衆送信に係る規定、3)公文書等の管理に関する法律に基づく利用に係る規定、4)技術的保護手段に係る規定――の整備を行う。一部を除き、2013年1月1日からの施行を目指す。

 このうち4)は、DVDなどに用いられる「CSS」などの暗号型技術を、著作権法上の対象となる「技術的保護手段」に追加するもの。その結果、これを回避してDVDなどを複製するプログラム・装置を提供することが規制され、違反者には刑事罰が科せられるほか、技術的保護手段を回避して行う複製は、私的使用目的の複製の範囲外となり、認められなくなる(刑事罰はなし)。いわゆる“リッピング違法化”。コピーガードなどの技術的保護手段が用いられていないCDなどの私的複製については、違法化の対象とはなっていない。

 自公の修正案は、2009年の改正(施行は2010年1月1日から)で規定されていたが罰則は設けられていなかった“ダウンロード違法化”に関して、刑事罰を設けるという趣旨。

 具体的には、1)私的使用の目的をもって、2)有償著作物等の著作権または著作隣接権を侵害する、自動公衆送信を利用して行うデジタル方式の録音または録画を、3)自らその事実を知りながら行って著作権または著作隣接権を侵害した者は、4)2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金に処し、またはこれを併科すること――としている。

 また、私的違法ダウンロード防止に対しての国民の理解を深めるため、国および地方公共団体に対し、私的違法ダウンロードの防止に関する、未成年者に対する教育の充実を義務付けるとしている。

● DVDリッピング違法化よりも恐ろしい(?)私的違法ダウンロード刑罰化

 今回の改正案では、個人のコンテンツ利用やインターネット利用に影響してくるDVDリッピングの規制や写り込みに関する規定、さらに国会図書館のデジタル化資料の活用に関する項目が含まれている政府案の内容自体もちろん重要だが、修正案で追加された私的違法ダウンロード刑罰化の内容およびその審議の過程に注目しなければならない。

 リッピング違法化については強い反対意見があるのも事実だが、この規定を含む政府案は、文化庁の文化審議会での議論や報告書、パブリックコメントなどを経て出てきたものだ。対して、修正案の私的違法ダウンロード刑罰化は、オープンな議論がないまま立法化されようとしていることで問題視されている。

 そもそも私的違法ダウンロード刑罰化は、権利者側が以前から訴えていた方向性であり、これまでも文化審議会で繰り返し訴えられていた。ダウンロード違法化の施行後も、罰則がないために、違法アップロードされた音楽などのダウンロードが減らず、音楽産業に多大な損害を与えているといった主張だ。もちろん、違法ダウンロードがまん延するような状況は望ましくないが、その行為に刑事罰を科すことが果たして合理的・妥当なのかという議論がまずある。また、刑事罰化することで懸念されるさまざまな問題点も指摘されており、文化審議会の議論では合意には至らず、政府案には含まれなていなかった。

 一方、自公では、著作権法の改正案とは別個の法案として、私的違法ダウンロードに刑事罰を科す法案を検討していた模様だ。自民党の河村建夫衆議院議員は昨年12月、「音楽等の私的違法ダウンロードの防止に関する法律案」の共同提出に向け、自公が党内手続きを完了したことを自身のホームページで報告していた。

 こうした私的違法ダウンロードの刑事罰化を求める動きに対しては、日弁連や一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)が反対声明を発表している(具体的な問題点や反対理由については、それぞれ公式サイトで公開している文書を参照してほしい)。それが今回、政府案の修正というかたちで、いつの間にか同様の規定が著作権法にねじ込まれようとしている流れになっている。

● 自公の修正案は、文部科学委員会での審議がないまま可決

 15日の文部科学委員会では、自民党の下村博文議員が政府案について行った質疑の中で、修正案についても言及。私的違法ダウンロードが行われる状況を放置することがインターネットの健全な発展を阻害することになるのではないかと述べるとともに、修正案に対して世間から挙がっている懸念の声に反論した。

