惨敗

2010年8月29日 趣味 コメント (3)
『北海道マラソン 男子ジュイが初マラソンで優勝 女子は復活の原

 2010北海道マラソン(道、道陸協、北海道新聞社などでつくる組織委主催)が29日、札幌市内を巡る42・195キロのコースで行われ、男子はマラソン初挑戦のサイラス・ジュイ(日立電線)が2時間11分22秒で、女子は原裕美子(ユニバーサルエンターテインメント)が2時間34分12秒でともに初優勝した。

 レースは気温27度、湿度70%(いずれもスタート地点)と、マラソンにはやや厳しい気候条件で始まった。

 男子は7月の札幌国際ハーフマラソンを制したジュイが、38キロ付近で先行するメクボ・モグス(アイデム)をとらえ、大会歴代2位の好タイムでゴール。2位は一般参加のアルン・ジョロゲ(小森コーポレーション)が食い込み、3位もモグスとケニア出身が上位を独占した。

 女子は中盤以降、京セラから移籍して初レースとなる原と宮内宏子(京セラ)の一騎打ちとなり、32キロ付近で抜けだした原がそのまま逃げ切った。2位は宮内、3位は那須川瑞穂(ユニバーサルエンターテインメント)。

 男女のトップ選手と市民ランナーが一緒に走る北海道マラソンは今回で24回目。エントリーした8861人中7959人が出場、5715人が完走した。完走率は72%だった。』

体調も悪くなかったし,割といいペースだったけどな〜.
ポラロイドで撮る
『 LOMO LC-A+の独特なトンネルエフェクトやカラフルな描写力をインスタントフィルムで表現出来たら素敵ですよね?さらに、様々なアクセサリーを駆使しクリエイティブなインスタント写真を撮影出来るならなおのこと。

今までのインスタントフィルムカメラは、オートフラッシュ、撮影後には自動的にフィルムが出てくるものが一般的でしたが、Instant Back+は一味違います。背面の赤いボタンを押すことで、好きなタイミングで写真を取り出せるため、多重露光や長時間露光等もお楽しみ頂けます。別売の広角レンズLC-A+ Wide-Angle Lensや Tunnelvision Lens等を駆使し自分だけのオリジナルなインスタント写真に挑戦してみて下さい。Instant Back+はLOMO LC-A+及びLC-Aの裏蓋を外して簡単に装着が可能です。』

 夏休みの最終日に円山クラスの書店で趣味のカメラの本を探していたら,ある雑誌にLOMO LC-A+及びLC-Aで使えるINSTANT FILM BACKというのが載っていた.私もLOMO LC-Aを持っているので読んでみたら,フジフィルムのチェキ用のインスタントフィルムを使ってLOMO LC-Aで写真が撮れるらしい.

 価格も1万円弱と手頃で,装着も簡単そうなので家に帰ってからさっそく注文しておいた.先週末に届いたので昨日LOMO LC-Aに着けてみたのだが,フィルム巻き上げノブがInstant Back+と干渉して回せなかった.一応,そのような事がないようにノブをクリアするように溝が切ってあるのだが,私のLC-Aとは相性が悪かったようである.

 仕方がないので,いつもの乾電池式のハンドドリルで溝を削って広げることにした.これは上手くいきノブを回してシャッターチャージが出来るようになった.さっそくインスタックスミニフィルム(チェキ用)を装填して居間で試し撮りをしてみた.

 補正レンズを使うせいかフィルムで撮った時より画像の鮮鋭度は少し落ちるような気がするが,LOMO LC-Aらしい雰囲気を残した写真が撮れる.繰作はシャッターチャージをしてシャッターを押したら背面のフィルム排出ボタンを押すだけだから簡単だ.フィルム排出をせずにシャッターチャージしてもう一度シャッターを切れば二重露光も簡単にできる.

 LOMO LC-Aは自動露出だが,日本製のカメラのように正確ではないのとピントは目測で距離を合わせるので撮影にはコツが必要なのだが,撮った写真が目の前で画像になるインスタントフィルムをちょっと個性的な描写で楽しめるのが面白いと思う.

 私のLOMO LC-Aの場合はちょっとした改造が必要だったが,LOMO LC-A+の方は巻き上げ繰作がいらずセット販売もされているようなので興味のある人はセットで買うほうが手軽に楽しめるだろう.
ホイール交換
 今年は自転車を買い替えたこともあり走行距離は昨年よりだいぶ増えた.ランニングでLSDをする代わりに自転車で長距離を走ることが多く,その場合は100km程度は走ろうと思っている.そして,長い距離を走るようになってくると自転車の乗り心地について色々考えることも多くなってくる.

 セッティングの経過で必要だったハンドルとステム,シートとシートポスト,クランクなどは交換した.シートとステムなどは既に2度も換えてしまったが,今のものにはほぼ満足している.タイアとホイールについては以前からチューブレスタイヤを使ってみたかったこともあり今シーズン始めから2WAY-FITのアルミホイールを使っていたのだが,最近になり重量と空力の両方を一度に解決できるいいホイールはないかと思うようになっていた.実際,そういうホイールはあるにはあるのだが,非常に高価でとてもお試しで買うような物ではなく今シーズンの購入は諦めていた.

 ところが,10日程前によく利用している海外のネット通販で私の希望を叶えてくれそうなホイールを見つけてしまったのである.ミディアムハイトのカーボンリムで重量は1250g,セラミックベアリング,チューブラータイヤというほぼ希望通りのスペックで値段は国内の通販のほぼ半額. 在庫も十分あるようなので,ここで見たのも何かの運命だと思ってすぐに発注した.

