『津波危険地帯の住宅建設禁ず 戦前にあった宮城県条例

宮城県には戦前、津波による浸水が予想される沿岸部の住宅建築を原則禁止するという罰則付きの独自条例があった、と4月5日付の河北新報が伝えている。

1933年(昭和8)の昭和三陸津波の後ほどなく公布、施行された。津波被災の恐れがある地域では、知事の認可なく住宅を建築することを禁止、工場や倉庫を建てる場合は「非住家 ココニスンデハ キケンデス」の表示を義務付け、違反者は拘留か科料に処せられるとある。1950年の建築基準法施行で、役割を終えたようだ。

現在、県内で災害危険区域を条例で指定しているのは仙台市、南三陸町、丸森町だけ。建築基準法が認める違反者への罰則規定は、これら3市町いずれの条例にもない。過去の教訓は引き継がれなかった。

気仙沼市に住む畠山和純・宮城県議会議長は「当時は海岸近くに住宅は建てず、みな高台に家を構えたのだろうが、代替わりするうち形骸化したのかもしれない」と分析。「立派な堤防で津波に抵抗しても無駄なことは、今回の震災で身に染みた。今後、防災対策を考える際は、この良き先例に学ぶべきだ」と話している、という。』

 先祖がどんなにひどい目にあっても,時間が経てば子孫は痛みを忘れてしまうのだろう.やはり人間もただの動物にすぎないのかと思うと情けない気持ちになる.

 今回は津波の被害もさることながら,原発による被害は時間が経つと共にさらに酷いことになりそうだ.でも,過去の例をみればきっとこれも忘れ去られるのだろう.

 遠い将来に生き残るのは昆虫だけという未来予想があったが,どうもこの調子では本当に人類に未来はなさそうだ.


コメント

スミぱん@国会を見よう
2011年4月5日20:30

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」、ですね。阪神淡路大震災のことも今では忘れ去られようと
していますし。

ウチの大嫌いなゴ○ブリは未来でも生き続けているように思います。(苦笑)

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