 まず、解釈しだいではインターネット社会の検閲につながり、警察の捜査権の拡大につながる恐れや個人のプライバシー侵害につながる恐れがあるとの指摘に対しては、個人のPCを押収したり、ISPからアクセスログを押収するには従来通り裁判官の令状が必要なため、いきなり捜査官が個人宅に入ったり、無制限にインターネットに介入するとの懸念は当てはまらないという。

 また、違法・合法、有償・無償の著作物がインターネット上で混在している中で、ダウンロード刑事罰化の対象となる違法著作物をユーザーが区別することができないために、私的違法ダウンロードに刑事罰を導入することは、インターネットの表現や利用に萎縮効果があるのではないかとの指摘に対しては、今回は故意に行う私的違法ダウンロードだけが対象だと説明。配信されている著作物が違法かどうか区別できない場合は、罪に問われないとした。

 その一方で、有償の著作物を配信する事業者には、私的違法ダウンロードの防止に向けた取り組みを求めるという。正規配信コンテンツであることを示す「エルマーク」の普及がいっそう進むことが期待されるとした。事業者に対する措置は、罰則規定に先行して、改正法の公布日から施行し、罰則の施行時点で違法配信かどうかをユーザーが区別できるようにするとしている。

 なお、これら下村議員の質疑はあくまでも政府案についての質疑の中で話されたもので、文部科学委員会の中では、修正案に対する審議は行われなかった。修正案は、政府案についての審議が終了した後で、公明党の池坊保子議員が趣旨と概要を説明したのみで、すぐに政府案・修正案の一括討論に入った。

 討論では、日本共産党の宮本岳志議員が、政府案には賛成、修正案には反対との立場で意見を述べた。宮本議員は、修正案は政府案とは全くかかわりがないものであり、こうした国民に多大な影響を及ぼす法案を政府案の審議終了後に提出したことを非難。「違法流通は問題だが、対処は処罰化ではなく、違法アップロードの削除などのさらなる強化であるべき。そもそも、個人のインターネット利用にかかわる私的な領域であり、ダウンロードを行っているのは若者である。慎重に協議されるべき。国民的な合意もなく、審議会での協議も踏まない罰則化は言語同断」と述べた。

 討論は宮本議員の発言だけで終結。すぐに政府案が採決され、続いて修正議決がなされたかたち。 』

 著作権は守らねばならないというのは理解出来るが,私的な利用の範囲に自分の所有するCDやDVDのコピーが含まれないというのではおかしな話になるだろう.

 違法アップロードが悪いのも理解出来るが,ダウンロードする側が違法性を認識していないまたは違法かどうかわからない物をダウンロードしてしまったものはどうなるのだろうか.

 今ではデータをiPodで持ち運んだり,iPhoneやiPadあるいはiPod touchではWi-Fi経由で自分用にストリーミング配信したりすることも可能なのだが,こういったデータを私的に視聴することが犯罪という感覚は普通の人は持ち得ないのではないだろうか.

 そもそも,私的に利用しているIT機器は個人情報を含むものが多いので,勝手に覗き見ることこそ犯罪行為であるからたとえ警察官であろうとも勝手に取り上げて中身を調べる検閲のようなことをわが国でやれば社会問題になるのではないだろうか.

 こう考えると,たとえ法律を作ったところでプロバイダーを介して違法コピーや違法ダウンロードの明らかなデータを流さない限りこういったファイルの摘発をするのは従来通りにとどまる可能性が高いし,今後はさらに手口が巧妙になるだろう.

 むしろ,こういった法律を作ることにより過剰反応が起きてCDやDVDの流通量は今後さらに低下して小売店やレンタル業はますます苦境に立たされる可能性が高い.そうなるとネット環境がなかったりiTune Storeなどを利用しない人は音楽や映画を購入することも難しくなることだろう.情報格差が助長されるわけだ.

 B-CASカードをクラックして有料放送をただで見れる人が海外にまでいる一方で,著作権保護を厳罰化したために家の近くでCDもDVDも買うことも借りることも出来ない人が出てくるなんてどう考えてもIT技術の健全な利用方法とは思えない.知識が無いのが悪いと言ってしまえばそれまでだが,情報弱者が増えるのを推進するような法律を作った政治家は何を考えたのだろうか.

