出場停止でいいんじゃないの?
2010年2月13日 スポーツ コメント (4)『 抗議殺到も…JOCが問題児・国母を“削除”できないワケ
日本時間13日のバンクーバー冬季五輪開幕を目前に、日本選手団に前代未聞の事態が起こった。スノーボード・ハーフパイプ(HP)男子代表の国母(こくぼ)和宏(21)=東海大=が、「服装の乱れ」を理由に、10日に現地で行われた選手村入村式から“退場”を命じられたというのだ。「国民の税金を使って派遣する代表選手の服装じゃない!!」と激怒する声が噴出。五輪代表選手の品格とは? 日本オリンピック委員会(JOC)と全日本スキー連盟(SAJ)の苦しい事情とは?
【個性的ではなく異質】
品格が問われるのは、大相撲の横綱だけではなかったようだ。五輪代表選手が“風紀違反”を犯して、JOCから大目玉を食らった。
ことの発端は、9日の成田空港。バンクーバーに出発する国母の服装に、物言いがついた。レゲエ歌手のようなドレッドヘアがトレードマークの国母は、選手団の正装である日の丸付きのジャケットを着てはいたが、サングラスをかけ、ワイシャツのすそをベルトの外に出し、ズボンを腰骨の下まで下げてはく“腰パン”で現れた。
さらにテレビカメラに向かって、「自分の滑りができればいいってことしか考えてないッス。カッコいいと思ってくれればいいッス」とコメント。これを見た人々から、全日本スキー連盟に抗議が殺到したことで、大騒動に発展。入村式から締め出した。
日本では1990年代から広がったスノボーは、主流のアルペンスキーに比べ、道具が手軽でラフなファッションが受け、一気にブームとなった。東京・渋谷あたりの若者にいわせれば、この国母の服装も「個性的でいい」ということになるだろうが、他の代表選手と比べれば、明らかに異質。抗議電話が殺到するのも無理はない。
JOC・市原則之専務理事は「国民の税金を使った代表の服装じゃない!!」と激怒した。
【事業仕分けの影響で頼らずを得ず】
今回の五輪日本代表のハンドブックには、「公人としてのあなたの行動は、すべての人が、常にどこかで見ていることを忘れてはなりません」と記載されている。税金からなる国庫補助金を受けているJOC、SAJから派遣される代表選手は「公人」とする選手団から怒りの声が上がったのだ。
ただ、国母の日ごろの自由奔放な言動には、「服装もひどいが態度も悪い」とマスコミ関係者からも不満噴出していた。確かに、国母を含め、スノーボード五輪代表は、4年前も大問題を起こしていた。
トリノ五輪では成田童夢、今井メロの兄妹出場が話題に。兄妹は「パフォーマンスの一環」と競技前、突然ラップを踊り出すなど“奇行”ばかりが目立った。あげくに代表全員がメダル獲得の力を持っていたにもかかわらず、23位の国母ら全員が予選落ち。また暴れて選手村の壁をこわすなど、まさにやりたい放題。トリノ大会の後にはJOCの中で「次回の五輪には(スノボーから)一人も代表選手を出すべきではない」という厳しい意見も出たほどだ。
では、なぜ半ば問題を起こすと分かっていて代表に選んだのか。それには、スキー人口の減少と「事業仕分け」の影響があると見る向きが多い。「レジャー白書2008」(社会経済生産性本部)によると1993年に1860万人いたスキー人口も、2007年に560万人に。一方、98年の長野五輪から正式競技になるなど後発のスノボー人口は、ここ数年多少落ち込んでいるものの400万人と日本のスキー離れに歯止めをかけている。
さらに結果を出さなければ、国庫からの補助金が削られる。昨年の民主党政権発足に伴って行われた「事業仕分け」では、JOCの選手強化費約27億円を含むスポーツ予算を大幅に削減するという結論に達した。その後、各団体、選手らの反論、嘆願で何とか削減は免れそうなところまでこぎつけたが、注目度大の五輪で結果を出さなければ、再び削減の危機となることは確実。アルペン競技でメダルを期待できない中、国母ら世界で戦えるスノボーに頼らざるを得ないのが実情だ。
10日に行われたHP代表の会見では、萩原文和監督が「非常に残念で申し訳ない。本人は反省しており、今後は競技に専念させる」と深く頭を下げた。その横で鼻にピアスをして臨んだ国母は、テーブルにひじをついて、「競技には影響ない。反省してま~す」と語尾を伸ばした言い方で“謝罪”。10日付の地元紙に銀メダル獲得との予想記事が掲載されたことについても、「自分にとって五輪はスノーボードの一部で特別なものではない」とあくまでマイペースだ。JOCも五輪期間中の処分は科さない方針だという。
が然、注目の的となった国母の出番は、日本時間18日。金メダルでも獲れば、「個性」として少しは認められるか。』
モンゴル人の横綱がたとえ品格に欠けてもそれは相撲界の問題であり,国内の問題だからそれほど大騒ぎすることではない.それに比べるとオリンピックはスポーツによる国と国との戦いだから,日本を代表する選手として派遣されているという意識のない者に参加のチャンスを与える必要はないだろう.
