カメラバッグ

2013年1月22日 趣味
カメラバッグ
カメラバッグ
 D800とズームレンズ3本,それにストロボや予備バッテリーを運ぶためのカメラバッグを買おうと思って色々探してみた.ニコンにもロープロにも必要十分な大きさのものはあるのだが,デザインが気に入らない.私は職業カメラマンではないのでいかにもカメラ機材を持ち歩いているように見えるのは厭なのである.

 それで,結局今までD7000用に使っていたクランプラーのThe 5 Million Dollar Homeより2サイズ大きいThe 7 Million Dollar Homeにすることにした.The 6 Million Dollar Homeでもレンズ3本はなんとかいけそうなのだが,ストロボや単焦点レンズ,あるいはもう1台カメラを持って行く時のことも考え大きい方にしたのである.三脚ストラップが付いていることも三脚の使用頻度が高くなりそうなD800用としては好都合だった.

 D7000用にはリュックタイプのクランプラーも持っていて,これは夏休みなど比較的長い旅行の時に毎年使っている私の一番のお気に入りのバッグなのである.これよりさらに大きいリュックタイプのクランプラーも登山用にと買ったのだが,これはちょっと大きすぎて欲張って全部収納すると背負う気になれないほど重くなるので,今ではまったく使っていない代物だ.

 女性は新しい服を買うと新しいバッグや靴が欲しくなるみたいだが,私は新しいカメラを買うと新しいカメラバッグが欲しくなるので部屋のクローゼットにはカメラの種類や用途に合わせて買ったカメラバッグが山積みになっている.そして,新しいカメラバッグに少しでも空きスペースがあるとまたそこに詰め込むためのレンズを探したりしてしまう.カメラというのは実に奥深い(罪深い?)趣味なのだ.

D3後継機 . . . じゃない.
D3後継機 . . . じゃない.
 発売日が2012年3月22日だったから,購入までに10ヶ月もかかったという点で記念すべきカメラになったNikon D800が届いた.

 このカメラがもし最初から1種類だったら購入までにこうも長くはかからなかったのだが,以前に書いたように「E」付きにするかどうかで最後まで迷ってしまった.結局,DPREVIEWのD800 vs D800E 解像度比較を見て私はD800を選ぶことにした.

 解像感の差があることはわかったのだが,私のようにせいぜいA3ノビまでしかプリントしないのであればその差がわかるようには思えなかったし,DPREVIEWにあるように後処理でそれも分からなくなる程度の差しかないのであれば5万円もしくはそれ以上余分に払う必要もないと判断したからだ.

 D600が発売になるという情報が夏の終わりに入った時点でちょっと迷ったこともあったのだが,主に風景写真などに使うのであればやはり解像度重視であることと,シャッターやD4と同等のAFなどのスペックでやはりD800のほうがいいと考えた.

 そして最後の決め手なったのは雑誌『カメラマン 1月号』のフルサイズ7機種の実写比較の記事だった.この記事で解像感と色調のポイントでD800にして後悔はないだろうことを確認して購入を決めた.

 そう決まればあとは納期と価格の問題なのだが,年末にいざ買おうと思ったら在庫がなく価格が上がったりしたので年明けに価格が落ちつくのを待っていたら,ネットのカメラ屋さんが値下げして,さらに「D800 W受賞キャンペーン」でサンディスク社製オリジナルCFカード(16GB)&SDカード(16GB)付きだったので発注した.

 自宅には散歩写真用にD7000が,そして高感度高速連射用にD3があるから,EOS 5D MarkIIよりも高解像度なD800には主に風景写真やマクロ撮影で活躍してもらうことになるだろう.そして,EOS 5D MarkIIはマウントアダプターを介してのContax , Leica Rレンズ用として活躍してもらうことになる.

 これでフィルム中判カメラは完全に白黒専用になり,在庫のカラーフィルムは期限切れでゴミになる可能性が高くなってしまった.もったいない話だが,コストパフォーマンスを考えるとD800が来てしまった今となってはもうどうしようもないだろう.
ロッカースキー
ロッカースキー
ロッカースキー
 私がスキーを始めたのは幼稚園の年少組の時で,父がならしてくれた自宅の裏山の斜面を毎日のように滑っていたらしい.その頃のスキーは子供用の短い木のスキーだったが,ひもで締めるスキー靴を革バンドと金具で板に固定して滑っていた.踵が少し浮くような金具だったからテレマークスキー用みたいなものだったのかもしれない.

 小学校の頃はずっと合板と言われる重たい木のスキーにカンダハという金具でスキー靴を固定するもので滑っていた.当然セーフティー機構なんてものはなかったから下手に転倒すると骨折するようなものだったと思うが,そんなことも知らなかったのでスキーが怖いと思った事はなかった.

 中学生になって初めてグラスファイバーで補強されたスキーというものに乗った.中学生になった頃は身長が低く,145cm位の身長で長さ185cmのスキーを買ってもらい友達と藻岩山や手稲山のスキー場で滑っていた.この頃のスキー靴はバックルタイプだったが素材はまだほとんど硬質ゴムだったと思う.

 高校生の頃は友達にスキーをするのがあまりいなくて3年間でスキーに行ったのはたぶん数回だったのではないかと思うがほとんど記憶もない.だから道具もそのままだった.

 大学に入ってからスキーはオーリン,スキー靴はダハスタイン,金具はルックネバダと当時注目の道具に換えて弟とよく定山渓国際スキー場に通うようになった.多いときで1シーズン40回以上は行ったと思う.平日でもナイターに通ったりしていた.特に卒業試験の頃は試験と試験の間の休みの日に一人で日中はスキーに行き,夕方に昼寝をしたら朝まで試験勉強というサイクルでやっていた.

 医師になってからは○○○カンファレンスという名の医局のスキーレクに毎年ついていったが,道具は大学生の頃のままだった.

 昨年まで使ったスキーは12年前に娘を初めてスキーに連れて行った時に買ったものだ.ちょうどカービングスキーが流行り出した頃のもので,スキーと金具はサロモンで靴はノルディカだった.家族でスキーのつもりだったから短かめの板にしたのと手術のことを考えると怪我をするのが怖くなってスピードを出せなくなった.

