LTEの時代
『ソフトバンク、イー・アクセスを買収 2000億円弱 携帯契約数、KDDIに迫る

 国内携帯電話3位のソフトバンクは同4位のイー・アクセスを買収する方針を固めた。株式交換により完全子会社化を目指す。株式取得額は2000億円弱になるとみられる。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で通信量が増大するなか、イー・アクセスが持つ周波数帯を活用する。買収後のソフトバンクグループの携帯電話契約数は2位のKDDIに迫り、国内の携帯電話事業者は首位のNTTドコモを含めた大手3社に集約される。

 1日午後にソフトバンクとイー・アクセスが発表する。イー・アクセスの株式時価総額は先週末の終値で約520億円。株式交換比率など詳細は今後詰める。イー・アクセスの臨時株主総会の承認を経て2012年度末までの買収完了を目指す。イー・アクセスは全額出資子会社として持ち株会社であるソフトバンクの傘下に入る。イー・アクセスが展開する「イー・モバイル」の通信サービスは継続する。

 両社の携帯電話の契約数は3427万件(8月末)とKDDI(3588万件)に迫る。連結売上高見通しを単純合算すると13年3月期に3兆6000億円規模となり、2位のKDDI(13年3月期予想は3兆5800億円)を抜く可能性がある。

 買収の狙いは携帯電話の利用周波数の拡大とインフラ投資の負担軽減。スマホの普及でデータ通信量が急増しており、通信インフラの整備とともに回線の混雑緩和が課題になっている。

 ソフトバンクはこれまで2.1ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯など3つの周波数を持っていた。新たに取得した「プラチナバンド」と呼ばれる900メガ(メガは100万)ヘルツ帯の周波数の運用も7月から始めたが、大手2社に比べて依然として利用周波数は相対的に少ない。

 イー・アクセスは1.7ギガヘルツ帯の周波数を持ち、3月から高速携帯電話サービス「LTE」を始めた。15年に新たなプラチナバンドのサービスも開始する計画。買収によりソフトバンクは米アップルの「iPhone(アイフォーン)5」などに対応するLTEサービスを拡充する。

 ソフトバンクはこれまでも通信業界の再編を主導してきた。04年には日本テレコムを買収し固定通信事業に参入。06年に英ボーダフォン日本法人を2兆円弱で買収し携帯電話事業に進出した。10年には経営破綻したPHS最大手ウィルコムを傘下に収め再建を進めている。』

 iPhone5が発売されて,ネットではソフトベンクのLTEはauに比べて回線品質が悪いことを指摘されていたようだが,イー・アクセスのLTEがiPhone5用に確保できるとなれば接続性もスピードも現状より格段に改善することになるだろう.

 もっともG4に比べればLTEのエリアはまだまだ狭く,自宅と職場がかろうじて含まれてはいるが,都市部以外ではその恩恵にあずかれるようになるにはまだ1年くらいはかかるのだろう.

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索