『中2「自殺練習」アンケ非公表、隠蔽批判に市は
大津市で昨年10月、市立中2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺したとされる問題を巡り、市教委が4日に開いた記者会見で、市教委は複数の生徒が全校アンケートに「自殺の練習をさせられていた」とした回答を非公表としたことについて、「公表する内容について、かなり慎重に確認しており、隠したとは考えていない」と強調した。
市教委は男子生徒の死亡直後の昨年10月中旬、全校生徒を対象にアンケートを行い、自分で見聞きした内容が記名で書かれた回答だけを基に、〈いじめ〉を公表。「自殺を練習させられた」「金を脅し取られた」などは無記名か伝聞のいずれかだったことから、「事実確認できない」として公表を見送ったという。
沢村憲次・市教育長はこの日の記者会見で、この問題について説明。記名で回答した生徒に聞き取り調査を行い、「自殺を練習させられた」との情報については発信者までたどり着いたものの、確信が持てなかった、とした。
市教委がアンケート結果について、一部を非公表としていたとの報道を受け、市教委には4日夜までに電話やメール計約300件が寄せられたという。大半は「なぜ、公表しなかったのか」「どうなっている」などの批判だった。』
『いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず
大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。
市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。
市教委によると、「自殺の練習」は、生徒16人が回答に記していた。うち実名で回答した4人には聞き取りをしたが、事実は確認できず、それ以上の調査もしなかったという。加害者とされる同級生らにも聞き取りを行う機会はあったが、「練習」については一切尋ねなかったとしている。
その理由について、市教委は読売新聞に対し、「事実確認は可能な範囲でしたつもりだが、いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要と考えた。『自殺の練習』を問いただせば、当事者の生徒や保護者に『いじめを疑っているのか』と不信感を抱かれるかもしれない、との判断もあった」と説明。結局、事実がつかめなかったとして、非公表にしたという。』
「死人に口無し」と言うが,「いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要」というなら生きている加害者の人権保護や教育的配慮の方が自殺した生徒や今いじめられている生徒の人権より重要だと言っているのと同じだろう.
おまけにわざわざ全校アンケートをとったのにその内容やそれに対する事実確認の結果を非公表にしてしまったのでは何のためのアンケートだったかもわからない.これでは一応はいじめがあったかどうか調査はしましたよという体裁を整えただけだと思われてもしょうがないだろう.
加害者とされる生徒の母親の反論などもネットに流れていたが,市教委がこんな程度ではこれからもいじめはなくなることはないだろう.自殺した生徒は可哀想だとは思うし,無記名でアンケートに答えた生徒達の気持ちもわからないでもないが,これでは自殺しても社会的には無意味だったということだ.
本当に死ぬ程の勇気があるのならば,せめていじめた生徒の名前をネットに晒して問題がまわりからよく見えるようにするとかして,いじめた生徒に反撃して戦う姿勢を見せないと事なかれ主義の市教委などは真剣に対応しないんじゃないだろうか.
追記:
『中2自殺、外部有識者の調査委設置へ 越大津市長
大津市立中学の男子生徒(当時13)の自殺をめぐり、同市の越直美市長は6日の定例会見で「外部の有識者を交えた調査委員会を立ち上げる」と、事実関係を改めて調査する意向を示した。「訴訟では、(市は)いじめと自殺との因果関係が認められないとしているが、調査委員会の調査結果によっては、見直す可能性もある」と話した。
越市長は会見冒頭、「中学生が自らの命を絶ったことに改めて哀悼の意を表したい」と涙ながらに述べた。これまでの調査については「もっとできるところがあるのでは、と思う」と指摘した。』
人が死んでいるのだから調査委員会の設置は妥当だろう.児童虐待もそうだが声を出せないまま死んで行く子供達のために全国的に行政側のもっと積極的な対応が必要だろう.