 昨年になりついに靴のインナーのポリウレタン部分が崩壊して使えなくなったので急きょ札幌スポーツ館に行って,ロシニョールの靴が気に入り買ってきた.すると靴のソールが長くて金具の取り付けを少しずらさなければならなくなった.古い板に真新しい靴で札幌に遊びに来た弟達と1回だけ定山渓国際スキー場に行った.

 そして今シーズンはスキー板を買い換えることにした.そうなると色々調べたくなるのだが,とりあえず円山クラスの書店で目についた雑誌を買ってきて拾い読みをしたら,今流行のスキーはロッカースキーと言うらしいことがわかったが,何のことやらさっぱりわからない.

 しかし,雑誌の三浦雄一郎さんの話で「用具の可能性」というところを読んだら,そのロッカースキーにしてみたくなった.今年は100mm幅が注目らしいが,どうせ滑るのはほとんどがゲレンデだろうと思い,私は88mm幅で靴と同じロシニョールのオールマウンテンモデルにした.三浦雄一郎さんのスキー論には納得するところが多かった.

 ネットで探すとちょうど札幌のショップで予約を受け付けているところがあったので,金具が最初からついてくる「EXPERIENCE 88 TPX」にした,ロシニョールのホームページで見るとコーディネートブーツとして私の持っている「SYNERGY SENSOR2 100」が載っていたので間違いはないだろうと思ったのも理由の一つだ.

 先日,ショップから金具取付のためのブーツサイズの問い合わせのメールが来た.身長,体重,ブーツメーカー,モデル名,ソール長,技術レベル,年齢を返信すると金具の取り付けと調整を無料でしてくれるそうだ.

 あとは入荷のメールを待つだけだが,ストックとウェアとゴーグルも欲しい.ウェアだけはサイズの問題があるのでやはりお店に行くしかないのだろう.それだけがちょっと面倒である.

追記)ロッカースキーの使用感を以下に書きました.
http://nougekai.diarynote.jp/201302191334405496/

夢のカメラ

2012年10月2日 趣味
夢のカメラ
夢のカメラ
夢のカメラ
『ライカ、フルHD動画対応「ライカM」を国内で披露 - ライブビュー対応に

 ライカカメラは1日、9月18日から23日までドイツで開催された映像関連の総合見本市「フォトキナ 2012」にて同社が発表した新製品を、日本国内メディア向けに紹介するイベントを開催した。

 目玉となるモデルは「ライカM」。従来、M型ライカはM8、M9と数字を重ねてきたが、「デジタルカメラの短いライフサイクルの中でナンバーを重ねていく事に疑問を感じ、Mというシンプルな名前にした」(ライカカメラ プロダクトマネージャーのStefan Daniel氏)という。2013年初旬の発売予定で、価格は77万7,000円程度を予定している。

 有効2,400万画素、フルサイズのCMOSセンサーを搭載したレンジファインダー式のカメラ。新たにライブビュー機能に対応し、ピーキング表示機能も用意。ファインダーだけでなく、3型の背面液晶モニタでフォーカスや露出、色合いなどをチェックしながら撮影できるようになった。別売の外付けビューファインダー「ライカ EVF2」も使用できる。

 CMOSセンサーは「LEICA MAX 24MP CMOSイメージセンサー」を採用。コダックおよび同社イメージセンサー事業を継承したTruesense Imagingのものから代わり、ベルギーのCMOSISと共同開発した。同社がデジタルカメラ用のイメージセンサーを開発するのは初めてのことだという。

 CMOSセンサーは「LEICA MAX 24MP CMOS」を採用。ベルギーのCMOSISと共同開発したというもので、ライカMに最適化設定されているほか、CCDセンサーの長所も取り入れ、鮮やかな色再現や高い描写力を実現したという。

 なお、ライカMはライカMバヨネットマウントを採用しているが、別売の「ライカR用アダプターM」を使うことで、Rレンズを取り付ける事もできるようになった。新しいCMOSは、このRレンズ使用時にも高い描写力が得られるよう設計されているという。

 さらに、動画撮影にも対応。軍艦部のシャッター横に「M」というボタンを設け、これを押す事で動画撮影ができる。フォーマットはMotion JPEGで、形式はQuickTime(.mov)。1080p/720pと640×480ドットでの撮影も可能。フレームレートは25コマ/秒、24コマ秒、30コマ/秒(VGAのみ)から選択可能。

 画像処理エンジンは、これまでライカSシステムに搭載されてきた「LEICA MAESTRO」(ライカ マエストロ)を採用。低消費電力化も実現したという。ISO感度は200~6400相当に対応し、Pull機能によりISO 100にも設定可能。記録メディアはSD/SDHC/SDXC。外形寸法は約139×42×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は680g。』

 私がライカに初めて興味を持ったのは中学1年の時で,その頃はデパートの特設会場で日本カメラショーという展示即売会みたいなものをやっていた.まだ一眼レフが高額なカメラシステムだった頃である.

 その時にショーウィンドーの中におそらくフード付きのズミクロン50mmF2がM5にとり付けられた状態で展示されていたのを弟と二人で見た記憶があるが,価格が子供だった私には信じられないほど高いのに驚いた事くらいしか憶えていない.

 中学から大学まではニコンF1台と交換レンズ3本だけで写真を撮っていたが,医師になってからは時間がなくて写真のことなどすっかり忘れてしまっていた.娘が生まれたのを機会にまた写真を撮るようになったが,現像が面倒なのでデジタルカメラばかり使うようになっていた.

 ライカにカメラとしての興味を持ったのは,デジタル一眼レフを使うようになってからで再びカメラ雑誌を手にするようになった頃だった.忘れもしない『アサヒカメラ2004年4月号』の連載「こんなカメラに触りたい」の連載100回記念で「アメ車的ドイツカメラ」と紹介されたライカM5+ノクチルックスM50mmF1.0を見たときだった.

 それを見たとたん中学1年生に戻ったみたいに急にM5が欲しくなってしまったのが,ライカとクラシックカメラの道へのはじまりだった.この『アサヒカメラ2004年4月号』を見ると,この頃ライカ社はちょうど一眼レフのライカR9用のデジタルモジュールRを発表し,M型デジタルも開発中とアナウンスされていた事がわかる.