 関税と通関手数料で4400円払い,それは1週間後に到着した.持ってみると確かにものすごく軽いし,SWISS STOPの黄色いブレーキシューもなかなかいい.他にクイックリリースとプラスチック製のバルブエクステンダーがついていた.タイヤはCORSA EVO CXをいっしょに発注したが,在庫がなくていつ入荷するかもわからないのでContinental Competitionに変更することにしたが,このタイヤは減りやすいようなので前19mm,後22mmを発注して到着を待った.

 昨日,待ちに待ったタイヤが届いたのでホイールに着けることにした.固くて装着が困難という前評判だったタイヤは意外に簡単にリムにはまりTTP-1のテープを引き抜いて接着しようと空気を入れたが,バルブエクステンダーとの接合部から空気が漏れてタイヤは膨らまない.このプラスチック製のバルブエクステンダーではどうやっても空気が漏れてしまい圧が上がらないので,作業を中断して急きょショップまでバルブエクステンダーを買いに走った.

 買ってきたバルブエクステンダーで当然のごとく空気圧は上がった.後輪に続き前輪もタイヤを接着し空気を入れると今度は一度で何の問題もなく空気圧が上がった.カセットスプロケットは今回CS-7900の12-27Tを装着した.11-28Tを使ってみた結果,下りでも11Tが必要なほどスピードは出さないし,朝里峠でも28Tまでは必要なさそうだということがわかったので16Tが使える12-27Tにすることにしたのだ.次にブレーキシューの交換と位置調整をしてホイール交換作業は終わった.

 今朝は妻が早朝から1日がかりで出かける用事があるので,1時間弱しか試乗できなかったが,新しいホイールの乗り心地は当然のことながら過去最高のものだった.踏み出しが軽くギアチャンジの間隔が早くなるし,スピードに乗ってからも維持が楽になったのがはっきりわかる.風切り音や地面からの振動も少なくチューブレスタイヤよりもさらに接地感が柔らかく転がりも良くなったように感じるのだ.

 これはかなり癖になりそうな乗り心地である.だが,まったく問題がないわけでもなさそうだ.海外サイトのインプレを読むとこのホイールのハブは水には弱いというような事が書いてあった.まあ,雨が降ったら乗らなければいいのだろうが,先日の余市へのサイクリングの時のように長距離になると現地と札幌で天候が違うこともあるので気象状況の変化を正確に読み取らないとせっかくのホイールを台無しにしてしまうかもしれない.

 まあ,まだ初心者なので何かと心配になることが多いのであるが,何事も経験してみないとわからないものである.せっかく今シーズン中に買ったのだから,気に入ったパーツを組み込んだ自転車とこのホイールで走行距離をどんどん延ばして行きたいと思っている.

今年はこれで撮る
今年はこれで撮る
 iPhone4のカメラでも十分な性能があるし,色々なカメラや撮影した画像を加工するApps.でトイカメラ的に遊べるのが気に入ってApps.を十数種類も入れて持ち歩いているくらいだ.しかし,『写真はレンズで決まる!』というキャッチコピーがあるように,いくら撮像素子が良くてもレンズの性能を越えた写真は撮れないというのも事実であると思う.その点で,私はやはりiPhoneにはまだ少し物足りなさを感じてしまうのである.

 新しもの好きな私にとっては新発売のデジカメのニュースでその新機能について知るだけでも色々なことがわかって面白いのだが,毎年一つや二つはどうしても気になって自分で使ってみたい物が出て来てしまうのだから困ったものだ.今年も春から色々物色はしていたのだが,一つだけもうちょっと値段が下がったら買ってみたいと思っていた機種があった.CanonのIXY30sである.

 気に入った物を買う時に,気に入った理由を人に説明するのは難しいのだが,私の場合はまず外見が気に入らなければ駄目なので一番最初はデザインが気に入ったということだ.スポーツカーをイメージした曲面構成とボディカラーということだが,私はこの光沢を持った黄色がなぜかとても気に入ってしまった.

 デザインが気に入れば,次はスペックをチェックするのだが28mmでF2.0という明るいレンズはまるで高級コンデジみたいだし,HDビデオやハイスピードビデオが簡単に撮れるから,わざわざビデオカメラを取り出すのが面倒であまりビデオを撮らない私にはスナップ写真のようにビデオが撮れるのは大変具合がいい.しかもビデオ撮影中にピント合わせができると言うのだから大したものだ.

 で,また新しいコンデジを買って何を撮るのかということであるが,このカメラの特徴を生かすにはやはり暗い所で広角28mmレンズを生かしたスナップやマクロ撮影と速写性を生かしたビデオスナップということになるだろう.普段使っているデジタル一眼レフは重いしレンズも長くて取り回しが悪いので,それを補って小回りを利かせたいつもと違った視点からの写真を撮れるはずなので,どんな写真が撮れるのか今からとても楽しみにしている.
チューンナップとアップグレード
『 ロード買うなら業界一の自転車バカに訊け!  菊池武洋

 コンセプトは「もっとまっとうなロードに乗ろう!」そして「ズバリ自分にぴったりの名車を極めよう!」業界一の自転車バカで知られる著者だからこそ徹底伝授できる、初心者にも経験者にも今まで誰も教えなかった目からウロコのセレクト術。業界タブーにとらわれないオススメ車厳正インプレッション、ロード三昧境に浸れるステップアップ・ノウハウも満載。』

 自転車の月刊誌を全て読み終わってしまい,来月号が来るまでのつなぎとして買ってみたら,これが結構面白くて勉強になった.特に変速性能の80%は変速機ではなくギヤとチェーンで決まるというのに影響され,さっそくチェーンリングとカセットスプロケットをアップグレードすることにした.チェーンはすでにCN-7900に換えてあったのだが,改良されたCN-7901を店頭で見つけたので買ってきた.

