『2億ベクレルの汚染水漏れ 福島第1タンク

 東京電力は20日、福島第1原発で原子炉を冷却した後の水を貯蔵するボルト締め型タンクの上部から約100トンの処理水が漏れ、周辺敷地に流れ出したと発表した。処理水には1リットル当たり2億ベクレル超と超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれていた。閉まっているはずのタンクの弁が開いたままになっており、誤って水を入れすぎたのが原因とみられる。

 高濃度の処理水漏れ事故は、昨年4月に止水性能が劣る地下貯水池(漏れ量は不明)で発生。さらに8月にタンク底板の接ぎ目の止水材がずれて300トン、10月にはタンクが傾いているのに水を入れすぎて0・4トンが漏れた。

 東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった下請け企業の作業員が4号機の西側にあるタンク群の1基で、天板の接ぎ目付近から水漏れしているのを見つけた。

 発見の9時間半ほど前には、タンクの水位計がほぼ満水を知らせる警報を発していた。この時点ではタンク周辺に水漏れなどの異常は見つからなかったため、東電は現場で実際の水位を確認しないまま水位計の故障と判断し、特段の対策は取らなかったという。』

 「閉まっているはずのタンクの弁が開いたままになって」なんて言ってるが,わざと開けておいて国民の目をこっちに引きつけるのが目的ではないかと思ってしまう.なぜそう思ったかというと,先日、ある方のブログにこんなことが書いてあったからだ.

『福島第1原子力発電所・2号機、メルトアウトか 再臨界に警戒 
          2014年02月14日

福島第一原子力発電所の2号機がメルトアウトした可能性が高い。

東京電力は、2月12日に採取した地下水から、
 ①セシウム137 → 5万4000ベクレル/リットル
 ②セシウム134 → 2万2000ベクレル/リットル
を検出したと発表した。セシウムのこの数値は、2月6日に観測された数値の3万倍。

これでは終わらない2月13日観測値は、
 ①セシウム137 → 9万3000ベクレル/リットル
 ②セシウム134 → 3万7000ベクレル/リットル
であり、事故後の最高値を更新した。これはセシウム濃度が、一昼夜で1.7倍に跳ね上がった事になる。因みにトリチウム(三重水素)は8万8000ベクレルで、全ベータ線量も26万ベクレルだ。このトリチウムが検出されているのは核分裂反応の存在を裏打ちしている。

この異常な数値上昇は、福島第一原子力発電所・2号炉脇の観測井戸から採取された地下水によるもの。この観測用井戸は、海岸線から50メートルに位置するが、メルトダウンしたデブリを発生源とする高レベルの放射性物質が地下水と共にジワジワと太平洋に向けて移動しているのがわかる。特にセシウムは土に吸着し易く容易に移動しないが、高レベルのセシウム137/134が観測されているという事は、福島第一原発事故が終熄しているわけではなく、第2フェーズとなるメルトアウトから再臨界に向けた事故拡大の途上にある事の証左だ。将にチャイナシンドローム。

メルトアウトしたデブリが地下水と反応し再臨界に至った場合、警戒区域を拡大する必要があるし、全ての子供と40歳以下の女性は西日本や北海道など安全な地域に移動させる事が必要だ。

東京電力発表によると、昨年7月の時点でストロンチウムの濃度が500万ベクレルに達していたと、年明け2月に発表している・・・・ここまでくると単なる隠蔽体質ではすまない。原発を再稼働したいが為の情報操作の積もりなのだろうが愚かなり。国民の意思を無視して原発再稼働に拙速している事が、裏目に出ている。

何れにせよ、再臨界となると事故も新たな展開を見せ、人類初めての再臨界事故発生に直面。国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル0」から「レベル7」を超えて「レベル8」と言う異次元事故に突入か。こうなると原発再稼働だけでなく、東京オリンピック開催自体にも影響を与える可能性が大きい。福島事故は終熄し、コントロールされている状況にあると明言して東京開催を勝ち取ったからだ。お・も・て・な・し~じゃない。

最後に、福島での大地震による第一原子力発電所一体の地盤/地質環境に破壊的な影響を与え、2号機だけでなく1・3号機のメルトアウト&再臨界を複合的に誘発する状況を心底怖れる。この世に神がおられるなら、どうかご寛恕。』

 昨年の6月にはこんな話もあった.