『JOC・市原則之専務理事は「国民の税金を使った代表の服装じゃない!!」と激怒した。』とあるが,お金の問題なんかではない.例のモンゴル人の例を持ち出すまでもなく,いくら実力があっても代表選手として問題がある者をオリンピックに参加させることが恥というものなのだ.成績やお金なんてそれに比べたら大した問題じゃないだろう.JOC、SAJもこんな調子じゃいずれ国民に見放されるだろう.
スポーツはもともと遊びだってことを忘れているんじゃないだろうか.そして,より楽しく遊ぶためにルールというものがあるということを思い出したほうがいいだろう.人間社会にもルールがありマナーもその一部である.まだ若いので意気がっているのかもしれないが,将来のためには,彼もスノボー選手の一部で特別なものではないということを今のうちに自覚してもらったほうがいいのではないだろうか.
そう言えば,スキー場で自分の実力も考えずにスピードを出して突っ込んでくるスノーボーダーがいるが,まさかこの人の真似をして何時でも何処でもマイペースを貫いているつもりなんだろうか?
日本時間13日のバンクーバー冬季五輪開幕を目前に、日本選手団に前代未聞の事態が起こった。スノーボード・ハーフパイプ(HP)男子代表の国母(こくぼ)和宏(21)=東海大=が、「服装の乱れ」を理由に、10日に現地で行われた選手村入村式から“退場”を命じられたというのだ。「国民の税金を使って派遣する代表選手の服装じゃない!!」と激怒する声が噴出。五輪代表選手の品格とは? 日本オリンピック委員会(JOC)と全日本スキー連盟(SAJ)の苦しい事情とは?
【個性的ではなく異質】
品格が問われるのは、大相撲の横綱だけではなかったようだ。五輪代表選手が“風紀違反”を犯して、JOCから大目玉を食らった。
ことの発端は、9日の成田空港。バンクーバーに出発する国母の服装に、物言いがついた。レゲエ歌手のようなドレッドヘアがトレードマークの国母は、選手団の正装である日の丸付きのジャケットを着てはいたが、サングラスをかけ、ワイシャツのすそをベルトの外に出し、ズボンを腰骨の下まで下げてはく“腰パン”で現れた。
さらにテレビカメラに向かって、「自分の滑りができればいいってことしか考えてないッス。カッコいいと思ってくれればいいッス」とコメント。これを見た人々から、全日本スキー連盟に抗議が殺到したことで、大騒動に発展。入村式から締め出した。
日本では1990年代から広がったスノボーは、主流のアルペンスキーに比べ、道具が手軽でラフなファッションが受け、一気にブームとなった。東京・渋谷あたりの若者にいわせれば、この国母の服装も「個性的でいい」ということになるだろうが、他の代表選手と比べれば、明らかに異質。抗議電話が殺到するのも無理はない。
JOC・市原則之専務理事は「国民の税金を使った代表の服装じゃない!!」と激怒した。
【事業仕分けの影響で頼らずを得ず】
今回の五輪日本代表のハンドブックには、「公人としてのあなたの行動は、すべての人が、常にどこかで見ていることを忘れてはなりません」と記載されている。税金からなる国庫補助金を受けているJOC、SAJから派遣される代表選手は「公人」とする選手団から怒りの声が上がったのだ。
ただ、国母の日ごろの自由奔放な言動には、「服装もひどいが態度も悪い」とマスコミ関係者からも不満噴出していた。確かに、国母を含め、スノーボード五輪代表は、4年前も大問題を起こしていた。
トリノ五輪では成田童夢、今井メロの兄妹出場が話題に。兄妹は「パフォーマンスの一環」と競技前、突然ラップを踊り出すなど“奇行”ばかりが目立った。あげくに代表全員がメダル獲得の力を持っていたにもかかわらず、23位の国母ら全員が予選落ち。また暴れて選手村の壁をこわすなど、まさにやりたい放題。トリノ大会の後にはJOCの中で「次回の五輪には(スノボーから)一人も代表選手を出すべきではない」という厳しい意見も出たほどだ。