 ブレーキも下りでスピードが出せるようになるとリアブレーキの効きがなんとなく気になり出したのでこれも前後セットでアップグレードすることにした.ホイール,ハンドル,ステム,サドル,シートポストは購入後ほどなくして交換していたので,残るはSTIレバーと前後のディレイラーのみになってしまった.

 こういうことをするなら最初からパーツで組み上げたほうが安上がりだったのかもしれないが,実際に使ってみてから換えたのでないとわからないこともあり,ロードバイクのメカについて知るにはこういう過程が大切なのではないかと思っている.そして,今度ロードバイクを買う時にこの経験が生かせればいいのではないだろうか.

 もうひとつ勉強になったことは,得られるものもあるけど失うものもあるのがチューンナップであるという考え方だった.つまりは,レースなどの特定の状況に対しての性能を高めると,他の状況に対しては性能が落ちるということなのだろう.私の場合は総合的な速さと乗りやすさを求めているので結果的にアップグレードを繰り返す事になっていたのだった.

 もうひとつファインチューンという言葉があって,これはパーツの性能を最大限に引き出すために調整するということらしいが,細かい技術が必要なようなのでシーズンオフにまた勉強してみることにした.その時には,ブレーキやシフトのケーブルも交換するので,ついでにSTIレバーと前後のディレイラーについても交換することになるかもしれないが,今シーズン中はギヤとチェーンのアップグレードでどう変わるのかをみてみたいと思う.
裸眼でカメラも3D!
『任天堂 : ニンテンドー3DS初公開 3Dカメラ内蔵、裸眼でプレー

 任天堂は15日(米国時間)、新型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を公開した。上画面は3.5インチディスプレーで、3D表示に対応。専用メガネなどは不要で、3D映像を見ることができ、本体に付いているダイヤルで任意に3D効果を調整できる。下画面はDSと同じタッチパネルになる。 

 内蔵カメラは二つを用意し、3Dカメラとして使える。また通信機能も強化し、任意のソフトを遊んでいるときも他の通信データを受信できる。

 米ロサンゼルスで行われた発表会で岩田聡社長は「3D規格は、私たちの頭の中にあった。キャラクターが立体化するだけでなく、空間の奥行きが認識でき、動き回れるようになる」と語った。「ニンテンドックス」の3D版を開発中で、さらに、カプコンの「バイオハザード」やスクウェア・エニックスの「キングダムハーツ」、コナミデジタルエンタテインメントの「メタルギアソリッド」、バンダイナムコゲームズの「リッジレーサー」なども開発中であることを明らかにした。』

 今朝になりやっとiPhone4がネット予約できて,ひと息ついてニュースを見たら3DSのことが書いてあった.裸眼で3D映像を見ることができるようになるのは知っていたが,内蔵カメラが3D対応になるというのは初めて知った.おまけに任意のソフトを遊んでいるときも他の通信データを受信できるということだから,このカメラでライブ映像をネットに流したものを3DSで見れば3Dで見る事ができるわけだ.

 先日のJAXAによるハヤブサの映像はアクセスが集中し,ustreamでもかなりコマ落ちしてしまうほどネットでのライブ映像は人気があるようだが,今後は3DSを使ったライブ3D映像のストリーム配信なんていうのが出てくるかもしれない.iPhone4もHDビデオとiMovieに対応した事でYouTubeへのアップロードは増加することだろう.いずれにしてもこれからはネット上のビデオストリームが爆発的に増加することになるのではないだろうか.

 すでにカメラとビデオの境界はかなり不鮮明になっているが,iPhone4や3DSの出現で携帯電話とゲーム機が一歩進んでリアルタイムビデオ配信機器に近づき,3DSにいたってはそれが3Dビデオになるのだから,ますます面白くなりそうだ.3DSが登場したら,UstreamやYouTubeが3DSに対応して,ニンテンドーには3Dビデオを配信できるソフトを是非開発してもらいたいものだ.3Dでのビデオストリーミングが是非見てみたいと思うのは私だけではないだろう.

 

激坂

2010年6月3日 趣味 コメント (2)
激坂
激坂
激坂
 自転車でいつも走るコースは勾配が急なところでもせいぜい5%くらいなのでコンパクトクランクのインナーと23Tでも頑張れば登れるから12-23Tで十分だと思っていたのだが,自転車雑誌を読んでからは坂でもケイデンスをもう少し維持して効率を上げようと12-25Tを使うようになっていた.

 ところが,先日また新しいコースを開拓しようと円山から宮の森を通って盤渓に抜ける道を走ってみたら,これが最大勾配16%の結構な坂道で25Tでも最後にはケイデンスが50を切ってしまった.心拍数も180まで上がってしまい限界に近かった.その対策として27Tのあるカセットを使ってみようかと思ったが,11-27TはDURA-ACEグレードにしかなくお試しで使うには高価なので代わりに11-28Tを注文した.

 今使っているのは12-25Tなのだけれども下りで50km/hrを越えるようになると12Tだとちょっともの足りなくなることもあって11Tも使ってみたかったからの11-28Tなのだ.そのかわり16Tがなくなってしまうのだが,今の巡航速度なら17Tでほとんど間に合うような気もしている.来週にはスプロケットを交換してまたあの激坂に挑戦してみようと思っている.

 今シーズンから新しい自転車になったので,色々な所を走りながらセッティングを進めていくのが今はとても面白いのである.ランニングはシューズとウェアくらいだが,自転車はそれに加えて交換できるパーツがたくさんあるのでいくらでも楽しめるのだ.
 

