『道教委、教師の原発本を不許可 専門家「表現の自由抑圧」
市民向けの「原発出前授業」を続ける道立札幌琴似工業高の川原茂雄教諭(56)が、出前授業の内容をまとめた本を出版する際、道教委が「原発は政治問題で、本の出版で報酬を得るのはふさわしくない」として、出版に必要な申請を不許可としていたことが30日分かった。川原さんはすべての印税を出版社から直接市民団体に寄付する手続きを取り、本は昨年12月に出版されたが、専門家は「表現の自由に対する圧力だ」と批判している。
この本は「高校教師かわはら先生の原発出前授業」(全3巻、明石書店)。
地方公務員法は、地方公務員が営利活動をする場合、任命権者の許可が必要としている。道教委も本を出版し印税を得るのは営利活動に当たるとして「営利企業等従事許可願」の提出を求めている。川原さんは昨年10月下旬に許可願を提出したが、道教委は12月6日付文書で不許可を伝えた。
川原さんは、すべての印税を福島県の子供を支援する市民団体へ寄付する予定で、道教委にも事前に伝えていたが、不許可決定を受け、印税十数万円を出版社から直接、団体に送る手続きをとって本を出版した。
道教委は、原発関連の本を出版し報酬を得ることは、営利活動について定めた道人事委員会規則で禁じる「職員の身分上ふさわしくない性質」に当たると判断したという。道教委教職員課の相川芳久主査は「原発問題は政治的争点で、出版は衆院選にも重なるデリケートな時期だったため」と不許可の理由を説明する。
道教委によると、教員からの許可願は2009~12年度、本の出版で10件、原稿料で17件出されたが、川原さんの本以外はすべて許可されている。道教委は「他の申請と同様、本の題名だけ確認し、中身は見ないで判断した」という。』
「他の申請と同様、本の題名だけ確認し、中身は見ないで判断した」と言いながら,原発出前授業というだけで「職員の身分上ふさわしくない性質」と判断したという道教委の言い分はおかしいと思うのは私だけだろうか.
これがまかり通るなら教育とは政治的問題については公平性を欠いてもいいと宣言してるのと同じではないだろうか.教育する側がこれでは自分に都合の悪い意見は聞かなくてもいいと教えているようなもので,表現の自由どころか民主主義にも反しているのではないだろうか.
いじめや体罰の問題をみてもわかるように各地の教育委員会は押し並べて事なかれ主義,自分に都合の悪い事は隠蔽するという体質のようだが,どうやら北海道教育委員会も同じ穴のムジナだったようだ.これでは一体何のための教育委員会だかわからない.
こういう検閲めいた不当な介入をさせないように制度を改正するとともにこの件に関してもどういう経緯での決定だったのかきちんと調査するべきだろう.
市民向けの「原発出前授業」を続ける道立札幌琴似工業高の川原茂雄教諭(56)が、出前授業の内容をまとめた本を出版する際、道教委が「原発は政治問題で、本の出版で報酬を得るのはふさわしくない」として、出版に必要な申請を不許可としていたことが30日分かった。川原さんはすべての印税を出版社から直接市民団体に寄付する手続きを取り、本は昨年12月に出版されたが、専門家は「表現の自由に対する圧力だ」と批判している。
この本は「高校教師かわはら先生の原発出前授業」(全3巻、明石書店)。
地方公務員法は、地方公務員が営利活動をする場合、任命権者の許可が必要としている。道教委も本を出版し印税を得るのは営利活動に当たるとして「営利企業等従事許可願」の提出を求めている。川原さんは昨年10月下旬に許可願を提出したが、道教委は12月6日付文書で不許可を伝えた。
川原さんは、すべての印税を福島県の子供を支援する市民団体へ寄付する予定で、道教委にも事前に伝えていたが、不許可決定を受け、印税十数万円を出版社から直接、団体に送る手続きをとって本を出版した。
道教委は、原発関連の本を出版し報酬を得ることは、営利活動について定めた道人事委員会規則で禁じる「職員の身分上ふさわしくない性質」に当たると判断したという。道教委教職員課の相川芳久主査は「原発問題は政治的争点で、出版は衆院選にも重なるデリケートな時期だったため」と不許可の理由を説明する。
道教委によると、教員からの許可願は2009~12年度、本の出版で10件、原稿料で17件出されたが、川原さんの本以外はすべて許可されている。道教委は「他の申請と同様、本の題名だけ確認し、中身は見ないで判断した」という。』
「他の申請と同様、本の題名だけ確認し、中身は見ないで判断した」と言いながら,原発出前授業というだけで「職員の身分上ふさわしくない性質」と判断したという道教委の言い分はおかしいと思うのは私だけだろうか.
これがまかり通るなら教育とは政治的問題については公平性を欠いてもいいと宣言してるのと同じではないだろうか.教育する側がこれでは自分に都合の悪い意見は聞かなくてもいいと教えているようなもので,表現の自由どころか民主主義にも反しているのではないだろうか.
いじめや体罰の問題をみてもわかるように各地の教育委員会は押し並べて事なかれ主義,自分に都合の悪い事は隠蔽するという体質のようだが,どうやら北海道教育委員会も同じ穴のムジナだったようだ.これでは一体何のための教育委員会だかわからない.
こういう検閲めいた不当な介入をさせないように制度を改正するとともにこの件に関してもどういう経緯での決定だったのかきちんと調査するべきだろう.
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