『スマホ不正アプリ、数百万人の情報流出か

 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の電話帳に登録されている個人情報を勝手に送出するアプリ(ソフト)がインターネットで配信された事件で、国内のレンタルサーバーに数百万人規模の個人情報が残されていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。

 外部流出した個人情報は十数万~百万人分とみられていたが、さらに膨らむ可能性がある。警視庁は個人情報を抜き取る目的でアプリが作成されたとみて、詳しい流出経路などを調べている。

 警視庁は17日、東京都内のIT関連会社など関係先数カ所を不正指令電磁的記録供用容疑で家宅捜索。その結果、基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホの利用者約30万人分のアドレス帳の情報が国内のレンタルサーバーに記録されていたことが判明した。

 流出したのはいずれも「the Movie」などのタイトルが付いた28種類のアプリをダウンロードした利用者の情報だった。』

 アンドロイドアプリは良く言えば自由度が高いのだが,その分玉石混合というかウィルス混じりでも流通するのじゃないだろうかと思っていたらそのとおりのアプリが出回っていたようだ.アドレス情報だけならまだ良いが,もっと大事な個人情報だったらさらに大変なことになっているのだろう.

 もっとも,似たような個人情報収集はiPhoneアプリでも以前に行われていたことがあって,その後にAppleが規制をかけたという経緯があるが,少なくともiOSアプリのほうはApp.Storeでしか一般には配布されないので,Appleによる審査がちゃんと行われていれば比較的安全に思われるという安心感はある.

 アプリを開発する立場でみても開発ツールからApp.Storeまで必要なものは全部用意されていてAppleの意向に従っている限りはどんな人でもiOSアプリを発表する機会が与えられているというのはサンデープログラマにとっては有り難い.

 アンドロイドアプリの場合はそもそもOSのバージョンと端末ごとにカスタマイズされた機能が色々あってアプリを一つ作れば誰にでも使ってもらえるものかどうかを市場に出回っている実機で検証するのも大変難しくさらにアプリをどこにアップすればいいのかという問題もあり個人には敷居が高い.

 もちろんiOS SDKの動作が不安定だったり,iOSのバージョンアップに合わせてアプリもバージョンアップが必要になったり下位互換性がないなどの問題もないわけではないが,アンドロイドのアプリを作るよりはるかにましだと私には思われるのだ.

 Googleが今後どうするのかはわからないが,アンドロイドアプリ市場をより安定して拡大しようと思うのなら,AppleのようにOSとアプリを一括してどこかで管理する仕組みを整えなければガラケーのように端末を使い捨てするようなユーザーは増えてもアプリ市場を成長させるような開発者やユーザーは育たないと思うのだがどうなのだろうか.

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