覆水盆に返らず
『諫早湾訴訟、国が控訴 環境アセスは実施方針

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)の堤防排水門を5年間開放するよう国に命じた佐賀地裁判決について、国は10日、福岡高裁に控訴した。ただし、有明海の漁業被害と干拓事業の因果関係を調べる開門調査のため、環境アセスを実施する、としている。

 この訴訟は、有明海沿岸4県の漁民ら416人が02年11月に干拓工事差し止めなどを求め提訴した。途中で訴えの内容を「干拓地の潮受け堤防の撤去」「排水門の常時開門」に変更。原告の数は最終的に2503人にまで増えた。

 〈国営諫早湾干拓事業〉 防災と農地造成を目的に、長崎県・諫早湾奥部を長さ約7キロの潮受け堤防で閉め切り、干拓地と調整池を設けた事業。89年に着工し、97年に堤防が閉め切られ、07年11月に完工。今年4月から営農が始まっている。総事業費は当初見込みの1350億円から2533億円に膨れ上がった。』

本当の原因が何だったかを今更追求しても,おそらく有明海の豊富な海の幸を取り戻す事はもうできないに違いない.2533億円がどうこうよりも,たった数百haの農地と引き換えに失われたものは地域の人達にとってかけがいのないものだったのではないだろうか.

顧みるに北海道開発局のやってきたことも似たようなものだろう,開発はしたけれど住む人がいなくなって残されたものは破壊された自然だけ,というのではあまりにも情けないけれど,それが着々と現実になっているような気がするのは私だけだろうか.

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