では、なぜ半ば問題を起こすと分かっていて代表に選んだのか。それには、スキー人口の減少と「事業仕分け」の影響があると見る向きが多い。「レジャー白書2008」(社会経済生産性本部)によると1993年に1860万人いたスキー人口も、2007年に560万人に。一方、98年の長野五輪から正式競技になるなど後発のスノボー人口は、ここ数年多少落ち込んでいるものの400万人と日本のスキー離れに歯止めをかけている。
さらに結果を出さなければ、国庫からの補助金が削られる。昨年の民主党政権発足に伴って行われた「事業仕分け」では、JOCの選手強化費約27億円を含むスポーツ予算を大幅に削減するという結論に達した。その後、各団体、選手らの反論、嘆願で何とか削減は免れそうなところまでこぎつけたが、注目度大の五輪で結果を出さなければ、再び削減の危機となることは確実。アルペン競技でメダルを期待できない中、国母ら世界で戦えるスノボーに頼らざるを得ないのが実情だ。
10日に行われたHP代表の会見では、萩原文和監督が「非常に残念で申し訳ない。本人は反省しており、今後は競技に専念させる」と深く頭を下げた。その横で鼻にピアスをして臨んだ国母は、テーブルにひじをついて、「競技には影響ない。反省してま~す」と語尾を伸ばした言い方で“謝罪”。10日付の地元紙に銀メダル獲得との予想記事が掲載されたことについても、「自分にとって五輪はスノーボードの一部で特別なものではない」とあくまでマイペースだ。JOCも五輪期間中の処分は科さない方針だという。
が然、注目の的となった国母の出番は、日本時間18日。金メダルでも獲れば、「個性」として少しは認められるか。』
モンゴル人の横綱がたとえ品格に欠けてもそれは相撲界の問題であり,国内の問題だからそれほど大騒ぎすることではない.それに比べるとオリンピックはスポーツによる国と国との戦いだから,日本を代表する選手として派遣されているという意識のない者に参加のチャンスを与える必要はないだろう.
『JOC・市原則之専務理事は「国民の税金を使った代表の服装じゃない!!」と激怒した。』とあるが,お金の問題なんかではない.例のモンゴル人の例を持ち出すまでもなく,いくら実力があっても代表選手として問題がある者をオリンピックに参加させることが恥というものなのだ.成績やお金なんてそれに比べたら大した問題じゃないだろう.JOC、SAJもこんな調子じゃいずれ国民に見放されるだろう.
スポーツはもともと遊びだってことを忘れているんじゃないだろうか.そして,より楽しく遊ぶためにルールというものがあるということを思い出したほうがいいだろう.人間社会にもルールがありマナーもその一部である.まだ若いので意気がっているのかもしれないが,将来のためには,彼もスノボー選手の一部で特別なものではないということを今のうちに自覚してもらったほうがいいのではないだろうか.
そう言えば,スキー場で自分の実力も考えずにスピードを出して突っ込んでくるスノーボーダーがいるが,まさかこの人の真似をして何時でも何処でもマイペースを貫いているつもりなんだろうか?
コメント
真横一文字になって通路ふさいでる輩。
後ろから追いかけてきて目の前でトリック決めて転ぶやつ。
ちゃんと滑れる人ほどマナーもいいとおもいます。
全員のボーダーが悪くないのにやっぱりスキー専用ゲレンデが
欲しくなっちゃう。 やっぱスキーですよね^^
恥ずかしいことに、4年前のことは、ほとんど知りませんでした。
そんなことがあったんですね。
それが布石になって、今回も、なおさら、こんな騒動になったんですね。
私はスキーをやりますが、ゲレンデでマナーの悪い人は、
スキーヤーもボーダーもいます。
その人自身の資質なんでしょうね。
ルールを軽視することをカッコよいとする一部の若い人の
将来を、憂いてしまいます。
ただ、服装は兎も角、朝青龍もビックリの異常な態度の悪さには愕然としました。
日本代表どころか若者代表にもなって欲しくありません。
彼がメダルを取れない事を願います。