『東電社員「福島第一原発2号機に再臨界の可能性あり」とメールで告発
  2012年6月8日


 福島第一原発(フクイチ)を本当の意味で収束させるのに、東京電力の解体的な出直しが必要なことは言うまでもない。だが染み付いた体質を改めるには相当なハードルが待ち受けるだろう。週刊朝日は東電内部でひそかに交わされたメールを入手した。そこには、フクイチ2号機で懸念される「最悪の事態」の可能性がつづられていた。

 書いたのは、東電の技術系社員で、東電の同僚社員と原子力機関の要職を務めたこともある原子力専門家に長文のメールを送信していた。

 メールは、2号機の水位についてこう書いている。

〈60センチという水位は、格納容器や圧力抑制室に非常に甚大な損傷が生じていることを端的に示している〉

 あいまいな言葉遣いに終始する東電本社の会見とは裏腹に、断定調だ。また、

〈再臨界で新しい熱源ができていることも、決して無理な想定ではない〉

 などと書かれている。冷却がうまくいっていない。燃料の一部がたまった水の上にあるなど、想定できる条件はいくつもある。メールは、あらゆる可能性に触れた後、こんな衝撃の言葉が並んでいる。

〈格納容器の内部がわからない現状を踏まえると、再臨界が絶対にないと言い切ることはできない〉

 と、再臨界の可能性が否定できないというのだ。あらためて指摘しておくが、このメールを書いているのは、東電の技術系社員だ。しかし現在まで、そうした危険性について東電が警告を発した形跡はない。』

そして,再臨海を示唆するこんな話しも,

『東電、2号機でキセノン検出、再臨界を隠蔽  (2月12日午前3時検出)

東電は、都合のよい臨界基準をつくり、基準以下なら臨界でないと言っているだけだ。

東電から報道関係者へのメールによると、

2号機からはキセノン135が検出されており、再臨界していることは確実だ!

小出裕章が語気を強めて批判、東電が『臨界』の判定基準を見直し 11/7(1)


水野「…今回のキセノン検出に絡んで、臨界、の判定の基準を見直し再検討するんだそうですね。」

平野「あの……東電が判定基準について経産省に、報告したというようなことを言ってますねえ。見直しを含めて」

小出「(笑)そんな基準はもともとありません」

小出「臨界というのはもう物理学的に明確な定義があります」

小出「核分裂の連鎖反応が続くという、それが臨界です。」

放射性キセノン
核分裂に伴いできる。放射線を出す能力が半分になる半減期が短く、
検出されれば直近に核分裂が起きた可能性を示す。』

 昨年の6月に格納容器の底がすでに破壊されているらしいこと,キセノンが検出され再臨界も起きているらしいこと,そして昨年末に2層ある地下水層のより深い方からセシウムが検出されたことを時系列として考えると,溶けた原子炉内の燃料が再臨界を起こしながら地下に沈んでいっているのではないかという気がします.

 再臨界が進行して放射性物質が地下水や大気中に大量に放出されるようになったら福島原発での作業は不可能になり,一気に放射能による被害が拡大する可能性があるように思うのですが,最近これらに関する報道はありません.

 そんなことがバレたらオリンピックどころではなくなるので国家機密扱いで報道されないのかもしれません.そして,国民の目を地上で起きている事故に向けさせるための演出が今回のバルブ閉め忘れのニュースのような気がするのですが,まさかいくらなんでもそれはないですよね阿部さま.

 NHKは政府の広報機関になりさがったようだし,日本のマスゴミはまったく頼りにならならないのでこんな最悪の事態を想像してしまいますね.可能性のある事はすべて起こるのが現実の世界ですから.

 こんなことが現実になったら東北地方から中部地方ぐらいまでは人が住めなくなるんじゃないかと思います.そうなったら原発を再稼働させてでも生き残る事を考えなければならなくなります.いや,ひょっとするともうその段階なので再稼働を急いでいるのかもしれませんね.

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