『総務省、2012年末からの大規模通信障害でKDDIに指導

 総務省は、2012年末から2013年5月末までの期間に大規模な通信障害が続いたKDDIに対し、総点検の実施と報告、および再発防止策の報告を求める文書での指導を行った。KDDIからは、一連の通信障害を受けて、関係責任者の報酬を一部返上することも明らかにされている。

 KDDIの一連の通信障害は、既報の通りLTEサービスの通信障害と、iPhone・iPad向けメールサービスの通信障害の大きく2種類に分けられ、2012年12月31日、2013年1月2日、4月16日~19日、4月27日、5月29日、5月30日の合計6件の通信障害が、今回の指導の対象になった。

 総務省では、「重大な事故」に分類される大規模な障害や、一部に音声通話の利用にも支障があったこと、ユーザーのアドレス帳などが消える事象などが含まれていることを指摘。さらに、2012年2月のKDDIに対する行政指導、同3月の総点検の実施後であるにもかかわらず連続で発生したことを問題視しており、LTEおよびiPhone対応などでネットワークが高度化・複雑化しトラフィックが増大する中で、設備の設計の不整合、手順不備、確認不足、判断ミスなど、不十分な点があたために発生したと指摘している。

 今回の指導により、KDDIは、設備や設計、運用体制の総点検を実施し、報告することが求められる。また、総点検の結果と再発防止策の取り組みは8月16日までに報告し、報告後1年間は半年毎に進捗状況を報告するよう指導されている。

 KDDIでは、総務省からの指導を受けた同日、関係責任者の報酬の一部返上を発表した。代表取締役社長の田中孝司氏が月例報酬の20%を3カ月間返上、以下、取締役執行役員専務専務や常務、執行役員、理事の7名が月例報酬の10%を3カ月間返上する。』


『KDDI、iPhone 5の「4G LTE」実人口カバー率を公表――2013年5月末時点で71%

 KDDIが、iPhone 5で使用している「4G LTE」の2.1GHz帯における、下り最大37.5Mbpsを含む実人口カバー率を初めて公表した。2013年5月末時点で71%となっている。

 KDDIが6月10日、一連のLTE通信障害の原因と対策について説明をする中で、iPhone 5やiPadで使われている2.1GHz帯の「4G LTE」おける実人口カバー率を公表した。

 auのLTEサービスは、800MHz帯と1.5GHz帯をAndroid端末、2.1GHz帯をiPhone 5やiPadがサポートしている。KDDIは以前、4G LTEの実人口カバー率を「96%」と説明していたが、これに該当するのはAndroid端末のみで、iPhone 5とiPadで使われている2.1GHz帯の実人口カバー率は公表していなかった。

 ところが、iPhone 5のLTEの実人口カバー率を誤記していた問題に伴い、2.1GHz帯の下り最大75Mbpsの対応エリアが14%であることを5月21日に公表した。そして今回、2.1GHz帯のLTEにて、2013年5月末時点で下り最大37.5Mbpsを含めた実人口カバー率が71%であることを公表した。下り最大75Mbpsの実人口カバー率は、3月末の14%から20%に拡大している。また、KDDIは2013年夏モデルから、2.1GHz帯の15MHz幅を使って下り最大100Mbps(今後登場するLTE Category4の端末では下り最大112.5Mbps)のサービスを順次開始しているが、こちらの実人口カバー率は5月末時点で1%以下。』

 NTTのガラケーからiPhoneへの乗り換えで絶好調なKDDIだが,通信障害といいLTEのカバー率の不正といいどうも問題が多すぎるような気がする.

 もし私がauのiPhone 5ユーザーなら契約時に96%と言っていた2.1GHz帯LTEの2013年5月末時点で下り最大37.5Mbpsを含めた実人口カバー率が,本当は71%しかないなんて許せない話である.そして,最近,私はKDDIに非常に不愉快な思いをさせられたので今後auには乗り換える事はないだろう.

 その不愉快な事というのは一本の電話だった.私はNTTのフレッツ光のマンションタイプの契約をしているのだが,auがタダでくれる機械に換えれば回線もサービス内容もそのままで月々の料金が千数百円安くなるという話だった.

 サービス内容が本当に同じなのかどうか疑わしいのに詳しい話はしないままに郵便番号を教えろというのだ.仕方ないので郵便番号を教えたら今度は「残念ながらお客様のマンションは対応できません.」とこれまた一方的な話をするのだった.

 この間,約15分ほどだったが,ちょっと不愉快になった私は何のための電話だったのかと問いただした.しかし,「残念ながら,お客様のマンションは対応できませんので,今まで通りフレッツ光を使ってください.」と言って電話を切られてしまった.

 あとで考えるとNTTからauに強引に乗り換えさせるのが目的だったと思うのだが,一体わが家の電話番号をどこで知ったのだろうか.契約数を増やしたいのはわかるがこういったやり方が許されるものなのだろうか.今回の一件でKDDIというのはどうも胡散臭い会社のような気がしたので今後は一切関わらないことにした.

コメント

マサムネ
2013年7月17日17:30

電話番号だけ例えば「ヤフーのADSL加入者名簿」などと言って親会社から流れてきたと僕のところの光担当は言ってました。似たようなことがあったので光には変えませんでしたけど。個人情報を伴わない○○利用者番号などは裏で売買されているのかもしれません。うちみたいにいつまでもADSL使ってる人をさっさと光に契約乗り換えさせるのに。固定電話番号のサービスしてる会社は今はどこも顧客を奪い合ってますから死にもの狂いなんでしょうね。

ブログ脳外科医
2013年7月17日23:52

フレッツ光を使っている事は知っていたのでNTTの顧客データがKDDIに流れていることは確かだと思いますが,どのレベルで漏れたのかは問題だと思っています.
NTTの顧客対応もあまり好きではないですが,回線品質はKDDIよりはるかに信頼出来るのでサーバーに接続している自宅の回線はNTTが一番安心出来るのです.

梨 林
2013年7月18日17:03

昔auに割増請求され、その対応もずさんだったので、どうしてもauには乗り換える気がしません。なんだかんだいってdocomoが安心だと思っています。

ブログ脳外科医
2013年7月19日20:01

光回線はNTTなんですが,携帯はiPhoneだけで十分になったのでドコモのガラケーは解約しました.

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