小脳血管芽腫の少女の両手に震戦が後遺障害として残った.山P演じる脳外科医は少女と色々約束していたみたいだが,患者が少女だからといってあまりいい話ばかりするのはやはり問題があるだろうし,その結果として患者に責められ自分の首を絞めることになるようでは専門医失格だと私は思う.

考えられる最良の結果と最悪の結果には天国と地獄ほどの差があるのが医療の現場である.若くて経験が少ないからということもあるだろうが,実際予期してなかったほど悪い結果になることはそれほど珍しいことではない.100回に1回ほどの頻度であれば年に一回くらいは遭遇するような出来事なのである.

脳腫瘍で術後に全く障害が出ないなんてことは通常はまずないと思っていたほうがいいくらいで,軽くとも傷の痛みはあるし神経症状が残ることも稀ではないから手術すれば治るという考え方はしないほうがいいだろう.正確に言えば手術をすれば少なくとも当分は死を免れるということなのだ.

脳腫瘍にも良性のものから悪性のものまで様々なものがあるが,悪性のものならば術後の成績は2年生存率で評価するようなものだし,たとえ良性のものであっても機能予後は必ずしも満足できるものであるとは限らないし,術後のてんかん発作に悩まされることもある.

そういうことを知りながら患者に手術をすれば問題が解決するみたいな話ができるわけがないと思うが,そこはやはりドラマなのだろう.山P扮する脳外科医がこのトラブルをどう解決していくのか見てみたいと思っている.

と書いている矢先に救急ヘリで余計な一言でミスをしたと思いつめていたフェローが瀕死の重傷で搬入されてきていたが,これは一体どういうわけなんだろうか.

やはり来週も見なければ...

コメント

らむ。
2017年8月29日23:42

素敵なお誕生日プレゼントを発見されましたね。

時を越えてご両親の愛情が伝わってくるだなんて、写真、素敵ですね。

子どもは3歳までにすべての親孝行をしているという話を聞いたことがありますが、ブログ脳外科医さんの健やかな成長がご両親のなによりの喜びだったのだろうな、と推察すると心が温かくなります。

お誕生日おめでとうございます^ ^

ブログ脳外科医
2017年8月30日6:12

どうもありがとうございます.

じっくり揚げたてげんこつからあげ丼
2017年8月30日12:23

遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます(*゚∀゚*)
素敵なお誕生日プレゼントですね!
子どもが大きくなって振り返れるように、私もこつこつアルバム作り再開しないと!と思い出しました^_^
素敵な一年になりますように。

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