『農水省は「事故米」を、工業用糊や、木材の合板や集成材の接着剤の原料使用に限り販売を許可していると説明していたが、実は、国内では接着剤などの原料に米を使用することは殆どないことがわかった。』

 農水省は世界貿易機関(WTO)のルールの誤った解釈で自ら輸入を義務づけたミニマムアクセス(MA)米を年間約77万トンも輸入した挙げ句に,汚染された「事故米」の処分に困り実際には「事故米」が工業用糊としては需要がないのを知りながら商社に「三笠フーズ」への転売を斡旋していたというのが本当のところではないだろうか.

 マスコミの報道を眺めていると,「三笠フーズ」をスケープゴートに仕立てて一件落着を計ろうとしているように思えてくる.いつ「事故米」流通の張本人である農水省と商社の責任ついてマスコミは沈黙することにしたのだろうか.KYな農水相の失言なんか取り上げているが問題の核心は他にあるのではないだろうか.

 医師の名義貸しが問題になった時とまったく同じで,発覚すると当事者を厳しく罰して自分たちの監督責任は不問にするというまったく無責任な官僚の仕事によってまたしても国民は迷惑するのである.本当は知っていても知らないふりをして国民を欺こうという官僚たちを国民は一体どう扱えばいいだろうか.

 国民に対する背信行為をする一方で自分たちの地位保全を第一に優先する官僚たちには,もっと厳しい罰則を用意するべきではないだろうか.


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