フィルムカメラで撮ろう
 いつもクリスマスの夜はネットで中古カメラ探しをしているのだが,最近はあまり魅力的なものが見つからなくなってきた.特にフィルムカメラは状態のいい物がめっきり少なくなったような気がするし,もともと発売台数が少ないものを見かけることは非常に稀になった.

 デジタルカメラの性能が上がり価格も安くなって買いやすくなった頃は,フィルムカメラからの買い換えもあったためか色々なカメラが沢山出てきたものだ.最近はそれも一巡したのか,今まで買い換えずに使い込んだものが出てきているみたいになって買う気になれなくなっていた.

 それでもフィルムカメラで写真を撮りたいという気持ちに変わりはなく.手持ちのカメラのどれかにはいつもフィルムが入っていて,撮りたくなったらすぐ撮れるようにはなっている.フィルムにもサイズがあって私の持っているカメラで一番小さいサイズは35mmフィルムを使うハーフ判で一番大きいサイズは6×8判だった.

 ブローニーフィルムを使う中判カメラにも一眼レフと二眼レフとレンジファインダーという種類があるのだが,実は今まで中判のレンジファインダーは持っていなかった.それで,以前より気になっていたのが6×9判のGW690だったのだが,それの状態のいい物がなぜか今日ネット中古のページに出ていたのである.

 このカメラは観光地の写真屋さんが記念の集合写真を撮るのに使う事が多かったらしく,使い込んだものは時々見かけたのだがそれも最近は少なくなっていた.北海道神宮でも見かけたように,そういう写真屋さんもきっとEOS 5DmarkIIなどに買い換えたのだろう.

 とにかく程度のいいこのカメラを見かけたのはずいぶん久しぶりだったのと,人気がないのか値段がかなり安くなっていたのでぽちっとやってしまったのである.この前に買ったフィルムカメラはMamiya 645 Pro TLだったが,このカメラは同じ中判フィルムカメラとは言えプロ用のかなり特殊なカメラだ.露出計も無く120フィルムでは8枚しか撮れないのである.

 問題はこのカメラで何を撮るかということだ.私は集合写真なんて滅多に撮らないし,失敗が許されない写真ではその場で確認できるデジタル一眼レフを使うほうが安心だから,たまに撮る家族の集合写真で使う気にはなれない.

 だが,画質ではこのカメラには大いに期待しているのでそれを生かせる被写体をこれから考えてみようと思っている.このカメラでなければとれなかった写真がたとえ1枚でも撮れればこのカメラを買った意義があると思うし,フィルムで撮れるのも今のうちではないかと思ってしまうのである.

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