『同級生殺害事件、長崎地検が女子生徒の精神鑑定実施の方針固める

 長崎県佐世保市で同級生を殺害したとして逮捕された高校1年の女子生徒(16)について、長崎地検は1日、家裁送致前の捜査段階での精神鑑定を実施する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。8月中旬にも、長崎簡裁に鑑定留置の請求をするとみられる。

 捜査関係者によると、被害者は首や左手、腹部が激しく傷つけられ、女子生徒は「ネコを解剖したり、医学の本を読んだりしているうちに、人間で試したいと思うようになった」と供述している。

 容疑者が未成年者の場合、精神鑑定は家裁送致後に実施されるケースも多い。しかし地検は、今回は特異な事件のため、女子生徒の供述内容の真偽や、刑事責任能力の有無などを捜査段階で慎重に見極める必要があると判断したとみられる。

 また、女子生徒は小学6年の時に給食に漂白剤や洗剤を混入させたほか、今年3月には父親を金属バットで殴って大けがを負わせていたことが判明している。県警は父親や、当時の同級生らからも事情を聴き、成育環境が事件に与えた影響についても調べている。

 県警や弁護人によると、女子生徒は取り調べには淡々と応じている。被害者については「仲の良い友だちだった」と話しているという。』

『「人を殺しかねない」精神科医の相談を県が放置か 同級生殺害

 長崎県佐世保市の高校1年の同級生を殺害したとして女子生徒(16)が逮捕された事件で、診察した精神科医が6月、「このままいけば人を殺しかねない」などと電話で県の児童相談窓口に相談していたことが31日、分かった。県は生徒名が伏せられていたとして対策を取らなかったが、医師は名乗っていたという。県や報告を受けた県議会は、放置した可能性もあるとみて対応が適切だったかどうかを含めて調べている。

 かつて女子生徒を診察した医師は6月10日、相談窓口がある佐世保こども・女性・障害者支援センターに連絡。「女子生徒は小学生の時に薬物混入事件を起こし、中学生になって父親を殴打した。小動物の解剖もしている。このままいけば人を殺しかねない」と対策を求めた。県によると、女子生徒の名前は明かさなかったというが、医師は名乗ったとしている。

 県福祉保健部によると、相談を受けた担当者は、匿名のため対応は困難と判断したと説明。7月27日の事件発覚後になって、担当者が医師に連絡し、医師が語った生徒と逮捕された女子生徒が同一人物だとした。

 医師が6月に電話した時点で女子生徒の名前を明かしていたとすれば、対策を求めた連絡を放置していたことになる。県や県議会は、対応に問題がなかったか経緯を調べている。

  一方、県警は31日夜、殺人容疑で女子生徒の実家の家宅捜索を始めた。また、女子生徒が小学校時代、クラスメートの給食に漂白剤などを混入させた経緯について、当時被害に遭った児童の関係者に事情を聴いた。県警は、事件の背景や動機を究明するため、女子生徒の成育歴を詳しく調べているとみられる。

 市教委や関係者によると、女子生徒が小学6年だった2010年12月、ベンジンや漂白剤、洗剤を水で薄めて女児の給食に計4回混入させた。女児は体調を崩し、病院で手当てを受けた。女子生徒は当時の学校の調査に「そんなに勉強をしているのが分からないと言われ、腹を立てた」と説明。別の男児の給食にも1回混入させた。

 市幹部は当時、市教委や市議会に報告しなかった。「担当者レベルで対応できる問題と判断したため」と説明している。』

 未成年だから死刑にはならないし,精神病であろうとなかろうといずれまた世の中に出て来るだろう.犯行に至った動機や精神状態を調べる事は興味深いが,それをいくら調べたところでそれが犯罪の予防に役立つのでなければ意味がないだろう.

 そう考えると精神科医の相談を自分の判断で結果的に放置した市幹部の責任は非常に重いだろう.医師の意見を聞いて適切に対応していれば被害者は殺されなくてすんだ可能性が高いから,被害者の親は県に損害賠償を請求するのが当然だろう.

コメント

loving-c.
loving-c.
2014年8月2日5:58

その前に、児童相談所長は辞職して退職金を被害者の親に寄付すべきです・

そもそも、こんな重い罪の責任、少年や保護者に負いきれる筈ありません。
また、児童相談所が適切に判断していたら、
この事件は防げた可能性が高いのです。

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