『脱原発でも電力輸出超過 ドイツ前年の4倍

 二〇二二年までの脱原発を決めているドイツで、一二年の電力輸出量が六百六十六億キロワット時となり、輸入を二百二十八億キロワット時上回ったことが分かった。ドイツ連邦統計庁が二日発表した。

 東京電力福島第一原発事故を受けて八基の原発を閉鎖したにもかかわらず、輸出の超過量は一一年の四倍近くに増加。太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの急速な普及が要因となったとみられる。

 輸入は四百三十八億キロワット時。輸出が輸入を上回った結果、十四億ユーロ(約千六百八十億円)の黒字となった。前年の輸出超過量は六十億キロワット時だった。
 輸出先はオランダが最も多く二百二十六億キロワット時。輸入はフランスからが最多で百三十二億キロワット時となっている。

 ドイツでは一二年の再生可能エネルギーの発電割合が原発より6ポイントほど高い22%と過去最高を記録した。

 ドイツは東電福島原発事故後の一一年六月に脱原発を決定。国内にある原発十七基のうち八基は即時閉鎖、残る九基も二二年までに閉鎖する。』

 日本には経済発展のためには原発再稼働が必須というようなことを言う人がいるし建設を再開したものまであるというのに,ドイツはあと9年で全基が閉鎖というのだから信じられない話だ.

 新しく作るのなら太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーにしたほうがいいような気がするのだが,利権がからんでそうはいかないのが日本なのだろう.そうであればはやくメタンハイドレートが実用化されて新たな利権が原発村を追いやるのでも待つしかないってことになるだろうか.

 こういうニュースを目の当たりにしてドイツ的完璧主義恐るべしと思うのは私だけだろうか.
 

コメント

しもべの一人、H
2013年4月4日17:08

 ドイツはメルケル首相の剛腕あっての功績ですね。原発の有識者会議に専門家誰も参加させないという信じられないような方法で脱原発に舵取りをしました。日本ではとてもできない手法だと思います。

 ただ、ドイツも当然弊害を含んだ現在値であるのも事実です。電気代は値上がり続きで国民は悲鳴を上げていますし、成長産業として見込んだ太陽光発電パネル産業は安価な韓国資本に喰いつくされて国内企業は倒産が相次いでいるそうです。

 日本にはこれらの明暗部分をしっかり見込み、ドイツの教訓を生かして言って欲しいと思います。

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索