 法律を作れば何でも思うようになると考える人たちもいるのだろうが,禁酒法を作ったら密造酒が増えたのと同様に,世の中そんなに簡単なものではないのではないだろうか.
『「平成の龍馬」に解析された有料CH見放題B-CASカード騒動の波紋

 『B-CAS』カードをご存知だろうか? おそらくどこの家庭にも1枚はあるハズ。居間にあるテレビ横(裏)面に差し込まれている赤色や青色のカードだ。
 設置の際に差し込んだ後は、ほぼ、お目にかかる機会はない。何のためにあるのかというと、地デジや衛星放送を受信するための著作権保護に利用されているのだが、有料放送をタダで視聴できないのは、このカードが信号を受け取って暗号化しているからである。

 ところが先日、ネット上で『平成の龍馬』を名乗る人物が、この有料放送のスクランブル(暗号)を簡単に解除できる方法を紹介。瞬く間にその書き込みは広がって、あちこちに解除方法のまとめサイトが乱立する騒動となった。

 「駅の改札でタッチする電子マネーカードと同じように、『B-CAS』カードにはICチップが埋め込まれている。解除には、まず“ICカードリーダー”が必要で、通販サイトには当該商品への注文が殺到。1台2000円程度の商品が軒並み売り切れになり、オークションでは1万円以上のプレミアムがつく事態にまで発展しました」(マニア誌記者)

 有料の映画やスポーツを無料で観ることができるというのだから、確かにテレビ好きにはたまらない。数日間はまさに“お祭り状態”だったが、実はここに来て、その盛り上がりは急速にしぼんでいるという。

 「赤信号みんなで渡れば怖くない、とばかりに大騒ぎしていた人たちが、一転、見せしめ的に当局に逮捕されるんじゃないかという恐れから、サイトを一斉に閉鎖し始めたからです」(IT関連ライター)

 大手マスコミは、一部の新聞が淡々と事実を紹介したのみ。見方を変えれば、有料放送を不正に無料視聴する行為は、放送事業の根幹を揺るがす大問題である。にもかかわらず、あまりにもベタ記事扱いなのは、逆にこれ以上この違法な行為を拡大させてはならないという思惑があるからか。

 「そもそも無料の地上波放送も、このカードがないと視聴できないなんていうのは、日本だけのシステムなんです。その裏には、天下り団体や利権に巣食う人々の、いわばウラの思惑が隠されているんですよ」(同)

 電波利権というパンドラの箱を開けてしまった『平成の龍馬』。果たして、見せしめの逮捕が待っているのか…。それとも、「ゆるさんぜよ!」の声で時代の寵児となれるのだろうか。』

 地デジ対応のテレビを買った時に初めてこのカードの実物を見たのだが,登録はがきを出すのに必要な切手がなかったので,とりあえずそのまま使っていたが地デジを見るには特に問題はなく,2011年4月からはユーザー登録自体が廃止されたらしい.

 以前にJASRACのことを調べていた時にB-CAS社の利権のことも少し出て来たので調べてみたら,B-CAS社という会社は従業員が14人なのに取締役が9人もいる不思議な会社であることがわかった.

 そして,今回の件でわかったのはB-CASカードはすでに1億5000万枚も出ていて1枚600円前後で1社独占のビジネスになっているらしい.そして,このカードでDRMによる著作権や有料放送の視聴契約を管理することになっているようだ.

 カードの販売だけでも膨大な利益を上げてきたのだろうが,実はこの民間会社,筆頭株主はNHKで社長も2代続けてNHKの出身だそうで,カードの発行や運営には総務省系の公益法人が関わっているらしい.何のことはない,すべての地デジ対応テレビに必要な公益性の高いカードで総務省の天下りを養う仕組みのようだ.

