『社保事務所、健保資格喪失を隠ぺい 厚生年金改ざん発覚防ぐ

 厚生年金の算定基準となる標準報酬月額の改ざん問題に絡み、各地の社会保険事務所が不正の発覚を防ぐための隠ぺい工作をしていたことが21日、明らかになった。厚生年金から脱退させられ、健康保険の資格もなくなった中小企業の従業員に、資格喪失の事実が知られないよう書類操作などをしていた。社保事務所の元職員が同日午前の民主党の部門会議で証言した。
 厚生年金の改ざんでは、従業員が過去にさかのぼって年金制度から脱退していたように装う手口がある。事業主は保険料負担を減らすことができるうえ、社保事務所も納付率を上げられ、双方が合意のもとで偽装を進めていたとされる。
 中小企業が厚生年金を脱退した場合、加入する政府管掌健康保険(10月から全国健康保険協会に移行)からも抜けることになる。年金を脱退させられた従業員は政管健保の資格を失い、本来なら医療費も全額自己負担する必要があった。』

 厚生年金と健康保険の両方を扱っていたからこそできた隠蔽工作だろうから,一連の不正が組織ぐるみであったことが明らかになるのだろう.厚労省の出先で実務機関だった社保庁が組織ぐるみでやっていたのなら,さらに上からの指示があったのではないかと考えるのが普通だろう.そして,たとえ今後,社会保険庁の看板をつけ変えたところで,不正行為で国民に損害を与えた者たちがそれ相応の罰を受けなければ国民の怒りはおさまらないし,本体の厚労省の関与も追及されてしかるべきだろう.
 

コメント

nophoto
れい
2008年10月22日12:14

それでも何の罰も受けずに渡り鳥生活を満喫して悠々自適の人生を送るんでしょうね。
厚労省の関与の追求もそこそこで幕引きです。
国民の怒りは棚上げにされるのが官僚大国日本の現実です。虚しい。
こんな不正を罰する法律を作るのが衆議院議員の役目でしょうに。政治かも同じアナのムジナでしょうか。

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