『Appleがついに「iTunes in the Cloud」開始「iTunes Match」も2012年後半には実現

iCloudを経由して手持ちの複数デバイスに同期しiTunes経由で購入済みの楽曲をダウンロードできる「iTunes in the Cloud」をAppleが発表した。すでにiOSの設定画面に"ミュージック"が追加されている。

これまで日本不参加のまま世界のiTunesに適応されてきたこのサービス、1機器1ライセンスを主張してきた日本の音楽業界との合意がなされたと見られる。iTunesからアイテムを購入すると、iCloudが購入履歴を記録、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windowsパソコン、Apple TVなどのデバイスで共有ができるようになった。

すでにUSではサービスが開始されている「iTunes Match」、iTunes経由でなくとも手持ちの楽曲データをiTunes上の楽曲とマッチさせ同期できる有料サービスは、2012年後半にはサービスインすると米Apple iTunes アジア太平洋地域 & カナダ担当シニア・ディレクターのピーター・ロウ氏が明らかにした。

おもに変更されたのは以下の機能。

■iTunesintheCloud
1つのデバイスでダウンロードした音楽がほかのすべてのデバイスに自動的に現れるのがこの機能だ。例えば自宅のMacで楽曲を購入すれば、持ち歩いているiPhoneにも自動的にダウンロードされる。自動的にダウンロードさせたくはないという場合には、設定をオフにすれば同期されないようになる。その場合、購入履歴から欲しいものだけを選ぶことができる。

■iTunesの3G利用が可能に
今までiTunesでの楽曲購入はWi-Fi利用のみをサポートしていたが、今回のアップデートで3Gネットワークでも楽曲を購入できるようになった。

■着信音の販売開始
iPhoneのiTunesメニューに「着信音/通知音」のコーナーを新たに設置。数十秒に短くトリミングされた楽曲が、ポップ、ロック、クラシックなどのカテゴリーから選ぶことができ、国内アーティストの楽曲も追加されている。料金は150円~250円のものが多く、購入した後は「デフォルトの着信音に設定」ボタンを押すだけですぐに設定できる。

■コンプリート・マイ・アルバム
アルバムの中の一部の楽曲だけを購入した後、アルバム全部が欲しくなった場合、すでに購入した曲の金額がアルバムの価格から差し引かれるようになる。

■MasteredforiTunes
一部のアルバムが、新しくiTunesのためだけにマスタリングされた。卓越したオーディオ品質とダイナミックレンジを持つ、驚くほど豊かなサウンドを体験できる。』

ようやく日本の音楽業界すなわち日本音楽著作権協会(JASRAC)が同意したということなのだろう.iTunesが登場した時から考えていた,自分の持っているCDの曲をいつでも何処でも取り出して聞けるという,考えてみれば当たり前のことがやっと出来るようになったわけだが,違法ダウンロードのために著作権がうるさいこの時代にこの当たり前のことを可能にしてくれたAppleには本当に感謝したい.

他にもiTunes Plusで256kbpsAACでDRMフリーな楽曲が手に入るのも嬉しい話だ.実はEX-AR9とLogitec SqueezeboxでiMac上の楽曲を聴くと128kbpsでは音質に不満を感じる事があるために,結局CDを購入しApple ロスレスでエンコードしていたのだが,256kbpsAACなら不満はないので特に安い輸入版でもなければ今後はiTunes Plusを使う方が何かと便利になるのではないかと期待している.

Mastered for iTunesというのも興味をそそられる.クラッシックコンサートやジャズライブなんかは面白そうだが,まだそれほど数が揃っていないようなので聞きたいのが出て来たらダウンロードしてみたいと思っている.

全体的に今回のアップデートでは利便性が高まるのと高音質化の方向性が出されて来たことでiTunes Storeの魅力は大きく高まったのではないだろうか.こうなるとiTunesとホームシェアリング出来てオーディオシステムにも簡単に接続できる光デジタル出力に対応したスペシャルバージョンのiPodなんかが欲しくなるのは私だけだろうか.

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