『 顔に入れ墨で入浴拒否のマオリ女性「異なる伝統思いやって」

 北海道恵庭市の温泉施設で、顔の入れ墨を理由に入浴を断られたニュージーランドの先住民マオリのエラナ・ブレワートンさん(60)が12日、共同通信の電話取材に応じ「とても驚いた。東京五輪ではニュージーランドから同じような入れ墨をした選手がたくさん来る。日本人は自分たちと異なる伝統に思いやりを持ってほしい」と話した。

 ブレワートンさんは入れ墨について「母親や先祖を表す家紋のようなもの」と説明。「施設では、入れ墨はファッションだと言われた。そのことに怒りを感じている」とも語った。

 また「別の温泉施設では、日本人からとても親切にしてもらった」と述べた。』

『先住民族マオリ女性の入浴拒否 北海道・石狩管内の温泉、顔の入れ墨理由に

 ニュージーランドの先住民族マオリの言語指導者で、日高管内平取町で6日まで開かれたアイヌ語復興を目指す講習会の講師を務めた女性が、石狩管内の民間の温泉施設で顔の入れ墨を理由に入館を断られていたことが11日、分かった。講習会関係者は「入れ墨はマオリの尊厳の象徴であり、大変残念」としている。

 女性はエラナ・ブレワートンさん(60)。講習会関係者ら約10人で8日、札幌市内でのアイヌ民族の行事を見学後、入浴と食事のため温泉施設に行った。その際、ブレワートンさんの唇とあごの入れ墨を見た温泉側が「入れ墨入館禁止」を理由に入館を断った。同行したアイヌ民族の関係者らが温泉側に「多様な文化を受け入れることが必要では」と再考を求めたが聞き入れられなかった。

 同温泉は、入り口に「入れ墨入館禁止」の看板を設置。入れ墨がある人の入浴はすべて断っているという。ブレワートンさんは「深い悲しみを感じた」と落胆。温泉の支配人は「入れ墨にもいろいろな背景があることは理解するが、一般客はなかなか分からない。例外を認めると、これまでの信頼を裏切ることになる」と説明している。』

 「入れ墨入館禁止」というのは本来は暴力団関係者のような人が入館し他の客が怖がるのを避けるためのものだったのではないのだろうか.もっともマオリの人の顔の入れ墨の怖いと言えばそれまでの話になってしまうから,恵庭市の温泉施設を利用する人たちにマオリの伝統を啓蒙する必要があるのと言うのもどうかと思う.

 普段そこの温泉を使用する人たちにそんなことを期待しても無理だろうし,二度と来ないであろうマオイの人よりもいつも来るお客さんを大事にしたいという気持ちもわからなくはない.同行したアイヌ民族の関係者の人たちも突然「多様な文化を受け入れることが必要では」と言うのではなく事前に施設に話を通しておくというホストとしての気遣いも必要だっただろう.

 北海道民としては,せっかくの交流の機会にマオイの人に悲しい思いをさせてしまったことは残念だが,これに懲りずに北海道を訪ねて来て欲しいと思う.支配人の対応もちょっと杓子定規だったような感じがするし,ひょっとして入浴していたら地元の人と珍しい話に花が咲いたかもしれないのだから.

 今でこそ札幌でも外国人は珍しくなくなったが,札幌で冬期オリンピックが開催されるまでは私もほとんど見た事がなく,小学生の時に初めて地下鉄で外国人と英語で話した時はものすごく緊張した事をおぼえている.

 現在は札幌の地下鉄の案内板は英語と韓国語と中国語でも書かれているくらいだし,中国人の団体なんて珍しくもなくなったくらいだから,何度も経験していればそのうちマオイの人たちの顔の入れ墨も「入館禁止」の入れ墨とは違うという事がわかってもらえるんじゃないだろうか.

 

コメント

loving-c.
loving-c.
2013年9月12日22:39

そういうことがあったのですか。埼玉には伝えられませんでした。

入れ墨入館禁止は、おっしゃる通り暴力団排除を目的としていると思います。
したがって、マオイの人を排除するために適用するのはおかしいと思います。
同じ日本人として、このようなニュースは非常に残念です。

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