『「モンスター患者」は誤診されやすい 問題行動で医師を怒らせると自業自得に
問題行動ばかり起こす患者は医師から誤診される危険性が高まるという研究が英医師会誌「BMJ Quality & Safety」(電子版)の2016年3月7日号に発表された。適切な治療が受けられなくなり、患者本人が困る結果になるわけだ。
研究を発表したのは、オランダ・エラスムス大学医療センターのシルビア・マーメイド准教授らのチーム。マーメイド准教授の推定によると、同医療センターを受診した患者のうち約15%は、医師に対し攻撃的な態度をとったり、あからさまな不信感を見せたりする「モンスター患者」だ。研究は、モンスター患者に対し医師が適切な診断、治療を行っているかを調べるのが目的だが、1対1の人間関係のため個々のケースを集約して分析するのは難しい。
そこで、医師と患者の問診の架空のシナリオを作り、医師たちから病名の診断と治療法の回答を求める方法をとった。同じ病気について普通の患者とモンスター患者の2つのシナリオを用意した。モンスター患者は自分の症状を説明する際も医師に非協力的で、侮蔑的な態度をとったり、要求が多かったり、医師の助言を無視したり、指示に従わなかったりする内容だ。
この架空シナリオを開業医63人に診断してもらった。すると、単純な症例の場合、普通の患者に比べ、モンスター患者の診療ミスは6%多かった。複雑な症例の場合、モンスター患者の診療ミスは42%も多くなった。
同じテストを病院の研修医74人に行うと、同様の傾向がみられた。やや複雑な症例で、モンスター患者の診療ミスは20%も多くなった。ただし、開業医、研修医ともに、テストで十分な熟考の時間が与えられれば、診療ミスは減った。
マーメイド准教授は「モンスター患者の問題行動が、医師の冷静さと集中力を奪い、的確な診断を下すことを難しくしています。十分な治療が受けられなければ、患者がさらにいらだつ悪循環になります。医師が患者への対処方法を学ぶ必要はありますが、どうしても不信感がぬぐえないようなら、他の医師を紹介することも一案でしょう」と語っている。 』
どこの病院にもあまり来て欲しくはない問題のある患者さんというのはいるものだろう.モンスター患者と言い切れるほどひどい患者さんにお目にかかったことはないが,対応に苦慮する場合や思いもかけぬ投書を書かれて嫌な気分になるくらいのことは何度かあった.
最近は私も少しは大人になったのか,相手を見てものを言うことが出来るようになったのか,それとも投書が入っても私のところまで届かなくなったのか,少々変わった患者さんを診てもあまり気にならなくなり嫌な思いもあまりしなくなった.
病院や医師の対応に不満のある患者さんは,文句を言い続けるよりも他の医師や病院に診てもらった方が満足な治療を受けられるだろうが,実際に医師やスタッフに不満を言い残して転院していく患者さんは稀で,文句を言いながらも残る人が多い.
私自身は気に食わない患者でも冷静さと集中力を損なうなどということは暴力で脅されでもしない限りあり得ないと思っているが,患者さんの要求に従って診療方針や治療内容を変えるつもりもない.それが気に食わないと言うなら他の病院をお勧めするだけだ.
ところが,最近になって今までに経験したことがなかった問題患者を診ることがあった.それは中国から来た富裕層の観光客だった.
対応に苦慮する原因は色々あるが,主にコミュニケーションの問題だ.言葉が通じないのは通訳がいれば多少はなんとかなるのだが,生活習慣の違いなのかどうも医療に関する常識も日本とはちょっと違うようである.
日本人なら普通はこれで何も言わずに帰ってくれるような場面で,しつこく治療のことや国に帰ってから病院にかかる時のことまで早口で捲し立ててくるのだ.たとえ英語であってもその中国語訛りの英語では聞き取るのも難しく答えを考える暇もないのだ.
これをちょっとした頭の怪我くらいで夜中に救急車でやってきてやられたのでは,正直言ってたまったものではない.中国人にも日本の花見が人気だそうだが,札幌にもまた中国人が大挙してやってくるのだろうか.中国人の患者さんを診るのは構わないのだが,話を聞くのはできればご遠慮させていただきたいのだ.