 皮肉なことに一眼レフであるライカRはその後R10に進化する事無く終わりをむかえてしまった.M型デジタルはM8でAPS-HとなりM9からはフルサイズのCCDデジタルカメラへと進化してきたが,私としてはその性能には今ひとつ納得ができなかったので買う気が起きなかった.結局,ライカでは白黒フィルムで撮ることが多くなった.

 ライカのクラシックカメラやレンズは今までここにも書いてきたように運命の出会いを繰り返しながら買いそろえて来たし,R6.2,R7とともに集めたRシリーズのレンズもEOS 5D Mk2を購入してレンズのマウント側を削ってまでEOSで使えるようにはしてみたものの,操作性はともかくその画像には今ひとつ満足感が得られなかった.

 ライカM型にはマウントアダプターが各種揃っているので,私の持っているほとんどのマニュアルフォーカスレンズを付けることが可能だが,たとえM9でもピントは目測になってしまうのでとてもまともに使えるとは思えなかった.だから,私は最低でも背面液晶でのライブビューがついたM型デジタルが欲しいとずっと思っていたのだった.

 それが今回の新型ライカMでは背面液晶でのライブビューが出来るだけでなく,ライカX2で評判の良いオリンパス製の電子ビューファインダーEVF2が使えるようになったというのだから,歴史と伝統の重みで進歩が非常に遅かったようなライカ社にしてはまさに青天の霹靂といえるだろう.

 その新型ライカMがヨドバシカメラで今日から予約開始になった.価格は当初777,000円と表示されたが,その後すぐに738,000円に変更になったようだ.発売日は2013年初旬とあるが正確には未定らしい.M8のユーザーやRレンズを大切に使い続けてきた人なら今のうちに迷わず予約するべきだろう.

 私の長年の夢はMとRとコンタックスSLRとニッコールのレンズを撮り比べることなのである.それが1台でできる新型ライカMにはカメラ4台の価値があるから1台あたり738000÷4=184500円.これなら最新の国産フルサイズ2400万画素機よりもお買い得じゃないかと思うのだが,こういう考え方はやはり非常識だと素直にみとめるべきなのだろう.

札幌 − 小樽

2012年4月29日 趣味
札幌 − 小樽
札幌 − 小樽
札幌 − 小樽
 今シーズン初の円山公園から小樽運河までのサイクリングはGarmin Edge 500によると距離67.70Km,標高差503m,気温は11度,風速1〜2mだった.

 路側帯にはまだ泥や石ころやゴミがありパンクや転倒の危険があるので車が来ても車道の左側をキープし続けなければならないので,後方からの車には特に注意を要した.

 それでも最近は自転車で車道を走る人が増えたせいか車のほうも十分に間隔をとって自転車を避けてくれるようになったので以前に比べれば怖い思いをすることは少なくなった.

 しかし,毎度思っていたことだが,黒いランドクルーザーの運転の荒いのと軽自動車が自転車の横すれすれを走り抜けるのには怖いと同時に腹立たしかった.あまりにひどいので自転車にビデオカムをつけて警察に通報するかYoutubeに投稿してやろうかとも思うくらいだ.

 そう言えば、以前に中学生が乗った自転車を追い回した挙げ句に恫喝したビデオを自分でYoutubeに投稿してネットで問題になり警察が捜査に動いたところで本人が自殺したというニュースを見たことがある.あまりひどい運転をしているとそのうちドライブレコーダーで記録したビデオをネットに投稿されるようになるのではないだろうか.

 先日の京都の事故の18才の加害者の個人情報もすでにネットで詳細に晒されていたくらいだから,車のナンバーがネットで晒されたらすぐに誰の車かネットユーザーに調べられてしまうことだろう.考えてみると恐ろしい時代になったものだ.




D800 vs 5DMk3 vs 5DMk2(その2)DxO Mark Score
D800 vs 5DMk3 vs 5DMk2(その2)DxO Mark Score
D800 vs 5DMk3 vs 5DMk2(その2)DxO Mark Score
 私はスペックオタクなどではないが,待ち望んでいたCanon EOS 5D Mk3 のDxOMark Sensor Scoresが出ていた.D800と比較するとColor Depth,Dynamic Range,Low-Light ISOのどれでもD800の方が上回っていた.

 5D Mark3のLow-Light ISOはもうちょっといいかと思っていたが,それほどでもなくちょっと残念な結果だった.5DMk2のスコアと比べるとLow-Light ISOが10%ほど改善しただけで,他は変わっていない事からセンサー本体の進化はなく集光効率がアップしたとみるのが妥当なようだ.

 つまるところEOS 5D Mk3の改良点はシャッターやフォーカスなどボディの基本性能アップとDIGIC 5での画像処理性能アップということなのだろうが,価格もずいぶんアップした.残念ながら現状ではコストパフォーマンスはあまり良くないので値下がりするのを待つのがいいかも.

 風景写真ならやはりD800が良さそうだが,結局D800にするかD800Eにするかという迷いがまだ残っている.紅葉の頃までには結論を出してどちらかを購入したいが,それまでに手持ちのブローニーフィルムを使い切らないと...

DxO Scoreは上からD800,5DMk3,5DMk2の順です.
JPEG画像については以下に書きました.
http://nougekai.diarynote.jp/201203301928017450/
D800 vs 5DMk3 vs 5DMk2(その1)JPEG画像
D800 vs 5DMk3 vs 5DMk2(その1)JPEG画像
D800 vs 5DMk3 vs 5DMk2(その1)JPEG画像
 DpreviewにD800と5D Mark3 のサンプル画像がそろったので,JPEG ISO400での画像を5D Mark2と比較してみた.結果はD800が圧倒的な画素数のためもあり余裕の高画質なのだが,先代の5D Mark2が意外にも健闘しているどころか,偽色(カラーノイズ?)に関しては5D Mark3よりも目立たないような感じがした.

 RAW現像ソフトを使ってJPEGに変換した画質はわからないが,少なくとも5D Mark3のJPEGエンジンはそういうものなのだろう.ノイズ感に関しては好みの問題もあるだろうが,私には5D Mark2は調子が柔らかくて画像ソフトでの後処理がし易そうな感じだが,ホワイトバランスが少しマゼンタ寄りに見えるのに対し,5D Mark3はカラーが少し鮮やかでコントラストもやや高めなぶんノイズが目立つ感じがする.

