『大連立打診 空回りする岡田副総理 小沢系の反発で増税法案めぐり一層の混乱も

 「私は誰といつ会ったとか、どんな話をしたのかまったく言わないことにしている」17日の記者会見で、岡田克也副総理は、大連立を打診した自民党幹部との会談について問われたが、かたくなに事実確認を避けた。

 複数の自民党幹部によると、岡田氏は会談で、消費税増税法案と赤字国債発行のための特例公債法案の成立に協力を要請。「どの政権でも両法案の成立は必要だ。政治休戦した方がいい」として、大連立を持ちかけた。だが、会談相手の自民党の川崎二郎元厚生労働相らは「衆院解散が先だ。総選挙をした上で、協力できることがあればやればいい」と断った。

 岡田氏が大連立にこだわるのは、党内で小沢一郎元代表らが消費税増税法案への反発を強め、成立の道筋を描けていないからだ。

 しかし、明らかになった岡田氏の大連立打診は法案成立の足を引っ張りかねない。党の法案事前審査は、小沢系議員らが異論を唱えて紛糾が続く。「小沢系排除」が疑われる大連立打診が伝われば混乱に拍車がかかる。政府が予定する23日の法案の閣議決定がずれ込む可能性も出てきた。

 そもそも政治環境は大連立には厳しくなっている。自民党の谷垣禎一総裁は9月の任期切れを前に、早期の衆院解散を勝ち取らなければならないからだ。会談相手となったある自民党幹部は「仮に法案成立後の解散を約束されても、成立した途端に、民主党にほごにされかねない」と岡田氏の政治的力量に疑問符をつけた。大連立を嫌う公明党が反発するのも確実だ。

 岡田氏は17日の記者会見で「譲り合って合意に達する政治が実現しない限り、既成政党は国民から見放される」と強調したが、会談内容が漏れること自体、野田佳彦首相にとってありがた迷惑だろう。』

 選挙に勝つには小沢氏が必要だったが,利権を壊されてはせっかく政権政党になった旨味が無いから小沢氏を裁判に封じ込め政治的に抹殺ようとしたものの,検察が間抜けだったために消費税増税反対への影響力が再び増してきたのでなり振り構っていられなくなったというところだろうか.

 そもそも大連立という話なら自民党政権末期に自民党から誘いもあっただろうが,総選挙で勝算があった民主党がそれを蹴ったはずなのに今度は民主党から自民党に持ちかけるとは国民を無視したまったくふざけた話だ.今の総理と副総理は密談がお好きなようだが,はっきり言ってそんな政治家は無用である.

 自民党に助けてもらうより,まず党内でどうするかをもう一度議論すべきだろうが,小沢氏が無罪ということになれば民主党に出来る最後のことは執行部を小沢氏側に交代して消費税増税をせずに官僚と徹底的に戦ってもらうか,解散して政権を手放すかのどちらかしか無いのではないだろうか.

 私は,現状での消費税増税には反対だが,これから日本の政治と経済がまったく予想してなかった状況になっていくような気がして心配だ.


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