私が作ったMMSEのアプリをiTune Connectにアップロードしてちょうど3週間になった今朝 iTune App. StoreからMMSEについて質問の電話が来た.MMSEの著作権についての話だった.MMSEは1975年に公表され,認知機能スクリーニングの事実上の標準検査となっているし,もう30年も使われて来たものだから営利目的に使うのでなければ無断で使用していいものだと思っていたが,心配なので電話が終わってから調べてみた.
すると2000年になってから著者らが著作権を主張し始め,2001年からはPsychological Assessment Resources (PAR)というところが著作権を持ちそのHPを見るとライセンス版は50セットで$66とあったから1テストあたり1.32ドルで購入することになっているようである.また,2011年3月にはthe Sweet 16という認知機能スクリーニングツールがPARの求めに応じて,インターネット上から消されたそうである.
実際のところ医療現場ではどこからコピーしてきたかわからない検査用紙で毎日のようにMMSEも行われているのであるが,経過からみてiTune App. Storeに載ってしまうとPARからクレームが来る事が十分予想されるし,無料アプリなのに著作権使用料が発生しては私も困るので,残念ながらMMSEアプリはiTune Connectから削除することにした.
最初から有料だったらこれほど広まらなかったかもしれないのに,公表して一般的になってから著作権を主張するのはどうかと思うし,こんな話がまかり通るのでは研究がそもそも成り立たなくなるだろう.ソフトウェアの世界にはGNUプロジェクトというのがあるが,これからは医療の世界でもフリーのツールで診断できるような環境を作っていかなければならないということになるのだろうか.
すでにHDS-Rのアプリは無料で配布しているのだが,こちらも今後どうなるかはわからないから使いたい人は今すぐダウンロードしておいたほうがいいかもしれない.
すると2000年になってから著者らが著作権を主張し始め,2001年からはPsychological Assessment Resources (PAR)というところが著作権を持ちそのHPを見るとライセンス版は50セットで$66とあったから1テストあたり1.32ドルで購入することになっているようである.また,2011年3月にはthe Sweet 16という認知機能スクリーニングツールがPARの求めに応じて,インターネット上から消されたそうである.
実際のところ医療現場ではどこからコピーしてきたかわからない検査用紙で毎日のようにMMSEも行われているのであるが,経過からみてiTune App. Storeに載ってしまうとPARからクレームが来る事が十分予想されるし,無料アプリなのに著作権使用料が発生しては私も困るので,残念ながらMMSEアプリはiTune Connectから削除することにした.
最初から有料だったらこれほど広まらなかったかもしれないのに,公表して一般的になってから著作権を主張するのはどうかと思うし,こんな話がまかり通るのでは研究がそもそも成り立たなくなるだろう.ソフトウェアの世界にはGNUプロジェクトというのがあるが,これからは医療の世界でもフリーのツールで診断できるような環境を作っていかなければならないということになるのだろうか.
すでにHDS-Rのアプリは無料で配布しているのだが,こちらも今後どうなるかはわからないから使いたい人は今すぐダウンロードしておいたほうがいいかもしれない.
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