 画質に限って言えば,JPEGで撮って出しで使うなら5D Mark3のほうが良さそうだが,風景写真などでRAWからじっくり後処理したいなら5D Mark2を使い続ける意味もありそうだ.そう考えると5D Mark2から5D Mark3に買い換える必要があるのは撮影や現像にスピードを要求する人たちだろう.この点では5D Mark3は初心者にも使いやすく進化したと言えるが,価格は初心者向きではないだろう.

 私にとっては5D Mark2と5D Mark3の画質には期待したほどの差はなかったし,5D Mark2の画質にはそれほど不満がなかったので買い換えの必要性は感じなかったのだが,それもD800と比べると圧倒的な差があることがわかった.D800のサンプル画像はまずカラーノイズが非常に少なく,JPEGでも物の輪郭がきちんと残っているのにコントラストはあまり高くなく非常に整った印象で後処理への耐性も高そうである.

 これが2200万画素と3630万画素の違いなのか.それともD800のJPEGエンジンが優秀だからなのかはわからないが,D800の画像の解像感があまりにも素晴らしいのでそれを上回るというD800Eへの期待は一層高くなるのだった.D800EはD800よりも5万円ほど価格が高くなるが,それでも5DMk3より1万円は安い.画質で比較したらD800とD800Eのどちらがお買い得になるのか悩む人は多いだろう.

写真はDpreviewのJPEG ISO400のサンプル画像の周辺部を切り出したものです.
上からD800,5DMk3,5DMk2の順です.
オリジナル画像は以下からダウンロードできます.
http://www.dpreview.com/news/2012/03/28/Canon-EOS-5D-Mark-III-Studio-Samples

DxO Mark Scoreについては以下に書きました.
http://nougekai.diarynote.jp/201204201411111295/
Bill Evans Trioの『the final village vanguard recordings june 1980』というCDを2ケ月海外発注で買おうとしたが,在庫がないのか返金になったというメールが来た.仕方がないので少しだけ高くなるがアマゾンで購入し直した.

それが今日届いたのでさっそくiTunesに読み込ませようと1枚目をケースから外そうとしたら“ピリッ“と音がしてCDの真ん中の穴から外周へ向かって4cmほどのヒビが入ってしまった.少々の傷でも読み込めるはずだが,ヒビはやはり駄目なようでCDが認識されずにiMacから吐き出されてしまった.

残り5枚は慎重にケースから外して無事に読み込みに成功したが,1枚目は聞くことが出来ない.6枚組で1枚聞けないというのは精神衛生上良くないので買い直すことにしたが,輸入版だからでもないだろうが,CD自体が妙に薄っぺらくて割れやすそうな気がした.

全く同じものをもう1度買うのも抵抗を感じるのでやめようかとも思ったが,SHM-CDという別の素材で出来ているものがあったので,そちらを買うことにしようと思ったら価格が倍以上するので考え込んでしまった.調べてみるとこの素材だと読み込みエラーが少なくなり音がいいという話と音は変わらないという話があったので,自分で聴き比べてみることにした.

他にもBill Evansのアルバムで欲しいものがあったのだが,今回は不注意から高価なCDを買う羽目になってしまったので当分はお預けだ.

EOS 5D Mark III

2012年3月6日 趣味
『キヤノン、高感度画質と高速連写を強化したフルサイズ一眼「EOS 5D Mark III」

 キヤノンは2012年3月2日、35mmフルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 5D Mark III」を発表した。2008年11月に発売した「EOS 5D MarkII」の後継モデル。新開発の撮像素子と画像処理エンジンを搭載し、高感度画質と高速連写機能を改良した。動画撮影機能は、長時間録画への対応や2種類の圧縮形式への対応、イヤホン端子の新設など、放送向けなどのプロユースをにらんだ改良を施した。

 予想実売価格は、ボディー単体が35万8000円前後、ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」が付属するEF24-105L IS U レンズキットが45万8000円前後。発売日は、いずれも2012年3月下旬。EOS 5D MarkIIは併売される。

画素数アップよりも、高感度画質と高速連写を優先

 撮像素子の画素数は有効2230万画素で、2110万画素だったEOS 5D MarkIIと比べるとほぼ据え置きとなっている。画素数の向上よりも高感度撮影時の画質を優先したためだ。撮像素子の画素一つひとつに設けられている集光用レンズを大型化するなどの工夫により、高感度は最高ISO102400に引き上げられた(従来はISO12800まで)。

 画像処理エンジンは、処理速度が従来の約17倍にまで高速化された「DIGIC 5+」を搭載。撮像素子のデータ転送の高速化も合わせ、連写性能を約6コマ/秒に高速化した。複雑な処理が高速にこなせるようになったことで、レンズの収差に起因する色にじみの補正にも対応した。

動画撮影関連の機能は、プロ向けの高度な改良を実施

 操作ボタン類は種類や配置が一新され、ライブビュー切り替えや動画撮影用スイッチの操作性を向上。ファインダーは視野率が従来の約98%から約100%に向上し、見やすさに配慮。設定により、ファインダー上にグリッドを表示できるようになった。

 EOS 5D MarkIIは、放送などの業務用途での動画撮影用に使われたことを受け、EOS 5D Mark IIIでは動画関連の機能も強化した。編集しやすい圧縮方式を追加したことや、長時間録画時に4GBでファイルを自動分割する機能の追加、録音状態を確認するためのヘッドホン端子の搭載など、おもにプロユースで重視される機能や装備を充実させた。

EOS 5D MarkIIの上位機種として注目を集めそう

 数多くの改良が施されたEOS 5D Mark IIIだが、予想実勢価格は35万8000円前後と高価だ。EOS 5D MarkIIの登場時の実勢価格は30万円前後だったので、6万円ほど上昇している。併売となるEOS 5D MarkIIの実勢価格は、現在18万円前後まで下がっており、EOS 5D Mark IIIと比べるとほぼ半額近い。併売されることを考えると、EOS 5D Mark IIIは後継機種というよりは上位機種だと考えるのがスマートだろう。EOS 5D Mark IIIで進化した高感度撮影機能や高速連写、プロユースを考慮した動画撮影機能がどれほどの実力を持つか、注目が集まりそうだ。』

 名前こそ5D MarkIIIだが,この記事にもあるように実質1DXの下でEOS 5D MarkIIの上という感じだ.Nikon D800はポートレートや風景に特化した特性を与えられたカメラだからどちらを買うべきかを悩むようなものではないだろう.

