『日露首脳会談:北方領土返還、「4島」こだわらず 首相が新手法言及

 麻生太郎首相は18日午前、ロシア・サハリン州ユジノサハリンスクでメドベージェフ露大統領と会談した。会談後、麻生首相は記者団に、北方領土問題について「新たな、独創的で型にはまらないアプローチで、我々の世代で解決すべく、具体的な作業を加速しようということで一致した」と語った。四島返還について「4島の話は向こう(ロシア)が2、こっちが4ではまったく進展しない。日露間すべてに引っかかっている問題だ。政治が決断しなければいけない」とも述べた。日本の首相が4島返還にこだわらない考え方に言及したのは初めて。また両首脳が、プーチン首相の5月の訪日でも合意したことを明らかにした。

 南部が戦前は日本領だったサハリンを日本の首相が訪問したのは戦後初めて。会談でメドベージェフ大統領は「両国の互恵的協力を拡大したい。日露間の政治対話が積極的に行われていることを心から歓迎する。金融サミット、イタリア・サミットでも必ず個別会談を行うつもりだ」と発言。麻生首相は「ロシアはアジア太平洋地域の重要なパートナーだ。日露双方の関心事項の話を続けていきたい」と述べた。

 会談後、両首脳はサハリン南部のプリゴロドノエに向かい、石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の液化天然ガス(LNG)製造工場の稼働式典に参加する。

 北方四島の領土交渉でメドベージェフ大統領は昨年、麻生首相との初会談で「この問題の解決を次世代に委ねることは考えていない」と発言していた。 両首脳は両政府の懸案である「ビザなし交流」問題も協議。ビザなし交流は北方四島の元島民や人道支援目的などに限って身分証明書などで四島に渡航できる仕組みだが、ロシア政府は1月、国後島に渡航しようとした日本の支援団に「出入国カード」の記入・提出を要求している。』

 支持率も1桁ケタになったそうで,内閣はもうほとんど死に体なんだから予算だけ上げてさっさと辞めればいいだけなのに,外交で歴史的な汚点を残すような余計な発言をするとは何を考えているのだろうか.例によって単なる思いつきか,それとも,どうせ駄目なんだからとヤケにでもなったのだろうか.長期的な視点で述べてもどうせ無意味なんだから,何も言う必要はなかったはずである.

 北海道でも関心が薄くなった感じのある北方領土問題であるからといって,先人の努力を思えばそう安易に解決して良い問題とは思えない.領土問題はたとえ何世紀かかろうとも歴史的に正しい解決を計るべきで,首相と言えども軽々しい発言は控えるべきではないだろうか.そもそも漢字もろくに読めない麻生首相が北方領土の歴史をちゃんと理解しているかどうかさえ疑わしい.

 こんな調子でやっていたら,中国や韓国も公然と領土問題での譲歩を迫ってくるのではないだろうか.選挙対策のためか一日で「辞めない」から「即日辞任」へと転がった中川大臣にもあきれたが,よく考えもせずに自分の思いつきで物を言う麻生首相に小泉さんが言った「言葉の重みを知れ」という言葉が皮肉なことに誠に言い得て妙であると感じたのは私だけだろうか.

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