『尖閣の主権守る…外相「船長逮捕は当然」

 参院外交防衛委員会(田中直紀委員長)は28日午前、尖閣諸島沖の日本領海内で起きた中国漁船衝突事件などをテーマに閉会中審査を行った。

 前原外相は、漁船が故意に海保の巡視船に衝突したと強調した。また、小川敏夫法務副大臣は、逮捕した中国人船長を「日中関係への配慮」などを理由に釈放した那覇地検の判断には問題がないとする考えを示した。

 前原氏は「尖閣諸島は日本の領土で、主権をしっかり守っていく」としたうえで、衝突の様子を撮影した海上保安庁のビデオの内容を踏まえ、「中国漁船がかじをきって体当たりしてきた。故意ではなくミスなら、エンジンを逆回転して離れる措置をとるはずだが、そうした形跡はまったくない。公務執行妨害での逮捕は当然だ」と語った。

 さらに、中堅ゼネコン「フジタ」の日本人社員4人を「軍事目標」を撮影したとして拘束した中国の対応に対し、前原氏は「(状況の)具体的な説明がない。(日本大使館員の)面会も25日に一度だけで、それも途中で打ち切られた」と不満を表明した。

 小川氏は、事件を担当した那覇地検が船長の釈放決定前日の23日に外務省から日中関係に関する説明を受けたことを認めた。一方で、「刑事訴訟法248条により、検察官は様々な状況を勘案して(処分を)決定する。社会に起きている事象もすべて判断したうえで、検察も判断する」と述べ、検察の釈放の判断には問題がないとした。「検察の捜査は政治が主導するものではない。捜査は独立している」と、検察の判断への政治介入も否定した。

 検察が保管しているビデオの扱いについては、小川氏は「(事件に)一応の結論らしきものが出て事情が変わっていることを踏まえ、国会等から要望があれば、適切な対応を地検においてするものと信じている」と語り、国会への提出に前向きな考えを示した。』

 私は外交のことなんかわからないが,事実を知るのは国民の権利だろうから中国漁船が故意に海保の巡視船に衝突したことを証明するビデオがあるなら公開するべきだと思う.そこが一番大切な点であって,その事実に基づいて海保の巡視船が逮捕したのなら当然の業務だろう.

 中国がこの一件をきっかけに領土問題に持ち込もうとするのは国策なのかもしれないが,強引に尖閣諸島とその周辺の海洋資源を手に入れようとするのならば中国と領土問題を抱える他のアジアの国々と同様に緊張関係に耐えながら今後の外交戦略を立てるしかないだろう.

 中国漁船がスパイ船だったとしたら体当たりも外交上の作戦だったということになるのだろうが,単に逆上した中国人漁師が体当たりをしかけたにしても小さな問題を大げさに騒ぎ立てるのがクレーマーの常套手段であるから,海保もそれなりの対策マニュアルでも作っておいたらどうなんだろうか.

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