 私は5D MarkIIも持ってはいるが,主にライカRやコンタックスSLRのレンズで遊ぶためのもので,風景撮影用に買った標準ズームと望遠ズームも持っているもののキャノンのレンズはどうもあまり好きになれずほとんど使ってないような状況だ.

 ニコンのレンズで私が気に入っているのはDXならAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED,AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRの2本でFXならAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED,AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの2本だ.

 中でもAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIは先代モデルとともに娘の発表会では非常に活躍してもらったので特に気に入っているレンズだ.ナノクリスタルコートになってからフレアが非常に少なくなってよりクリアな写真が撮影できるようになった.

 一方で,AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDは私には使いこなしが難しくて敷居が高いレンズである.うまくいくと非常にきれいな写真が撮れるのだが,下手をするとブレやボケの連発になるという恐ろしいレンズでもある.

 話がそれてしまったが,EOS 5D Mark IIIはおそらくそれ1台で何でも撮れるというオールマイティなデジタル一眼レフになったのだと思うが,古いライカやコンタックスのレンズを着けて遊ぶには勿体無いだろうし,結局はキャノンのレンズが気に入らないのであまり買う気になれないのだ.

 今,カメラで一番気になっているのはD800Eの解像度がD800と比べてどうなのかという点なのだが,それが明らかになるにはもうしばらく待たねばならないだろう.

最後に残るのは

2012年2月25日 趣味
最後に残るのは
最後に残るのは
『アカデミー科学技術賞:富士フイルムに…映画用フィルムで

 映画保存用の高品質フィルムを開発した富士フイルム(本社・東京都、古森重隆社長)が、米アカデミー賞科学技術賞を受賞した。授賞式は26日(日本時間27日)の主要部門に先立って、11日(同12日)に行われた。

 受賞対象となったのは、10年に販売を開始した「ETERNA-RDS」。画質の美しさと、保存期間が500年程度と長い点が評価された。

 最近の映画は、フィルムで撮影されても編集段階でデジタル化され、原盤はデジタルデータとして完成する。しかしデジタルは規格が多様で長期的保存には不安が残り、保存には安定したフィルムの方が向いている。このためアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは07年に警鐘を鳴らし、米ハリウッドの大手映画製作会社は、自主的に主要作品をフィルム化して保存し始めている。

 「RDS」は、デジタルデータを赤、青、緑の3色に分解し、それぞれモノクロでフィルムに焼き付ける仕組み。元データを損なわずに画質を保ち、モノクロにすることで長期保存が可能となった。

 11日の授賞式に出席した、同社R&D統括本部主任研究員の大関勝久さん(55)は「フィルムの良さを追求し、映画を美しく保存するという新たな役割を与えることができた。このような賞をいただけるのは本望です」と語った。』

「ETERNA-RDS」は映画の長期保存 ( アーカイブ ) 用のデジタルセパレーション用黒白レコーディングフィルムで,レーザー露光によるデジタルレコーディングに特性を最適化し,優れた写真性能を実現するとともに,黒白ネガ現像・ポジ現像どちらでも優れた処理安定性を有するフィルムである.

映画用フィルムとは言っても,これはカラー画像を3色分解して銀による黒白画像として記録するため の専用フィルムだから銀塩白黒フィルムの一種になるのだろうか.銀塩黒白画像は発色に色素を使うカラー画像に比べて極めて安定性が高く,500年以上の保存が可能らしい.テレビ放送などは最初からビデオで撮ってデジタルアーカイブがほとんどなのだろうが,映画は芸術的な価値があるからこうまでして残そうというのだろう.

もっとも,このフィルムがあったところで今のところ私の写真やビデオのデータ保存には何の関係もない.私に出来る事はせいぜいハードディスクが壊れないうちにバックアップコピーをつくりBD-Rに焼くくらいである.それでもアクシデントが起こってバックアップ前にハードディスクがクラッシュしてしまい3ヶ月分位のデータを失ったこともある.以来,大事な写真はすぐにバックアップコピーしてプリントすることにしている.

趣味で撮る写真も出来るだけフィルムで撮りたいが,歩留まりが悪いし現像にも時間がかかるので確実性や迅速性が要求される時には使いにくい.だからせいぜい散歩写真になってしまうのである.それでも,きれいに撮れた時の満足感はフィルムのほうが高いのでフィルムだけはいつも買いだめしているのだが,今度はフィルムの消費期限が過ぎてしまったりするのである.そして,一度楽をするとなかなか元には戻れないことを痛感するのだ.

デジタルでフィルムの風合いを出すソフトウェアも色々ある.この写真は上がEOS 5DMkIIで撮ってPhotoshopで現像したもので,下がそれをさらにDxO FilmPack 3でフジフィルムのベルビア風にしたものである.本当のベルビアで撮ったものとで比べたことはないが,なんとなくそれっぽい感じはしないでもない.でも,所詮はデジタル加工しただけなのでプリントすると差は歴然としているものだ.

