認知症のせいなのか?
2015年10月29日 社会の問題『軽乗用車暴走 スピード上げ次々はねたか
28日、宮崎市中心部で軽乗用車が歩道を暴走し7人が死傷した事故で、目撃者の話などから、軽乗用車は当初、比較的遅いスピードで歩道上の障害物を避けるように走行していましたが、途中でスピードを上げ、最後に交差点に飛び出す直前に亡くなった2人を含む4人を次々とはねたとみられることが、警察への取材で分かりました。警察は詳しい状況を調べています。
28日、宮崎市中心部の大通りで軽乗用車が歩道をおよそ700メートルにわたって暴走し、いずれも宮崎市に住む藤本みどりさん(66)と、会社員の高木喜久枝さん(50)の2人がはねられて死亡したほか、軽乗用車の73歳の運転手を含む5人が重軽傷を負いました。
警察は29日、鹿児島県日置市の軽乗用車の運転手の自宅を過失運転致死傷の疑いで捜索しました。
また、目撃者の話などをもとに当時の状況を調べたところ、軽乗用車は、歩道に乗り上げた直後は比較的遅いスピードで、歩道の中央にあるポールなどを避けるように走行していたということです。そして、途中からスピードを上げ、交差点に飛び出して止まる直前に、死亡した2人を含む4人を次々にはねたとみられることが、警察への取材で分かりました。
これまでの調べで、軽乗用車の運転手は認知症の治療を受けていたということで、警察は防犯カメラの映像を解析して事故の状況を解明するとともに認知症と事故との関連などを詳しく調べることにしています。
軽乗用車の運転手の近所の女性(31)は「子どものことをいつも気にかけてくれる穏やかで優しい人でした。駐車場から車を出す時も周囲の安全に気をつけて運転している様子でした」と話していました。さらに、別の女性(68)は男性の最近の様子について「おとといも夫婦で散歩しているところを見かけました。元気な様子だったので驚いています」と話していました。』
認知症だったとしたら乗用車の運転はできないはずで,もし主治医がそのことを家族に伝えていなかったり家族がそのことを知っていて車のキーを取り上げていなかったのだとしたら責任はその人たちにあるだろう.
しかし,事故の原因が本当に認知症のせいなのかは今のところわからない.認知症の治療薬の副作用で興奮性が高まっていたなんていうことも考えられる.認知症で怒りっぽくなったり疑り深くなったりすることもそれほど珍しいことでもない.てんかん発作を起こしていた疑いもある.
てんかん,認知症,薬物中毒(アルコール依存症も含む)でも乗用車の運転をしている人は多いのが現実である.てんかんは自己申告だし,認知症も家族が気づいていないこともあるし,薬物依存に至っては事故を起こすまで見分けることもできないだろう.
公安委員会からの運転免許の適否判定の意見書には,てんかんの場合は今後発作を起こす可能性があるかどうかという項目と認知症があるかどうかの項目があるが,厳密に言うと脳梗塞や脳出血で発症した患者さんは全て今後てんかん発作を起こす可能性はあるし,認知機能に影響が出る可能性もある.免許を与えるかどうかは公安委員会の判断になるのだろうが,意見書の書式に従えば可能性があると書かざをえないから大半患者さんは免許停止または保留になっているのだろう.
もっともたとえどんな理由があるにせよ事故を起こせば誰かが責任を取らねばならないだろう.以前に認知症の患者が徘徊して列車事故に遭い,その責任が家族に問われたことがあったから,もし認知症が原因ということになれば今回も家族に責任が問われることになるのだろうか.今後の経過に注目してみよう.
28日、宮崎市中心部で軽乗用車が歩道を暴走し7人が死傷した事故で、目撃者の話などから、軽乗用車は当初、比較的遅いスピードで歩道上の障害物を避けるように走行していましたが、途中でスピードを上げ、最後に交差点に飛び出す直前に亡くなった2人を含む4人を次々とはねたとみられることが、警察への取材で分かりました。警察は詳しい状況を調べています。
28日、宮崎市中心部の大通りで軽乗用車が歩道をおよそ700メートルにわたって暴走し、いずれも宮崎市に住む藤本みどりさん(66)と、会社員の高木喜久枝さん(50)の2人がはねられて死亡したほか、軽乗用車の73歳の運転手を含む5人が重軽傷を負いました。
警察は29日、鹿児島県日置市の軽乗用車の運転手の自宅を過失運転致死傷の疑いで捜索しました。
また、目撃者の話などをもとに当時の状況を調べたところ、軽乗用車は、歩道に乗り上げた直後は比較的遅いスピードで、歩道の中央にあるポールなどを避けるように走行していたということです。そして、途中からスピードを上げ、交差点に飛び出して止まる直前に、死亡した2人を含む4人を次々にはねたとみられることが、警察への取材で分かりました。
これまでの調べで、軽乗用車の運転手は認知症の治療を受けていたということで、警察は防犯カメラの映像を解析して事故の状況を解明するとともに認知症と事故との関連などを詳しく調べることにしています。
軽乗用車の運転手の近所の女性(31)は「子どものことをいつも気にかけてくれる穏やかで優しい人でした。駐車場から車を出す時も周囲の安全に気をつけて運転している様子でした」と話していました。さらに、別の女性(68)は男性の最近の様子について「おとといも夫婦で散歩しているところを見かけました。元気な様子だったので驚いています」と話していました。』
認知症だったとしたら乗用車の運転はできないはずで,もし主治医がそのことを家族に伝えていなかったり家族がそのことを知っていて車のキーを取り上げていなかったのだとしたら責任はその人たちにあるだろう.
しかし,事故の原因が本当に認知症のせいなのかは今のところわからない.認知症の治療薬の副作用で興奮性が高まっていたなんていうことも考えられる.認知症で怒りっぽくなったり疑り深くなったりすることもそれほど珍しいことでもない.てんかん発作を起こしていた疑いもある.
てんかん,認知症,薬物中毒(アルコール依存症も含む)でも乗用車の運転をしている人は多いのが現実である.てんかんは自己申告だし,認知症も家族が気づいていないこともあるし,薬物依存に至っては事故を起こすまで見分けることもできないだろう.
公安委員会からの運転免許の適否判定の意見書には,てんかんの場合は今後発作を起こす可能性があるかどうかという項目と認知症があるかどうかの項目があるが,厳密に言うと脳梗塞や脳出血で発症した患者さんは全て今後てんかん発作を起こす可能性はあるし,認知機能に影響が出る可能性もある.免許を与えるかどうかは公安委員会の判断になるのだろうが,意見書の書式に従えば可能性があると書かざをえないから大半患者さんは免許停止または保留になっているのだろう.
もっともたとえどんな理由があるにせよ事故を起こせば誰かが責任を取らねばならないだろう.以前に認知症の患者が徘徊して列車事故に遭い,その責任が家族に問われたことがあったから,もし認知症が原因ということになれば今回も家族に責任が問われることになるのだろうか.今後の経過に注目してみよう.
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