神戸市救急受診ガイド
神戸市救急受診ガイド
『救急車呼ぶ?自分で病院?神戸市消防局が判定サイト開設

 救急車を呼ぶべきか、自分で病院へ行くべきか――。体調不良やけがをした時の判断に役立ててもらおうと、スマートフォンやパソコンで救急車を呼ぶ必要があるかを確認できるインターネットサイトを、神戸市消防局が兵庫県内24消防本部で初めて開設する。

http://www.kyukyujushinguide.jp/kobe/

 サイト名は「神戸市救急受診ガイド」。総務省消防庁が作成した市民向けのガイドを基に、医師らと手順や内容を議論して作った。

 サイトは、呼吸の有無など重要な7項目に当てはまらないかを確認することから始まり、頭痛や腹痛などの項目から該当するものを選択していく。長くても数分で終わり、119番通報する必要がある「赤」、2時間以内を目安に医療機関の受診を勧める「黄」、医療機関の受診を勧める「緑」、経過観察を勧める「白」に分類される。

 「顔色が真っ青」「安静にしていても胸が痛い」などが「赤」に該当し、スマートフォン使用の場合はそのまま119番通報ができる。そのほかは医療機関の案内や電話相談の利用などを提示する。』

 救急車をタクシー代わりにして時間外に受診するような意識レベルの低い人達は別にしても,なかなか面白いアイデアだと思いちょっと頭に関するところだけを見てきた.

 結論から言うと,頭に関しては割と簡単に判定できるようだ.

 頭痛に関してはリストにあるように未だかつて自分が経験したことのないような激しいもしくは吐き気を伴う頭痛の場合と手足のしびれや脱力や目や言葉の症状を伴うもの,そして痙攣や意識障害があるものは赤信号で,それ以外でも歩けないほどひどい場合は救急車を呼ぶということだ.

 頭のけがでは血が出ている場合と血が出ていなくてもひどい頭痛や頭痛以外のなんらかの症状がある場合,そして妊婦さんや歩けないほどのけがの場合は救急車を呼ぶことになっているようだ.

 医師らと手順や内容を議論して作ったとあるし,少なくとも頭に関しては内容的には妥当な線ではないかと思う.ただ,頭痛に関しては感じ方の個人差が大きいので普段は頭痛などまったくない人の頭痛のときは注意が必要だろう.

 脳動脈瘤では特殊なものを除いて脳ドックで有無を調べておくことはできるので,クモ膜下出血の家族歴があったりして心配な人は一度は受けておいてもいいだろう.

 なかなか良いアイデアだと思うが,これで救急車の要請件数が減るとは思えない.こういうサイトをちゃんと見るような人はたとえ見なくても適切に救急車を呼んでいることだろう.

コメント

梨 林
2015年9月11日15:29

面白いHPの紹介ありがとうございます。教育では役に立ちそうです。
私も救急車を呼んだことが3回ありますが、すべて意識なしだったので、医療職としても妥当かなと思っています。

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