ずっとフィルムを作り続けている富士フイルムには頭が下がる思いだしX100も気に入っているが,実は私は昔からカラーも白黒もコダックフィルムが好きなのだ.そのコダック社はつい先月経営危機に陥ったそうで,今のところフィルムも現像液も売られているがこの先どうなってしまうのか心配している.とりあえずTri-Xを1缶とD-76を5ガロン分買ったのだが,なんとかフィルムだけは残って欲しいと祈るのみだ.
To E, or not to E. That is the question.
『ニコン、デジタル一眼レフカメラ「D800」シリーズ--世界最高の36.3メガピクセル

 ニコンとニコンイメージングジャパンは2月7日、有効画素数36.3メガピクセルのデジタル一眼レフカメラ「D800」シリーズを3月22日より発売すると発表した。

 D800シリーズは、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサと、デジタル一眼レフカメラに最適化した新画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載。さらに91Kピクセル(約9万1000ピクセル)RGBセンサの採用によって撮影シーンの認識性能を向上させた「アドバンストシーン認識システム」や、「FXベースの動画フォーマット」と「DXベースの動画フォーマット」の使い分けができる「マルチエリアモードフルHD Dムービー」などの機能も搭載している。Dムービーは、APS-Cサイズ相当(DXベース)とフルサイズ(FXベース)相当の動画をD800 1台で撮影できる。FXベースでは被写界深度の浅いボケ味重視の動画撮影に有効で、DXベースは映画用の35mmフィルムに近い画角で撮影できる。

 D800シリーズはD800(市場想定価格:30万円前後)と光学ローパスフィルタを無効化した「D800E」(同:35万円前後)の2モデルがラインアップする。光学ローパスフィルタは偽色やモアレを抑制する役割を担う代わりに、解像感を若干低下させるという特性も持っている。D800Eでは、光学ローパスフィルタの無効化により立体的で空気感や臨場感のある画像を表現でき、鮮鋭感を求められる風景や美術品などの撮影に有効としている。

 発売日はD800が3月22日、D800Eが4月12日。サイズは約高さ123mm×幅146mm×奥行き81.5mmで、重さは約1000g(バッテリおよびSDカードを含む、ボディーキャップを除く)。液晶モニタは3.2型TFTで約92万ドットだ。

 なお、D800とレンズ「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」を組み合わせた「D800 28-300 VRレンズキット」(同40万円前後)もラインアップする。発売は3月22日。』

1年前から噂のあったNikonのフルサイズデジタル一眼レフ「D800」がやっと発売になるようだ.価格的にも今までのD三桁シリーズと同様にハイアマチュア用ということでいいのだろうが,最近はプロもコスト的な制約が高いのか,仕事にこの価格帯のものを使う人も多いようだ.

D800の最大の特徴はやはり3600万画素もあるCMOSセンサーだろう.今でこそ35mmフルサイズデジタルカメラで2000万画素以上は珍しくないが,一昔前はそれはプロ用のデジタルバックという特殊な中判カメラ用の機材であった.

現在の中判デジタルカメラは3000〜6000万画素になっているが,例えばハッセルHシステムなどは3100万画素で200万円,4000万画素で300万円だからとてもアマチュアが使えるようなものではないのだ.最も安いペンタックス645Dでも80万円である.

価格もさることながら,35mmと中判ではカメラやレンズの大きさや重さなど取り回しの面でも大きな違いがあり,当然小型な35mmのほうが扱いやすく撮影対象が広いということもアマチュアには重要なことである.

それでも,3600万画素と引き換えに連射速度とか高感度撮影でD4には及ばないのだろうが,そういうものを多用しないのであればより軽くて持ち歩きやすいD800は十分以上に魅力的なデジタル一眼レフだろう.

娘の成長記録もあまり撮影の機会がなくなってきたので,私も自分の好きな風景写真を撮る事が多くなるだろうから手軽に高解像度な写真の撮れる「D800」はまさに待ち望んでいたカメラだったが,正直言って本当に3600万画素が30万円になるとは思っていなかったので驚いた.

カタログをみると最近発売されたD4に準じた露出やAF関係の改良がされているようだ.私が良いと思ったのはビデオ関係の改良でライブビューが写真用と2種類に分かれたことやビデオ撮影ボタンが写真撮影ボタンの近くになったことなど操作性の面での改良や絞りの制御や撮影時間の延長などだ.

デジタル一眼レフにビデオ機能は必要ないという意見もあるが,レンズ性能が高くセンサーサイズもはるかに大きいので画質的には安いビデオよりよほど良いと思うし,実際に使うことも多い.写真撮影機能ではホワイトバランスの光源認識と新しい91000ピクセルセンサーでのAF機能に期待している.

残る問題は購入資金だが,「D800」にはローパスフィルターの機能を抑制した「D800E」というモデルがあるのでどちらにするか悩むところだ.作例をみると風景写真でA1〜A2サイズに大きなサイズで印刷するなら「D800E」がいいようだが,モアレ除去機能のついた新しいCapture NX2があれば使いこなせるものなのかどうかがまだわからないので,当分は情報と資金を集めながら考えるしかないだろう.

Noise

2011年12月23日 趣味
Noise
Noise
 最近は家に帰るとEX-AR9の前に座ってBill Evansを聞くのを楽しみにしている.Amazonで評判の良さそうなCDを探しては購入して聞いているのだが,なかには録音状態が良くなくてバックグラウンドのノイズが気になり音楽に集中できないものもあるので改善策を考えてみた.

 その昔,手術ビデオのデジタル編集のために買ったソフトの中にSoundtrack ProというDSW(Digital Sound Workstation)のソフトがあり,PowerMac G5に入れてあることを思い出した.さっそく音楽CDをApple Losslessで圧縮したものを音源にして色々加工してみたところ,ノイズは気にならない程度にまで減らせそうだということがわかった.

 音楽CDはプロがリマスタリングしているのであまりエフェクトをかける余地はないのか却って音が歪んでしまうことも多いが,上手くいくとノイズが減って音の立体感が増す事もあって面白い.ノイズを減らすだけでなく,エコーをかけたり,耳障りな観客の拍手をフェードアウトさせたりすることもできる.

 音楽データを処理するだけなら現役を引退したPower Mac G5でも十分な性能があるようなので,G5には現役復帰してもらってこれからは音楽の趣味でつき合ってもらうことになりそうだ.

追記:これを書いていて,iPad2が来てから使わなくなってしまったPower Book G4にもSoundtrack Proが入っていたことを思い出しました.こちらはEX-AR9でモニタリングしながらエフェクターとして使ってみようかと思っています.
コンパクトコンポ「EX-AR9」
 iPad2を買ってからミニヘッドフォンで音楽を聞く機会が増えた.ミニヘッドフォンも色々買ってみて今はJVCのHA-FXT90L2とHA-FX700に大体落ち着いている.明るい気分のときはHA-FXT90L2,静かにしたい気分のときはHA-FX700という感じだ.SONY ソニーエリクソンの BluetoothワイヤレスヘッドセットMW600とのセットで使っている.