問題行動ばかり起こす患者は医師から誤診される危険性が高まるという研究が英医師会誌「BMJ Quality & Safety」(電子版)の2016年3月7日号に発表された。適切な治療が受けられなくなり、患者本人が困る結果になるわけだ。
研究を発表したのは、オランダ・エラスムス大学医療センターのシルビア・マーメイド准教授らのチーム。マーメイド准教授の推定によると、同医療センターを受診した患者のうち約15%は、医師に対し攻撃的な態度をとったり、あからさまな不信感を見せたりする「モンスター患者」だ。研究は、モンスター患者に対し医師が適切な診断、治療を行っているかを調べるのが目的だが、1対1の人間関係のため個々のケースを集約して分析するのは難しい。
そこで、医師と患者の問診の架空のシナリオを作り、医師たちから病名の診断と治療法の回答を求める方法をとった。同じ病気について普通の患者とモンスター患者の2つのシナリオを用意した。モンスター患者は自分の症状を説明する際も医師に非協力的で、侮蔑的な態度をとったり、要求が多かったり、医師の助言を無視したり、指示に従わなかったりする内容だ。
この架空シナリオを開業医63人に診断してもらった。すると、単純な症例の場合、普通の患者に比べ、モンスター患者の診療ミスは6%多かった。複雑な症例の場合、モンスター患者の診療ミスは42%も多くなった。
同じテストを病院の研修医74人に行うと、同様の傾向がみられた。やや複雑な症例で、モンスター患者の診療ミスは20%も多くなった。ただし、開業医、研修医ともに、テストで十分な熟考の時間が与えられれば、診療ミスは減った。
マーメイド准教授は「モンスター患者の問題行動が、医師の冷静さと集中力を奪い、的確な診断を下すことを難しくしています。十分な治療が受けられなければ、患者がさらにいらだつ悪循環になります。医師が患者への対処方法を学ぶ必要はありますが、どうしても不信感がぬぐえないようなら、他の医師を紹介することも一案でしょう」と語っている。 』
どこの病院にもあまり来て欲しくはない問題のある患者さんというのはいるものだろう.モンスター患者と言い切れるほどひどい患者さんにお目にかかったことはないが,対応に苦慮する場合や思いもかけぬ投書を書かれて嫌な気分になるくらいのことは何度かあった.
最近は私も少しは大人になったのか,相手を見てものを言うことが出来るようになったのか,それとも投書が入っても私のところまで届かなくなったのか,少々変わった患者さんを診てもあまり気にならなくなり嫌な思いもあまりしなくなった.
病院や医師の対応に不満のある患者さんは,文句を言い続けるよりも他の医師や病院に診てもらった方が満足な治療を受けられるだろうが,実際に医師やスタッフに不満を言い残して転院していく患者さんは稀で,文句を言いながらも残る人が多い.
私自身は気に食わない患者でも冷静さと集中力を損なうなどということは暴力で脅されでもしない限りあり得ないと思っているが,患者さんの要求に従って診療方針や治療内容を変えるつもりもない.それが気に食わないと言うなら他の病院をお勧めするだけだ.
ところが,最近になって今までに経験したことがなかった問題患者を診ることがあった.それは中国から来た富裕層の観光客だった.
対応に苦慮する原因は色々あるが,主にコミュニケーションの問題だ.言葉が通じないのは通訳がいれば多少はなんとかなるのだが,生活習慣の違いなのかどうも医療に関する常識も日本とはちょっと違うようである.
日本人なら普通はこれで何も言わずに帰ってくれるような場面で,しつこく治療のことや国に帰ってから病院にかかる時のことまで早口で捲し立ててくるのだ.たとえ英語であってもその中国語訛りの英語では聞き取るのも難しく答えを考える暇もないのだ.
これをちょっとした頭の怪我くらいで夜中に救急車でやってきてやられたのでは,正直言ってたまったものではない.中国人にも日本の花見が人気だそうだが,札幌にもまた中国人が大挙してやってくるのだろうか.中国人の患者さんを診るのは構わないのだが,話を聞くのはできればご遠慮させていただきたいのだ.
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