期待はずれ

2010年5月30日 趣味
期待はずれ
『 北海道道1148号札幌恵庭自転車道線は、北海道札幌市白石区と北広島市を結ぶ一般道道である。自転車・歩行者専用道路で、札幌市域は札幌市管理路線。

 現在開通している区間の大部分は、1973年(昭和48年)に廃止された旧日本国有鉄道(国鉄)千歳線の跡地を転用したものである。路線は主に北広島市内で千歳線と並走する。エルフィンロードのエリア内では、鉄道標識をかたどった道路標識やJR北広島駅および東札幌からのキロ数表示がされている。数ヶ所を除き、自動車道路とは陸橋かアンダーパスによって交差する。

 通称は「札幌恵庭(北広島)自転車道路」。また札幌市内では「白石サイクリングロード」、2004年(平成16年)に開通した区間は「エルフィンロード」、北広島市中心部では「共栄広島通」・「メイプル通」の別名で呼ばれている。JR北広島駅を少し過ぎた地点まで完成している。

起点:北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目(=札幌コンベンションセンター)
終点:北海道北広島市中央6丁目
総延長:19.7km(うち札幌市管理11.5km)』

 札幌市内の自転車道路は豊平川沿いと北区,西区にあるものはほとんど走ったことがあったが,ここと野幌森林公園周辺と支笏湖方面はまだ走ったことがなかったので,今回は一条大橋で豊平川を渡りここを通って北広島駅まで自転車で走って来た.自宅を出たのは午前4時前で気温は7度,軽装だったせいもあり思っていたより体感温度は低くてちょっと寒かった.

 北一条通りは休日早朝にもかかわらず車が結構走っていて大通りを走れば良かったと少し後悔したが,無事に菊水方面へ右折して札幌コンベンションセンターに到着した.そこから環状線を横断して白石サイクリングロードを走りだした.

 午前4時30分なのに高齢な方々がもう数人は散歩していたが,体も暖まってきたので時速30kmほどに加速したものの,舗装があまり良くなくて振動がひどい.おまけに車道と交差するところは地下の覆道で立体交差するから停止はしなくていいが,サイクリングロードと覆道のコンクリートの段差が結構あって足を止めての減速を余儀なくされるのだ.

 そして覆道の部分は低くなっているので坂を下ってスピードが出ても段差のために減速し,その後は坂を上るために加速するという状況になるのだった.結局スピードを出すには加速と減速を繰り返すことになり効率が悪いので,時速20km程度でのんびり走ったほうが肉体的にも精神的にもホイールのためにもいいという結論になってしまうのだった.

 この状態は上野幌まで続くし,復路では時間とともに周辺住民の方が続々と歩いたり走ったりするので時速20kmを維持するのも怪しくなっていた.はっきり言ってこの区間はママチャリで走るのがいいとこで,ロードバイクでまともな走行をするのは危険ではないだろうか.ついでに言っておくが自転車道でコードを長くして犬の散歩をするのはやめてもらいたいものだ.

 上野幌からは周囲に住宅もなくなるので歩行者は少なくなるし,きちんと右側通行を守っている人が多い.舗装の状態も良くなるし,覆道も少なくなるのでとても走りやすい.しかし,数カ所で一般道と交差するので停止する必要があるのが残念だ.それでも自転車の駅を頂点とした適度なアップダウンは走っていて楽しかったので,あっという間に北広島駅に着いてしまった時は,このまま滝野すずらん公園方面まで続いていたら最高なのにと思ってしまった.

 帰り道は36号線まで出るのも面倒だったので来た道を引き返したのだが,上野幌からは舗装も悪いし,歩行者も多くなっていて走っていてかなり精神的に疲れてしまった.他のサイクリングロードもそうなのだが,自転車道と言うのならば今後はやはり歩道と自転車の走行区域をもっと明確に分離する必要があるのではないだろうか.どうせならロードバイクで安心して走れる自転車道を作って欲しいものである.ちょっと期待して行ってみたのだが,ちょっと期待はずれな自転車道路だった.

 ところで,横断歩道のない北一条通りを右折するために交差点で徐行していたら後ろから来たトラックにクラクションを鳴らされてしまったのだが,もし私が乗用車に乗っていたらあのトラックはクラクションを鳴らしただろうか.あるいは自転車ではなく乗用車が車線の左側を徐行していたら幅寄せ気味に追い越したりするだろうか.

 車道を走ると自転車は被害者になる可能性が高いから身を守るために考えることが多くなるし,自転車道を走る時は自分が加害者になることを考えると満足に走ることもできなくなる.こんな窮屈な思いをしてまでロードバイクに乗る必要などないのかもしれないが,それでも自分の体を使ってスピードを出して走る時の爽快感は何物にも代え難いのである.困ったものだ.

自転車クレードル『NVA-BU2』
 品切れで到着が遅れていたNV-U35用自転車クレードル『NVA-BU2』が届いたので早速取り付けてみた.落下防止のためのハンドストラップを付けるようにと書いてあったが,走行中に落下した場合にはハンドストラップの長さでは前輪にヒットすることが確実で,これでは意味がないことに気がついた.

 少し考えたあと,妻と買物に行くついでにHomacで何か適当なものがないか物色して,小さなビラカンとスプリングスナップを購入した.ビラカンをクレードルの基部にとりつけ,ハンドストラップにスプリングスナップを付けて,本体固定時にスプリングスナップをビラカンに引っ掛けることにより,ストラップの長さを自由に調節できて,確実に落下防止ができそうだ.

 さっそく,今朝は小樽運河までナビゲーション機能を使用してみた.ナビモードを自転車にすると国道ではなく割と裏道を選択してくれるのが面白く,ナビの指示に従ったら,銭函駅からの結構な登り坂を走ることになりちょっと後悔した.それでもナビの精度は問題なく,経過時間と到着予定時刻がわかるのは非常に便利だ.