 総務省が躍起になって地デジを推進したのにはこういう理由もあったらしいが,テレビやチューナーの買い替えだけでも嫌なのに,B-CASカードに対応するためのコストも含まれるなんて何だか無駄なお金を払わされた感じがするのは私だけだろうか.そして,またもやその陰に総務省と国民の受信料で成り立っているはずのNHKがいるというのが私にはどうにも気に食わないのである.

 以前にフリーオというDRMを破って録画データーをコピーフリーにするチューナーがインターネット通販で台湾から個人輸入できるという話がありマニアには結構売れていたようだが,今年の始め頃にはBLACKCASカードというのがネットで5万円位で買えるようになりそれを使うと有料放送がただで見れるという話がニュースに出るようになった.

 それが,今年の5月頃になると今度はICカードリーダーと書き換え可能なB-CASカードがあると自分でBLACKCASカードのようなものが作れるという話になり,ICカードリーダーが売り切れるというニュースが出て来たので驚いた.カードを書き換えるソフトもネットで手に入ったようだから自分でやってみようという人がたくさん現れるようになったということなのだろう.

 本当にそんなことが出来るのかとも思ったが,総務省が5月中旬になり各放送事業者やカード発行会社に断固とした対応を取るよう求めたというニュースが流れたのでどうやら本当だったようだ.対策はカードを新しいものに交換して,以前のものを使えなくするしかないらしい.カードの所有権はB-CAS社に帰属するのでその作業はB-CAS社の責任になるようだが,今流通しているカードの回収や書き換え対策済みカードの配布にはかなりのコストがかかるようだ.

 だが,B-CASのユーザー登録をしていない私のような場合,いつどうやってカードを交換するのかとか,交換によって機器に不具合が生じないのかなどと余計なことが気になるし,ちょっと怪しいB-CAS社が交換にかかるコストを全てまかなえるのだろうかという疑いもある.そのコストもまたユーザーに転嫁されるのでは我慢ならない.いままでさんざんあぶく銭を稼いで来たB-CAS社だろうが,ユーザーを納得させられる形で事態を収拾するのはかなり難しいように思うのだが,この問題はどう決着するのか注目している.

 


『スマホ不正アプリ、数百万人の情報流出か

 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の電話帳に登録されている個人情報を勝手に送出するアプリ(ソフト)がインターネットで配信された事件で、国内のレンタルサーバーに数百万人規模の個人情報が残されていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。

 外部流出した個人情報は十数万~百万人分とみられていたが、さらに膨らむ可能性がある。警視庁は個人情報を抜き取る目的でアプリが作成されたとみて、詳しい流出経路などを調べている。

 警視庁は17日、東京都内のIT関連会社など関係先数カ所を不正指令電磁的記録供用容疑で家宅捜索。その結果、基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホの利用者約30万人分のアドレス帳の情報が国内のレンタルサーバーに記録されていたことが判明した。

 流出したのはいずれも「the Movie」などのタイトルが付いた28種類のアプリをダウンロードした利用者の情報だった。』

 アンドロイドアプリは良く言えば自由度が高いのだが,その分玉石混合というかウィルス混じりでも流通するのじゃないだろうかと思っていたらそのとおりのアプリが出回っていたようだ.アドレス情報だけならまだ良いが,もっと大事な個人情報だったらさらに大変なことになっているのだろう.

 もっとも,似たような個人情報収集はiPhoneアプリでも以前に行われていたことがあって,その後にAppleが規制をかけたという経緯があるが,少なくともiOSアプリのほうはApp.Storeでしか一般には配布されないので,Appleによる審査がちゃんと行われていれば比較的安全に思われるという安心感はある.

 アプリを開発する立場でみても開発ツールからApp.Storeまで必要なものは全部用意されていてAppleの意向に従っている限りはどんな人でもiOSアプリを発表する機会が与えられているというのはサンデープログラマにとっては有り難い.

 アンドロイドアプリの場合はそもそもOSのバージョンと端末ごとにカスタマイズされた機能が色々あってアプリを一つ作れば誰にでも使ってもらえるものかどうかを市場に出回っている実機で検証するのも大変難しくさらにアプリをどこにアップすればいいのかという問題もあり個人には敷居が高い.

