『救急搬送:受け入れ拒否14回…男性死亡 千葉・東金
千葉県東金市で昨年8月、自宅で倒れた男性(56)が心肺停止状態で救急搬送された際、10病院に計14回受け入れを拒否されていたことが分かった。男性は約40分後、公立長生病院(茂原市)に搬送されたが、死亡した。
山武(さんぶ)郡市広域行政組合消防本部によると、昨年8月23日午後5時ごろ、男性が自宅で倒れているのを家族が見つけ119番通報した。約10分後に救急隊が到着し、計14回にわたって受け入れを打診したが、県立東金病院(東金市)や国保成東病院(山武=さんむ=市)など計10病院に「入院患者に対応中」などと断られたという。』
確かに事実を伝えているのだろうが,言葉が足りなくて誤解を与える記事である.文章を書いてお金をもらっているなら,もうちょっと言葉の使い方に気をつけるべきだろう.
他の記事を参考にすると,脳出血で発症し救急隊は心肺停止状態と病院に連絡し,搬入先の病院到着時に死亡を確認されたということらしい.私には,いずれにしても救命すら不可能なように思われるのだが,この記事の書き方だと受け入れを拒否された挙げ句に病院に着いた時には手遅れだったというように感じてしまう人が多いのではないだろうか.
もし,意図的にそう思われるように書いているのだとしたら,とんでもない話でマスコミとしての姿勢を問われるべきではないのだろうか.確かに救急患者を受け入れ出来ないような事態が頻発している現状は問題であるが,事実をねじ曲げて報道したところで正しい理解は得られないし,医療従事者の反発を買うだけで救急医療の現場にいい影響を与えることはあり得ないだろう.
現行の国民皆保険制度による医療が崩壊して,持てるものだけに与えられる医療となればそれによって新たなビジネスチャンスを生じて利益を得られると考える人がマスコミの後ろにいるのかもしれないが,社会的にはコストが増大して無駄な消費が増えるだけで地球規模では環境の破壊が進むだけではないだろうか.
先人がせっかく築いてきた世界で最もコストパフォーマンスの高い医療を破壊するようなマスコミのパフォーマンスに騙されないように,私も含め世間の人は報道の中身をもっとよく見て考える力を養うべきではないだろうか.
千葉県東金市で昨年8月、自宅で倒れた男性(56)が心肺停止状態で救急搬送された際、10病院に計14回受け入れを拒否されていたことが分かった。男性は約40分後、公立長生病院(茂原市)に搬送されたが、死亡した。
山武(さんぶ)郡市広域行政組合消防本部によると、昨年8月23日午後5時ごろ、男性が自宅で倒れているのを家族が見つけ119番通報した。約10分後に救急隊が到着し、計14回にわたって受け入れを打診したが、県立東金病院(東金市)や国保成東病院(山武=さんむ=市)など計10病院に「入院患者に対応中」などと断られたという。』
確かに事実を伝えているのだろうが,言葉が足りなくて誤解を与える記事である.文章を書いてお金をもらっているなら,もうちょっと言葉の使い方に気をつけるべきだろう.
他の記事を参考にすると,脳出血で発症し救急隊は心肺停止状態と病院に連絡し,搬入先の病院到着時に死亡を確認されたということらしい.私には,いずれにしても救命すら不可能なように思われるのだが,この記事の書き方だと受け入れを拒否された挙げ句に病院に着いた時には手遅れだったというように感じてしまう人が多いのではないだろうか.
もし,意図的にそう思われるように書いているのだとしたら,とんでもない話でマスコミとしての姿勢を問われるべきではないのだろうか.確かに救急患者を受け入れ出来ないような事態が頻発している現状は問題であるが,事実をねじ曲げて報道したところで正しい理解は得られないし,医療従事者の反発を買うだけで救急医療の現場にいい影響を与えることはあり得ないだろう.
現行の国民皆保険制度による医療が崩壊して,持てるものだけに与えられる医療となればそれによって新たなビジネスチャンスを生じて利益を得られると考える人がマスコミの後ろにいるのかもしれないが,社会的にはコストが増大して無駄な消費が増えるだけで地球規模では環境の破壊が進むだけではないだろうか.
先人がせっかく築いてきた世界で最もコストパフォーマンスの高い医療を破壊するようなマスコミのパフォーマンスに騙されないように,私も含め世間の人は報道の中身をもっとよく見て考える力を養うべきではないだろうか.
コメント
119番受付の段階でワンクリックで(ある程度の)受入可能機関の表示くらいたやすいと思うが…
例えば、空きベッドがナースステーションより一番遠い個室が空いていたとしましょう。しかし、病棟にはそこに入れても心配のない病状の軽い患者がいない、ナースステーションに近いナースの目の行き届きやすい部屋は重症患者でいっぱいだ、となると病院全体から見れば、空き室があっても実質救急重症患者を受け入れる部屋がないということは、日常茶飯事なのです。
こんなことは、報道されていないよなぁ〜、とぼやいてみる。
引越しの理由には病状や患者の希望、部屋を均質にするためなど、いろいろあったのですね。納得しました。
主に婦長さんが病棟のベッドを管理されていましたが、日々刻々、時々刻々変化する患者の病状に合わせてベッドコントロールしていくのはたいへんですね!!
患者を受け入れ不可能な理由として、こういう事情もあったのですね。