 それはそれで特に不満のない程度の音質なのだが,たまにスピーカーで聞いてみたくなっても我が家にはオーディオコンポというものが無かった.だからiMacで聞くしかなかったのだが,それならミニヘッドフォンで聞いたほうが音が遥かにいいのでちょっと残念だったのだ.

 先日,リンク先の方のブログでJVCのウッドコーンオーディオの事を知り色々調べていくうちにどうしてもその音が聞いてみたくなり購入したのがメーカー直販サイト「ビクターダイレクト」限定販売の「EX-AR9」.コストパフォーマンスでは「EX-AR7」のほうが良いのだろうが,「神は細部に宿る」と言うから細かい改良を積み重ねたと言うところに価値を感じて「EX-AR9」を買ってみることにしたのだ.

 その「EX-AR9」が先日届いた.さっそくに開梱して自室のライティングビューローの上に並べて視聴してみた.ほぼ同時に注文して先に届いていたLogitech Squeezeboxはメニューの日本語化とそのサーバーソフトのiMacへのインストールとLAN設定もすでに済ませてあったので光オーディオケーブルを接続するだけでiTuneの楽曲を再生できるようになった.

 直販サイトの期間限定特典でXRCDのサンプルがついてきたのだが,これを聞くと音の再生能力はかなり高いことがわかる.しかし,当然の事ながらソースの音が悪いと出てくる音も今ひとつだ.ただし,ノイズや歪は非常に少なく感じる.こうなるとiMacのデータもサンプリングレートが低いmp3などはそれなりになってしまうので,クラシックのCDなどはリッピングし直さなければならなくなるだろう.

 SqueezeboxはAppleロスレス圧縮にも対応しているのでCDはすべてこれでリッピングしていくことにしてもいいが,DVDオーディオの場合は手間を考えるとデータ化するかどうかちょっと迷うところである.The Beach BoysのPet Soundsを聞いてみたら,あまりの音のクリアさにCDと同じ録音とは思えないほどいい音がした.確かに音はいいが,DVDオーディオの最大の問題点はソフトが少なく値段が高いことだ.どうにかならないものだろうか.

追記)SqueezeboxはiPadもしくはiPhoneのApp.「iPeng」で選曲したりボリュームをコントロールすることが出来ます.私はiPad2用の「iPengHD」を使っています.
GX1の高感度をテスト(JPG)
高感度ノイズの出方を見るためのテストなのだが,結論から言うとGX1のノイズはD7000より少なく見える.しかし,よく見るとISO感度が上がるにつれて解像感は徐々に失われているから巧みな画像処理でノイズを目立たなくしている事がわかる.

感心したのは物の輪郭部分の処理で,ここが上手いために物がくっきり見えてノイズを積極的に消してものっぺりした感じがあまりしないというところだ.D7000のノイズを残しつつ解像感を保つというのとはまた違ったアプローチのようだ.

しかし,さらに細かく見るとX100のようにチャートの擦り傷まで鮮明に見えるなどということはなく,高感度画像の鮮明さではよりセンサーサイズの大きいX100のほうが私には好ましい感じがした.

もっともあまり細かいことを言わなければISO1600までは十分に実用的だから普段持ち歩いて気に入った写真をA4に印刷したいという時でも不満はなさそうだ.細かい部分まで解像感を求める場合にはISO400までで使えばD7000と比べても遜色のない写真になるだろうからA3で印刷しても問題ないだろう.

GX1の高感度はまあ予想どおりだったが14-140mmのレンズの性能が期待していた以上に良かったので良い買い物をしたと満足している.


カメラかビデオか?
カメラかビデオか?
『パナソニック、画質と撮影性能を重視した「LUMIX DMC-GX1」発表

 パナソニックは2011年11月8日、マイクロフォーサーズ規格のデジタル一眼「LUMIX」の新製品「LUMIX DMC-GX1」を発表した。画質と撮影性能にこだわった高性能モデルで、売れ筋モデル「LUMIX DMC-GF3」「LUMIX DMC-G3」の上位製品と位置づける。

 予想実売価格は、ボディー単体モデルが7万円前後、高画質タイプの標準ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6」が付属するパワーズームキットが9万5000円前後、パンケーキレンズ「LUMIX G 14mm/F2.5」と標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6」が付属するダブルレンズキットが9万5000円前後。発売はいずれも2011年11月25日。』

 富士フィルムX10とCanonのPowerShot S100にも興味があったのだが,1200万画素のコンデジではやはり高感度画質にちょっと不満が残り購入意欲がなくなった.しかし,D7000でも毎日持ち歩くには重すぎるので仕方なくFinePixF70EXRを今でも持ち歩いている.

 Panasonicのフォーサーズは娘に買ってあげたG1が結構よかったのでGH3が出たら14-140mmを付けて買いたいと以前から考えていたが,そのGH3が出ないうちにD7000が来てちょっと購入意欲が低下してしまっていた.

 GX-1はよく知らなかったし気にも留めていなかったのだが,最高感度がISO12800相当になったということを昨日知ったので少し調べてみたら,D7000並にいいことがわかってしまった.こうなると以前から使ってみたかった14-140mmを付けてみたくなり購入理由をひねり出した.

 こういう時には結局購入することになるのだが,それには何に使うかという使用目的を考えなければならない.買っても使わないことになってしまわないように何か理由が必要なのだ.それで私はこのセットをまずはビデオカメラとして使うことを考えた.幸い娘の発表会と卒業式が残っているのでそのビデオ撮影用である.

 そして,もう一つは通勤用のバッグに入れてFinePixF70EXRの後継機とすることである.これなら1台で写真もビデオも撮れるしコンデジに比べれば画質は格段に向上するのでいいのではないだろうか.残る問題は重さが許容出来るかとバッグに無事収まるかどうかである.
スタート時の気温は28.5度,湿度47%.
予定通りに走りましたが…
機材整理
 TDRでX100をそれなりに使ってみて,その高画質な画像の前に私にとっての高級コンパクトカメラの存在感がかなり希薄になってしまった.それと同時に35mmフィルム一眼もニコンならF6を使ったほうが結果が確実という考えに至り,ニコンの普及クラスのフィルム一眼レフも色褪せて見えるようになってしまった.

