『塩谷文科相:選挙民主優勢に「金につられ…」

 塩谷立文部科学相は25日の閣議後会見で、民主党の優勢を伝える各報道機関の衆院選世論調査結果について、「(国民が)目先のお金に釣られて、そういう雰囲気になっちゃうのかなという気がする」と発言した。

 塩谷文科相は、民主党が掲げる子ども手当や高校無償化、高速道路の無料化、農業所得補償などの施策について「おかしいと思う」と批判。民主党は「どういう国を目指すのか全く見えない。教育についても具体的提案がなされていない」とした上で、「自民党への失望もあるだろうが、(現政権への)批判だけで(民主支持に)流れていくというのは問題がある。それは危険だ」などと述べた。』

『衆院選は厳しい状況、民主優位で一党独裁を懸念=与謝野財務相

 与謝野馨財務・金融相は25日の閣議後の会見で、30日投開票の衆院選について厳しい情勢との認識を示した上で、現在の民主党の勢いを見ると国会が一党独裁になってしまう可能性があり、自民党など「ブレーキ役の政党の存在が必要だ」と語った。

 また、民主党の鳩山由紀夫代表が23日のテレビ番組で2010年度の新規国債発行額を2009年度よりも増やさないと発言したことについて「そう簡単に断言できるほど日本の財政事情はやさしくない」と述べた。 
 
 各種報道の世論調査では、民主党の圧倒的優位が伝えられる一方、自民党は苦しい状況に追い込まれている。与謝野財務相は「この4年間の政権運営のあり方がトータルで国民に見られている」と指摘。』

 国民の喝采のうちに幕をひいた小泉劇場であったが,その中身がどのようなものであったかをあとになって思い知った国民が,その後も数の論理で政権運営をしてきた自民党に対して「No!」と言っているだけなんだと思うのだが,今まで自分たちのやってきた事をどう考えているのだろうか.

 『厚生労働白書:雇用と福祉施策、両面の拡充が必要

 厚生労働省は25日、09年版厚生労働白書をまとめた。派遣など非正規雇用労働者の雇い止めで、職と住居を同時に失う人が多数現れたことなどを背景に、セーフティーネットを有効に機能させるためには「雇用施策と福祉施策の両面の拡充が必要」との考えを初めて打ち出した。雇用支援や生活保護などはバラバラに行われており、総合的な支援の重要性を盛り込んだ。

 白書は、若者と高齢者、障害者、母子世帯、非正規労働者、生活困窮者の抱える現状を分析、対策を示した。非正規で働く若年者については、45%が就職活動の失敗や就職をあきらめた者と分析。母子世帯は、世帯所得が全世帯平均の半分以下の243万円で、仕事での所得は約200万円であるとした。さらに、就職率は07年度の39.5%から34.9%に落ち込んだ。

 白書は現状を「昨今の経済情勢は人々が就労し自立して生きることに大きな困難を与えている」と分析した。その上で「人々が生活困難に直面した場合、生活に困窮してしまわないうちに、雇用施策と福祉施策が相まって直ちに支援の手が差しのべられ、自立を維持することがセーフティーネットの重要な役割だ」と訴えた。』

 それに比べると厚生労働省の官僚達の変わり身の早さには驚かされた.自民党政権が続かないとみるやこれである.まあ,政治家と違って官僚には主義主張なんてものは存在しないということなのだろう.ということは,選挙で国民が雇用の安定と福祉の充実を強く望めばかなう可能性があるということだろうか.

 国民は目先のお金だけに釣られる愚か者と大臣は言いたいのかも知れないが,食べるのもままならない人にそれ以外の事を考えろと言うほうが無理ではなかろうか.国民の生活から安心感というものを奪ってしまったこの4年間のツケは今後も自民党に大きく重くのしかかっていくような気がするのは私だけだろうか.

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