『 中国高速鉄道追突事故 中国の平均年収の約15倍の賠償金を発表 遺族からは怒りの声
幕引きを急ぐ中国政府の対応に批判の声が上がっている高速鉄道の衝突脱線事故で、政府の次の一手は、平均年収の15倍もの多額の賠償金だった。
このやり方について、遺族はさらに怒りを募らせている。
27日午後1時すぎ、事故で夫を亡くした女性は、「優しかったあなたが、若くして死んでしまうなんて。(事故原因がわからず)娘に『お父さんは高速鉄道の事故で亡くなった』としか言えないなんて」と話した。
また、遺影を手にした男性は、「こんなやり方、よその国ではあり得ないよ。政府の賠償金発表のやり方に怒りが収まらないよ」と語った。
27日午後1時すぎ、事故現場の近く温州南駅には、事故で家族を亡くした人たちが当局に抗議するために集まった。 遺族らが持つ横断幕には、「真相を」、「死者に尊厳を」などの文字が見られた。
200人以上が死傷した中国高速鉄道の追突事故で、中国政府は事故車両を穴に埋め、批判を受けるとすぐに掘り出すなど、幕引きを急いでいる。
その次なる一手、27日に当局から発表されたのは、中国国民にとって多額の賠償金だった。遺族に対する賠償の金額は、標準50万元(日本円でおよそ600万円)と発表があった。特段、交渉が行われた様子もないまま、50万元という金額だけが早くも示されてしまった。
賠償金の額は、早期に和解に応じた場合の奨励金を含め、日本円でおよそ600万円と、これは中国の平均年収のおよそ15倍にあたる。
遺族は、金で口封じをするような当局に対し、怒りが収まらない。
抗議に来た遺族は、「わたしたちは、賠償金の交渉をするために、ここに集まったわけではない。真実を知りたい」、「事故をお金だけで解決しようとしないで」と話した。
さらに、事故で家族5人を失った男性は、「今は僕1人しか残っていない。家族5人の命が事故で奪われた。妻は妊娠7カ月だった」と話した。さらにブログには、「金と権力には屈しない」との書き込みをしていた。遺族が求めるのは、お金ではなく真相究明だった。
一方、真相究明を求めている中国の記者たちに、中国共産党の宣伝部から送られたとされるメールがある。
そこには、「感動的な出来事を多く報道してください。事故原因については追及しない」、「関係部門の発表をもとに報じ、反論をしない」などと、報道規制とも取れる内容が書かれていた。
一方、中国国営テレビでは、追突した列車の乗務員が「もし彼(運転士)が緊急停車しなかったら、この列車がどうなっていたか、想像できません」と話すインタビューを放送していた。
中国国営テレビでは、死亡した運転士を英雄視する報道もされていたが、上海の地元紙では、乗客の証言として、「急ブレーキをかけたような揺れは感じなかった」と掲載、事故の2秒前も車内の速度表示は、時速118kmだったという乗客の証言を報じている。
温州市内の貨物駅には、大破した車両の残骸があり、内部の素材も見えていた。
中国政府は、最高人民検察院の担当者を現地に派遣して、事故原因だけではなく、関係者の刑事責任を追及する姿勢を見せている。』
お金で口を封じることも,報道規制するのも,天安門事件の時にやったことを思い出せば一党独裁の中国なら別に不思議でもなんでもないことだろうし,関係者の刑事責任を追及すると言っても,要は公務員の命をもって国民の不満のはけ口にするだけのことではないだろうか.
大急ぎで列車の運行を再開し,事故車両は見えないように地面に埋めてしまったなんていう話を聞くと,全ては国家の体裁を繕うためであり真相を究明して利用者の安全を計ろうなんて気は最初からないのではないかと思う.それでもネットでこうした事故処理に不満が高まったら,今度は列車を掘り出したというのだから中国の指導部の迷走ぶりも我が国の政府に負けず劣らず大したものだ.
急にお金持ちになると色々な物を買いたくなるのは人の常だろうが,お金持ちになっても中身は変わっていないのだから値段が高くて高性能なものを買っても,使いこなすことが出来ないと宝の持ち腐れになってしまう.これが「豚に真珠」ならさほど害もないだろうが,「キチガイに刃物」になるとこれほど恐ろしい物はない.
色々な物が手に入るようになった今の中国に欠けているのは,きっと使う人を含めたソフトウェアのほうだろう.鉄道で言えば安全運行や事故処理のノウハウみたいなものだろうが,これを蓄積するには経験が必要だからまだまだ時間がかかることだろう.しかし,国の歴史が長い割に今の中国人の気は短かそうだ.中国人の観光客を見ればわかることだが,そう言えば震災以降はその姿もまったく見かけなくなった.