 不満点はやはり外部メモリがメモリースティックであることで,これが走行データのハンドリングを面倒にしていることが残念だ.本来,充電は本体を自転車から取り外して行うものなのだろうが,自室に自転車を掛けておくラックを置いたので,本体を装着したままで充電もできるようになっている.

 ロードバイクで走るだけなら走行データ以外はあまり必要なくガーミン405で十分なのだが,ナビや周辺施設の情報が必要ならNV-U35は非常に有用である.往復で4時間ほど使用したがバッテリはまだ残量があった.自転車クレードルはもうひとつ購入してGIANTのクロスバイクに付けたので,今度は,街中を走りまわるときに使ってみたいと思っている.

 
予期しなかった出会い
予期しなかった出会い
 ADOの飛行機が定刻どおりに羽田に到着し, iPhoneの乗継案内を使って時間の無駄なく移動できたので,今回はランチョンセミナーに余裕で間に合い会場で渡された幕の内弁当もゆっくり食べる事ができた.ランチョンセミナーが終わると明朝のモーニングセミナーまで興味のあるテーマもないので,銀座のレモン社というカメラ屋さんへ直行した.

 目当ては先日購入した645の交換レンズとワインダーだったが, 希望のものがなくてRZ67用のお買い得な延長リングを1個だけ購入した.その後,銀座ライオンでビールを飲みながら早目の夕食にしたのだが, ほろ酔い気分になるとさっきちょっとだけ見かけたUW Nikkor 15mm F2.8と専用ファインダーDF-11のセットが急に気になり出した.

 このレンズはニコノスVで水中写真を撮り始めた頃に欲しかったのだが, その後は仕事が忙しくなり写真を撮る時間もなくなってそのうち忘れてしまっていたものだ. 数年前にニコノスVが生産終了となった時に思い出して探したが, 時すでに遅く程度が良くて値段が手頃な物はまったく見つからなくて諦めたものでもある.

 だから在庫処分で格安になった新品を見かけても無意識のうちにスルーしようとしたのかも知れないが, 少し時間が経ったのとアルコールのせいで急に意識に上がって来たのだろうか. とにかく, 食事を終えるとすぐにレモン社に舞い戻り,実物を手にとって見せてもらうとそのまま購入を決めてしまったのである.

 今, ホテルの部屋の中に雨に濡れないように厳重に包装され,ビニール袋をかけられた紙袋の中にそれは入っている. まるで忘れていた過去の記憶と夢を一緒に袋の中に閉じ込めているようでおかしな気分だ. 記憶に埋もれていたレンズを手にいれた今は, これを持って海に潜ることが新たな夢になった.

注)撮影のために15mmレンズは180度反対に回転させて装着しています.右隣にあるのは80mmF4とその陸上専用ファインダーです.
これで最後と言いながら...
これで最後と言いながら...
 たしかNikon F6の時にフィルムカメラを買うのはこれで最後にしようと思ったはずだが,35mmフィルムのカメラという意味だったかもしれない.なんて言うのは言い訳に過ぎないということはわかっていても,目の前にかつて欲しいと思ったカメラが現れてしまうと何かしらの運命を感じてしまう年頃なのだろうか.

 現役写真部員の頃は中判カメラなんて高嶺の花だったから日本カメラショーのカタログでながめる程度だったが,昨今のデジタルカメラの隆盛のおかげで中古なら1/5以下の価格で程度のいい物が買えてしまうものだから始末が悪い.どうせゆっくり写真を撮る暇なんてないのに大通公園を散歩しながら好きなカメラで写真を撮る夢をみてしまうのである.

 今回のカメラ探しの獲物はMamiya 645 Pro TL (AE)である.1975年に6×4.5判を世界で初めて一眼レフに採用したMamiya M645の直系にして最後のMFモデルである.調べてみたら135フィルムホルダーを装着するとパノラマ写真が撮れるらしいので,これはちょっとユニークだと思い追加で発注しておいた.

 操作性は決していいとは言えないが,大きさや重さが中判にしては手頃でファインダーが大きいので眺めていて飽きない.酒の肴にちょうどいいカメラというのも変な話だが,ハッセルのように取り扱いに気を使わなくていいのが気に入った.専用アクセサリーが豊富でかつ安価なのでゆっくり探しながら少しづつ集めて装着して遊ぶのも面白そうだ.

 ところで,最近になりEPSONのGT-X970で中学生の頃に撮った白黒写真をスキャンしていて,急にまた銀塩白黒写真が撮りたくなっている自分に気づいた.古い白黒ネガには楽しそうに笑う弟や友達が写っていた.それを見ると不思議と記憶が鮮明に戻ってくるのである.白黒写真なのに色まで思い出せるのが本当に不思議だ.

 未来にもう一度この不思議な体験をしてみたくなり,白黒写真を撮りたくなったのだ.(続く)
 

自転車用ナビ

2010年4月10日 趣味
自転車用ナビ
自転車用ナビ
 yodobashi.comの新製品情報で見つけたソニーの3.5V型 パーソナルナビゲーションシステムNV-U35 を購入した.ランニング用にGarmin Forerunner 405を使っていることもあって自転車用にはGarmin Edge 705にしようかと思っていたのだが,計測機能としては405と大差がなくレース用のためかナビとして使うには日本地図の精度が低く,電話番号検索などの便利な機能も無いのに値段が高いので躊躇していたのだった.

 NV-U35はカーナビ,自転車ナビ,徒歩ナビのモードがあり,自転車ナビではサイクルコンピュータ機能とナビを2画面表示することができる.グルメぴあ等のガイドブックをインストールしたり,メディアプレーヤーとしても使えるらしい.昼夜自動切り替えのバックライトが付いているのも早朝走るにはきっと便利だろうと思った.

