『今回の参院選、一票の格差4.77倍に 定数是正で縮小

 今回の参院選で、議員1人あたりの有権者数は最も多い北海道と最も少ない鳥取県との間で4・77倍となった。「一票の格差」は前回2010年の5・01倍から縮小した。総務省が4日公表した選挙人名簿登録者数(3日現在)から算出した。

 「4増4減」の定数是正により、1人あたりの有権者数が前回最も多かった神奈川県の定数が増え、5倍を切った。国内有権者数は1億466万7137人(前回比26万6831人増)。在外選挙人名簿に登録した人は11万3523人(同274人減)だった。』

『「一票の格差」めぐり提訴 広島、参院選の無効訴え

 21日に投開票された参院選の「一票の格差」をめぐり、山口邦明弁護士(東京弁護士会)の弁護士グループが22日、広島選挙区の選挙無効(やり直し)を求めて広島高裁に提訴した。同グループは近日中に東京、神奈川両選挙区でも提訴。また升永英俊弁護士(第一東京弁護士会)のグループも22日、全47選挙区を対象に14高裁・支部で一斉に訴訟を起こす。

 広島高裁に提訴したグループは、昨年12月の衆院選をめぐる一票の格差訴訟で戦後初の無効判決を勝ち取った広島訴訟の原告。同グループは今回参院選の広島選挙区について、議員定数1人あたりの有権者数が全国最少の鳥取の2・4倍超になったと指摘。「選挙区間で投票価値が異なるのは選挙権の平等を保障した憲法に反する」と主張している。

 また人口に比例して定数を配分すると、東京14、神奈川・大阪10、埼玉・愛知8、北海道・兵庫6になるとも試算。昨年の「4増4減」の定数是正に基づく現行の定数より4~2不足していると指摘している。一方で、この試算では鳥取と島根の定数がゼロになり、同グループは「現在の人口分布では都道府県を選挙区とする仕組みは維持できない」として選挙制度の抜本的な改正を求めている。』

 投票前から結果がわかっている上に,一票の価値が島根県の1/4.77しかないのだったらわざわざ投票所までいくのもなんだか馬鹿らしくなるのは私だけだろうか.

 ネット選挙なんて言ってるが,候補者のPRがネットで出来るだけで肝心の投票がでいないんじゃ話にならないし,今の比例代表制ではリストに当選して欲しくない人がいても自分が投票する事で自動的に当選してしまう可能性もある.

 投票率が52.61%しかない選挙で過半数を取ったって,投票しなかった47.39%の意見は代表していないのだから,そんなものは本当の意味での民主主義なんかではないだろう.投票しなかった人にだって発言権はあるはずで,投票しないのと意見がないのとは別だろう.

 私が考えるに選挙制度を改革するならもっと完全な比例代表制にして,ネットで有権者が自分の代理人としての議員を全国区で一人だけ選ぶというのはどうだろうか.得票数順で当選を決定し,もっとも得票数が多かった人を総理大臣にするのである.

 地域に利益をもたらして欲しい人は地元出身の議員に投票すればいいし,どうしてもこの人に首相になってもらいたいという人はその人に投票すればいいのだ.これなら一票の価値は常に平等だし,少数派の声も取り上げることができるだろう.

 最初は人気投票みたいになるだろうが,議会や政府でいい働きをすればそれが次回の選挙では議員自身の得票数となって戻ってくるので議会で居眠りをする議員もいなくなるのではないだろうか.

 有権者が自ら投票したくなるような選挙制度にしないのは政治家の怠慢だと思うのだが,それとも政治に関心の低い人たちが投票するようになるとなにかまずいことでもあるのだろうか.

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