『「外出自粛、22年まで必要」 米ハーバード大が予測

 新型コロナウイルスの世界的流行を抑えるためには、外出規制などの措置を、2022年まで断続的に続ける必要がある――。こんな予測を米ハーバード大の研究チームが発表した。措置が必要な期間は、抗ウイルス薬やワクチンの開発、救急医療態勢の拡充などで短縮できるとしている。14日、米科学誌サイエンス(電子版)に論文が掲載された。

 研究チームは同じコロナウイルスで、一般的な「風邪」の原因になる二つのウイルスの毎年の感染状況から、米国のデータをもとに25年までの感染者の推移を推定した。その上で、季節によるウイルスの広まりや免疫の持続期間などを評価。多くの人が感染し、集団免疫を獲得して流行が抑えられるまでの時間を調べた。

 その結果、今回の流行が終わった後も、外出規制を1度だけで解除すればすぐに第2波が来ることなどが判明。感染者数のピークが救急医療態勢の能力を超えないように、断続的に外出規制を行うと、集団免疫を獲得するには22年までかかることが分かった。

 研究チームは「新たな治療法とワクチンがあれば外出規制の期間と厳しさを軽減できる」としている。しかし、制圧に成功したように見えても、24年までは再び感染が広まる可能性があり監視を続けることが必要だという。』

集団免疫は結果的にそうなるわけであって、狙ってできることではない。日本での感染者が8000人、死者が160人で致死率は2%。致死率が2%というのは日本人の免疫学的特性なのか日本の医療レベルのおかげなのかはわからないが、感染者が増えれば死亡する人が増えるのも間違いない。

麻疹の場合は集団免疫を達成するには実に95%もの人が免疫を獲得する必要があると言われている。新型コロナウイルスの感染力は麻疹よりも弱く、感染者が新たに感染させる人数は平均2~3人とされている。この場合、集団免疫を達成できる免疫獲得者の割合は人口のおよそ60%だ。

人口1億人の60%というと6000万人だから致死率が2%なら120万人が死ぬことになってしまうのだ。そうなる前に医療崩壊してしまうし、社会活動は停止状態になるだろう。

現実的にはやはり新規感染者数を医療崩壊しない範囲にコントロールしながら、予防法や治療法を開発するしかない。積極的で確実な予防法はワクチンだから、それが完成し十分に供給されるまでは外出規制を続けるしかないだろう。

私も来年のオリンピック開催が不可能なくらいには感染が続くと思っていたが、ハーバード大の予測は今のままでは再来年まで続くということなのだろうか。

現在、世界中で700種類もの新型コロナウィルスワクチンが開発されているらしいが、臨床試験を終えて実用にこぎ着けるのはどこなのか注目している。

正直な話、どこでもいいから早く完成させて欲しいものだ。

コメント

スミぱん@国会を見よう
2020年4月15日20:59

>正直な話、どこでもいいから早く完成させて欲しいものだ。
激しく同意。面と向かってカードゲームがしたい。
(もう4カ月もしてないから、禁断症状がきつい)

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