 自転車に乗っていると走ったことのない面白そうな横道を見つけることがあるのだが,時間が限られていると冒険するのが億劫になることがあるものだ.ナビがあればその道がどこに続いているか大体わかるし,万が一道に迷っても最短距離で帰ってこられる可能性が高いだろう.毎度同じコースばかりでちょっと飽きてきていたので新しいコースの開拓に役立つのを期待している.

 NV-U35を自転車で使うための専用アタッチメントがあり,これが私のロードバイクのハンドル径にも対応しているのを確認して発注したのだが,こちらは在庫がないようで入荷は5月末になるようだ.早朝でも自転車に乗れそうなほど気温が上がってきたのでそろそろ初乗りをしようかと思っているから早く入荷して欲しいものだ.


 薬の副作用とは,医薬品の本来の効果と異なる作用で,通常は人体に有害な作用のことを言うが,これと似たようなことを日常生活でも経験することがある.つまり何かをしたことが他のことに影響を与え,予期しなかった結果になることである.

 EOS 5D markIIを購入したことで,ライカRレンズとContax SLRレンズを改造したまでは良かったが,今度はNikonも改造してみたくなりVR70-300mmを見つけてTC-14EIIを改造したところで今春の機材購入は終了するはずだったが,それで話は終わらなかった.

 VR70-300mmはFXで使えるから当然DXでも使えるわけで,試しにD300に着けてみるとD3に着けるよりもバランスがいいし,VR18-200mmの望遠域よりも解像度が高い感じがする.VR18-200mmはD200と同時に購入して以来常用しており1本で大抵のものが撮れるいいレンズなのだが,広角域の歪曲収差と望遠域での解像度の低下はちょっと気になっていたのである.

 もし,VR18-200mmの望遠域を70-300mmに換えるとなると,標準域はVR16-85mmにしたほうが画質はわずかだが向上するし,広角域も広くなる.だが,そうなると12-24mmと被る部分が多くなるから,どうせなら以前から使ってみたかった10-24mmに換えてみたい.という具合にレンズの玉突き状態になってしまった.

 で,結局はVR18-200mmと12-24mmF4を下取りに出して,VR16-85mmと10-24mmを購入することにした.そうするとD300用のレンズは10.5mmFisheye,10-35mmF3.5-4.5,VR16-85mmF3.5-5.6,VR70-300mmF4.5-5.6+TC-14EIIという構成になる.DXのシステムでみれば,12mmから200mmを2本のレンズでカバーしていたのを,3本で10mmから300mmまでに広げるということだ.

 これで写真がどう変わるのかというのが大切なところで,はたしてこれで良かったのかどうかはわからないが,デジタルに関しては余分な機材は持たないことにしているので,すでに発送してしまった2本のレンズに後戻りすることはできない.今は期待と不安の両方を持ちながら新しいレンズが届くのを待つのみだ.

 実は,この話には伏線がある.EOSのキットレンズである24-105mmF4は標準域のズームなのでVR16-85mmを買わない代わりに活用しようと思っていたのだが,実際に使ってみると歪曲収差がけっこう気になったり,EOS 5D markIIのハンドリングが思ったほど良くなかったりしてD300ほど気軽には使えなかったのだ.やはりEOS 5D markIIは風景撮影用と割り切ったほうが良さそうだ.

 頭で考えたことがそのとおりにはならず,実際にやってみると思わぬところにその影響が波及するということは考えてみればよくあることだが,よく忘れてしまうことでもある.薬には副作用情報や経験があるから使う前に考えることができるが,まさかレンズ1本買っただけでこんなに副作用が出るとは思ってもみなかった.

TC-14EII の改造

2010年3月24日 趣味
TC-14EII の改造
TC-14EII の改造
 EOS 5D markII用のLeica RとContaxのレンズ改造も終わったので,今度はNikonのレンズに関する情報は何かないかとネットで検索していたところ,Ai AF-S Teleconverter TC-14E IIにAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6Gを装着できるように改造するというのを見つけた.

 娘の運動会の写真は例年AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8GにTC-14E IIを付けて撮ってきた.しかし,それでも望遠側がやや不足気味なのでどうしようかと思っていたところだったが,この70-300mmはそのままではTC-14E IIが装着できないのでろくに検討もしていなかったのだ.

 しかし,よく調べてみるとこのレンズはVR II対応で画質も良さそうなのと,この改造自体が簡単な割に効果は高そうだったのでちょっとやってみることにした.よく利用するネットショップを探すとちょうどうまい具合に新品同様の中古品が当日分で登録されていたので発注し,きのう届いたのでちょっと改造してみた.

 改造にはレンズ側のマウントを削る方法とテレコン側のマウントを削る方法があるのだが,TC-14E II 以外のテレコンでは使えそうにない方法なのと作業が簡単になるのでテレコン側のマウントの突起を削り取ることにした.削りくずが内部に入らないように注意しながら5分ほどで無事に作業を終了した.

 D3とD300に装着しさっそく夜間蛍光灯下の室内というレンズには厳しい条件で試し撮りをしてみた.AFの合焦は目盛読みで70mmから200mm位まではやや遅くなるものの何とか使えそうだが,300mmでは殆ど合焦ができなかった.コントラストが高い被写体だと合焦するようなので,明るい屋外などであれば十分使えそうだ.もちろんマニュアルでは何の問題もなく画質も手ぶれ補正も18-200mmなどに比べても遜色はないと思われた.

 フィルムカメラだとテレコンで焦点距離が伸びても暗くて使えないという問題があったのだが,最近のデジカメは高感度でも画質がたいへんいいのでこのような使い方でも十分実用になる.むしろ重量的なメリットでハンドリングが良くなっていままでとは違った写真が撮れる可能性が高くなったのではないだろうか.

