『ソチパラリンピックの代表決定

来年3月に開かれるソチパラリンピックの代表選手が発表され、4大会連続の出場で初の金メダルを目指す森井大輝選手など15人が選ばれました。

ソチパラリンピックは来年3月7日から16日までの10日間、5つの競技の72種目が行われます。日本パラリンピック委員会は24日午後、都内で記者会見を開き、日本が出場権を得られなかったアイススレッジホッケーと車いすカーリングを除く、3つの競技について、世界ランキングに基づいて選んだ代表選手15人を発表しました。

このうちアルペンスキーでは、初めての金メダルを目指す森井選手のほか、2大会連続の金メダルを狙う狩野亮選手など、9人が選ばれました。記者会見に出席した森井選手は主将を務め、「開会式の翌日に滑降に出場するので、初めての金メダルを取って、ほかの選手にも続いてほしい」と話しました。

また、クロスカントリースキーとバイアスロンでは、2大会連続の金メダルを目指す新田佳浩選手や、3大会連続出場で初の金メダルを目指す太田渉子選手など、6人が選ばれました。太田選手は旗手も務め、「2020年の東京大会に向けて、子どもたちが今回のソチ大会の私たちの姿を見て、夢を持ってもらえるようにしたい」と話していました。

選手団はソチ大会のメダルの目標を、金3つ、銀5つ以上、銅5つ以上という「10個以上」、金メダルの獲得順位で「10位以内」を目指すということです。
ソチパラリンピック代表の15人の選手は、次のとおりです。

アルペンスキー
▽阿部敏弘(群馬県出身)▽狩野亮(北海道出身)▽小池岳太(長野県出身)▽鈴木猛史(福島県出身)▽谷口彰(鳥取県出身)▽東海将彦(東京都出身)▽夏目堅司(長野県出身)▽三澤拓(長野県出身)▽森井大輝(東京都出身)

クロスカントリースキー・バイアスロン
▽久保恒造(北海道出身)▽佐藤圭一(愛知県出身)▽新田佳浩(岡山県出身)▽阿部友里香(岩手県出身)▽太田渉子(山形県出身)▽出来島桃子(新潟県出身)』

 パラリンピックは日本ではいまだにあまりニュースにもされないことが多いが,こんなニュースが流れていた.

 『世界ランキングに基づいて選んだ代表選手』というのは一見事務的なようではあるけれど,私はこういう決め方が一番いいように思う.

 オリンピック代表決定戦と言っておきながら,順位に関係なく代表を選ぶのであれば競技会の一つに過ぎないだろう.結局,選考委員が口を出して選手を選ぶやり方はどうも気に食わない.決定戦をやるなら高得点だった人がオリンピック行けばいいだけの話だろう.

12/29追記:フィギュアスケートはスポーツだと言うことに同意です。アマチュアスポーツがマスメディアや観客のためにあるのであれば,それはもう競技などではなくただのショーに過ぎない.日本スケート連盟も所詮ただの利権団体ということだろう.

『高橋大輔さんの日本代表選考について:日本スケート連盟の方々へ

この度は、全日本選手権の大会準備・運営、そして来たる2014年のソチ五輪の代表選考、お疲れ様でした。20年来のいちスケートファンとして、また、会場で選手、コーチ、振り付け師、大会関係者、そして一万五千人の観客の方々と、多くの感動を分かち合わせていただいた者として、感謝の気持ちで一杯でございます。

と、同時に、いちスケートファンとして、苦言を呈したく、公開のお手紙を書かせていただいております。

男子シングルの高橋大輔さんを、日本代表としてソチ五輪ならびに世界選手権に選出されたことです。

私は、スケートに造詣の深い家庭に育ちました。それこそフィギュアスケートがお世辞にもメジャーとは言えない時代から、家族ぐるみでスケートを観戦して参りました。佐藤有香、鍵山正和、田村岳斗、荒川静香、本田武史、村主章枝。往年の名選手の演技は、今も私の脳裏に、少年時代の一コマとして、家族の思い出として深く焼き付いております。

それだけ長い間スケートを観てきたものですので、日本のスケート界に於いて高橋大輔さんの占める存在感と貢献の多大さは、十分に理解しているつもりです。メダルを取ることが快挙だった日本から、メダルの色にこだわる日本へ。高橋大輔さんは、その立役者の一人であり、間違いなく、日本の至宝です。

ただ、ただです。高橋大輔さんが日本の至宝であることと、御連盟が、非営利団体として、そして日本スケート界を牽引する母艦として、オリンピックならびに世界選手権の代表を、選手たちが納得できるかたちで選出することは、別ではないでしょうか?