 もちろんiOS SDKの動作が不安定だったり,iOSのバージョンアップに合わせてアプリもバージョンアップが必要になったり下位互換性がないなどの問題もないわけではないが,アンドロイドのアプリを作るよりはるかにましだと私には思われるのだ.

 Googleが今後どうするのかはわからないが,アンドロイドアプリ市場をより安定して拡大しようと思うのなら,AppleのようにOSとアプリを一括してどこかで管理する仕組みを整えなければガラケーのように端末を使い捨てするようなユーザーは増えてもアプリ市場を成長させるような開発者やユーザーは育たないと思うのだがどうなのだろうか.
『Appleがついに「iTunes in the Cloud」開始「iTunes Match」も2012年後半には実現

iCloudを経由して手持ちの複数デバイスに同期しiTunes経由で購入済みの楽曲をダウンロードできる「iTunes in the Cloud」をAppleが発表した。すでにiOSの設定画面に"ミュージック"が追加されている。

これまで日本不参加のまま世界のiTunesに適応されてきたこのサービス、1機器1ライセンスを主張してきた日本の音楽業界との合意がなされたと見られる。iTunesからアイテムを購入すると、iCloudが購入履歴を記録、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windowsパソコン、Apple TVなどのデバイスで共有ができるようになった。

すでにUSではサービスが開始されている「iTunes Match」、iTunes経由でなくとも手持ちの楽曲データをiTunes上の楽曲とマッチさせ同期できる有料サービスは、2012年後半にはサービスインすると米Apple iTunes アジア太平洋地域 & カナダ担当シニア・ディレクターのピーター・ロウ氏が明らかにした。

おもに変更されたのは以下の機能。

■iTunesintheCloud
1つのデバイスでダウンロードした音楽がほかのすべてのデバイスに自動的に現れるのがこの機能だ。例えば自宅のMacで楽曲を購入すれば、持ち歩いているiPhoneにも自動的にダウンロードされる。自動的にダウンロードさせたくはないという場合には、設定をオフにすれば同期されないようになる。その場合、購入履歴から欲しいものだけを選ぶことができる。

■iTunesの3G利用が可能に
今までiTunesでの楽曲購入はWi-Fi利用のみをサポートしていたが、今回のアップデートで3Gネットワークでも楽曲を購入できるようになった。

■着信音の販売開始
iPhoneのiTunesメニューに「着信音/通知音」のコーナーを新たに設置。数十秒に短くトリミングされた楽曲が、ポップ、ロック、クラシックなどのカテゴリーから選ぶことができ、国内アーティストの楽曲も追加されている。料金は150円~250円のものが多く、購入した後は「デフォルトの着信音に設定」ボタンを押すだけですぐに設定できる。

■コンプリート・マイ・アルバム
アルバムの中の一部の楽曲だけを購入した後、アルバム全部が欲しくなった場合、すでに購入した曲の金額がアルバムの価格から差し引かれるようになる。

■MasteredforiTunes
一部のアルバムが、新しくiTunesのためだけにマスタリングされた。卓越したオーディオ品質とダイナミックレンジを持つ、驚くほど豊かなサウンドを体験できる。』

ようやく日本の音楽業界すなわち日本音楽著作権協会(JASRAC)が同意したということなのだろう.iTunesが登場した時から考えていた,自分の持っているCDの曲をいつでも何処でも取り出して聞けるという,考えてみれば当たり前のことがやっと出来るようになったわけだが,違法ダウンロードのために著作権がうるさいこの時代にこの当たり前のことを可能にしてくれたAppleには本当に感謝したい.

他にもiTunes Plusで256kbpsAACでDRMフリーな楽曲が手に入るのも嬉しい話だ.実はEX-AR9とLogitec SqueezeboxでiMac上の楽曲を聴くと128kbpsでは音質に不満を感じる事があるために,結局CDを購入しApple ロスレスでエンコードしていたのだが,256kbpsAACなら不満はないので特に安い輸入版でもなければ今後はiTunes Plusを使う方が何かと便利になるのではないかと期待している.

