救命救急看護士がいれば...
2014年8月20日 医療の問題 最近,心肺蘇生法(CardioPulmonary Resuscitation:CPR)を要するような救急患者の搬送が続いた.救急隊の指令からCPR施行中の患者の搬送依頼が来たので,状況について質問したが,搬入可能かどうか調べてくれと現場の隊員に言われただけで状況はわからないという.
何が問題かと言うと,簡単に言ってしまえばCPRで蘇生可能性のある患者かどうかを知りたいのである.蘇生可能性のある状況であればもちろん全力で対応しなければいけないからそれなりに医師の数も看護師の数も必要だし,搬入前に機材も準備しなければならないのである.
もし,状況が蘇生可能性がまったくなく搬入時に死亡確認だけになってしまうような場合には,医師も看護師もそれぞれ一人もいれば十分だし,聴診器と心電図とペンライトがあれば十分なのである.
だから,身体状況に関する正確な情報が必要なのだが,そういった情報さえもなくただ受け入れ可能かどうかを聞かれても一般病院では不可能と答えるしかないだろう.聞くところによると市民病院が救急担当医が一人しかいないことを理由に断ったというのも考えようによっては当然かもしれない.
結局,発見時には心配停止状態でAEDも使えないような状況ですでに30分以上経過しているような症例は受け入れたのだが,思ったとおりすでに死後1時間は経過しているような状態だったので,死亡確認と検死に協力しただけだった.
今年3月に「救急救命士法施行規則の一部を改正する省令等の施行」というのがあって「救急救命士の心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液、血糖測定並びに低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与の実施」ができるようになったらしいが,それには講習の受講と修了の認定が必要で,これからの話らしい.
しかし,それが出来るようになったとしても救命救急士の知識と権限はあまりに狭く,前述のごとく私にとって十分な情報提供が出来るレベルにはなっていないし,今後にもあまり期待出来ない.
そこで,ふと思ったのだが以前に話題になっていた「特定看護師」よりもさらに一歩進めた「救命救急看護士」なんていうのが救急者に常時いてくれたらいいのではないかと思う.具体的には総合病院の救急部やICUで2年以上の勤務経験があり,気管内挿管や中心静脈ルートの確保やCPRで使用する薬剤の投与法などの訓練を受けたスーパー看護師みたいな人である.
こんな人が救急車に乗って現場で状況を判断し搬送先の指示をしたり,救急車内で初期の救命救急処置を行い病院の医師の指示で病院搬入までにさらに必要な処置を行ってくれるようになれば,病院の医師との連携も円滑になることが期待出来ると思うのだがどうだろうか.
もっともそんなスーパー看護師が登場するとなると安全性を理由に制度の導入に反対する意見がまたどこかから出たりするのかもしれないが,本当に有効な救命救急を希望するなら検討する価値は十分あるのではないだろうか.
何が問題かと言うと,簡単に言ってしまえばCPRで蘇生可能性のある患者かどうかを知りたいのである.蘇生可能性のある状況であればもちろん全力で対応しなければいけないからそれなりに医師の数も看護師の数も必要だし,搬入前に機材も準備しなければならないのである.
もし,状況が蘇生可能性がまったくなく搬入時に死亡確認だけになってしまうような場合には,医師も看護師もそれぞれ一人もいれば十分だし,聴診器と心電図とペンライトがあれば十分なのである.
だから,身体状況に関する正確な情報が必要なのだが,そういった情報さえもなくただ受け入れ可能かどうかを聞かれても一般病院では不可能と答えるしかないだろう.聞くところによると市民病院が救急担当医が一人しかいないことを理由に断ったというのも考えようによっては当然かもしれない.
結局,発見時には心配停止状態でAEDも使えないような状況ですでに30分以上経過しているような症例は受け入れたのだが,思ったとおりすでに死後1時間は経過しているような状態だったので,死亡確認と検死に協力しただけだった.
今年3月に「救急救命士法施行規則の一部を改正する省令等の施行」というのがあって「救急救命士の心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液、血糖測定並びに低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与の実施」ができるようになったらしいが,それには講習の受講と修了の認定が必要で,これからの話らしい.
しかし,それが出来るようになったとしても救命救急士の知識と権限はあまりに狭く,前述のごとく私にとって十分な情報提供が出来るレベルにはなっていないし,今後にもあまり期待出来ない.
そこで,ふと思ったのだが以前に話題になっていた「特定看護師」よりもさらに一歩進めた「救命救急看護士」なんていうのが救急者に常時いてくれたらいいのではないかと思う.具体的には総合病院の救急部やICUで2年以上の勤務経験があり,気管内挿管や中心静脈ルートの確保やCPRで使用する薬剤の投与法などの訓練を受けたスーパー看護師みたいな人である.
こんな人が救急車に乗って現場で状況を判断し搬送先の指示をしたり,救急車内で初期の救命救急処置を行い病院の医師の指示で病院搬入までにさらに必要な処置を行ってくれるようになれば,病院の医師との連携も円滑になることが期待出来ると思うのだがどうだろうか.
もっともそんなスーパー看護師が登場するとなると安全性を理由に制度の導入に反対する意見がまたどこかから出たりするのかもしれないが,本当に有効な救命救急を希望するなら検討する価値は十分あるのではないだろうか.
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