幕引きを急ぐ中国政府の対応に批判の声が上がっている高速鉄道の衝突脱線事故で、政府の次の一手は、平均年収の15倍もの多額の賠償金だった。
このやり方について、遺族はさらに怒りを募らせている。
27日午後1時すぎ、事故で夫を亡くした女性は、「優しかったあなたが、若くして死んでしまうなんて。(事故原因がわからず)娘に『お父さんは高速鉄道の事故で亡くなった』としか言えないなんて」と話した。
また、遺影を手にした男性は、「こんなやり方、よその国ではあり得ないよ。政府の賠償金発表のやり方に怒りが収まらないよ」と語った。
27日午後1時すぎ、事故現場の近く温州南駅には、事故で家族を亡くした人たちが当局に抗議するために集まった。 遺族らが持つ横断幕には、「真相を」、「死者に尊厳を」などの文字が見られた。
200人以上が死傷した中国高速鉄道の追突事故で、中国政府は事故車両を穴に埋め、批判を受けるとすぐに掘り出すなど、幕引きを急いでいる。
その次なる一手、27日に当局から発表されたのは、中国国民にとって多額の賠償金だった。遺族に対する賠償の金額は、標準50万元(日本円でおよそ600万円)と発表があった。特段、交渉が行われた様子もないまま、50万元という金額だけが早くも示されてしまった。
賠償金の額は、早期に和解に応じた場合の奨励金を含め、日本円でおよそ600万円と、これは中国の平均年収のおよそ15倍にあたる。
遺族は、金で口封じをするような当局に対し、怒りが収まらない。
抗議に来た遺族は、「わたしたちは、賠償金の交渉をするために、ここに集まったわけではない。真実を知りたい」、「事故をお金だけで解決しようとしないで」と話した。
さらに、事故で家族5人を失った男性は、「今は僕1人しか残っていない。家族5人の命が事故で奪われた。妻は妊娠7カ月だった」と話した。さらにブログには、「金と権力には屈しない」との書き込みをしていた。遺族が求めるのは、お金ではなく真相究明だった。
一方、真相究明を求めている中国の記者たちに、中国共産党の宣伝部から送られたとされるメールがある。
そこには、「感動的な出来事を多く報道してください。事故原因については追及しない」、「関係部門の発表をもとに報じ、反論をしない」などと、報道規制とも取れる内容が書かれていた。
一方、中国国営テレビでは、追突した列車の乗務員が「もし彼(運転士)が緊急停車しなかったら、この列車がどうなっていたか、想像できません」と話すインタビューを放送していた。
中国国営テレビでは、死亡した運転士を英雄視する報道もされていたが、上海の地元紙では、乗客の証言として、「急ブレーキをかけたような揺れは感じなかった」と掲載、事故の2秒前も車内の速度表示は、時速118kmだったという乗客の証言を報じている。
温州市内の貨物駅には、大破した車両の残骸があり、内部の素材も見えていた。
中国政府は、最高人民検察院の担当者を現地に派遣して、事故原因だけではなく、関係者の刑事責任を追及する姿勢を見せている。』
お金で口を封じることも,報道規制するのも,天安門事件の時にやったことを思い出せば一党独裁の中国なら別に不思議でもなんでもないことだろうし,関係者の刑事責任を追及すると言っても,要は公務員の命をもって国民の不満のはけ口にするだけのことではないだろうか.
大急ぎで列車の運行を再開し,事故車両は見えないように地面に埋めてしまったなんていう話を聞くと,全ては国家の体裁を繕うためであり真相を究明して利用者の安全を計ろうなんて気は最初からないのではないかと思う.それでもネットでこうした事故処理に不満が高まったら,今度は列車を掘り出したというのだから中国の指導部の迷走ぶりも我が国の政府に負けず劣らず大したものだ.
急にお金持ちになると色々な物を買いたくなるのは人の常だろうが,お金持ちになっても中身は変わっていないのだから値段が高くて高性能なものを買っても,使いこなすことが出来ないと宝の持ち腐れになってしまう.これが「豚に真珠」ならさほど害もないだろうが,「キチガイに刃物」になるとこれほど恐ろしい物はない.
色々な物が手に入るようになった今の中国に欠けているのは,きっと使う人を含めたソフトウェアのほうだろう.鉄道で言えば安全運行や事故処理のノウハウみたいなものだろうが,これを蓄積するには経験が必要だからまだまだ時間がかかることだろう.しかし,国の歴史が長い割に今の中国人の気は短かそうだ.中国人の観光客を見ればわかることだが,そう言えば震災以降はその姿もまったく見かけなくなった.
コメント