これで本当に最後にする?
 究極の35mmフィルム一眼レフであるNikon F6の時には本当に最後のフィルムカメラを買ったつもりだった.

 しかし,その後にMamiya 645Pro TLを買ったのは6x4.5版だったからで,GW690IIIは6x9版だったからで,M3を買ったのはそれが特別なLEICAだったから.そして今度はこれが特殊なスウィングレンズ式パノラマカメラだったからである.

 このカメラのことを初めて知ったのはカメラ雑誌だったが,2005年5月9日にネット上で『フィルムで撮る本物のパノラマ』というコラムを読んだ時からいつか機会があったらこれでパノラマ写真が撮ってみたいと思うようになっていたのである.

 それが,正月休みにネットでLEICA M3を偶然に見つけた時にこれまた偶然にこのカメラを見つけてしまったので,実は両方いっしょに買ってしまったのである.欲しかった中古カメラを同じ日に2台見つける確率がどのくらいあるのかは知らないが,運命の出会いの日だったことは間違いないだろう.

 このカメラはシャッターを切るとレンズが向かって右から左に回転して,およそ120度の範囲の風景を左から右にフィルム上に記録するようになっている.フィルムを巻き上げるとレンズが今度は左から右にギョロっと動くのである.

 普通に手で持って撮影すると手が写りこんでしまうほど画角が広いので専用グリップが下に付くようになっているのも面白い.人間の両眼視の範囲がおよそ115度であると言うから水平方向はそれと同じくらいの範囲が1枚の写真に撮れるのである.

 まだ,試写が終わったばかりで現像もしていないが,これから何を撮ろうかと考えるだけでも楽しみだ.デジカメで撮って合成したパノラマ写真とは違う一発撮りならではの面白い写真が撮れるのではないかと大いに期待しているのだ.
 

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