ホントかなあ?
『原発依存見直さず 北電社長「信頼回復に努力」

 「ほかの手段に替えるには何十年もかかる」。3月30日に記者会見した北電の佐藤佳孝社長は、東京電力福島第1原発の事故を受け、泊原発(後志管内泊村)の安全対策強化を繰り返し説明した一方、電力量の40%を原発に依存する現行体制の見直しは否定した。国策に乗って進めてきた原子力発電。重大事故を前にしても「原発の信頼回復に努める」と強調した。

 「放射能漏れで、国民の恐怖心がこれだけ高まっても原発は必要なのか」。記者が問うと、淡々と早口で答えていた佐藤社長は表情をややこわばらせ、「(ほかの手段で代替が)できるならば答えられるが、それはできないこと」と述べた。

 福島原発事故によって根本から崩れた日本の原発の「安全神話」。佐藤社長は泊原発への移動発電機車の設置など、事故後に決めた安全対策をアピールした。しかし、「東日本大震災以上の災害が起きないかと言えば、それは分からない」とも語った。

 また、「泊原発を安全なものとして考えるか、危険なものとして考えるか」との質問には、「(泊原発が)壊れる可能性はある」と認めた上で、「みんなに迷惑をかけないことができるかを考える必要がある」と、事故が起きても周囲への被害を防止する対策に力を注ぐ考えを示した。』

 同じ日のニュースでこんなのもあった.

『太陽光発電のコスト激減 10年で火力並みに 米エネルギー長官

 チュー米エネルギー長官は3月30日、2020年末までに太陽光や風力によって一定の電力を得るための発電コストは火力発電と同等かそれ以下になるとの認識を示した。

 オバマ大統領が米国の新しいエネルギー安全保障政策について演説した後の記者会見で質問に答えた。太陽光や風力発電は火力や原子力発電に比べて発電コストが高いことが普及の妨げになっている。

 特に、太陽光発電のコストは技術の進歩によって急速に下がっており、エネルギー省は2020年末の発電コストは現在の半分に下がるのは間違いないとみており、7割超下がる可能性もあるという。』

 科学技術の進歩を考えると,「ほかの手段に替えるには何十年もかかる」なんて言うのはちょっと信じられない.何十年も前に今の半導体技術の進歩を予想できた人なんて一部の先見の明がある人を除いてはほとんどいなかったのだから.

 もっとも国策で原発ありきで進められてきた電力行政とそれに絡む利権もあれば既定路線を勝手に変えることはできないだろうし,電力会社の社長が科学技術に詳しいわけでもないのだろうから無理もないのかもしれないが,そんな人がトップにいるのが今回の大惨事を引き起こした一因でもあるのではないだろうか.

 ここはやはり,「最近進歩の著しい太陽光発電を中心とした原子力以外による発電を開発して脱原子力発電をめざしたい」とでも言うべきだったろう.北電の社長がどこから来た人かは知らないが,この発言からは空気を読んだり,先を読む能力はあまり期待できなさそうだが,危機管理能力は大丈夫なんだろうか.

 東電の社長は心臓でも弱いのか会社の危機に一向に姿を見せないが,健康にも問題があって危機管理が出来ないのだとしたらあまりにも情けない話である.トップに立つ人はやはり心身ともに健康で,頭脳も明晰でないと周りは本当に迷惑するものだ.

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