『「裁判員制度、何のため」 極刑回避に遺族―大阪・ミナミ通り魔

 大阪・ミナミで2人が刺殺された通り魔事件で、最高裁が二審の無期懲役判決を支持した2日、亡くなった南野信吾さん=当時(42)=の妻有紀さん(49)は東京都内で記者会見し、「こんな判決を聞くために7年半も待ったのではない。裁判員裁判の死刑判決が覆されるなら、制度を導入した意味はあるのか非常に疑問だ」と涙ながらに訴えた。
大阪・ミナミ通り魔、無期確定へ 2人殺害、裁判員は死刑―最高裁

 3人の娘と共に判決を聞いた瞬間、悔し涙が止まらず、しばらく席から立ち上がれなかった有紀さん。遺影を前に臨んだ会見では何度も声を詰まらせ、「制度導入前の判例と比べるのはおかしい。公平にというなら、2人を殺した被告は2度死ななければならない」と憤った。

 有紀さんの手を握り同席した長女(14)も「母の努力や一審で頑張ってくれた裁判員の気持ちも無駄になってしまった。制度の意味をもう一度考えてほしい」と目を赤くした。
 一審で裁判員を務めた会社員の男性(53)は取材に対し、「失望感しかない。死刑にならない悪い例を作ってしまい、被害者に顔向けできない思いだ」と声を落とした。』

無差別殺人というのは一種のテロ行為だと思うが、最高裁の判事さんたちには2人までとう数が大事なことで、判例に従い無期懲役が相当だという判断なのだろう。

だから、刑務所に入りたくてこんなことを言う犯罪者がまかり通るわけだ。

『神奈川県内を走行する東海道新幹線の車内で昨年6月、乗客の男女3人を殺傷したとして殺人などの罪に問われた住居不定、無職小島一朗被告(23)の裁判員裁判の第2回公判が3日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)であり、弁護側の被告人質問が行われた。

 被告人質問で小島被告は、中学生の頃から少年院に入る願望があり、昨年3月の家出中、刑務所に入るため新幹線での無差別殺人を計画したと説明。「3人殺したら死刑になってしまうから2人まで」と考え、窓際の1人を確実に殺せるよう2人席の通路側の席を購入し、車内で乗客3人をなたで襲ったと述べた。』

まあ、判例を尊重するのはわからないでもないが、犯罪が多様化して殺人の動機も多種多様になっているというのに、そこは関係なく殺した人数だけで判断するというのは全くおかしな話である。

死刑廃止論があるのもわかるが、無差別殺人や動機が自己都合だけというようなものは別であるべきである。そのような人間に再生する機会など不要である。特にこの2つの事件は犯人に全く関係のない人が、公共の場で他の人に目撃される現行犯で殺されているのだから、これが死刑にならないなら裁判なんて被害者家族にとって何の意味もないだろう。

裁判員制度で裁判員に選ばれた人たちも、そういった点を考慮して塾考した上で死刑という結論を出しているのに、それを上告棄却という形で覆されたなら、なんのために時間を費やしたのかわからず悔しいに違いない。まったくばかばかしい話である。

これからも刑務所に入りたくて人を殺す模倣犯がきっと現れるだろうが、2人までなら殺しても無期懲役という合言葉で死刑を免れ、税金で刑務所内の生活をエンジョイし、ひょっとすると知らぬ間に出所してたりすることになったら、ばかばかしいにもほどがあるということになるが、そんな事態を判事さんたちは想像することもできないのだろうか。

それなら、もう最高裁は判例を学習したAIで十分ではないだろうか。

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