『日本の「軽」規格廃止を…TPPで米自動車3社

 米自動車大手3社(ビッグスリー)で組織する米自動車政策会議(AAPC)は、日本の自動車市場の閉鎖性を理由に「現時点では反対」と表明し、参入障壁となっている軽自動車規格については、「廃止すべきだ」と主張した。

 今年秋の大統領選を控え、大きな雇用を生んでいるビッグスリーの政治に対する影響力は大きい。月内にも始まるとみられる日米の事前協議で自動車分野は大きな焦点で、交渉は難航が予想される。

 AAPCは、日本独自の軽自動車規格について、「市場の30%を占めているが、もはや合理的な政策ではない」と批判した。日本の技術基準や、認証制度などの規制も参入の障害になっており、透明性が必要としている。1990年代後半からの日本政府の円安誘導政策も、米国車に不利になっていると指摘した。』

米国は日本でしか売れない軽自動車なんか作りたくないから文句を言っているだけなのだろうが,私は別の理由で軽自動車規格は廃止すべきだと思っている.一つは安全面からの理由で,もう一つは税制面からの理由である.

軽自動車の衝突安全性も新基準になってからは良くなったのだろうが,事故で病院へ運ばれて来る人をみれば軽乗用車が不利なことは明らかなように思う.車同士の衝突事故ではまず間違いなく軽自動車に乗っていた人の方が重症である.相手が軽傷なのにもかかわらず軽自動車の人が致命的な重症だったりするから現実にはかなり大きな差があると思われる.経済的な有利さと引き換えに命懸けになる程度の安全性というのではおかしいだろう.

一方で,軽自動車と普通車は同じルールで同じ道路を走っているのに税金が五倍も違うというのもおかしな話だ.普通車が特に贅沢品というわけでもないのにこれほど税金が違うのは不公平ではないだろうか.税金が安いのと引き換えに低い安全基準に甘んじなければいけない軽自動車と日常的に使う必要性があるのに軽自動車に比べて異常に高い税金を払わせられる普通車.私にはどちらも不合理にみえる.

だから軽自動車はもうやめて普通車の税金を下げるのがいいように私には思われる.その上で,燃費の悪い車と必要以上にスピードの出る車は環境税やプレミアム税みたいなもので税金を高くすればいいのではないだろうか.もっとも,最近の若い人たちは車なんか買わなくなっているようだからすでにどうでもいい話なのかもしれない.



コメント

Mythril
2012年1月19日6:17


800cc〜1000cc程度が一番燃費効率の良い車が出来るようですが、より軽量化した軽はより危険になるのかも…

ここを見て、弟も買うなって言ってたのを思い出し、書かせて頂きました。


最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索