想定不足

2012年6月20日 社会の問題
『東電社内事故調が報告書  「原因は想定外の津波」

 東京電力の福島第1原発事故調査委員会(社内事故調)は20日、事故対応の状況や放射性物質の飛散状況の分析結果などを盛り込んだ最終報告書を公表。事故原因については「想定した高さを上回る津波の発生」とし、従来の主張を繰り返した。
 調査には外部の専門家による検証委員会も設けられていたが、東電は「調査過程で意見を聞いた」として、報告書には検証内容を具体的に盛り込まず、調査の客観性、妥当性に疑問を残した。』

過去に同様の津波があった記録が実際には存在していたのに,きちんとした調査も行わず非科学的な想定をしたことが真の事故原因であることは明らかなのに,わざわざこんな報告書を作ってなんの意味があるのだろうか.

おまけに外部の専門家の検証過程や検証内容が明らかでないのなら,今までと同じ自分たちに都合のいい作文にすぎないだろう.もっとも自分から非を認めたら今後の裁判では負け続けることが確定するだろうから他に言いようがないのかもしれない.

もっとも高さは想定外でも津波の発生は想定していたのだろうから,検証すべきはなぜ津波の高さの想定を間違えたのかという点で,その高さを決めるまでの経過をもっと詳細に検証して原子力ムラの中に存在する問題点を洗い出す必要があるだろう.

そういう自らの問題点を真摯に反省する姿勢を見せてくれないかぎり,電力会社など二度と信用する気がしないのは私だけではないだろう.

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