大津市で昨年10月、市立中2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺したとされる問題を巡り、市教委が4日に開いた記者会見で、市教委は複数の生徒が全校アンケートに「自殺の練習をさせられていた」とした回答を非公表としたことについて、「公表する内容について、かなり慎重に確認しており、隠したとは考えていない」と強調した。
市教委は男子生徒の死亡直後の昨年10月中旬、全校生徒を対象にアンケートを行い、自分で見聞きした内容が記名で書かれた回答だけを基に、〈いじめ〉を公表。「自殺を練習させられた」「金を脅し取られた」などは無記名か伝聞のいずれかだったことから、「事実確認できない」として公表を見送ったという。
沢村憲次・市教育長はこの日の記者会見で、この問題について説明。記名で回答した生徒に聞き取り調査を行い、「自殺を練習させられた」との情報については発信者までたどり着いたものの、確信が持てなかった、とした。
市教委がアンケート結果について、一部を非公表としていたとの報道を受け、市教委には4日夜までに電話やメール計約300件が寄せられたという。大半は「なぜ、公表しなかったのか」「どうなっている」などの批判だった。』
『いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず
大津市の市立中学2年男子生徒が自殺したことを巡って行われた全校アンケートで「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」との回答を市教委が公表しなかった問題で、市教委が加害者とされる同級生らに対して直接、真偽を確認していなかったことがわかった。
市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。
市教委によると、「自殺の練習」は、生徒16人が回答に記していた。うち実名で回答した4人には聞き取りをしたが、事実は確認できず、それ以上の調査もしなかったという。加害者とされる同級生らにも聞き取りを行う機会はあったが、「練習」については一切尋ねなかったとしている。
その理由について、市教委は読売新聞に対し、「事実確認は可能な範囲でしたつもりだが、いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要と考えた。『自殺の練習』を問いただせば、当事者の生徒や保護者に『いじめを疑っているのか』と不信感を抱かれるかもしれない、との判断もあった」と説明。結局、事実がつかめなかったとして、非公表にしたという。』
「死人に口無し」と言うが,「いじめた側にも人権があり、教育的配慮が必要」というなら生きている加害者の人権保護や教育的配慮の方が自殺した生徒や今いじめられている生徒の人権より重要だと言っているのと同じだろう.
おまけにわざわざ全校アンケートをとったのにその内容やそれに対する事実確認の結果を非公表にしてしまったのでは何のためのアンケートだったかもわからない.これでは一応はいじめがあったかどうか調査はしましたよという体裁を整えただけだと思われてもしょうがないだろう.
加害者とされる生徒の母親の反論などもネットに流れていたが,市教委がこんな程度ではこれからもいじめはなくなることはないだろう.自殺した生徒は可哀想だとは思うし,無記名でアンケートに答えた生徒達の気持ちもわからないでもないが,これでは自殺しても社会的には無意味だったということだ.
本当に死ぬ程の勇気があるのならば,せめていじめた生徒の名前をネットに晒して問題がまわりからよく見えるようにするとかして,いじめた生徒に反撃して戦う姿勢を見せないと事なかれ主義の市教委などは真剣に対応しないんじゃないだろうか.
追記:
『中2自殺、外部有識者の調査委設置へ 越大津市長
大津市立中学の男子生徒(当時13)の自殺をめぐり、同市の越直美市長は6日の定例会見で「外部の有識者を交えた調査委員会を立ち上げる」と、事実関係を改めて調査する意向を示した。「訴訟では、(市は)いじめと自殺との因果関係が認められないとしているが、調査委員会の調査結果によっては、見直す可能性もある」と話した。
越市長は会見冒頭、「中学生が自らの命を絶ったことに改めて哀悼の意を表したい」と涙ながらに述べた。これまでの調査については「もっとできるところがあるのでは、と思う」と指摘した。』
人が死んでいるのだから調査委員会の設置は妥当だろう.児童虐待もそうだが声を出せないまま死んで行く子供達のために全国的に行政側のもっと積極的な対応が必要だろう.
コメント
このイジメと自殺の練習のニュースは非常にショックですね。
私は面識はもちろんありませんが、この近くに住んでいます。
もう情けない限りです。ここの地は好きになれまません。
> 市教委はこれまで、非公表にした理由を「事実を確認できなかったため」と説明していた。
きちんと公表すべきだと思いました。
自殺した生徒や遺族がかわいそうです。
イジメられる側にも何か理由があるとかよく言われますが
自殺に追い込むほどイジメる暇があるならば
もっとやるべき事がたくさんあると思いますね。
なんだか、コメントが長くってまとまりがなくてすみません。
関西のニュースで橋本知事もおっしゃっていましたが
それほどのイジメなら転校すべきだと私も思いました。
いや、疑っているからの調査でしょ?
と思わなくもないです。
繊細な部分のある問題ですが、そういう事の配慮を優先する段階はとうの昔にを越えていると思います。
>生きている加害者の人権保護や教育的配慮の方が~
被害者よりも加害者が優先されるのは、司法だけではないようですね。
>調査はしましたよという体裁を整えただけだと
正にその通りなんだと思います。
やらないとまずい雰囲気だからやったにすぎないのでしょう。
未だに他人事だからこんな悠長な言動が取れるのでしょう。
危機感なんてまるで感じられないです。
>無記名
ばれたら今度は自分が虐められる事が判っているからでしょう。
その上で、教師は助けてくれないことが先の件で証明されていますからね。
仮令今回の件を受けて大人が動いてくれても当てにならないと思っているのでしょう。事実ですが。
どこかで何かがズレてきてるのでしょうが、決定打がないように思えます。
出る杭は打たれるからイジメなのか? 右へならえない人がイジメられるのか?
人をイジメて蔑むのが人としての「性」だからしかたないのか?
道徳教育がしっかりしてないからなのか?
モンスターペアレンツに代表される問題が原点なのか?
覇気というか元気のないこどもが増えたのは明らかなんですけど(ゲームの台頭によって)
でも、それって子供だけじゃなくて大人も同じじゃないか?と。