正しい知識がないと...
正しい知識がないと...
正しい知識がないと...
『“雪に埋まったらエンジン切る”注意を

 北海道中標津町で、雪に埋まって動けなくなった車の中にいた家族4人が一酸化炭素中毒で死亡したことについて、JAF=日本自動車連盟北海道本部は、車のマフラー部分が雪で埋まったら必ずエンジンを切るよう注意を呼びかけています。

 中標津町では、2日夜雪に埋まって動けなくなった車の中で、小学生から高校生のきょうだい3人とその母親の、合わせて4人が排気ガスによる一酸化炭素中毒で死亡しました。

 JAFによりますと、暴風雪などで車が立ち往生して雪に埋まると、排気ガスを出すマフラーの排出口も雪で覆われ、一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあるということです。

 これは、ガスがうまく排出されずに車の下にたまり、車体の隙間から中に流れ込むためだということです。

 一酸化炭素は無色でにおいが無く、車の中に流れ込んで来ても気づくのが遅れ、異変に気付いた時は体が思うように動かず、逃げることもできなくなってしまう場合があるということです。

 このためJAFは、吹雪などで車が立ち往生したら必ずエンジンを切るよう注意を呼びかけています。

 立往生が長時間に及び、寒さ対策でやむを得ずエンジンをかける場合は、マフラーの排出口を中心に、車の周りを除雪する必要があるということです。

 JAFは、ふだんから車に暖をとるための毛布や除雪のためのスコップを積んでおいてほしいと話しています。』

『北海道の暴風雪 死者9人に

 猛吹雪となった北海道北見市の路上で2日、倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された76歳の女性は、死因が凍死だったことが分かりました。

 北海道や北見市によりますと、2日からの北海道の暴風雪で死亡した人は9人になりました。

 この女性は、北見市留辺蘂町平里に住む仁義邦子さん(76)で、2日午後10時すぎ、近くの路上で倒れているのを一緒に住む長男が見つけて病院に運ばれましたが、3日の未明、死亡が確認されました。その後、警察が遺体を調べた結果、死因は凍死だったことが分かったということです。

 警察によりますと、仁義さんは当時、車で帰宅途中だったとみられ、車はエンジンがかかった状態で自宅からおよそ200メートル離れた路上の雪の吹きだまりの中に埋まっていて、仁義さんは、そこから70メートルほど家に近づいた場所で倒れていたということです。

 警察は、猛吹雪で車が立往生し、車から降りて自宅に戻る途中に倒れたのではないかとみて詳しい状況を調べています。』

『凍死の父親 両手を娘の体の下に

 猛吹雪となった北海道のオホーツク海側の湧別町で、9歳の娘と一緒に道路脇で倒れ、凍死した男性は、娘に覆いかぶさって両手を娘の体の下に回し娘の体を守るようにした状態で見つかったことが分かりました。

 湧別町で行方不明になった岡田幹男さん(53)と9歳の長女の2人は、3日朝、乗っていた車からおよそ300メートル離れた道路脇の農業用倉庫の前で倒れているのが見つかり、岡田さんは病院で死亡が確認されました。

 警察によりますと、見つかったとき、岡田さんはあおむけに横たわっていた娘の上に覆いかぶさり、両手を娘の体の下に回し娘の体を守るようにした状態だったということです。

 2人を見つけた警察官は岡田さんに声をかけましたが反応はなく、続けて娘の肩をたたきながら声をかけ続けたところ、しばらくしてからうめき声を上げそのあと泣きじゃくっていたということです。

 2人が行方不明になる直前に携帯電話で連絡を取り合っていた知人の男性に岡田さんは「ガソリンがなくなりそうだ。友人の家が近くにあるはずだから、車を置いて歩いていく」と話していて、警察は2人が吹雪の中、避難しようと車から出たとみて詳しい状況を調べています。』