 ちょうど夏休みも終わり,秋から来春にかけての娘の発表会シーズンを控えて以前から欲しかったレンズを購入したくもあり,増えすぎた機材の整理をかねておそらくもう使わなくなるであろう機材を下取り交換に出した.

 CONTAX T3 1台とKLASSE のSとWを各1台とニコンのFEとFE2を各1台,LEICA Mのズミクロン50mmとテレエルマリート90mmを各1本である.購入予定はNikon AF-S 70-200mmF2.8G ED VR IIが1本である.

 以前に持っていたNikon AF-S 70-200mmF2.8G ED VRはDXで使う分には良かったのだが,D3で使うと周辺画質が今一つだった.1年ほど前にCONTAXレンズの下取りに出し,その後VR IIに買い直す予定だったのが D7000とAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDに化けてしまったので延び延びになっていたのである.

 新しいレンズをD7000で使ったらどの程度の画質になるのかが楽しみなところだが,今は,下取り査定のメールが届くのを待っているところだ.

 

iPad3が遅れる

2011年8月23日 趣味
『「iPad 3」の発売に遅れ、高精細液晶の調達がキャンセルに

 米Apple Inc.は「iPad 3」に、2048×1536画素と多画素でTFTバックプレーンにIGZO(indium gallium zinc oxide)を用いた9.7型のIPS液晶パネルを採用する計画だ。同社は、2011年第3四半期に190万枚、2011年第4四半期に650万枚をそれぞれ調達する予定(フォーキャスト)を持っていた。

 しかし、いずれもキャンセルになったことが我々、台湾Isaiah Researchの調査で分かった。歩留まりの低さが影響したとみられる。2048×1536画素品を供給するメーカーは、韓国Samsung Electronics Co., Ltd.とシャープ、韓国LG Display Co., Ltd.である。

 このうちシャープは第8世代のガラス基板を使い、基板一つから130枚ほどの液晶パネルを取り出すと考えられる。同社は2011年12月にサンプル出荷を、2012年第1四半期に量産出荷を始めるだろう。

 このため、iPad 3の発売は2012年第2四半期にずれ込むと考えるのが妥当だ。Apple社はiPad 3用の液晶パネル調達をキャンセルする一方で、iPad 2用の液晶パネルの調達予定量を引き上げている。2011年第3四半期のそれは、1200万枚から1550万枚ほどになったと我々は考えている。』

 最近までiPad3は年末くらいに発売される可能性もあると勝手に思っていたのだが,どうやら来年の6月くらいになるようだ.

 食卓でニュースやメールをチェックするのに使っていたPower Book G4がソフトをアップデートする度に遅くなってそろそろ我慢の限界に近くなりiPhone4を代用することが多くなったのでiPad3が出たら買おうかと思っていたのだが,あと10ヶ月も待たされるとなるとどうしたものか.

 2048×1536画素というのは13インチMac Book Airよりも多画素だし,今さらノートPCを使うのもiPad2を買うのもどっちもあまり気が進まない.Mac Book Airを買うなら11インチでCore i7のモデルだろうが,それでも食卓の上で使うにはiPadのほうがいいだろう.

 iPad3の登場までPower Book G4で我慢を続けるか,Power Book Airを買うのか迷うところだが,iPad3が来るとPower Book Airはきっと使わなくなるだろうから無駄なような気がする.それならカメラやレンズでも買ったほうが...と悩みは尽きない.
FinePix X100 アップデート

 そろそろ各社からX100用カメラケースが出揃った頃なので,どれにしようかと探してみた.以前にWEBで見つけたリコイルというメーカーは種類が豊富なのでそこから選んでも良かったのだが,いまいちデザインや附属のストラップが気に入らなかったりして決心できなかった.

 その後,色々探したがなかなか気に入ったものが見つからず,疲れてきた頃に見つけたのがLUXE CASEという韓国製のものだった.WEBの写真で見た皮のシボの感じと附属のネックストラップが今使っているArtisan & ArtistのLEICA M3用のに似ているせいか安心感があって気に入ったのだ.昨日届いて装着したが,質感も造りも非常に良いし,まったく違和感がないので満足している.

 気に入ったケースも手に入り外見が立派になったX100だが,ケースについての情報をWEBで調べていたら本体のファームウェアの2回目のアップデートが出ていた.ケースを装着後にあらかじめダウンロードしておいたVer.1.10のファームにアップした.

 今回のファームウェアの更新で仕様の追加・変更点は23箇所にもなったようだが,一番良かったのは近接撮影用のAFフレームが表示できる機能が追加されたことだった.以前に書いたX100の弱点としてAFの合焦が遅いのと時々ピントが抜けてしまうことがあったのだが,どうも近接撮影ではAFフレーム表示と実際の合焦点がパララックスの関係でずれていたようだ.

 近接撮影用のAFフレームが表示されることでどこにピントを合わせれば良いかがわかるようになったので,これからは開放絞りでも安心して撮影することができるようになりそうだ.おかげで,また一つX100のことがわかったような気がして喜んでいる.

 ついでにAmazonで「THE FinePix X100 Book」という本を買った.写真家の内田ユキオさんの本だが,以前に買った「ライカとモノクロの日々」が良かったのでちょっと読んでみたかったのだ.いっしょに届いた8月号の「日本カメラ」の詳細なテストレポートがX100に関してだったのも何かの縁か,昨夜はX100に関してのアップデート三昧で楽しませてもらった.                                      

迷ったあげく

2011年7月11日 趣味
迷ったあげく
 昨年の旅行のサブカメラとしてIXY30sを購入しなかなか役に立ってくれた.秋になるとこのカメラが発売になりIXYの上位機種なので少し気にはなったのだが,ちょうどD7000を買ったこともありそのまま忘れ去っていた.

 今年の春にはX100を購入し非常に気に入ったので,このカメラの事もあまり考えなくなっていた.しかし,高画質で単焦点レンズゆえに撮影には多少気を使う必要がありIXY30sのようにオートマチックにそしてさらにきれいな写真を撮れるというこのカメラが最近また気になり出していたのである.

 再びこのカメラのことを調べてみて,もうモデル末期で価格がお手ごろになってきたことと,バッテリーがIXY30sと共用できることがわかったので,最期の迷いを振り切ってポチッと購入ボタンを押した.

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