『沙羅改造 金具の位置を1ミリずらす
金メダルへの1ミリ勝負だ。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)が今日11日(日本時間12日午前2時半開始)、いよいよ五輪初代女王に向けて飛び出す。年明けから助走路でのスピードが思うように出ずに悩んでいたが、その原因がブーツをスキー板に固定する金具のズレにあることが判明。急きょ金具の位置を1ミリずらした板に変更した。この時期の変更はリスクも伴うが、1ミリにこだわって悲願に挑む。
高梨が9日の公式練習からスキー板を変更していた。五輪直前で使い慣れた板を替えることはリスクを伴う。それでも、金メダルをより確実にするために大きな決断をした。指導する父寛也さん(46)は「飛距離が出ているんで替えなくてもと思うかもしれないが、やれることはやっていきたい。この板で勝負します」と娘に代わって決意を明かした。
1月11、12日の札幌大会前、スキー板をリニューアルした。当初はその板で本番に臨む予定だったが、W杯札幌大会から、ジャンプ台からの飛び出し速度が、他の選手より時速約0・5~1キロ遅くなっていた。高梨は「違和感はない」と話していたが、調べてみると、スキー板にブーツを固定する右側のビンディングと呼ばれる部分が1ミリだけ内側にずれていたという。そのズレによって、助走路でスキー板がレールにぶつかるなどしてスピードが遅くなっていた。
W杯札幌大会の終了後に1ミリのズレに気づき、すぐに契約するスキーメーカー「エラン」(スロベニア)に連絡した。ズレを修正して届いた新しいスキー板は寛也さんがソチに持ち込んだ。公式練習2日目の9日から新しい板で飛んだ高梨は、1回目の飛び出し速度が前日より時速0・6キロ上がるなど成果は出ている。寛也さんは「足元で1ミリなら先端までには4センチくらいのずれが出る。もう少し飛べば慣れてもっと上がるし、飛距離につながる」と安堵(あんど)の表情を見せた。
高梨は今季13戦10勝で金メダル最右翼。ソチでは海外メディアの取材攻勢にさらされる中、冷静に対処して笑顔ものぞかせている。午後9時半開始の試合に合わせて就寝時間を午前4時にするなど抜かりなく準備を整えている。「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」。先輩たちが切り開いた道を引き継いだ152センチの女王が、ソチの空を制し、新たな時代の扉を開く。』
「神は細部にやどる」,「1円を笑うものは1円に泣く」などとはちょっと違うだろうが,人が使う道具は1mmとか1gの違いというのが大問題になることがあるのだ.それが,競技とか命にかかわる仕事となればなおさら当然のことだろうと思う.
脳神経外科の手術は顕微鏡で見える術野が大体直径2cmの範囲で,吸引管という脳脊髄髄液や血液を吸い込む管の直径が2mm, 高周波電流で組織を凝固するバイポーラというピンセットのような機械の先端の太さが0.25mmというスケールの世界である.
手術器械の長さや太さや重さは操作性の上でもちろん大切な要素であるのだが,私が最も重視しているのは手に持った時の重量バランスだったりする.これが自分に合っていると長時間の手術でも疲労が少なく正確な手術操作を続ける事ができるような気がするのだ.
1mmの差に気付きそれを修正することが出来るのだからきっと結果もついてくるんじゃないだろうか.「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」というのはどんなことにも通じる大切な考え方だと思う.もうすぐ高梨選手のジャンプが見られるかと思うと楽しみだ.
金メダルへの1ミリ勝負だ。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)が今日11日(日本時間12日午前2時半開始)、いよいよ五輪初代女王に向けて飛び出す。年明けから助走路でのスピードが思うように出ずに悩んでいたが、その原因がブーツをスキー板に固定する金具のズレにあることが判明。急きょ金具の位置を1ミリずらした板に変更した。この時期の変更はリスクも伴うが、1ミリにこだわって悲願に挑む。
高梨が9日の公式練習からスキー板を変更していた。五輪直前で使い慣れた板を替えることはリスクを伴う。それでも、金メダルをより確実にするために大きな決断をした。指導する父寛也さん(46)は「飛距離が出ているんで替えなくてもと思うかもしれないが、やれることはやっていきたい。この板で勝負します」と娘に代わって決意を明かした。
1月11、12日の札幌大会前、スキー板をリニューアルした。当初はその板で本番に臨む予定だったが、W杯札幌大会から、ジャンプ台からの飛び出し速度が、他の選手より時速約0・5~1キロ遅くなっていた。高梨は「違和感はない」と話していたが、調べてみると、スキー板にブーツを固定する右側のビンディングと呼ばれる部分が1ミリだけ内側にずれていたという。そのズレによって、助走路でスキー板がレールにぶつかるなどしてスピードが遅くなっていた。
W杯札幌大会の終了後に1ミリのズレに気づき、すぐに契約するスキーメーカー「エラン」(スロベニア)に連絡した。ズレを修正して届いた新しいスキー板は寛也さんがソチに持ち込んだ。公式練習2日目の9日から新しい板で飛んだ高梨は、1回目の飛び出し速度が前日より時速0・6キロ上がるなど成果は出ている。寛也さんは「足元で1ミリなら先端までには4センチくらいのずれが出る。もう少し飛べば慣れてもっと上がるし、飛距離につながる」と安堵(あんど)の表情を見せた。
高梨は今季13戦10勝で金メダル最右翼。ソチでは海外メディアの取材攻勢にさらされる中、冷静に対処して笑顔ものぞかせている。午後9時半開始の試合に合わせて就寝時間を午前4時にするなど抜かりなく準備を整えている。「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」。先輩たちが切り開いた道を引き継いだ152センチの女王が、ソチの空を制し、新たな時代の扉を開く。』
「神は細部にやどる」,「1円を笑うものは1円に泣く」などとはちょっと違うだろうが,人が使う道具は1mmとか1gの違いというのが大問題になることがあるのだ.それが,競技とか命にかかわる仕事となればなおさら当然のことだろうと思う.
脳神経外科の手術は顕微鏡で見える術野が大体直径2cmの範囲で,吸引管という脳脊髄髄液や血液を吸い込む管の直径が2mm, 高周波電流で組織を凝固するバイポーラというピンセットのような機械の先端の太さが0.25mmというスケールの世界である.
手術器械の長さや太さや重さは操作性の上でもちろん大切な要素であるのだが,私が最も重視しているのは手に持った時の重量バランスだったりする.これが自分に合っていると長時間の手術でも疲労が少なく正確な手術操作を続ける事ができるような気がするのだ.
1mmの差に気付きそれを修正することが出来るのだからきっと結果もついてくるんじゃないだろうか.「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」というのはどんなことにも通じる大切な考え方だと思う.もうすぐ高梨選手のジャンプが見られるかと思うと楽しみだ.
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