Mastered for iTunesというのも興味をそそられる.クラッシックコンサートやジャズライブなんかは面白そうだが,まだそれほど数が揃っていないようなので聞きたいのが出て来たらダウンロードしてみたいと思っている.

全体的に今回のアップデートでは利便性が高まるのと高音質化の方向性が出されて来たことでiTunes Storeの魅力は大きく高まったのではないだろうか.こうなるとiTunesとホームシェアリング出来てオーディオシステムにも簡単に接続できる光デジタル出力に対応したスペシャルバージョンのiPodなんかが欲しくなるのは私だけだろうか.
『Apple、次期OS「Mountain Lion」の開発者プレビューを公開、正式版は今夏

 米Appleは現地時間2012年2月16日、次期パソコン向けOS「OS X Mountain Lion」の開発者向けプレビューをリリースした。同社のクラウドサービス「iCloud」の統合強化やミニブログサービス「Twitter」との連携など、「iPadで人気の機能をMacにもたらし、OS Xの革新を加速させる」としている。

 Appleの開発者プログラム「Mac Developer Program」の会員は同日よりOS X Mountain Lion開発者向けプレビューにアクセスできる。一般ユーザーに対しては2012年夏の終わり頃にアプリケーション配信サイト「Mac App Store」を通じてアップグレート配信を始める予定。

 iCloudは、音楽や写真、アプリケーション、文書などをクラウドコンピューティング環境で保存および管理できる無料サービスで、2011年10月に提供を開始した。iPadをはじめとする同社のモバイル端末や、MacおよびWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、すべての機器でデータを最新の状態に保つことができる。現行OS「OS X 10.7(Lion)」はバージョン10.7.2以降でiCloud対応を追加しており、モバイルOS「iOS 5」ではすでに標準サポートしている。

 OS X Mountain LionではiCloudの設定やコンテンツへのアクセスのしやすさを重視した。「Apple ID」に基づいて、連絡先情報、メール、カレンダー、メッセージ機能や、ビデオ通話機能「FaceTime」、紛失したMacの場所を特定する「Find My Mac」を自動的に設定する。

 新たなアプリケーション「Messages」は従来のチャットアプリケーション「iChat」に代わるもので、無制限のメッセージ、高品質の写真やビデオをMacやiOS端末との間で送受信できる。引き続き「AIM」「Jabber」「Yahoo! Messenger」「Google Talk」といった他社サービスもサポートする。

 Twitterの統合により、ユーザーは一度ログインすれば、「Safari」ブラウザー、書類プレビュー機能「Quick Look」、写真撮影/加工機能「Photo Booth」、PDF文書と画像のビューア「Preview」や、サードパーティ製アプリケーションから直接Twitterに投稿できる。

 セキュリティ機能「Gatekeeper」では、Macにダウンロードおよびインストールするアプリケーションを管理する。どのようなソースからのアプリケーションでもインストールを許可する設定や、Mac App Storeのみに限定する設定などが行える。

 このほか、メモ機能「Notes」、タスク管理機能「Reminders」、ゲーム対戦機能「Game Center」、さまざまな通知を1カ所で閲覧および管理できる「Notification Center」、リンクや写真、ビデオの共有を簡素化する「Share Sheets」、720p画質のビデオをHDTVに出力する「AirPlay Mirroring」などを導入する。

 また、中国ユーザー向けの機能強化として、中国語の入力方式を大幅に向上し、Safariで「Baidu」検索エンジンを選択できるようにした。中国のミニブログサービスや動画共有サービス、インスタントメッセージングサービス、メールサービスなどもサポートする。』

iCloudもMessagesもTwitterとの統合もすでにiOS5で使っているものだから,私にはMac OSがiOSの機能を取り込んだと言うよりも,iOSがMac OSを取り込んだような感じがする.