 今年の運動会は18-200mmとTC-14E II付きの70-300mmの2本で撮ってみようと思う.70-200mmは,非常に画質が向上したと評判のVR II搭載の新型がすでに発売されていて値段が徐々に下がってきているので秋の発表会までには買い替えることになるだろう.
 ライカRレンズは無事に使えるようになったので,今度はコンタックスSLR(通称ヤシコン)レンズを付けてみたところマクロプラナーとプラナーの100mmとゾナー180mmのレンズ後端の突起がミラーボックスに引っ掛かることが判明した.

 しかし,ライカRに比べれば,これらの突起は幅3mm,厚さは1mmもないので切削は容易である.それも0.5~0.7mm程も削れば十分なようだ.例の乾電池式のハンドドリルでちょっと削るだけで何の問題もなくEOS 5D markIIで使えるようになった.

 広角レンズは18mmF4はどうやっても駄目なようだが,既に手放してしまったので確認できない.21mmF2.8,28mmF2,35mmF1.4,50mmF1.4,85mmF1.4はいずれも問題なかった.45mmF2.8と135mmF2.8も既に手元になく確認できない.Ariaとセットだった28-70mmのズームも問題なく使用できた.

 今頃になって25mmF2.8は手元に残しておいても良かったような気もするが,ZMマウントの25mmF2.8があるので今さら買い戻す気にはなれない.というわけで25mmはライカMデジタルでの楽しみにとっておくことにしたが,M9は見送ることにしたからM10が出ないなんてことにならないように祈るしかない.

 もっとも今ならM9.2が出たら買ってしまいそうだからLeica AGにはじっくり時間をかけてM9の改良をしてから出してもらいたいものだ.
ライカRレンズの改造
 手持ちのライカRレンズをフルサイズデジタル一眼レフで使うために購入したEOS 5D mark IIだが,その際に問題となるのは19mmと28mmの2本の広角レンズだった.

 28mmF2.8(ROM)は撮影距離2m位までは普通に使えるがそれより無限遠側ではミラーがレンズ後端に引っかかり戻らなくなるし,19mmF2.8(ROM)に至っては距離に関係なくミラーがはね上がる時にレンズ後端に引っかかるので画像が半分くらいしか写らない.インターネット上にはEOS 5D mark II での情報は少ないが,ネット上にある5Dの旧モデルの場合とほぼ同じ問題のようである.

 色々調べてみても,この問題を解決するにはミラーを削るかレンズ後端を削るしかないようである.レンズは高価なのでミラーを削るという意見もあるが,作業としてはレンズを削るほうが簡単そうなのと,レンズを削っても描写には影響がなさそうなのでレンズを削ることにした.貴重なRレンズよりEOSのミラーを削るほうが本当はいいのだろうが,たとえEOSを買い換えてもRレンズは手放さないつもりだから許されるだろう.

 工具類は週末に行くスーパーの隣にあるHomacで全て調達した.ホビールーター R-1という乾電池式のハンドドリルとこれに合う2.35mmのダイアモンドビットのセット,そして12mm幅のマスキングテープ1本,それに削って剥き出しになった地金をつや消し黒に塗るためにアサヒペンのcolor paletteというマーカーペンを買って来た.手持ちの平型金工ヤスリも切削面を平坦にするのに使用した.

 28mmレンズの方はレンズ後端上部を約半周にわたって1mmほど切削することによって無限遠まで問題なく使えるようになった.19mmの方はレンズ後端上部を中心に2/3周ほどレンズが固定されている部分がヘリコイドでせり上がってくる高さまで切削したが,今度はレンズが固定されている金属部分がミラーに干渉するらしく撮影距離2m位までしか普通に使えるようにはならなかった.

 レンズが固定されている金属部分を削るのは結構たいへんだったが,レンズに傷をつけないようにしながら根気よく削り続け4時間ほどで無事に作業を終えた.手術に使うハイスピードドリルに比べれば低回転でトルクもないので時間はかかるが,金工ヤスリよりはずっと楽で安全に作業を進めることができたのが良かった.ただし,削りくずは非常に微細なのでヘリコイドの溝に入り込まないように注意が必要である.

 レンズ2本で計6時間ほどの作業だったが,これで無事に無限遠までファインダーでピントを合わせて撮影できるようになった.今までこの2本のレンズはどちらかと言えばあまり使わなかったのであるが,せっかく苦労して改造したのだから今後は積極的にEOSで使ってみようと思っている.特に19mmの方は今まで使いこなせていなかったのでデジタルカメラで使うことでどんな写真になるのか楽しみだ.

 この記事を読んで自分でやってみようと思う人もいるかもしれないが,改造しなくてもライブビューモードでなら問題なく使えるし,もし改造するにしても貴重なRレンズを壊さないようにくれぐれも注意して自己責任でやっていただきたい.
もうこれで終わりにします
 春が近づいているのを感じるせいか,何か新しい事をしてみたくなります.そこで,今年こそ古いレンズをデジタル一眼レフに着けて撮ってみようとEOS 5D markIIを購入したばかりなのに,再びそのカメラ屋さんのHPを開けたのが運の尽きでした.

 その日に登録されたばかり中古品の中に,まるで私のために用意されたかのような方眼スクリーンが装着された美品のNikon F6がバーゲン価格で載ってるのを発見しました.とりあえずカートに入れましたが,EOSを発注して1週間も経っていなかったので少し考え込んでいると妻が何かと話しかけてくるので,つい先を急いで発注してしまいました.

 このカメラは発売になった時に,わざわざヨドバシカメラまで行って実機を触ってみたり,解説書を買ってきて読んでみたほど気になる存在でしたが,当時はデジタル一眼レフの機材を次々に買っていた頃だったのでもう買う事はないと思っていたものです.