一昨日、昨日と高橋大輔さんの演技を観た識者なら、彼のコンディションが万全でないことはすぐにわかることと思います。そして、フィギュアスケートはスポーツですので、彼の不調は結果として表れます。あれ程の表現力と天性の音を取る力に恵まれた彼でさえ、4回転ジャンプに転倒し、各要素のキレが悪ければ、点数は出ません。それが、5位という結果です。それが、スポーツです。

そう、フィギュアスケートはスポーツなのです。1万5千席×3日×1万円/席=4億5千万円分のチケットが売れ、スポンサーも引く手あまた、各種グッズが飛ぶように売れ、キー局による大々的な宣伝と放送が行われる今日、我々長年のファンでさえ、全日本スケートがアマチュアスポーツであることを、うっかり忘れてしまいそうになります。

ただ、スポーツである以上、結果を決めるのは、ルールに準拠して算出された評価であるべきで、感情論や浪花節、ましてや商業的な理由であってはならないと考えております。

単刀直入に申し上げます。あなた方は、今回、ソチ五輪前の最後の公式戦である全日本での高橋大輔さんの演技を観て、今現在、彼が日本第3位の選手だと、客観的に胸を張れますか?高橋さんの涙に同情してしまった自分が、心のどこかにいませんか?高橋さんがオリンピックに出るとなれば、マスコミも盛り上がってグッズも売れるのではという、打算的な邪心が働いていないと確信できますか?

スケートのために人生を捧げ、スケート先進国日本の今を築いた立役者に、五輪という最高の舞台で花道を飾らせてやりたい—その気持ちは、私にもわかります。そして、今のスケートの隆盛が、高橋さんをはじめとするトップレベルの選手達と、彼らを大きく取り上げてきた新聞やテレビに依るところが大きく、マスコミの影響力や資本的な側面を無視できないこともわかります。事実、同じ立役者でも、小塚さんや織田さんではなく、より華があり、観客を魅せることができる高橋さんが五輪代表に選ばれたことで、御連盟やテレビ局の来4半期の予想利益は大幅にアップしたことと察します。

スポーツの世界に大人の汚いロジックを持ちこんで許せない—そんなことが言いたいわけではございません。ただ、全日本というプレッシャーのかかった大舞台で3位に入賞し、誰がどう見ても高橋さんよりもコンディションの良い小塚さんを選ばなかったということは、もしかしたら御連盟がお考えになっているよりも、遥かに重い、不可逆な副作用を持つ決定かもしれないと憂いております。

スケートというスポーツは、所詮主観によるものだという誤解を生む決定。

数名のジャッジの決定よりも、1万5千人の嬌声が評価されるという決定。

眈々と演技し、運命は天に任せますとコメントして静かに去るよりも、右手を止血しながらテレビの前で涙を流す方が評価されるという決定。

予定調和という、本来ならばアマチュアスポーツと直交すべき概念を、偽造された感動のためにスポーツに持ち込むことが許されるという決定(なぜ、男子シングルの代表発表が最後にアナウンスされたのでしょうか。競技の順番で言えば、最初にアナウンスされるのが自然な流れではないでしょうか。偶然ならば、非常にラッキーです。事実会場のボルテージは最後の最後で最高潮を迎えました)。

日本スケート史に残るであろう名選手ですら、彼を「出してやれる」最終的な決定権を持つのは、点数評価ではなく、不透明な理事会だという、半ば権威主義な示唆を孕んだ決定。

私は、楽観的な人間ですので、今でもこれらの副次的な「決定」は、御連盟が意図されなかったものだと信じております。そして、元スケート選手であられるあなた方が、意図せずして、選手たちを軽んじ、一般聴衆に迎合してしまったという悲しみを、そっと胸の奥にしまい、ソチ五輪を観戦する所存であります。

長文、失礼いたします。』

コメント

スミぱん@国会を見よう
2013年12月24日19:33

ああ、どっかのテレビ局がやってた某競技のことですね。特定の選手を持ち上げる
ようなのは観ていて面白くないので、最近はほとんど観ていません。

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