『大嶽親方「自分からは何もいえない」 野球賭博問題

 野球賭博にかかわったとして、警視庁と日本相撲協会から事情聴取を受けた大嶽(おおたけ)親方(42)=元関脇貴闘力=は17日午後5時前、東京都江東区の自分の部屋の前で取材に応じた。「自分からは何も言えません」「言える時期が来たら、話します」。神妙な表情で、何度も同じ言葉を繰り返した。

 紺のスーツ姿にネクタイを締めて記者会見に臨んだ大嶽親方は、まず「このたびはお騒がせして申し訳ありませんでした」と頭を下げた。「(部屋の弟子の)親御さんたちには心配をかけている。連絡を入れて、ちゃんとするようにします」と説明。相撲ファンへのコメントを求められると、「時期が来たら話しますので」。やつれたほおに、苦悩の色がにじみ出た。

 悩んだ末に、報道陣の前に立つことを決めたようだ。この日午後3時前、国技館で協会の事情聴取を受けたあと、記者に囲まれた際は無言を貫いた。部屋の前で帰りを待つ記者らには、部屋付き親方を通じて、「今日はもう戻らないので、ここから引き取ってほしい」と要請。何も話さないつもりだったようだが、午後4時過ぎに一転して、記者会見することを伝えた。

 「自分はここ(大嶽部屋)の人間なので、逃げもかくれもしません」と話した大嶽親方。会見の最後に野球賭博をしたかどうかの質問が飛んだが、何も答えずに部屋の中へ戻っていった。』

 相撲取りである前に社会人であるのだから,やっていい事と悪い事の区別がつかないのでは話にならない.ましてや国技を守るなんていう大層なお題目を掲げる相撲協会の一員であれば今さら言うまでもないことだろうが,一般常識に欠けている人が多いのがこの業界の特徴なのだろうか.

 暴力団の資金源になったり,八百長相撲の元になったり,はたまた暴力団に枡席確保の便宜をはかったりと,ろくなことにならないという点では朝青龍の暴力事件なんかよりはるかに質が悪いと思われるが,関係者は名乗り出ただけでも何十人もいるそうだから昔から根の深い悪習として業界にはびこってきた問題のようだ.

 麻薬で汚染されている芸能界やドーピングで揺れたスポーツ界なんかもそうなんだろうが,私たちの知らない所で常識では考えられない悪い事が行われているなんてことは他にもたくさんあるのだろう.しかし,わかってしまった以上は再発予防のためにきちんとした対策を立てないといけないだろう.

 それにしても相撲協会の煮え切らない対応にはいつもあきれるばかりである.こんな人たちに国技だなんて言われても伝統の重みなんて感じられるわけがないだろう.日本の伝統をいうならまず心のなってない人間をきれいさっぱり相撲の世界から追放するくらいの意気込みでやってもらいたいところだが,もはや相撲協会にそんなことを期待するのは無理だろう.

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