『猛吹雪の北海道 死者は8人に

 猛吹雪が続いた北海道では、雪に埋まって動けなくなった車の中にいた家族4人が一酸化炭素中毒で死亡したほか、吹雪で立往生した車から降りて歩いて避難しようとした人が力尽きて亡くなるなど、これまでに8人の死者が出ています。

 2日午後7時すぎ、北海道中標津町の道路の真ん中で、軽乗用車が高さ2メートルほどの雪に埋まり、中にいた、近くに住む宮下加津世さん(40)と宮下さんの子どもで小学生から高校生の3人のきょうだいが、いずれも一酸化炭素中毒で死亡しました。

 車はエンジンをかけた状態で、マフラーが雪に埋もれたていたということで、警察は排気ガスが車内に流れ込んだ可能性があるとみて調べています。

 また、湧別町では2日午後、湧別町の漁業、岡田幹男さん(53)と小学3年の9歳の長女の2人が軽トラックで出かけたあと連絡が取れなくなりました。

 車は午後9時半すぎに自宅から2キロ余り離れた道路で見つかりましたが、3日午前7時すぎ、車から300メートル余り離れた農業用の倉庫の前で、岡田さんが抱きかかえるように長女に覆いかぶさっているのが見つかり、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。長女は命に別状はないということです。


 警察は、車が吹雪で立往生したため知人の家に避難しようと外に出たところ、動けなくなったとみて調べています。

 このほか、中標津町で2日夜から連絡が取れなくなっていた23歳の女性が自宅近くの牧草地で死亡しているのが見つかったほか、網走市と富良野市でも吹雪で身動きがとれなくなったとみられる男性の遺体が、道路脇や畑で見つかり、北海道ではこれまでに8人の死者が出ています。』

 積雪量は13cm程度だったようだから地吹雪によるホワイトアウトで吹きだまりに突っ込み動けなくなった車が多かったのだろう.一度でも経験したことがあれば恐ろしさが身にしみてどのように対処すればよいかも考えることだろうが,初めてだったらこのように不幸な転帰になっても不思議ではない.

 車から200〜300mで倒れるのが不思議なように思うかもしれないが,目を開けるどころか息をするのも困難になる地吹雪はそういうものだろう.私も十数年前に石狩で酷い地吹雪に遭遇したことがあるが,道路と路肩の境界もまったく分からず路肩表示の矢印をたよりにのろのろと走行した記憶がある.それでも風が強くなると何も見えないので止まるしかなくなるほどだった.

 雪に埋もれた車の中での一酸化炭素中毒というのも最近は聞かなくなっていたが,子供の頃から何度かニュースで聞いていたのでたとえ雪に埋もれてもエンジンは切らなければいけないし,時々は換気のために少し窓を開けなければならないことも知っていた.幸い車ごと雪に埋もれたことはないが北海道で冬に車を運転するなら知っておくべきことだろう.

 娘を守って亡くなった父親はあまりに可哀想だが,知っていると知らないとで人生が大きく変わってしまうことは他にもあるような気がする.雪の犠牲になった人達のご冥福をお祈りする.

コメント

かあこ
2013年3月4日18:44

よく考えると私が北海道来るときは爆弾低気圧がくるのでじつは北海道はいつもこんなものと思っていました。初日の天気は尋常ではなかったのですね。ゆきになれているはずの北海道の人でさえ、スキー場の人が大丈夫ですかと繰り返し聞くのが不思議でしょうがなかったのです。

ブログ脳外科医
2013年3月4日18:53

ぜんぜん尋常じゃないです.トマムはそれでも雪が少ない方ですが,土曜日の午後には道東道も吹雪で通行止めになってましたよ.
私は地元なので普段は雪が降っている時はスキーには行きませんが,今年はスキーを買い換えたので初回は雪なのに出かけて結局1回滑っただけで帰ってきました.
今日は大雪後の好天でスキーには最高のコンディションだったと思いますよ.

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索