『サマータイムは健康損なう 睡眠学会が反対の声明
日本睡眠学会は5日、地球温暖化対策などとして超党派の議員連盟が導入に向けた法案提出を検討中の「サマータイム制度」について、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるとして反対する声明を発表した。声明は、夏季に時計の針を1時間進めるこの制度は、必ずしも省エネにつながらず、医療費の増加など経済的損失をもたらすと指摘している。夏時間への変更後数日から2週間程度は、睡眠の質の低下などが起こる恐れがある。』
私の通常の睡眠時間は5〜6時間であるが,医学生だった頃までは8時間必要で,たとえ試験期間中であってもこれを変えることはできなかった.脳外科医になってから睡眠時間を減らす必要性を感じて2年くらいかかって5時間で熟睡できるようになったものだ.今では通常は早寝早起きでなので私自身には夏時間になって健康に問題が出るとはないだろうと思う.問題があるとすれば早朝に自転車に乗る時間が減る事くらいだ.
だが,夜遅くに帰宅して,会社に行くぎりぎりまで寝ていたいような人にとってはたとえ夏時間の1時間でさえも生活のリズムを変える事は脳の活動に支障を来たし,結果的に健康を損ねることになるだろうことは容易に想像できる.また,作業効率の点でも睡眠の質の低下などが2週間も続いたらその間の仕事のミスも増え,その結果として残業が増えたら夏時間の利点は何一つないことになってしまうことだろう.
それともう一つ忘れていけないことは,日本は先進国のなかではもっとも南側にあり,サマータイムの恩恵をあまり受けられない上に,日本列島は東西にも幅があるので,東京より西の地域ではさらに効果がないだろうということだ.さらに,もしコンピュータシステムの時間設定変更などのために金融機関のオンラインシステムなどが停止でもしたら大混乱になって社会的ストレスがさらに増えることも間違いないだろう.
考えられるリスクがこれほどあるのに夏時間を導入したがるのは何故なのだろうか.きっと,何かと理由をつけてサービス残業をさせ生産性を上げたい経団連と省エネ効果のほどはどうでも環境問題で話題作りをしたい国会議員たちにとっては都合のいい話なのだろう.しかし,肝心の省エネ効果にさえ疑問があるばかりか,国民の健康問題を引き起こしそうな制度の導入には賛成できないのは私だけではないだろう.
日本睡眠学会は5日、地球温暖化対策などとして超党派の議員連盟が導入に向けた法案提出を検討中の「サマータイム制度」について、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるとして反対する声明を発表した。声明は、夏季に時計の針を1時間進めるこの制度は、必ずしも省エネにつながらず、医療費の増加など経済的損失をもたらすと指摘している。夏時間への変更後数日から2週間程度は、睡眠の質の低下などが起こる恐れがある。』
私の通常の睡眠時間は5〜6時間であるが,医学生だった頃までは8時間必要で,たとえ試験期間中であってもこれを変えることはできなかった.脳外科医になってから睡眠時間を減らす必要性を感じて2年くらいかかって5時間で熟睡できるようになったものだ.今では通常は早寝早起きでなので私自身には夏時間になって健康に問題が出るとはないだろうと思う.問題があるとすれば早朝に自転車に乗る時間が減る事くらいだ.
だが,夜遅くに帰宅して,会社に行くぎりぎりまで寝ていたいような人にとってはたとえ夏時間の1時間でさえも生活のリズムを変える事は脳の活動に支障を来たし,結果的に健康を損ねることになるだろうことは容易に想像できる.また,作業効率の点でも睡眠の質の低下などが2週間も続いたらその間の仕事のミスも増え,その結果として残業が増えたら夏時間の利点は何一つないことになってしまうことだろう.
それともう一つ忘れていけないことは,日本は先進国のなかではもっとも南側にあり,サマータイムの恩恵をあまり受けられない上に,日本列島は東西にも幅があるので,東京より西の地域ではさらに効果がないだろうということだ.さらに,もしコンピュータシステムの時間設定変更などのために金融機関のオンラインシステムなどが停止でもしたら大混乱になって社会的ストレスがさらに増えることも間違いないだろう.
考えられるリスクがこれほどあるのに夏時間を導入したがるのは何故なのだろうか.きっと,何かと理由をつけてサービス残業をさせ生産性を上げたい経団連と省エネ効果のほどはどうでも環境問題で話題作りをしたい国会議員たちにとっては都合のいい話なのだろう.しかし,肝心の省エネ効果にさえ疑問があるばかりか,国民の健康問題を引き起こしそうな制度の導入には賛成できないのは私だけではないだろう.
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