毎日のWEBページやYouTubeの閲覧も,メールやメッセージのやり取りもほとんどがiPhone4やiPad2になってしまい,Macに向かうのは病院の自分の机の前に座っている時だけなので,今やMac OSXでなければならない作業はビデオや写真のデータを加工したりバックアップをとることだけになりつつある.

iCloudは確かにまだまだ使いにくいところが多いので改良して欲しいところがあるが,その他の機能はMacで使うことはあまり多くないような気もするから,マイナーアップデートで対応してくれても良かったような気がするが,「 Mountain Lion」なんて名前をつけたのはWindows 8を意識してのものなのだろう.

「Snow Leopard」から「Lion」になって使えなくなってしまったアプリの代わりを見つけてiMacにインストールしたり,データの加工に「Snow Leopard」のPower Mac G5との分担作業を強いられたりするのにやっと慣れて来たところなので,「 Mountain Lion」が出てもしばらく様子をみたいと思っているくらいだ.

それよりも今気になるのは,iPad 3が出たら何が出来るようになるかということだ.ハードの仕様は大体わかったが,iOS5やXCODE4.2が変わるのか変わらないのか,Mac Bookはまだ必要なのか,といった辺りがどうなるかが一番知りたいところである.
iPad3は3月発売.ドコモは?
『Appleの「iPad 3」は2012年3月に発売され、LTEネットワークに対応することが報じられている。

 Bloombergによると、iPad 3は2012年第1四半期に発売されるという。Bloombergは、アジアにあるAppleの製造パートナーの動きに言及している。また、iPad 3にはクアッドコアチップが搭載される見通しだ。

 iPad 3は、今後1年間、Appleの売り上げに大きく貢献する製品の1つと見られている。iPad 3も重要だが、大方のアナリストは、やはり4Gに対応すると見られる「iPhone 5」の方が売り上げの牽引役になると予想している。

 Bloombergによれば、2月には量産体制がさらに進む見込みだという。

 Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏は、最近の調査メモで、AppleのiPad計画の成否を次のように予測している。

 現在のところ、当社のモデルはiPad 3が単純に『iPad 2』と置き換えられるという前提に立っている。だが、AppleがiPadのラインアップを高価格帯と低価格帯の両方に拡大すれば、新しいiPadは現在の予測を大きく上回る成長に貢献できる。当社は今のところ、2013年におけるiPadの売り上げの伸びを11%、強気の見方をした場合には30%と予測している」

 Wedbush SecuritiesのアナリストであるCraig Irwin氏は調査メモで、iPad 3はバッテリ供給業者にとって恩恵となる可能性があると述べている。iPad 3には、はるかに多くのバッテリ材料が使われる見込みで、Irwin氏によると、Simplo Technology 、Dynapack、Polymoreのような供給業者に利益をもたらす可能性があるという。』

『次期「iPad」向け高解像度ディスプレイの生産が加速か

 最新の報道によると、Appleの次世代タブレットの正式発表を数カ月後に控えて、同デバイスをより魅力的にする高解像度ディスプレイの生産が加速しているという。

 台湾のニュースサイトDigiTimesによると、シャープとLG Displayは今後2カ月半で600万~700万台の9.7インチQXGAパネルを生産し、第2四半期中に生産台数を1000万台まで拡大する見通しだという。

 その一方で、Appleは2012年第1四半期に発注する「iPad 2」ディスプレイの数量を700万~800万パネルに縮小すると言われている。2011年第4四半期には1000万パネルを発注したと報道されているので、それと比べると大幅な縮小だ。

 総合すると、第2四半期には従来モデル向けディスプレイよりも多くの高解像度ディスプレイが生産される見通しということだが、AppleはiPad 2を完全に廃止するわけではない。このことは、同社がiPad 2をしばらくの間、提供し続ける可能性を示唆している。

 DigiTimesは、Appleが最新モデルとともにiPad 2を継続して提供し、iPadのラインアップを3モデルに拡充する予定だと繰り返し示唆している。

 注目すべきなのは、このDigiTimesの最新報道が、韓国の業界サイトElectronic Times Internet Newsで報じられた内容と対照をなしていることだ。後者は、次期iPad向けQXGAパネルを生産するのはLGとサムスンで、シャープはそれに加わっていないと主張した。パネルは2048×1536ピクセルで、スクリーンサイズは従来と同じ9.7インチになる予定だという。』

どうやら予想通りiPad3が発売になるようだ.CPUはクアッドコアのA6だから速度は2倍,レチナディスプレイで解像度も2倍の2048×1536になり電池の容量も2倍になるらしい.ここまではほぼ予想通りだが,LTEネットワークに対応するのはiPhone 5からだと思っていたのでこれは予想外だった.