 ところが,実は最近になりこのカメラが再び気になり出していました.その理由はNikon D3用に買った最新のレンズを是非フィルムでも使ってみたいということです.持っているフィルム一眼レフの中でNikonのAFレンズが使えるのはF5だけなのですが,ちょっと使うにも単3電池が8本も必要で不便なのです.

 F6があれば便利なのにと思いながらも,新品だとEOS 5D markIIよりもはるかに値段が高いので買う気になれなかったのです.中古品もなかなか出てこないし,出ても状態がいい物はすぐに売れてしまうのでほとんどあきらめていました.

 でも,方眼スクリーンが装着された美品のNikon F6があるなんて,何か見えない力が作用したように思いました.心を穏やかにして,静かに待っていたら夢がかなったみたいで,思わず「やっぱり運命だな.」とPCに向かって呟いてしまったのですが,妻には聞こえなかったようです.

 思えば今までにも何度か運命の出会いがありましたが,フィルムカメラを買うのはもうこれで終わりにしようと思っています.

今更ながら

2010年2月28日 趣味
今更ながら
今更ながら
 R10が市場に出ないことがほぼ確実になり,RレンズをLeicaのフルサイズDSLRで使う機会は永久に失われてしまった.仕方がないので1年以上も前に発売されたCanonのフルサイズDSLRであるEOS 5D markII を購入することにしたものの発注しないまま時間が経ってしまっていた.

 私は巷で言われるようなNikon党ではないが,Canonの交換レンズは1本も持っていない.元はと言えば最初に一眼レフカメラを買ってもらう時にCanon FTbやPENTAX SPではなくNikon Fにしたからで,Nikonの交換レンズはAi化以前のものも含めるとかなりの本数を持っている.

 それでも,Nikonの交換レンズはAi化されたものはほとんど全てD3やD300で使用できるので問題ない.しかし,Nikon以外のレンズも使ってみたくて集めたContaxやLeicaのレンズはどうしてもフルサイズデジタルで撮りたければマウントアダプターを介してEOSで撮影するしか方法がないのである.

 Canonのレンズは1本も持っていないのに他のレンズをデジタルで使いたいがためにEOS 5D markII を買うというのは写真を趣味にしている人でなければちょっと理解しがたい行為であるが,デジタルでどういう風に写るのかという好奇心には逆らえなかったのである.

 実は,こうなる予感がして何年も前からEOSとContax,Leica,Nikonのマウントアダプターは買い集めておいたので,あとはEOS本体が届くのを待つだけなのだが,なぜ今まで購入しなかったのかを考えてみた.色々理由をつけることは出来るのだが,実はこれをきっかけに今度はCanonのレンズを集めることになるのが怖かったのではないだろうかと今では思っている.

 私の場合,厭な予感というのは案外当たってしまうものなのだ.
 
実に悩ましい2つのコンデジ
 富士フィルムから『3Dデジタル映像システム』が発表され,デジカメ「FinePix REAL 3D W1」とフォトフレーム「FinePix REAL 3D V1」が発売されるらしい.

 『3Dデジタル映像システム』なんていうと凄く聞こえるが,原理は昔からあるステレオ写真と同じで,左右でそれぞれ少しだけ違う方向から撮った映像を1枚ずつ左右それぞれの目で見ることにより立体感を得るというものである.

 昔から,この原理を使って写真を立体的に見せる色々な装置があったのだが,脳外科医として特に記憶に残っているのは,1年目の時にステレオ撮影された脳血管撮影の写真を並べて初めて立体視をした時のことである.まだ,血管撮影で病変が診断できるほどの力はなかったけれども,脳の中に網の目のように広がっている血管が立体的に見えた時の感動は今でもよく憶えている.

 このカメラの凄いところは,背面の液晶ディスプレイで左右の目に入る光を制御することにより偏向メガネなどをかけなくても肉眼で写真と動画の立体映像を見る事ができることである.同時に発売されるフォトフレームも3D対応の8インチ液晶を搭載してカメラで撮った3D映像を多人数で鑑賞することができるらしい.

 ニュースを読んでさっそく富士フィルムのHPをチェックしたのだが,そこでもうひとつ新しいものを発見してしまった.「FinePix F70EXR」である.そして,その新機能「ぼかしコントロール機能」と「連写重ね撮り機能」に参ってしまった.さらに,その10倍ズームとは思えないボディは「FinePix F200EXR」がメタボに見えるくらい薄いのだ.これでもしF200で不満だったレンズの歪曲収差が改善されていれば文句のつけようがないだろう.

 どちらのコンデジも新しもの好きの私には,どっちを買うかというのも悩ましく,どっちも手に入れて使ってみたいところなのであるが,どちらも発売予定日が8月8日というのが実は最も悩ましいのであった.せめてあと3週間早ければ...
New Madone 6 series
 モデル末期なので買うかどうしようか迷っているうちにTREKから2010年モデルのMadone 6 seriesが発売になってしまった.

 以前のモデルは5 seriesと見かけはあまり違わなかったのだが,今回はカーボン素材だけでなくフレームの構造やシートマストまで異なっており,6 seriesの独自性が高まっている.さらにプロジェクトワンでは6 seriesのみで選択可能なペイントスキームも用意されている.

 しかし,ペイントスキームのセンスは相変わらずで,種類が多い割にはあまり気に入るものがない点は変わっていない.シートマストやシート,そして,ヘッドセットやSTIレバーを含むハンドル周りが黒と白くらいしかないので自由度が低いのである.だからデザインに統一性を求めると白,黒を基調としたペイントスキームを選ぶことになるのだろう.料金を考えると割高なオプションである.

 日本語版のプロジェクトワンは7月末以降に使えるようになるみたいだから,その時にペイントスキームを含めもう一度検討してみることにしよう.

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