『 米学会が7時間の睡眠を勧告、不足で心臓病や脳卒中のリスク

 睡眠不足と心臓疾患や肥満との関係が各種の研究で指摘されていることを踏まえ、米睡眠医学会がこのほど、適正な睡眠時間に関する初のガイドラインをまとめた。成人の場合で1晩に7時間以上の睡眠を取ることが望ましいと勧告している。

 先月実施された調査によれば、米国人の睡眠時間は減少傾向にあり、1985年に7.4時間だった平均睡眠時間は1990年には7.29時間に、2004年と12年には7.18時間に減った。ガイドラインの作成に協力した米疾病対策センター(CDC)も、睡眠不足を公衆衛生疾患と位置付ける。

 米睡眠医学会の会長でワシントン大学のネタニエル・ワトソン教授は「7~9時間の睡眠が望ましい」と述べ、1晩の睡眠が6時間を切ると集中力の低下を招き、心臓病や脳卒中、糖尿病、肥満のリスクも高まると指摘した。

 一方、睡眠時間の上限については、十分な検証が行われていないことなどを理由にガイドラインでは言及していない。

 ガイドラインの作成に当たっては、睡眠時間と健康状態との関係について調べた調査や、被験者の睡眠時間をコントロールする実験の結果などを参照した。

 これまでの研究では例えば、睡眠時間が7時間に満たないと体格指数(BMI)が上昇することや、睡眠が不足すると食欲を増進するホルモンの値が上昇して肥満につながり、肥満を原因とする心臓病や脳卒中などのリスクも増大することが分かっている。

 睡眠不足の原因となる睡眠障害の危険性も指摘され、欧州心臓病学会ではこのほど、睡眠障害のある男性が心臓発作を起こす確率は2~2.6倍、脳卒中を起こす確率は1.5~4倍になるという研究結果が発表された。』

 今年は早朝のサイクリングを減らしているため最近1ヶ月の平均睡眠時間は6時間ほどになっている. 「Sleep Time」というiPhoneのアプリを愛用していて目覚ましアラームを使い毎日の睡眠パターンを記録している.

 私はもともと8時間睡眠だったのだが,脳外科医になってから意識的にトレーニングして5時間睡眠で熟睡感が得られるようになった.今でも睡眠パターンをみると就眠後2〜3時間くらい深い眠りに入りその後浅くなったり深くなったりを繰り返して起きる1時間間にはほとんど覚醒に近い状態になっているようだ.

 米睡眠医学会のガイドラインは7時間睡眠を推奨しているようだが,これは一般的に安全マージンをとったものなのか,それとも必要最低限なのかちょっとわからない.私個人は安全マージンをとっても6時間もあれば十分な気もするが,もう1時間くらい寝ていたいような時もあるから7時間は十分な睡眠時間として必要なのかもしれない.

 しかし,今の日本のサラリーマンは7時間も寝ている人は少数派なのではないのだろうか.それなら脳卒中や心臓病の人も多くなるはずだ.今後は生活指導に7時間睡眠についても加えたほうがいいかもしれない.

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