わが国でLTEに対応している通信キャリアはNTTドコモだけなのでもしApple社がiPad3を日本でもLTEに対応させようと思えばNTTドコモとも手を組むことになるが,どうなるのだろうか.

ほかにも私としてはSDカードへの対応や,電話として使えるか,カメラとライトはどうなるのか,Mac Book Airに替わるような開発ツールや画像処理ソフトなどのアプリケーションが出てくるのかなどが気になるところだ.

あと2ヶ月ほど待てば全てが明らかになるが,Steve Jobsの遺作とも言うべきiPad3とiPhone 5そしてまったく新しいApple TVの登場を楽しみにしている.

「スティーブ・ ジョブズ」の計算機
「スティーブ・ ジョブズ」の計算機
「スティーブ・ ジョブズ」の計算機
Mac OS時代に使われていた電卓のデスクアクセサリはジョブス自身がデザインし,Mac OS 9.2.2まで15年間も使われていたそうだ.

現在の電卓はOS Xになってからのもので,これもOS X 10.7 Lion までそのデザインは変わっていないように見える.

英語システムと漢字Talk1.0が両方使えた時代に初めてこの計算機を見てデスクアクセサリの素晴らしさに感動したものだが,iPhoneの計算機ではグランドビューにすると関数電卓に変化するのを見て再び感動したものだ.

このようにMacとは歴史的に関わりが深い計算機だが、iPadには標準で組み込まれたものがない.これは一体どういう理由なのだろうか.

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2011年12月16日 コンピュータ
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今朝,iTunesを新バージョン(10.5.2)にアップデートしてApp StoreのiPhoneメディカルをチェックしたらトップの「New」というところに私の作成したアプリ『HDSRIP』が上がっていた.

iPhoneのアプリにiTC MobileというiTune Connectでのアプリのダウンロード状況を確認できるものがあるのだが,これによると昨日までのダウンロード数はまだやっと100を超えた程度だ.

面白いのは地域ごとのダウンロード数が見れることで,これによると中国や米国,オーストラリアでもダウンロードしている人がいるらしい.私のアプリは日本語のみ対応なのだが,一体どんな人がダウンロードしているのかと思うと面白い.

現在は, MMSEというもう一つの認知症検査のアプリを作成中だが,今後のダウンロード数を見て次に出すアプリを考えたほうがいいような気がしてきたのでしばらく様子をみることにしよう.
iPhone3G 電池交換
娘にiPhone 4Sを買ってあげて,今まで娘がWi-Fi環境で使っていたiPhone 3Gを再利用しようと思ったが,バッテリーの劣化のために数時間しか使えなくなっていることがわかった.

以前にもiPodの電池交換を自力でやったことがあるのでiPhoneでも出来るだろうとネットで検索したらその方法と交換部品として電池を購入できることがわかったのですぐにネットで電池を発注した.

今夜その電池が届いたので,さっそく交換作業を行った.難しいのはリボンケーブルの接続や非常に小さいコネクタを分解する時には壊さずに,元に戻す時には慎重かつ確実に接続するということだけで,マイクロドライバーとピンセットがあればちょっと手先が器用な人ならできそうだ.

唯一私がドキッとしたのはマイクロピンセットでつまんだビスが滑って床に落ちた時で,落ちた瞬間は耳を澄ましてどこに落ちたかを確認しようと必死だった.非常に小さなネジなので見つかるかどうか心配しながら探したが,幸いすぐに見つかって助かった.

部品代はゆうパックにしたので送料込みで2200円.iPhone 3Gのこれからの主な用途はミュージックプレーヤーなので新たにipod touchを買うよりははるかにお買い得だろう.これで当分は主に車内で元気に働いてもらうことになるだろう.

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